将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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大変お待たせしておりますm(__)m
シリアスは読むのも書くのも苦手で(´д`|||)
申し訳ないm(__)m
誤解の無いよう言っておきますが、作者はレジアスたん嫌いじゃありません。むしろ、優秀な男だなとも思っております。そしてオーリスたんも好きです(ノ´∀`*)レジアスの腹心になって、オーリスたんとイチャイチャする。みたいなSSが書きたい。もしくは読みたい。
なので、この作品でもレジアスたんを完全な悪者にする気はありません。レジアスファンの方々には不快な思いをさせてしまうかもしれませんがね(´д`|||)


ある兄の事件簿六。

村の外れ迄歩いたところで、村長が歩みを止める。

「この辺りで良いじゃろ」

そして、村長はじっと俺を見つめる。

えっ?何?

村長は無言のままである。

暫く、無言で見つめあう村長と俺。

俺は若干の居心地の悪さを感じながら、視線で村長に続きを促す。

 

何から話したもんかのう‥」

 

漸く、言葉を発したと思ったら、そんな事をのたまう村長。

あっ、心中で言うことまとめてたんすね。

良かった。そろそろ立ったまま寝てる事も視野にいれるとこだったよ。

更に辛抱強く待つ事、十分強‥

腹、減ったな‥

まあ、フェイトさんが家宅捜索中だし?

時間がかかるのは、望むとこなんだけど、

会話しながらならまだしも、無言で老人と見つめあうだけの時間。えっ‥何この苦行。

あまりに暇だったので、村長の顔の皺で迷路を楽しんでいると、村長が意を決したように、話始めた。

ああ‥もうちょいでゴール出来たのに‥

「ジムは今管理局に勤めてるんじゃったよな‥?」

「えっ?うん。そうだよ」

うんうん頷きながら、尚も俺を見つめる村長。

「ふむ。今回の帰郷。唯の気まぐれではないのだろう?」

ありゃ。バレてたか。

「えっ?どういうこと?」

とりあえずとぼけてみる。

「‥キング辺りが連絡したんじゃろ?」

 

「母さんが何を連絡したって?」

あくまでシラを切る俺をぼんやりと見ると、村長はため息をつく。

 

「悪い事は言わん。この件には首を突っ込むな‥」

 

と、強めの拒絶をしてくる村長。

頑なな村長を訝しげに見つめると、

村長は苦々しい顔で続きを話出した。

‥たがそれは、俺の想像よりも酷いモノだった‥

事の発端は15年程前、

村の食糧事情に行き詰まりを感じた村長は、当時の管理局に相談したらしい。

その時に対応したのはレジアスゲイズ。

思わぬビッグネームに俺が驚いていると、村長は更に話を続ける。

レジアスは、こんな提案をしてきたという‥

 

生産性の低い、身寄りのない若い娘を口減らししてはどうかと。

無論、村人にはそれらしい別の理由をでっち上げて‥だ。

そうして娘を放逐して、その娘は管理局で面倒を見るからと。

 

なんだそれは。

管理局でそんな事をしているなんて話は聞いたことがない。

 

因みに放逐した娘達からは、その後、連絡は無いそうだ。

これは、はやてさんが来てからじゃないと、どうにも出来んな。

俺が考えこんでいると、

村長は、罪悪感を滲ませながら、更に言葉を紡ぐ。

「幻滅したか‥?」

 

「いんや。別に。」

確かに、村長がしたことは、悪だ。

だが、村長は村の長として、村を守る義務がある。

きれいごとだけじゃ世界は回らない。

村長は村長として、その時自分ができる事をしたのだろう。

少なくとも、幼い俺達兄妹を暖かく受け入れてくれたことは事実だ。恩を感じこそすれ、幻滅なんざするわけない。

少なくとも、今俺の目の前で、罪悪感を感じて、肩を落として、小さくなっている、この老人を否定する気にはなれなかった。

「村を守る為に、必死だっただけだろ?」

「逆に管理局の一員として謝らせてくれ‥」

そう言って、村長に俺は深々と頭を下げた。

「レジアスがなんでそんな事をしたのかは、わからないけど‥娘達の行方は俺なりに探ってみるよ‥」

「ジム‥本当に大人になったのう‥」

村長はそして俺を眩しそうに見上げる。

いつのまにか、背、追い抜いてたんだな‥。

「あと、ついでに聞いて良い?」

「なんじゃ?」

「口減らし以外に何か、食糧改善の計画はしてる?」

「いや‥してない‥」

なんでやねん。

「なら畑の集積とか、効率化を図ろう。」

「う、うむ。だが、ここは痩せた土地で、作物も余り、育たん。」

「畑作の基本は土造りだぜ村長。堆肥を作らないと」

「堆肥?」

やっぱりか。

「あのさ。この村って農業に詳しい人いないよね?」

「うむ。ワシらは元々、農民ではなく、流民のより集まりじゃからな‥現在の畑も見よう見まねじゃ」

「そっか。なら俺が教えるから先ずは畑の整備から始めよう?」

「この村の畑の規模なら、きちんと、手入れすれば、村人分の食扶持くらいなら採れる筈だから」

「ほ、本当か?」

「ああ。だからもう‥そんな辛い顔しながら、口減らしなんて、やめようぜ」

「ジム‥ワシは‥ワシは‥」

すると、村長は涙を流して、その場に踞ってしまった。

無理もない。元々悪い人間ではないのだ。

だが、村を守る為にと歯をくいしばってやってきたのだろう。もうしなくていいという安堵と、後悔、色々な想いが胸中を駆けているのだろう。

俺自身にも、後悔はある。子供のように振る舞っていただけで、子供の頃から俺はこの村の問題点には気づいていた。

まあ、当時の俺が言ったところで、素直に受け入れて貰えていたかは定かじゃないけど。

レジアスの件は

どうなるかわからないけど、せめてこの村の食糧事情だけは改善しよう。それが恩返しにもなるだろう。

 

 

 

 

 

 

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