読みにくくてすみません。
◆◆キャロside◆◆
「ねえー。模擬戦やろうよー。」
高町なのはとかいうおばさんがジム兄に絡みついていた。
私はいい加減イライラして、
言葉を放った。
それが、まさか、あんなことになるとは思わなくて。
「いい加減ジム兄から離れてくれませんかね?おばさん」
ピシリ。と空気が止まった。
ジム兄が、おばさんに絡み付かれながら、ガタガタと、震え出した。どうしたんだろう?
◆◆なのはside◆◆
「あれれー?おかしいなー?なのは、成人もしてないのにおばさんなんて呼ばれちゃったよ?」
「ねえ?フェイトちゃん?」
「ウチの子がホンマすんません」
「ねえ?ジム君?」
「後でキツく言っておきますんで、何卒命だけは‥」
「はやてちゃん?」
「はいぃっ!?」
「リミッター外して?」
私はにっこり微笑んでお願いする。
「5ランク60分で良いですかね?」
60分かー。でも全解除だ。それなら、十分かな。
「命あっての物種やしな‥」
はやてちゃんは何かブツブツ言いながら、解除してくれた。その目は少し潤んでいた。意味わかんないの。身体に、力が、滾る。
と、キャロが、いきなり襲いかかってきた。
一拍遅れて、ジム君も。
キャロは、上から、
「必殺‥キーック!」
「廬山‥龍‥飛翔!」
まだ開始の合図もしてないのに‥
二人にはまず、礼儀を叩き込む必要が、あるみたいだ。
《レイジングハート‥モードリリース》
《オムライス!》
私の言葉に応えて、レイジングハートがバリアジャケットを解除する。
さて、調子に乗った、ガキ共に教育しないとね。
まず、キャロのキックを右手一本で受け止める。
そして、ジム君の拳は左手一本で、
そこそこの衝撃が来る。
リミッター無しの今の私にとっては、そよ風みたいなものだ。
さて、教導だ。
「あれ?おかしいな?まだ開始の合図もしてないのに。模擬戦は喧嘩じゃないんだよ?」
淡々と、話す私に二人のガキの顔が、恐怖に歪んでいく。
誰に喧嘩を売ったのか教えてあげる。
魔王の名は伊達じゃないの!
二人を解放する前に、キャロの足は逆向きにひねってやった。ついでにジム君の拳は握り潰した。
キャロはもう、スピードは出せないね?ジム君は廬山昇竜波だっけ?あれだけは少し厄介そうだしね。あはははははははは!ジム君とキャロは、直ぐに後ろへと、跳んで離れる。
空間に、設置しておいた、バインドが、発動し、キャロを絡めとる。
キャロはもがくけど、無理だよ。今の君じゃそれは解けない。
私はゆっくりと右手をキャロに向ける。
「さて。どうする?」
「キャロは‥キャロだけは許してやって下さい。」
キャロの正面に両腕を広げて、ジム君が立ち塞がる。
うん。美しい兄妹愛だね。だが無意味だ。
「うん。それ無理。」
すると、ジム君の顔が、絶望に染まる。
「悪魔め‥!」
カッチーン。
「少し、頭。冷やそうか。悪魔で良いよ。悪魔らしく、話しを聞いてもらうから‥」
私の言葉を聞いて、ジム君の目から、涙が溢れた。
このあと、めちゃくちゃバスターした。
◆◆キャロside◆◆
私の、目の前で、ジム兄がおばさんの砲撃魔法を受け続けている。
その数が100発を越えたところで、私は数えるのをやめた。
いや、正確には涙で視界が滲み、数えられなくなったのだ。
ジム兄は既に、両腕を広げることすら出来ず、その腕はダラリと下がり、
ようやく立っているだけという状況だ。
それでも、砲撃は止まない。
私の、目の前で、どんどん弱っていく、ジム兄を見て、私はバインドを解こうともがくが、さっき全魔力を放出したせいか、力が入らず、全くびくともしなかった。
さっきとはまるで別人の魔力の強さに、戦慄する。なんでこうなったの?おばさんって言ったから?
おばさんって言われると、パワーアップするとか、ナニソレ、聞いたことないよ。
愛が‥負けちゃ‥う?
もがくと、さっき離れ際に捻られた足が、ズキズキ痛みだして、立っていられなくなった。
幸か不幸か、バインドのおかげで倒れることはなかったが。
私は、後悔した。
ジム兄は言っていたのに、
このおばさんは強いと、
ジム兄が間違う筈ないのに、
なのに、なんで私は調子に乗っちゃったのかな。
いや、そもそも、あのおばさんが、ジム兄にベタベタするのがいけないんじゃないか。
折れそうな、私の心に再び、炎が灯った。
そうだ。愛が負ける筈ないんだ。
ぜーったい!
