ゴクリ‥それはどちらの、嚥下音だったか‥
あれ?おかしいな。ループしてる?終らないパーリー始まってる?だってバートルーおーわらないー素敵なパーリーはどこ?助けて夕立ちゃーん‥もうやめて下さい。これ以上私にどうしろというのですか‥
―キャロはこんらんしている―
「じゃ‥イくよ?」
と、魔王が一歩踏み出す。
いやです。来ないでください。
どうすればこの地獄は終るのか。
答えの出ない、自問のループ。もう何回問いかけたかわからない。そろそろ悟りを開くレベル。
気分はクイズ番組で使い古された問題が出てきた感じ。
さて。仕方ない。奥の手を出すか。
Q。無茶をしなければいけない状況だったか?
A。そろそろガチで体力限界なんです。あとお腹いたい。
Q。誰の為の無茶か?
A。考える迄も無い、自分の為だ。
これ以上続けて、再びゲロでも吐こうモノなら私はゲロインになってしまう。
だから良いよね?もう‥ゴールしても良いよね?
私はひとつ大きく息を吸いこむ。
魔王も、それに合わせて身構える。
隙が―無え―
気分はベジータ襲来時の悟空の気分だ。
界王拳が使えない私に出きること。
私は魔王の後ろに視線を動かし、驚愕に眼を見開いて、
「アーーッ?!フェイトさんが、また脱いでるっ!」
私が指差して叫ぶと、魔王は案の定、そちらを向いた。
だがそこにはなにもない。
私は一瞬で魔王の背後を取る。
そんな私に魔王が手の平を向けながら振り返る。
顔の、作画変わってる。
何処かの爆弾魔みたい。まるでゲン○○ーである。
助けてゴンさん。
とりあえずヤらなきゃ死ぬ。
「シューティングレイ!」
至近距離での、砲撃魔法ぶっぱ。
幾条もの光線がスフィアから放たれ魔王に迫る。
光線が今にも魔王を捉えようと言うところで。
魔王の姿がかき消えた。
―これもかわすか。
かわされた光線が魔王の後ろの断崖を砕いた。
瞬間、私の身体にゾワッとした、警戒信号が走る。
――後ろッ!?――
振り返る時間すら惜しく、私は身体ごと右にずらす。
すると、さっきまで、私がいた場所に、魔王の白い手が突きだされた。その手は薄く、魔力の光りを帯びている。
「チッ‥」
魔王が小さく舌打ちした。
こええよ。
ナニソレ。掴まれたら本当に爆発しちゃうの?モノホンのボマーさんなの?
まだ身体の警戒信号は解けてない。ざわ‥ざわ‥してる。ざわざわタイムだ。
距離を取るのは多分ムリ。背を向けながら、離れた時点で、砲撃されるに決まってる。
なら‥接近戦しかない。
私は再び、恐怖に対して拳を振るう。
振り返りながら、正拳突き。
振り返って見えた魔王の顔は笑っていた。
まるで私の選択を喜んでいるかのように。
罠にかかった獲物を嘲笑うとは別の笑顔。
遊び相手を見つけた時の純粋な、子供のように。
彼女は笑っていた。
私の拳を涼しい顔で、顔を少しだけ傾けてかわすと、魔王は右腕をぶん回す。
私はそれを後ろに身体を反らしてかわす。
自分の身体の上を通り過ぎる魔王の右腕に戦慄を覚える。
これはガード無理。
ガードしたところで、まるで豆腐のようにガードごと潰されるであろう。そんなことを確信出来る程に、その右腕は力を内包していた。
恐怖を感じている暇はない。攻撃こそ最大の防御。攻めないと。
反らした身体をもどし、その勢いのまま、魔王に肩からぶつかる。
―まるで、壁にぶつかったかのように、びくともしない。
いやいやいやいや。
これ、体幹とか体重差の問題じゃないよ。
おかしいて。実力差がまさに大人と子供。
――勝てない。――
そう痛感させられたのだった。
その時、
「ウオオオオオオ!!」
後ろからエリオが突っ込んで来た。
まだ私のブーストが残っているのか、スピードとパワーも十分に乗っていた。
だが、ちょっと待ってほしい。
針路微妙にズレてない?
私に当たらないように調整したのだろうが、
それじゃ甘い。
むしろ、私ごと刺す!くらいの勢いでいかないと。
やはりエリオはエリオか‥と、冷めた面持ちで、
私の横を通り過ぎる、エリオを見ていると、
やはりというか、当然というか、魔王は少しだけ身体をズラしただけで、その突進をかわした。
と、思ったが‥
魔王にかわされ、エリオが突進したた先に行きなり、巨大な岩が現れた。
見ると、どうやら最初に私のシューティングレイが断崖の岩を砕いていて、どうやらその瓦礫が降ってきたようだった。
エリオはその岩に両足で着地する。
まさか、それを計算してたのか?
「ハアアアア!」
そして、その岩を踏み台にして、再び魔王へと、突貫した。
至近距離からの、いきなりの方向転換、かわした筈の相手からの奇襲。
これをかわせたら、本当に人間じゃない。
エリオのストラーダと、魔王の障壁がぶつかり、爆発が起こった。
爆発が晴れると、そこには平然と、立っている魔王の御姿。
ウソやろ?
エリオも愕然としている。
「クリアおめでとー♪」
突然、パチパチと拍手する魔王樣。
「「え?」」
私とエリオの声がハモる。
「ちゃんと、障壁抜いて、ダメージ通ったよ♪ほら、ここ‥」
と、魔王が自分のバリアジャケットを指差す。
するとそこには、よく見ないと、わからない程度に小さい綻びが、できていた。
「「はぁ~~‥」」
私達は二人して脱力してその場に坐り混んでしまう。
「エリオ‥よく‥頑張ったね‥」
「キャロは‥闘い方について、ジム君とフェイトちゃんに後でお説教してもらうからね?」
「ハイッ!」
「そんなぁ~‥」
私とエリオの明暗が別れる。
解せぬ。
でもまあ。頑張ったのは事実だし、そこは認めてあげよう。ドダイからジェガン位には格上げしてあげよう。少しは今まで、散々ボコった成果が出ているのかもしれない。
「それじゃ二人ともお疲れ様♪キャロはしっかりシャマル先生の診察受けてね?楽しかったね♪またヤろうね♪」
「お疲れ様でした。ありがとうございました」
いやです。
私は視線を逸らして、答える。
魔王が寂しそうな眼を向けてくるが、見ないふりをする。
私は人間なので、普通に会話出きるんです。
なので、肉体言語なんていう、特殊なコミニュケーション方法は覚える必要がないんです。
こうして漸く今日の、訓練が終わった。
てかお腹いたい。
この後、シャマル先生にアバラが折れてると診察され、
目茶苦茶説教された。
解せぬ。
次回はフェイトさんとの、デート回にでもします(///ω///)♪多分(笑)気まぐれ次回予告でしたm(__)m