将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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祝UA、一万突破。お気に入り100件突破、ありがとうございますm(__)m嬉しくて、突貫で、書きました。UAとお気に入り件数の割りに、感想と、評価が、少ないという‥あっ‥察し。状態の辱しめを受けてるのは内緒。


魔王と貍の会合。

時は少し遡り、ジムの執務官補佐のテストが終わった日の夜。

    ◆◆なのはside◆◆

隊舎の寮の自室で私は、はやてちゃんと、食卓を囲んでいた。

約束通り、はやてちゃんが、夕食を作りに来てくれたのだ。

はやてちゃんのご飯は美味しい。

「ご馳走様でしたー」

 

「お粗末さまや」

 

「美味しかったの♪」

 

「そうか?おおきにな♪」

 

「はやてちゃん。嫁に来いなの」

 

「どうしよう。同性の親友にプロポーズされてもうた」

 

「全く‥こんな良い女が二人して、独り身なんて、世の中の男供はどうかしてるで!」

 

「クスッ全くなの‥」

 

「やれやれ。でも、このままじゃフェイトちゃんんに先越されそうやな?」

 

「やっぱりそう思う?」

 

「ああ。あれはもう落ちてるな‥」

 

「フェイト‥!色を知る

年齢(とし)か‥‥っ!」

バキッ。

あ、箸が折れちゃったの。

割り箸は直ぐに折れちゃうから、困っちゃうの。

はやてちゃんが目の前でなんか震えてるの。どうしたのかな。とりあえず私は特注のステンレス製の箸を取り出した。

「と、とりあえず‥ウチはそろそろ‥

と、思ったら、急に、はやてちゃんが帰り支度を始めたの。

私ははやてちゃんの手首を掴む

「どうしたのかな?まだ夜はこれからだよ?」

はやてちゃんはビクッとこちらを向いて、顔をしかめる。あ、ちょっと、力強く握り過ぎちゃったかも。

私ははやてちゃんの手首を解放する。

はやてちゃんはホッと一息つくと、手首を擦りながら、椅子へと座り直した。

流石はやてちゃん。話しがわかる。だから好きなの。

 

 

そういえば、随分、気にしてたみたいやけど?」

「ほえ?あ、ジム君?」

「そうだね。彼、面白いよ。今日も、全然本気出して無かったし。」

 

「ほんまか工藤?」

 

はやてちゃんが

聞き直してくる。

 

「ほんまやで~」

 

これは本当。

今日の彼は、全然本気を出して無かった。

でもまぁ、相手もガジェット5体だけだったし、仕方ないんだけど。底が見えないのは初めてだった。

今迄、私は、大体の人間は動きを見ただけで、

その実力を推し測れていた。

それが、彼に関しては、全く測れなかったのだ。

初めての感覚に戸惑いもしたが、もっと解せないことがある。

彼の私を見る時の目、そこにあったのはたしかな怯え。

なんで?初対面だよね?見た目はこんなに可愛い女の子なのに、どこに怯える要素があるというのか。

それはすなわち、彼には、私の実力がバレている。看破された。ということなのだ。

今日の私は、全く、そういったものを見せていないはずだ。なのに、彼は見破ったというのか。

私は、戦闘中の彼を見ても、その実力が推し測れていないというのに。彼は私よりもひとつ上のステージにいるといえる。

そう考えると、胸に熱いモノが宿った。

もっと彼を近くで見たい。

 

高町なのはは、慢心しない。今迄、どんなに絶望的な状況下でも、不屈の心を胸に、切り抜けてきた。才能も確かにあった。だがそれだけではない。どんな時でも彼女は、自分というものを通してきただけなのだ。

幼い頃から戦ってきた彼女は知っている。世界において、自分を通すことの難しさを、力無きモノは蹂躙され、奪われるのが、この世界の正体だと、その身を持って誰よりも知っているのだ。

だから、彼女は貪欲に強くなる。

大切なものを奪われない為に、不屈に強くなるのだ。そんな彼女が感じた感覚。

彼の傍に居れば、きっと自分はもっと強くなれる。

だから、私は、はやてちゃんに切り出した。

「はやてちゃん。ジム君欲しいな‥」

高町なのはは慢心しない。

エースオブエースと呼ばれても、魔王と呼ばれても、未だに、純粋に強さを追い求めていた。

 

 

