おじゃましま~す。
「うっし、今日はここらで終わるかー!」
実質的なチームリーダーを務めるタクトくんが、ナワバト終了を宣言した。
お昼を食べて1時間程後のことだ。
これでランクは3に上がり、明日にもランク4へと到達するだろう。
だが、一つ問題があった。
あたし、シェリィと姉のフェルは、身寄りがない、ということ。
大問題だった。
その事を相談すると、
「何なら、ウチらのチーム拠点行く?」
と、ライちゃん。
本当に助かる。
結局今日は、何から何までカラーパルスにお世話になりっぱなしだ。
だから、あたしは言った。
「行くいく!あと、料理は任せて!」
と。
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ハイカラシティから歩いて約10分。
チーム・カラーパルスの拠点、カモメヶ丘団地リバリーアパート22号室へと到着した。
カモメヶ丘団地は、アパートが立ち並ぶニュータウン。
リバリーアパートをはじめ、様々なチーム拠点用建造物を擁し、ハイカラシティ近郊の一大プレイヤー拠点になっている。
リバリーアパートは、その中でも8人チームの拠点としてよく使われる。
そこまで聞いて、
あれ、と思った。
カラーパルスは4人チームのはず。なのに何故、と。
その理由は、アヤちゃんが語ってくれた。
「広いからいろんなヒトがウチに来るのよ。
残りの4人分は、キミたちみたいな初心者さんや、レヴィンくん、ベリーちゃん……他にもいっぱい来るよ!たまにパーティーとかやったりするね」
そういう事なのか。
ちなみにチーム方針は「バトルは楽しく」。タクト曰く、「固定チームなんて勿体無いでしょ、いろんなヒトと楽しんでなんぼだよ、ナワバトは」との事。
だから、敵味方に分かれても楽しくバトル出来るのか、納得。
予定通り料理を作る。
その時、ドアが開く音がした。
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「ただいまー……って今日のわかば、結局呼んじゃったの!?」
と言いながら、レヴィンくんが入って来た。
最早家じゃん。
で、ベリーちゃんは……いた。
重そうなバレルスピナーを担いで、自室へと疲れた足取りで向かっている。
「やっぱ気にしてるのかな、煙幕のこと」
タクトくんが呟く。
それに答えたのも、レヴィンくん。
「今日も、煙幕2桁行ってた」
「えっマジ!?収入ヤバくない、それ!?」
と、ライちゃんとアヤちゃんが揃って驚く。
「実際ヤバい。整備代でカツカツ」
「レヴィン、それでスプチャに転向したのか、リッターの整備代かかるから」
「よっ、よく分かるね、タクトくん……」
アヤちゃんの困ったような声を聞きながら考える。
煙幕2桁というのは、恐らくベリーちゃんの事だ。
レヴィンくんとベリーちゃんの連携はかなり良い。恐らくコンビを組んでいたのだろう。
そしてナワバトの成績が収入に関わってくるハイカラシティの経済では、煙幕にかかると収入はゼロ。
幾らコンビを組んでいるとはいえ、ベリーちゃんの塗りでお金稼ぎをしていたと思われるレヴィンくんも、収入大幅減。
またタクトくんが言うように、バレルスピナー以上に重そうなリッターシリーズは、整備代もかかるだろう。
定期的なメンテナンスが大事なのは、ナワバトでも同じだからだ。
あと、あたし的に衝撃だったのが、レヴィンくんがもともとリッター使いだったこと。
「まぁ、マブダチだしな、タクトにはバレるって思ってた」
さらに衝撃。レヴィンとタクトが幼馴染だった。
「ご飯出来たよー」
夜6時。
テレビを見ながら、夕飯の時間だ。
ちなみに、整備は月一で、うちの子達のブキの整備代は、
ライ(ボールドマーカー)→1万G
ダイ(ダイナモローラーテスラ)→2万G
タクト(リッター3Kカスタム)→2万G
アヤ(N-ZAP85)→1万G
フェル&シェリィ(わかばシューター)→二人で1万G
レヴィン(スプラチャージャー)→1万G
ベリー(バレルスピナー)→1万5千G
です。
タクト「俺ら金食いじゃねーか!」
アヤ「でもタクトくんウデマエ高いもん、ものすごく稼いでるもん」
レヴィン「俺らとの違いはそこだーー!!(泣)」
重量級の整備代高し。
ウデマエはまた後日。