将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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どうも。サブタイがしっくり来ないことでお馴染みのstanです。



花いちもんめ。

    ◆◆フェイトside◆◆

 

管理局でジムのテストをしてから、数日後。

私は、はやてに呼び出されていた。

 

「それで、今日はどうしたの?」

 

「オフのとこすまんな‥いよいよ来週には機動六課が正式に可動する。その内訳‥部隊編成を決めたくてな。なのはちゃんが、教導隊の方で遅れてるから、もうちょい待ってくれるか?」

 

「了解であります。部隊長殿。」

 

私は背筋を伸ばして、大仰に敬礼してみせる。

と、はやては苦笑をひとつして、

 

「やめてーや。フェイト執務官殿。」

と、八の字眉毛で返してくる。

「でも、これからは、直属の上司だし、そこら辺はきちっとしないと‥」

 

「ほな上官命令や」

 

「えー‥」

 

そんなことで、上官命令つかわないでよ。

私が内心呆れていると、

コンコン。と、ノックが響いた。

 

「どうぞー?」

 

「失礼します‥」

「遅れて申し訳ありません!高町なのは。ただ今到着しました」

敬礼と、共になのはが入ってきた。

流石のなのはも今日はしっかり敬語だ。

私と、目が合うと、パチリとウインクをひとつくれる。

 

「もー!二人ともなんやの!水くさい!水くさいで!東京の水か!」

 

バタバタとソフアで駄々をこねだすはやて。

 

「えー‥」

 

流石になのはも若干ひいている。

一緒のリアクションだ。そんな事に私は少し嬉しくなり、微笑む。

「?フェイトちゃん?‥ナニコレ?」

 

「いつも通りに接して欲しいんだって。上官命令らしいよ?」

 

「はあ‥全くはやてちゃんは‥全く‥」

「はあ‥全くはやては‥全く‥」

私となのはの溜息と呟きが奇しくも重なる。

「解せぬ‥」

はやてがナニか言っているが、当然無視である。

 

「それで?部隊編成するんでしょ?」

 

「うん。そやった。」

 

「はーい」

 

はやてもなのはもキリッと顔を切り替える。

おちゃらけてるようで二人共仕事はきちんとするのだ。

 

「まず、部隊を分隊4つに分ける。前線を担当する分隊は2つ。スターズとライトニング。

そして、後方支援にロングアーチ。これは、管制、部隊輸送、情報処理が主な任務や。こっちのリーダーは私が勤める。二人には、スターズ、ライトニングそれぞれの分隊長をお願いしたい」

 

「良いけど。4つの内のもうひとつは?」

 

私の質問にキリッとしてはやてが答える。

 

「良い質問や。」

 

「それ‥言いたかっただけでしょ‥」

 

私がジト目でツッコムと、

はやてはあからさまに、目を逸らした。

おちゃらけてるようで、仕事はきちんとするのだ‥本当だよ?

 

「もうひとつは、バックヤード。主に医療やメンテナンス関係を担当する。こっちはシャマルと、シャーリーに任せようと思ってる」

 

「話し合うのは、スターズとライトニングのメンバーって事かな?」

 

私の問い掛けに再び、キリッと顔を切り替える二人。

本当に君達仲良いね。

 

「せや。」

 

「フェイトちゃ~ん」

 

なのはが急に猫なで声を出してきた。

これは、なのはの我儘言いますサインだ。

 

「はいはい。なーに?」

 

私はなんとなく、予想がつきながらも問い返す。

「ジム君。スターズに欲しいn‥」

 

「あげません」

 

「なのはの一生のお願~i‥」

 

「いたしません」

私はなのはの顔を直視しないように、身体の、角度を調節しながら、キッパリと、断り続ける。

眼を合わせたら最後。私はいつも押しきられてしまう。

 

予想通りだ。この間のテストの時、なのはは明らかに、ジムに興味を示していた。

 

「フェイトちゃんの意地悪!」

 

「いくらなのはでも、これは聞けない‥」

 

「うーー!」

 

「ムムムム!」

私となのはが譲らず、唸り合っていると、

はやてが声をあげた。

「ストップや!六課成立前に喧嘩せんといて!」

「悪いけど、私の方で、メンバーは決めといた。」

「スターズ       

高町なのは

八神ヴィータ

スバルナカジマ

ティアナランスター

ライトニング

フェイト、T、ハラオウン

八神シグナム

ジム=ニー

キャロ・ル・ルシエ

エリオ・モンディアル」

 

 

「これで行く」

「異論反論、口答えは一切認めへん」

 

「ジム君は、やはり家族と一緒が良いやろ。

なのはちゃんには、スバルとティアナの教導も重点的にお願いしたい。特にティアナや。

魔力やスキルは平凡やけど、判断力、思考の速さ、柔軟性の点で、良いもの持ってる。

マルチタスクを平行してこなせるように、オールマイティに訓練したってくれ」

「はやてちゃんがそこまで言うなんて珍しいね♪」

 

「勿論おっぱいも良いもの持ってるで」

 

 

「それは別に聞きたくなかったの‥」

 

「スバルもや。性格も含めて、陸のエースになれる逸材や。おっぱいも大事に育てたい」

 

「はあ‥上官命令じゃ仕方ないの。」

 

「でも途中で、ジム君自身がスターズに行きたいって言ったら仕方ないよね?」

 

と、勝ち気な瞳でなのはが不穏なことを呟く。

 

「そりゃまあ‥なるべく、本人の意志は尊重するで?」

 

「そんなことあるわけないけどね」

 

私は、自然に、否定の言を潜り込ませた。

 

ジムが一緒の部隊である。私もはりきらないと。

ジムは私が守る!シグナムと、一緒の部隊も、久々である。柄にもなく、自分がワクワクしているのを感じていた。

 

「あー。フェイトちゃん?