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◆◆はやてside◆◆

唐突だが、機動六課の話しをしよう。

機動六課。それは私の夢の部隊。初動の遅い、管理局のシステムから独立し、助けを求める人を迅速に助けられるよう私が前に進む為の部隊。

いわば私の翼である。

部隊の設立は困難を極めた。

カリムの予言に対抗するための部隊。まさかの事態への対抗部隊やから、実力が無いと、意味が無い。しかし、部隊には魔道師保持制限がある。

裏技を使う事を思いつき、活きのいい若手FW陣、加えてウチの身内の強力なべテラン陣を集める事には成功した。

だが、事はそう単純にはいかなかった。

そこで気付いた。、ウチにも盲点があったのだ。

現場の実動部隊は集まった。後方支援、バックヤード、等の、医療、メンテナンスチームも、なんとか確保した。

だが、部隊の屋台骨、裏方の事務員が集まらなかった。

管理局には、二種類の人員がおる。

戦闘もこなす、現場に出る魔道師。

魔力が少なく、現場には出ない、非戦闘員。

そういった人間は、主に、事務系の仕事に就いている。適材適所。当たり前のことや。

では何故、事務員が集まらなかったのか。

ウチには、空のエース。教導隊の鬼の教官。管理局の白い魔王。悪魔。物騒な呼名にことかかない高町なのはがおる。

そのネームバリューたるや、管理局で知らんモノはおらんほどである。

つまり、非戦闘員のみなさんは、びびってしまったのだ。同じ部隊になったらしごかれるのではないかと‥

事務員を探しているときに、六課入りを断った、人間から、そんな理由を聞いた時は愕然とした。

そんな、アホな理由が、あるかと憤慨しても、実際に、事務員は集まっていないのだ。

じゃあどうする?

なのはちゃんは、機動六課のメイン兵装だ。外すわけにはいかん。

私の脳内に思わず、オージンジの音楽が流れた。

 

そんな時やった。フェイトちゃんからジム君の話を聞いたのは、聞けば、事務系の仕事迄完璧にこなすそうだ。実力もあるらしいし、性格も良いらしい。

これは、神様がくれたウチへのプレゼントに違いない。

ウチはなんとか、ジム君を機動六課に引き込めないかと考えた。

そしてフェイトちゃんの執務補佐ということにすれば、引き込みやすいんちゃうかと考えた。

結果はバッチリやった。実力は想定以上。FWとしても、是非とも欲しい人材やった。しかも事務系の仕事もこなせるのだ。もう絶対離さへんで。

そう。大事に大事に育てるのだ。

だのに。だのにだ。

魔王が、駄々をこね始めた。

オージンジオージンジ。

誰かタスケテー!

私は考えた。

なのはちゃんの希望を聞いた場合どうなるかと。

まずフェイトちゃんが拗ねる可能性が高い。

そして、ジム君が、なのはちゃんに磨り潰されるかもしれない。

あかんやん。デメリットだらけやん。

 

私は断固として断ることに決めた。

「昼間も言うたやろ。フェイトちゃんが離さへんよ」

「フェイトちゃんにはなのはからお願いしとくの」

あかん。部隊設立前に、隊長二人が仲違いとかやめて!

考えろ。はやて。

こういったトラブルを纏めるのも、上に立つ者の役目や。

「それはあかんよ。なのはちゃん」

私はじっと、なのはちゃんの目を見て、諭す。

「例えば自分の立場だったとしてどうや?」

「え?」

「なのはちゃんに好きな人ができたとする。

それを、ウチやフェイトちゃんがアプローチかけたら、なのはちゃんはどう思う?」

「お話しして、頭冷やすの!」

なんでやねん!なんでや!ウチの親友はいつから、こんなジャイアン思考になってしもうたんや!

「なあ。なのはちゃん。うちら三人は親友や。多分、一生付き合う親友や。親しき仲にも礼儀ありっていうやろ?こういうことに燗しては、お互い邪魔しないようにしていこうや?」

「こういうことって?」

「恋愛事や。人の恋路を邪魔するモノはなんとやらっていうやろ?」

「わかったの。」

ショボンとしながら、なのはちゃんが了承してくれた。

良かった。ちゃんと付き合ってみれば、本当は友だち想いの優しい子なんや。話しても‥わかんないことも、時々、あるけど。

「じゃあはやてちゃん?」

「なんや?」

私はいやな予感を感じながら、尋ねる。

「明日、リミッター外してほしいなー」

なんでや!?ナニがじゃあなのかさっぱりわからんわ!

「出来るわけないやろ!」

「リミッター無しで、本気でやりあいたいの‥」

相手は12歳の子供やぞ!

ホンマニ何言ってるん?

それで、ボコボコにしてジム君が六課入り嫌がったらどうするのん?

誰かタスケテー!オージンジオージンジ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで頂き、ありがとうございますm(__)m
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