ばばばばばばばばばっ。
画面内でわかばシューターの射撃音が響く。
花野町に帰って来てから、よし、とばかりに、大好きだったスプラトゥーンをやっている。
そして、隣でやっているのは、チャージャーを扱う妹。
あ。また一人、妹がキル取った。
現在、A+の腕前を持つあたし・花園優香。
わかば、ボールド、パブロ、ザップなど、短射程が得意。
アバターネームはフェル。
妹の真紀はB。
エイム最強。
今はスプラチャージャーだが、その気になればリッターも扱う。
アバターネームはシェリィ。
今日も今日とて、隣同士でタッグマッチ。
前線特攻、ヤグラもホコも取っていくあたし。
背後からの、シェリィの援護射撃。連携はバッチリだった。
現在9時半。
中学生のあたしたちは、そろそろ寝る時間……と、WiiUの電源を切ろうとした。
自分たちのイカが、フリーズしていたのにも気づかず。
翌日・土曜日の朝5時半。
朝っぱらからスプラトゥーン。
が。
異変が起きた。
視界が歪み、テレビがあるのかさえ分からなくなって……
気付いたら、見覚えのあるハイカラシティ交差点中心に、二人でたたずんでいた。
「嘘でしょ」
真紀/シェリィが呟いた。
鏡に自分を映してみる。
げ!?初心者装備、てことはこれからプレイヤー登録、とか!?
「とりあえず、ご飯食べよ」
そうだった。起きて真っ先にやろうとして、これだったから、お腹が空いている。
おまけにナワバリバトルはレジャースポーツ。
絶対体力消耗するに違いない。
周りにいる他のイカたちに聞いてみる。
「すいません、この辺にどっか食事処ってありますかー?」
「食事処?あーー、お腹空いてるの、キミ達?
だったらすぐ近くにちょうどいいテラスがあるからさ、そっち行こう!
んで、食べたら、ナワバトいこっ、ね?」
一発でビンゴ。
優しいイカがいた。
テラスで食べながら、彼女と話をした。
ボールドマーカー使い、ライ。
S+のボルネオ使い・リーナに憧れて、ボールドを使い始めたとか。
そして、彼女はチームを組んで活動しているらしい。
その中で、毎日店の席取りを任されると、ライちゃんが笑っていた。
カランカラン、とドアに付けられたベルが鳴る。
入ってきたのは、ライちゃんと同じ、ブルーカラーのボーイ二人とガール一人。
自己紹介を済ませた。
ダイナモローラーテスラを担ぐ、大柄なボーイがダイくん。
リッターカスタムを担ぐ、小柄なボーイがタクトくん。
赤ZAP使いの、あたしと同じくらいの身長の子が、アヤちゃん。
そして、ライちゃん。
この4人が、チーム・『カラーパルス』のメンバーである。
朝の初戦は、リアルナワバト初の戦い。
そして、新しい、『フェル』と『シェリィ』の、初戦闘。
転移シーンって苦手。
そして次回は、優香&真紀、初ナワバト!