私は精一杯の抵抗におばさんを睨み付ける。
「ぁ?」
しかし、奮い起った炎は、おばさんのひとにらみで、あっさりと消え失せた。
なんだ、あれ?ヤバいよ!
人間じゃないよ!
胸に目があり。腹に口があるように見えた、まるで、デスピサr最終形態みたいだ。
すると、一際大きな砲撃をおばさんは放った。
「ジム兄ーーー!」
私は叫ぶことしか出来なかった。身体は恐怖で、動かないけど、ジム兄の無事だけを祈って、夢中で叫んだ。
砲撃は無慈悲にジム兄に着弾して、爆発を巻き起こす。
「ああ‥ジム兄‥」
さっきの戦いで、パルちゃんが全魔力を使い果たしていなければ、ジム兄が修業で疲れていなければ、
色々なたらればが、私の脳に浮かんでは消えて行った。やがて、爆発の煙が晴れると、そこには、ジム兄が立っていて‥
凄い。流石ジム兄。あれを耐えきるなんて。
と、思ったら、違った。ジム兄の前に、フェイト姉が立って、障壁を展開させていた。
「あれ?フェイトちゃん。何のつもりかな?」
「私は、この子達の保護責任者だからね。」
フェイト姉が震える声で、でもしっかりと、答えた。
「そっか。じゃあ‥フェイトちゃんにも、教導が必要かな?」
おばさんが、更に眼光鋭く、私達を睨み付ける。
全てを塗り潰す、圧倒的な恐怖、というものを、私はこの日初めて知った。
「そこまでや。」
はやてさん?が声を掛けてくる。
「はやてちゃんも教導する?」
「超遠慮」
「それよりもお仕事や。ガジェットが現れた。フェイトちゃんは、ジム君伴って、現場へ急行して」
はやてさん?の言葉に、魔王の圧力が、弱まる。
そして、フェイト姉は、ジリジリと、ジム兄を抱えて、魔王から距離をとる。
「任務なんだから、行っていいよ?」
魔王がひとつ息を吐き、
そんなことを宣い、フェイト姉は超スピードで、その場から離れる。
た、助かった‥のかな。
私が、がっくりと肩を落とすと、
その落とした肩にポンと手が置かれた。
振り向くと、そこには魔王。
ちょっ‥
「何を安心してるのかな?」
ジム兄タスケテー!
「さて、先輩に対する、口の聞き方を教えてあげないとね‥」
「リピートアフターなのはしなさい」
顔は微笑んでるのに、有無を言わせない、迫力に私は、赤べこのように首を振る。
「はいっ!」
「先程は生意気な口を聞いて、すみませんでした。おねえさん」
「先程は生意気な口を聞いて、すみませんでした。おねえさん」
「おねえさん」
「おねえさん」
「おねえさん」
「おねえさん」
「なのはさんは」
「なのはさんは」
「ピチピチの」
「ピチピチの」
「可愛い、乙女です」
「可愛い?ot‥めっです!」
私の素朴な疑問が言葉に載ってしまい、その瞬間にとんでもない力で、肩が握り締められる。
私が急いで言い切ると、
「おかしいな?まだ冷やし足りないのかな?」
と、醜悪な笑顔を向けられる。
恐い。恐いよジム兄‥っ!
私はぶるぶると首を横に振り、
その場で、五体投地する。
そんな私を見て、フンと、荒く息をひとつ吐くと、興味を失ったように、その場から歩き出す魔王樣。
まだだ。まだ。
魔王樣の気配が、なくなる迄、私は地面からおでこを離さず、じっと耐えていた。
と、魔王樣が歩みを止めて、こちらを振り向くのを、感じる。
あぶない。
魔王樣はまだ私が、頭を下げてるのを見て、ふう。とひとつ息を吐くと、
「管理局では、上下関係は絶対なの。六課はその辺、緩めだけどね。でも、だからこそ、締めるとこは締めてくから‥」
「イエス!マム!」
「は?」
「はいっ!おねえさん!」
「次はねえぞ‥」
そして、ようやく、魔王樣の圧力が、消えた。
消えたところで、どっと汗が噴き出す。そして私は、
人って安心すると、汗かくんだーなんて、訳のわからない事を、考えていた。
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「流石やな。また強くなったんちゃうか?」
私が歩いていると、はやてちゃんが、声をかけてきた。ちょっと怯えている。何故なの。
確かに、力がたぎっていた。
少しやりすぎたかなーなんて、も思っている。
特に、ジム君に対しては、完全に八つ当たりであった。反省反省。
まあ、今度お詫びしよう。
「漫画で見たんだけど、」
「へ?あ、うん」
私の唐突な話題にはやてちゃんが戸惑う。
「能力にリミッターかける修業法が、あるらしいよ?」
そう。詳しい原理はわからないけど、身体に、常に負荷をかけ続ける事で、リミッターかかってる状態を普通にすることで、リミッター外した時の力が、アップする‥とかだったか?