エリオと、キャロもメンバーにいれてもうたけど、良かったんかな?」

 

「ジム君からは、本人の言質貰ってるからええけど、」

「うん。二人共ジムにすごいなついてるから、ジムが一緒の部隊なら問題ないと思う。私としては、抵抗あるんだけどね‥」

 

暗に、ジムはライトニングから動かさない。という牽制を加えておく。

「すまんな‥FW陣枚数足りなくてな‥」

 

「さて、ジムの実力は問題無さそうだけど、二人にはきちんと訓練しないとね‥」

 

「私も手伝うよ♪」

 

「うん♪お願いします。高町教導官」

 

私が敬礼しながら、お願いすると、

なのはも敬礼でかえしてくれる。

 

「おまかせ下さい。フェイト執務官」

そして、そのあと、二人で静かに笑い合った。

このメンバーなら問題無い。どんな事件が起きても、団結して、速やかに解決させられる。

と、私は確信していた。

「あー。大事な事があったんや」

「「大事な事?」」

突然はやてが思い出したように呟いた。私となのはの返事が重なる。

 

「リィン?」

 

「はいです。マイスターはやて‥」

はやてに呼ばれて、リィンツヴァイが飛んでくる。

「実は、この前のテストの時、なんですが‥ジムさんの、魔力値を計測していたのですが‥」

 

ああ。私は、はやての言いたい事に気付く。

 

「厳密には魔力とは違う種類みたいなのですが、魔力として換算した場合、その出力は‥驚愕のSSでした」

 

驚いた‥確かにあの時の魔力は凄まじいものがあったが。

なのはもポカンとしている。「あくまで出力だけの話やから、魔道師ランクではないけどな‥ただ‥そこまでいくと、流石に、誤魔化しも効かん。」

「ジム君には、申し訳ないけど、私達と同じように出力リミッターをかけてさせてもらうしかない‥」

 

「そっか‥そうだね‥」

 

「解除権限者は‥フェイトちゃん。お願い出来るか?」

 

「もちろん」

 

「後日、その研修、受けてな?」

 

「了解」

 

しかし、ジムがそこまでとは‥

子供っぽくないとは思っていたけど、

晴天の霹靂である。

「早急に、ジム君には、昇格試験受けてもらわなあかんな。SSランクの魔力持ちのDランク魔道師なんて危なくて仕方ないで」

 

「ちょっと待ってはやて‥」

 

私はそこである可能性にたどり着く。

 

「ん?どうしたんや?」

 

「それならキャロもしっかり計らないとダメかも‥」

 

「なんやて!キャロもあない、強いんか?」

 

「うん‥多分?」

 

「なんやの!ハラオウン家は化物揃いなん?!」

 

「エリオもそうやとか、言わんといてな?」

 

「エリオは大丈夫かな‥素質はあると思うけどあの兄妹が規格外過ぎるんだよ‥」

 

「これは一回きちんとする必要があるな‥場合によっては私達のリミッターも増やさなあかんかもしれん‥出来れば、それは避けたいけどな‥」

 

「フェイトちゃん?明日‥ジム君とキャロちゃん連れてきて!」

 

「え?」

 

「明日‥シグナムにも協力してもらって、あの兄妹の実力、丸裸にしたる!なのはちゃんも協力してな!」

 

「あいあいさー」

 

「ああ。そうや‥フェイトちゃん。急いで、ジム君を執務補佐に任命して、いくつか活動実積作っといてな?」

「うん?元々そのつもりだったけど、急ぎって?」

「元々裏技で六課の面子は集めてるんや」

「ここに更に、SSランクが増えるとしたら、余計な軋轢が産まれる‥リミッターつけるとしてもな‥」

「あくまで、執務官に執務補佐が付いてきたって形にしたいんや身内の既成事実が欲しいんや」

 

狸。

 

我等が部隊長様は相変わらず抜け目がない。

「了解‥儘ならないものだね‥」

「ホンマやで‥全くどいつもこいつも自己顕示欲拗らせよってからに‥」

溜息交りにはやてが呟く。

例え、同じ勢力であっても、自分以外が力を持つ事が許せないのだろう。

六課設立に関してもかなり、突き上げがあったらしい。

私には想像もつかない苦労をしてきたのだろう。

それでも人々の平和の為に努力を惜しまない、この親友が私は誇らしかった。

多少のおちゃらけは許せるくらいに。

「実積作りに都合の良い事件(ヤマ)が今無いんだ。ガジェットが現れたら、優先的にこっちに回してくれるかな?」

「もちろんや。バッチリチリバツ。現れた瞬間そっちに連絡するから、通信緊急枠は開けといてな?」

「うん。了解‥」

さて。忙しくなりそうだ。

でも、ジムが補佐か。楽しみだな‥。

 

「リィン?シャーリーにジムの事伝えて、手続きも頼んどいてくれるかな?」

「了解しましたですよー♪」

実力。丸裸‥ね?

くれぐれもキャロに暴走しないよう言い含めておかないと。場合によっては、お母様にまた出張って頂かないと。

いやいや。信頼して預けて戴いてるのに、それはあり得ない。

ジムにも言い含めておかないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで頂き、ありがとうございますm(__)m
それでは、また明日‥お会いしましょうm(__)m
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