毎度毎度すみません。
身長こそ二メートル近かったが、顔は幼く見えた。
その男は黒の修道服を着て、右目のまぶたの下にはバーコードの
確かにその恰好は特徴的な上に、ここ学園都市においては特に目立つだろう。
しかし、本当に注目すべきはその空気だろう。
その男が立っているだけで、明らかに異質な物となり、嫌でも、
(これが魔術師か・・・)
結弦は、今までの認識を改めながらも、
「うん?これはまた随分と派手にやっちゃって」
「なんで?」
「ここまだ戻ってきた理由かな。さぁね、忘れ物でもしたんじゃないかな。そういえば昨日襲った時点では
朝にインデックスが上条当麻の部屋に来た時の服(修道服)には、
しかし、出て行った際はその
つまり、彼女は、上条当麻を巻き込まないように危険を冒して戻ってきたのだろう。
「・・・、ばっかやろう」
上条当麻が彼女の忘れ物に気付いた時点ですぐに返しておけばこんなことにはならなかっただろう。
そのことを後悔しているのか、自身にも言い聞かせるかのように、呟いていた。
「うん?ううん?嫌だな、そんな目で見られても困るんだけどね。ソレを斬ったのは僕じゃないし、
魔術師の男は軽い調子で言っていた。
「なんでだよ・・・」
「うん?」
「俺は魔術なんて
上条当麻はまるで言わなければ、止めることが出来ないかのように続ける。
「こんな小さな女の子を寄ってたかって追いまわして、血まみれにして。これだけの
(この人・・・・)
上条当麻が男に対しての言葉を傍で聞きながら、結弦はある考えが頭によぎっていた。
この少年は本質的な部分では
しかし、魔術師は微塵も欠片もないかのように続けた。
「言いたいことはそれだけか?ならそこをどいてくれないか?ソレ回収するから」
「かい、しゅう・・・?」
「そう、回収だよ。正確にはそれが持ってる一〇万三〇〇〇千冊の魔導書だけどね」
一〇万三〇〇〇千冊の魔導書、少女が自身の説明の際にも出てきていた単語だ。
「ふ、ふざけんなよ!そんなもん、一体どこにあるっていうんだ!?」
「あるさ、ソレの
男はさも当然のように続ける。
「完全記憶能力。一度見た物一瞬で覚えて、一字一句忘れずに記憶しておく能力。ソレの
(それはまた・・・)
魔術師が話した内容は「はい、そうですか」と簡単に信じられる内容ではない、おそらく初めて聞く人はもちろん、ここ学園都市の住人であれば、なおさらだろう。
しかし、結弦は少し違っていた。
(確かに簡単に信用は出来ないけど、魔術に対してまだわからないだけに判断が難しいな)
どんどん調べるそして、知るべきことが増えている事に自分の無知を知り、更には、今後のすべき事が増えてきているに思うことはあったが、今はそれ所ではない。
「まあ、ソレ自体は魔力を持たないから無害なんだけど、その一〇万三〇〇〇千冊は少々危険なんだ、だから魔術を使える連中に連れ去られる前にこうして
「ほ・・・ご・・?」
「そうだよ、保護だよ。それにソレに良識や良心があったって拷問や薬物には耐えられないだろうしね、そんな連中に彼女を預けるのは心が痛むだろう?」
そこまで聞き、上条当麻はついに耐えきれなかったのだろう。
「テメエ何様のつもりだ」
上条当麻が殴りかかったが、相手はそれを難なく避け、そして告げる。
「ステイル=マグヌス・・と言いたい所だけどここはFortis931と言っておこうかな」
相手は告げる、その意味を。
「日本語では強者といった所か、ま、語源はどうだっていい。魔法名だよ、聞き慣れないかな?古い因習だから理解出来ないんだけど、重要なのはこの名を名乗り上げた事でね、僕達の間では
(!?)
男がそう告げ、くわえていたたばこを横に投げ捨てたのをみて、結弦はとっさに距離をとった。
「炎よ」
そう男がいった瞬間手には炎の塊、いや気づいた時には炎の剣のようになっていた。
(これが魔術?)
学園都市にも
しかし、知っているそれとは何かが違っていた。
男を最初に見た際の異質さもあっただろうが、そういうことを抜きにして考えても相手が異能の力を使えるのは間違えなかった。
そうこう考えていたが、次の瞬間には男の炎が
「あっ!ちょ・・・」
結弦は思わず少し離れた場所からとは言え声をあげてしまっていた。
「やりすぎたかな?まぁ、そんな程度じゃ何回やっても勝てないってことだよ」
男はそう言い、少女の
「誰が、何回やっても勝てないって」
そこには上条当麻が立っていた。
「ばかな・・・」
男は驚いた様子であったが、すぐに次の攻撃を仕掛けてた。
しかし、
(【
結弦はその光景を見て改めてその力を目の当たりにしていた。
「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ」
単純を炎は意味なしとみたのか、魔術師は唱える。
「それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり。それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり。その名は炎、その役は剣。顕現せよ、我が身を喰らいて力と成せ」
魔術師が何かを唱えると炎が人の形を成した。
(あれは?)
それを見て結弦は再度当事者達に近づき成り行きを見ていた。
「その名は『
魔術師がそう告げた炎の巨神が上条当麻に襲い掛かったが・・・
「邪魔だ」
右手で振り払い、巨神を消した。
確かに巨神は飛沫となって辺り一面に飛び散ったのだが、次の瞬間には飛び散った飛沫が寄り集まり再び巨神となった。
「な!?」
(不死身?)