「へー」
はやてちゃんが興味無さげに相槌を打つ。まあ、私も興味ないけど、効果があるかはともかく、私の好きな修業法ではないからだ。
私の好きな修業法は限界迄、身体を追い込んで、それを乗り越える事だからだ。限界を自覚して、それを乗り越えた時の達成感。なのはさんはそれが大好きなのだ。
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どうだっ!
俺の拳が最後の、ガジェットを、貫く。
なのはさんに潰された、拳が、ズキズキと、悲鳴をあげるが、我慢だ。
「流石だね」
フェイトさんが、声を掛けてくる。
あちらももう終わったようだ。
「フェイトさんこそ」
「違うよ。私が言ってるのは、そんなにボロボロなのにってこと。」
ああ。そういうことでしたか。
「はは。ちょっと、辛いです‥」
と、ふらつく俺をフェイトさんが抱き締めてくれる。
「ごめんね。なのはは私の親友なんだ。」
「なんで‥フェイトさんが謝るんです?」
「止めてあげられなくて‥」
フェイトさんの身体は、とても、柔らかくて、暖かくて、
俺は‥(フニュン)許せるっ!
オカズが補充できたなーなんて、思っていた。
「あれは、わるいのは、キャロですから‥」
俺は苦笑いしながら返す。
「あはは。でも、キャロやジムから見たら、私達はおばさんだしね‥」
「そんな事無いです!」
「え?」
「少なくとも、俺にとっては、フェイトさんは魅力的な女性で‥」
「そうなんだ‥ふふっ‥ありがとう‥」
そう微笑んで、フェイトさんは更に俺を優しく胸に抱いてくれた。
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◆◆??side◆◆
モニターに写し出された、ある少年の戦う姿を見て、私は興味をそそられた。
「面白い‥!実に面白い!」
「あーあ。また、ドクターの面白い病が始まったよ」
「ノーヴェ!君にはわからないかい?」
「んー?確かに強いとは思うけどさあ、何あの変な恰好。ダッサ‥」
ガーン!私は恰好良いと、思ったんだがなあ‥
ノーヴェのような若い女子にはわからないのかもしれないね‥
「欲しい‥!欲しいなあ‥!この力!」
「クックックッ‥クヒャーハッハッハッハッ‥ガッゲフッゲフッゲフッ‥」
「あーあ‥仕方ないなあ‥」
と、ノーヴェが私の背中を擦ってくれる。
「高笑いへたなんだから、しなけりゃいいのに‥」
何を言う。高笑いしないマッドサイエンティストなど、居ないのだ。マストなのだよ。そう。お約束なのだ。
だが、文句を言いながらも、背中を擦ってくれるノーヴェ。うん。親孝行な娘である。
この娘が幸せに、生きられる世界を何としても、創造しなくてはならない。その為なら私は鬼となろう!
「ドクター?ドクターはあの、鎧みたいなのが欲しいの?」
ルー君が、声をかけてくる。
「ん?ああ。欲しいなあ。超欲しい」
「ふーん‥」
と、また画面に視線を戻す。
ルー君はこの天才の私にも考えてる事がいまいちわからないお嬢さんだ。彼女の母親を私が保護している為、私に協力してくれている、召喚というレアスキル持ちのお嬢さんだ。
まだ若いが、その、魔力は素晴らしいモノを持っている。
「ねえドクター?」
「何だね?」
「この人、なんでこんなにボロボロなの?」
そう。この少年は既にボロボロであった。
だが、戦闘でボロボロになったわけではない。
既にボロボロの状態で、戦場に現れたのだ。
「うーむ。わからんねえ。」
「管理局で苛めでもうけているのかもしれないねえ。なんせ、管理局は悪の組織だからねえ‥」
「かわいそう‥」
ルー君が、哀しげに呟く。
その時、私の紫色の脳細胞にイナズマ走る。
「ああ‥かわいそうだねえ‥救いだしてあげようか。」
この少年を拐ってきて、解析すれば、あの力が、てにはいるかもしれない。クックックックヒャーハッハッハッハッっ!?ゲフッゲフッ
「ノーヴェ~」
「ん~ほっときなよルーお嬢。」
私は、彼を拐って来るよう、ノーヴェに命令しようとしたが、生憎今は、人数が足りない。
執務官殿もいることだし、今回はパス
が妥当だねえ。やるときは確実に‥だ。
ちょっと、誰か、背中、擦ってくれないかねえ。
また明日‥と、言いたいですが、ラスト近いので、のんびり書こうとおもいます笑すみませんm(__)m