それは不幸な事故としか言えなかった。青年はどこにでもいる大学生だった。今日もバイトが終わり家の帰路につきいつもどおり帰るはずだった。しかしその日は違った。その日は雨が一日中降り続いた。青年も早々に家に帰るため早足で道を進み、ある交差点に当たった。信号が青に代わり車が来ないことを確認して歩道を渡り真ん中くらいまで進んだ時だった。
キキィーーー!!
耳をつんざくような音が聞こえたかと思うと彼の体に激痛が走った。瞬間的に彼は「ああ、俺事故ったのか。」とどこか他人事に思った。コンクリートの上を転がり止まる頃には彼の意識はもうろうとしており、周りの音もよく聞こえ無くなっていた。だが自分が死ぬ事にもう彼にとっては何もかもどうでもよかった。唯一つを除いて。
(まだ、あのゲームやり足りなかったな。)
そこで彼の意識は闇に落ちた。
(?あれ?)
次に彼が目を覚ましたのは白い空間だった。
(俺死んだんじゃなかったの?)
横たわっていた体を起こし、体に以上がないか確認して当たりを見回すが白いだけの場所だった。一体何がどうなっているのかと疑問に思っていると後から声をかけられた。
「本当に不幸な事故でしたね」
驚いて後ろを振り返るとさっきまでそこにいなかったはずの場所に1人の綺麗な女性が立っていた。
「驚かれるのも無理はありません。私はこの数ある世界の神の1人です。」
「え?神、さま?」
「はい」
彼はとてつもなく困惑していた。
(え?何この状況?これって最近流行りの死んだら神様が迎えに来て転生しますか?って奴なの?いや、まさかそんなわけない!アレはあくまでフィクションの中の世界で)
「単刀直入に聞きますが貴方、転生しませんか?」
(うわわあああ、マジかよ!転生しますかだってよ!フィクションじゃなかったよ!え?つまりこれから何処かの世界に転生出来ちゃうの俺?!マジか?!)
彼が頭を抱えていると、「あの、大丈夫ですか?」と女神が尋ねてきて、「あ、ハイ大丈夫です。」と答えた。
「それで、転生しますか?」
「はい!勿論ですお願いします!」
「わかりました、ではどんな世界でどの様に転生したいか教えてください。」
彼は真剣に悩んだ、己の第二の人生がかかった一世一代の選択だからだ。下手に変な世界を選んで後悔したくない。悩みに悩んである質問を女神にした。
「別の世界の設定で違う世界に転生できますか?」
「はい、それで後悔しなければ。」
「じゃ、俺決めたよ女神様。」
彼は自分の要望を女神に伝えた。
「わかりました、それで本当に問題ありませんか?」
「ああ、よろしくお願いします!」
「わかりました、それではこれから転生の義を始めます。」
女神はどこからか杖を取り出し頭上に掲げると青年の足元に光の円陣が発生しそこからか輝く粒子が溢れ出した。
「それでは良き第二の人生を。」
青年が光の粒子に完全に包みこまれ、その場から消え去った。
主人公設定
名前 ゼーゲン・トラオム
種族 ヒューマン
職業 不明
到達階層 不明
武器 双剣 大剣 抜刀剣 杖 弓
所持金 無し
skill並びにLv 不明
今回はプロローグでした。次回から本編に入っていきます。
主人公のステータスは随時更新されて行きます。
拙い文章でありましたがここまで読んで下さりありがとうございました。