その光景に驚愕していたが、そんなことお構いなし
右手を使い、向かい討っていたが、そこで異変に気付いた。
今度は消えなかったのである。
「こいつ、消えた端から再生してるのか!?」
巨神は【幻想殺し】で消えていない訳ではなかった。
消えてもその速度にも負けない速度で再生していたのだ。
とは言え、上条当麻には右手以外に武器と言う武器を持っていない。
つまるところ打開策がないのである。
(ばれなければ手を貸しても大丈夫だとは思うけど・・・)
結弦が手を貸すことは出来る。
しかし、一概に手を貸すべきかを考えていた時・・・
「ルーン」
「!?」
(!?)
少女の声が聞こえた。
「『神秘』『秘密』を指し示す二四の文字にして、ゲルマン民族により二世紀から使われる魔術言語で、古代英語のルーツとされています」
まるで怪我などしていないかの続ける。
「『
「お、まえ・・・インデックス、だよな?」
上条当麻は思わず聞き返すと・・・
「はい、私はイギリス清教内、第零聖堂区『
淡々と続けるインデックスだったが、
「灰は灰に」
後ろから今度は男の声が聞こえた。
「塵は塵に」
男の手には炎剣が二本構えられていた。
(流石にこれは・・・)
「吸血殺しの紅十字!」
無情にも二方向から攻撃を受け、大爆発を起こした。
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「・・・『魔女狩りの王《イノケンティウス》』」
ステイルはそう告げ、聞こえている足音を追わせた。
先ほどの少年は禁書目録の助言で対応策を知っただろう。
しかし、だからと言ってそのことで焦ることはない。
「君には出来ないよ。この建物に刻んだルーンを全て消すなんてことは絶対に無理だ」
そう言いながら1つの疑問がを浮かべていた。
(しかし、僕の炎剣が
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「死ぬ!ホントに死ぬ!」
上条当麻は学生寮の下の階へ逃げていた。
『
そうして、息を整いていると、あることに気付いた。
至る所に紙が貼られているのだ。
「これがルーン?」
その紙に文字が書かれていた、先ほど説明されたルーンなのだろう。
しかし、その数は大量にあり、とても全てを消すなんて出来ない。
どうしものかと考えていると、
「くそっ!」
『魔女狩りの王』を倒すのが難しい上、このまま単純に追いかけっこをしても逃げ切るのは難しいと判断し、学生寮が飛び降りてた。
しかし、二階であったことなど飛び降りる際に深く考えていなかった。
そのため、飛び降りた先の光景を飛び降りてから初めて意識し、そして後悔した。
ここは、学生寮である。
そのため、学生寮に住んでいる学生達の駐輪場が存在する。
要はその自転車の止まっている所に飛び降りてしまったのである。
「わああああああ!!」
辛うじて自転車同志の隙間に飛び降りたが、下はアスファルトである。
素人がショックを和らげようとしても限界がある。
「っ!!」
痛みに意識を持っていかれかけたが、炎が酸素を吸う轟音が聞こえたため、顔を上げると、『魔女狩りの王』が二階の手すりに張り付いていた。
「さっきのルーンが貼ってある場所しか移動できないのか・・・」
直接的な命の危機が去り、上条当麻は体から力が抜けるとけだるさが襲ってきた。
「そうだ、警察・・・」
冷静な思考力を取り戻したのか、わざわざ自身が特攻をしなくとも通報すれば良いじゃないか、そう考え携帯を取り出し通報しようとしたが、朝に自身で踏んづけ壊してしまっていたため、使えない。
「公衆電話は・・・」
携帯電話が使えないのなら、公衆電話と思い至り、近くの公衆電話を探す。
決してここから逃げるためではない。
そう言い聞かせていたが、ふと頭のある言葉が過った。
『・・・、じゃあ。私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?』
インデックスと上条当麻は出会って三〇分も経っていない赤の他人だ、そんな人間と地獄の落ちるようなんて考えられない。
ならば・・・
「ちくしょう、そうだよな・・・。地獄の底まで、ついて行きたくなけりゃあ、地獄の底から、引きずり上げてやるしかねーよなぁ」
上条当麻はあくまで笑いながら宣言していた、これ以上の正解は存在しないと宣言しているかのように・・・
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結弦は上条当麻と一緒に学生寮から飛び降りていた。
(流石に手を貸した方が良いかとも思ったけど必要なかったかな?)
ステイルが炎剣が一部かき消えた気がしたのは気のせいではなく、結弦のしたのである。
レーザー光線
一般的にライブ等の証明や場合によっては医療目的で使われる物である。
しかし、その強度によっては十分に凶器となり得るものである。
炎にも光にも実態は存在しない。
しかし、高エネルギーとして、ぶつければ、かき消すことは十分に可能である。
なので、高エネルギーのレーザー光線を見えない形にして炎剣先端にぶつけ逃げる時間を稼いだのである。
(しかし、
先ほどの現場に戻っていく
(もしかして
こうして、後に科学と魔術双方の多く事件を解決し、多くの人を救う
相変わらず加筆修正ばっかですみません。
リアルが忙しいため、なかなか時間が取れないですが、今の所はまだまだ失踪する気はないので頑張っていきます。
最後になりましたが、鯖を握りつぶしたいさんお気に入り登録ありがとうございます。
結弦ようやく少しなんちゃって介入ww