将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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stanサブタイ付けるの辞めるってよ‥



32話

喧騒の途切れない店の中で俺達は杯を傾け合っていた。

「レジアス?今日はまた御機嫌斜めだな~?」

「うるせえ!バカヤロウ!」

まただ。また本局に予算と人員を持っていかれた。このままじゃ地上は‥

隣でツマミをビールで流し込む旧友に愚痴を吐き出す。

「次元世界の安定だかなんだか知らねえが、俺達が生きてるのはここ(ミッド地上)だろうが!先ずはここの平和の安定が重要じゃねえのかよ!違うか?!」

 

「違わねえよ‥」

俺の愚痴を苦笑しながら受け止めてくれるこいつとのたまの飲み会は、俺にとって忙しい日々の唯一のオアシスだった。

と、そこへもうひとつのオアシスがやって来た。

「パ‥中将閣下‥また、こちらでしたか‥」

「よう♪オーリスちゃん。益々美人になったね~」

俺の一人娘であり、秘書官でもあるオーリスがやって来た。

「お久しぶりですね飲み友Aさん。父がいつもお世話になっております‥」

「良いよ良いよ~♪地上の英雄さんにはいつも苦労かけちゃってるからさ~‥」

「たまのガス抜きくらい何てことないさ♪」

「ありがとうございます‥」

「しかしレジアスよ?」

「あん?」

「聞いたぜ?評議会の命令とは言え、ちょっと危ない橋渡り過ぎじゃねえか?」

 

「地上の平和の為だ‥」

苦々しい思いでビールを流し込む。

確かに疑問も多い。自分のしていることが正しいのかどうかも既にわからなくなっている。

もう一人の親友と誓った思い‥

「確かに地上の状況は悪い‥けどよ?あんまりオーリスちゃんを悲しませるなよ?」

「うるせえ‥そんなことは‥わかってんだよ‥」

ゼスト‥俺は間違えたのか‥?お前がここにいてくれたら‥どう言ったかな‥?

今はもう亡き、親友との誓い‥それだけが、俺を掻き立てていた。

過激派。等とそしられようと、構わない。親友と誓った地上の平和。其だけ守れれば、他はどうでも良い。

ジョッキのビールの泡が消え、金色の液体の水面に映し出された男の顔は、今にも泣き出しそうに、なっていた。

そんな父親を見て、オーリスはひとつタメ息をつくと、席を立つ。

「それじゃとう‥中将閣下、あまり飲み過ぎないでくださいね?」

 

「わかっとる。明日はアインヘリアル砲の視察だしな‥」

しっかりスケジュールを把握している事に安堵して、オーリスは飲み友Aに挨拶して店を出る。

「オヤジ!ポテト追加な!」

「あいよ!」

飲み友Aの追加注文を聞いて、レジアスはタメ息をつく。

「またポテトかよ」

 

「うるせえな。良いだろ?好きなんだから」

 

「イモばっか、食って屁こくんじゃねえぞ?」

「お、おう。実はさっきから‥俺の肛門のサテライトキャノンがぶっぱしそうでな‥」

「こんなところで化学テロ起こすんじゃねえよ!」

そう言いながら、ヤツをぶん殴る。

こいつの屁はマジで臭いからな。

きっと腸が腐ってるんだろう。

愚痴を吐き出したお陰で、だいぶ気分もスッキリした。無差別テロが起きる前に避難するとしよう。

「俺はもう帰るが平気か?」

「あーん?こんなのよっぱらってるうちにはいらねえよ♪」

「俺もお前ももうトシだ。自分を大事にしろよ?」

「なんだぁ?今日は随分優しいな?こんなオッサン同士のBLなんざ腐女子も食わねえぞ?」

「フン‥言ってろ‥」

「予算や人員の話はお前にも無関係じゃないだろ?現場はカツカツだ‥くれぐれも無茶はするなよ?」

「おま‥死亡フラグ建てるんじゃねえよ!」

「ダッハッハ!またな‥」

「オヤジ!おあいそ!」

「へい!毎度あり!」

「二人分な‥あと、悪いことは言わねえ。換気扇回しときな‥」

「へ?」

「そうだ。屁だ。」

訳が解らないというオヤジを置いて、さっさと外に、出る。振り返って、見ると、出てきた、ポテトを笑顔でツマミながら、煙草に火をつけるヤツがみえた。

犯罪の危険性に反比例するように、現場の装備、人員は日毎弱体化している。割りを食うのは何時だって現場の捜査員だ。コイツは年齢、階級的にも、後ろでふんぞり返ってて良いキャリアなんだが、現場主義というか、部下思いで、危険には我先にと飛び込んでいく、寄特なヤツだ。イカンイカン。これ以上は本当に死亡フラグだな。

フラ着く身体をコントロールしながら、店の外に、出ると、夜風が火照った身体を冷やしてくれた。幾分、酔いが醒め、タクシーを拾おうと、大通りへと向かうと、プップッとクラクションが鳴らされる。何だとそちらへ顔を向けると、タクシーが停まっていた。

中にはオーリスが載って笑顔で手を振っている。

出来た娘だ。

「早かったですね」

タクシーに乗り込むと、オーリスが声を掛けてくる。

「テロが起きそうだったからな‥避難してきた」

「なるほど。‥クスクス」

オーリスは手で口を抑えて笑っている。

運転手に行き先を告げ、発進させる。

バックミラー越しに運転手がチラチラとこちらを見てくる。

円光とでも思われているのかもしれない。

だが親子だ。

「ゴホン!」

大きめに咳ばらいしてやる。

すると運転手は慌ててミラーから目を逸らした。

やがて家に着き、居間に座り、TVを付ける。

TVでは魔法を使った犯罪行為が、、デカデカと、報道されていた。

おのれ‥魔道師め!忌ま忌ましい!

テーブルに拳を叩きつける。

憎々しげにTVを睨みつけていると、オーリスがビールとお皿を持ってやって来た。

「父さん‥これ御好きでしょ?」

と、見せたのは、少し焦げた焼き茄子。

確かにワシはこれが、好きだ。

「おひとつ如何?」

と、オーリスがビールを差し出してくる。

フン。ビールも飲めん癖に。

生意気な‥!グラスを差し出し、注がせる。

見た目的にも綺麗なビールが注がれた。

焼き茄子をツマミながら、ビールを流し込む。

すると、先程のイライラは消え失せていた。

本当に出来た娘だ。

 

 

 




オリキャラの名前が適当過ぎィ!等、思う所は多々あるかもしれませんが、お目こぼしをよろしくお願いいたしますm(__)m
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