中年ハンターと新人ハンター達が頑張るようです。   作:Borubo

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尊厳を捨てて生き延びるか…誇りを持って死ぬのか…


中年狩人の青さ日の想い人 後半

それからというもの、駆け出しのファラクにモナはついて行ってもらって手伝ってもらうことが多かった。ファラクは前よりモナと居られる時間が増えて嬉しく思っていて、それはモナも同じ思いだった。

 

「釣れないなぁ」

「アハハ!釣りが下手だなぁファラクはー。お!来た来た。よっと!」

カクサンデメキンを釣り上げるモナ。

「よくそんなに釣れるね」

「釣りは待つべしさ」

 

 

「うわわわっ!」

「リオレイアの尻尾には気をつけるんだ!」

「よし!狩猟完了!」

「やったじゃないか!」

こんな日々がずっと続いて欲しいと思っていた。

そしてファラクは19歳でHR2、

モナは25歳でHR5になっていた。

 

 

とある日。

 

セルレギオスが砂漠に出現したという噂を聞いた。HR4の狩人四人がクエストから帰ってこないので、調査班を動員したところ、セルレギオスの鱗が突き刺さっている四人の死体が発見された。

そして、進行方向がウワフ村と被っているらしく、このままでは村は危険と判断された。

 

緊急でセルレギオスのクエストを手配し、ギルドはHR6~7のウワフ村の最高戦力とも言われる狩人達を派遣した。

更に、ギルドマスターの提案で、ドンドルマからG級ハンターを一人でこちらに呼ぶこととなった。しかしドンドルマとここはかなり離れている。到着には時間がかかるらしい。

 

上位のハンターが四人もやられているということで村は慌ただしくなっていた。ここもやばいだの、俺はここで生まれたからここで死ぬだの。そんな感じである。

恐らく、HR的に今回ギルドが派遣したハンター達が失敗すれば次はモナがいくことになるとファラクは思った。

そして、それは現実になった。

 

観測隊が、バラバラに切り裂かれた四人の死体を観測した。

次の日の朝、モナは他三人と狩猟に向かうことになった。

その前日のモナとファラクの家。安い、台所と、寝室が一緒の部屋にある家。

 

二人は、長机の椅子に隣同士で座っていた。部屋を灯すのは一つのランプのみ。

ボゥボゥと小さい炎が部屋を薄暗く照らす。

「………ねぇ」

「なんだい?ファラク」

「俺たちもここを逃げない?なんかやばいよ…今回のセルレギオス…なんかめちゃくちゃ強そうだよ…」

ファラクはモナに死んでほしくなかった。

「心配してくれるのかい?」

「………うん。」

「ハンターって言うのは…そういうものなんだ…こういうときは行かなくちゃならない。村のためさ」

「で、でも!この村で一番強い四人組がやられたんだよ!?勝てっこないよ!」

 

「コラコラ、勝手に負けるって決めつけない。それに……負けると分かっていても戦わなくてはならない時があるのがハンターなんだ」

モナの目には気高さがにじみ出ていた。しかし、目の奥には少しの怯えが見え隠れしていた。

 

沈黙。ファラクはなんと言っていいかわからなかった。だが。ここで自分の思いを伝えないともう一生思いを伝えられないと思った。

「…………モナ」

「なんだい?」

「俺………モナのこと………」

「んー?」

「その……あの……」

言え!言うんだ!俺!

ファラクはなんとか言おうとする。ここが正念場だ。ガタッと席を立つ。

「モナのことが好きなんだ!」

 

 

言い切った。

顔は自分でもわかるぐらい赤くなっているだろう。だが、これでいいのだ。

頭を下げていると、手が伸びてきて、顎をやさしく持ち上げるようにして、頭を上げさせられた。

そこにはモナの顔が迫っていた。

驚く間も無く

モナはファラクの唇に自分の唇を重ねた。不意打ちだった。

モナはファラクに抱きつき、そのままゆっくりとベッドへと倒れ込ませた。

そしてファラクの上にのしかかったままキスを続ける。モナの舌が侵入し、侵入された方の舌を弄ぶ。モナの体温が寝間着を通して伝わってくる。ドッ、ドッ、ドッとお互いの心臓の鼓動を感じる。

 

暫くして、手をつき、顔を離すモナ。

「ん……はぁ……知ってたよ」モナの吐息が顔にかかる。

思えばこんなに近くで話したのは始めて会ったあの時以来かもしれない。「なん……で?」静かなる興奮のあまり、うまく喋れない。

「私と君の仲だ…それに私も君のこと……好きだ」見るとモナも顔を上気させ、浅い呼吸をしている。

「え…じゃあ……」

「そうだよ…両思いってやつだよ……ファラク君」

「……うん…」

 

「反応薄いなぁ…せっかく…好きな人と両思いってわかったんだぜ?」

ニヤニヤするモナ。

「なんて…反応すればいいかわかんなくて…」

「変わらないね………私は明日行かなくちゃならないから…そんなに長くは出来ないよ……」

「うん……」

そう言うと、モナは自分の寝間着のシャツに手をかけた。

 

 

 

 

 

翌日

「行ってくるよ、ファラク」

「うん…頑張ってな」

「ああ…頑張るさ」

モナを含めた四人はセルレギオス狩猟の為、出発した。

 

 

回収班は、

四人の死体を発見した。モナの死体もあった。腹部をザックリ切られており、ショック死だったのだろう。

次の日、G級ハンターが到着し、セルレギオスを討伐した。セルレギオスはハンターの口述もありG級個体と認定された。

 

 

 

 

 

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