将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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お待たせして申し訳ありません。
思ってた以上に長くなってしまった。フェイトさん可愛いんじゃ~(///ω///)♪心が、ぽよんぽよんするんじゃ~


男として。

朝の食卓に、パンケーキの焼ける甘い薫りが漂う。

フライパンの柄を持ちながら、拳でトントン。

――おし。上手に返せた。

再び蓋をして、火を弱めて、さらに焼き上げる。

牛乳の代わりに炭酸水を使うと、フワフワに焼き上がるのはいいのだが、ひっくり返しに結構気を使う。

そろそろいいかと蓋を開けると

フワフワに膨らんだパンケーキがお目見えだ。

皿に乗せて、バターと蜂蜜を添えて、食卓へ。

「お待たせしました」

待機していた女性陣から黄色い歓声が上がる。

「御好みでどうぞ」

 

「マヨは無いの?」

 

「無いっす」

マヨラーの魔王樣からリクエストが入るが、流石に、パンケーキにマヨは合わないと思いますよ?

少々呆れながら返すと、

 

「うー。残念なの‥」

 

「無いのはなのはさんが全部マヨチュッチュしちゃったからですからね?」

人ん家のマヨをマヨチュッチュしないで頂きたい。

ていうかなんで魔王もしれぇ!も当然のようにいるんですかね。

「ごめんなさいなの‥」

と、への字眉毛の魔王樣。

いや、良いんですよ?どうせ、家主さんは‥

と、フェイトさんを見ると、

「許せるっ!」

と、握り拳で宣言していた。

やっぱりかーと、空のマヨネーズをビニールのゴミ箱に捨てる。

その瞬間、フェイトさんがもったいない‥と、呟いた。正気に戻って下さい。衛生兵ー!お客様の中に衛生兵はいませんかー?

誰か‥うちの上司がなのキチなんですが、治療してくれませんかね?

「フェイトちゃん‥」

 

「なのは‥」

二人の距離は徐々に縮まり、

――caution!――

―緊急ゆるゆり警報発令!――

属性持ってない方は避難してください。

俺は、ユリ属性は特に無いのだが、

でもせっかくだから、見ていよう。

これなんてntr?

ビデオレター来ちゃうの?

信じて送り出したフェイトさんが目茶苦茶になっちゃうの?

震えるぞハート!燃え尽きる程嫉妬!

股間に10秒チャージ。やっぱりなのフェイは最高だぜ。

二人の唇の距離が零になろうかと言うところで、八神司令の咳ばらいが、響き渡った。

「あー?二人とも?朝っぱらから何してるん?」

すげえ。あの雰囲気に割って入るなんて‥

流石しれぇ!俺達に出来ない事を平然とやってのける。そこに痺れる憧れるぅ!

「さ。冷めないうちに頂こうや」

それもそうかと、魔王も腰を下ろす。

「うわっうまっ!」

もっきゅもっきゅと、咀嚼しながら、魔王樣が眼を輝かせる。

「‥とまあ、そんな感じかな‥」

朝食中に魔王樣から告げられたのは、キャロとエリオの訓練終了のお知らせ。

「そうか‥思ってたより早かったな‥なのはちゃん‥ご苦労様‥」

「二人共伸び盛りだしね♪後は実戦あるのみだと思う」

「ほなジム君。二人に事務仕事教えたってな」

 

「承知しました‥ついでなんで、ご報告を‥シャリオ技術主任に御協力頂いて、作ってたシステムがあるんですが、テスト兼ねて二人で試したいんですが‥聞いて頂いてもよろしいですか?」

「ほう?言うてみ?」

「事務仕事のマニュアルを、デバイスにインストールすることで、誰でも事務仕事をこなせるようにするシステムを考えてまして‥」

「そんな事が可能なんか?!」

「勿論容量に空きがあるインテリジェントデバイスに限られますが主任の言を借りるなら可能だそうです」

そう。残業の甲斐あって、今は正常化した六課の事務作業だったが、俺とフェイトさん、はやてさん三人が、俺の村への捜査で三人共に六課を空けた数日間で、業務は再び自転車操業に戻っていた。このままじゃいたちごっこである。勿論現在は、フェイトさんと俺で頑張って、また正常化させている。

そこで俺が考えたのはナレッジマネジメントだ。

思い付いたアイデアを主任に相談したところ、二つ返事で突貫作業でプログラムを組み上げてくれた。

あの人仕事超速い。腐ってるけど。技術主任の肩書きは伊達じゃないようだ。その時の彼女はガチで格好良かった。フェイトさんが居なければ、惚れる迄あった。

とりあえず二人のデバイスにインストールして作業を俺が監督しながら、問題無いかチェックしながら試して、問題無ければ実装というテスクスケジュールをたてていた。

「報告遅れてすみません。実現可能かまだわからなかったので、ぬか喜びさせても、申し訳ないと思いまして‥」

「ええよ。報告くれたって事は、実現レベル迄来たってことやんな?ぬか喜びじゃないんよね?」

 

「はい」

 

俺の返事にパアーっと表情を綻ばせる八神司令。

「ナレッジマネジメントは私も考えてたんよ‥ジム君のスキルを手っ取り早く共有化出きひんかな?って‥でも畑違いで、全然方策思いつかんかったんよ。動いてくれて助かったわ‥出きる部下に囲まれて、私は幸せ者やね‥」

「八神司令。良禽木を選ぶと申します。」

自分を良禽に例えるとか、自意識過剰で超気恥ずかしい。違うから。この場合の良禽はシャリオ技術主任と、フェイトさんの事ですから。俺、そんなに恥ずかしいヤツじゃないですからー!だが、思いは伝わったようで、

八神司令は少し涙ぐみながら小さく頷いている。

「ほな良禽さんには御褒美やらんとな‥」

と、悪戯っぽく微笑む司令。

「ジム君とフェイトちゃんには特別休暇あげるわ二人でどっか遊びにいっといで‥」

これは粋なことをなさる。

戸惑いながらフェイトさんを見ると、

フェイトさんは少しはにかみながら、頷きを返してくれた。

「しれぇ‥!ありがたく‥」

 

「良い木やろ?」

 

「これ以上無く!」

 

 

◆◆◇◆◇

見事な晴天に恵まれた朝。

隊舎の入り口で待っている俺の目の前にスポーツカーが付けられる。

「おはようジム。待たせちゃったかな‥?」

車窓が開き、フェイトさんが顔を覗かせる。

「おはようございます。いえ、全然待ってませんよ」

「そう。良かった。じゃあ乗って?」

自動でドアが開き、俺は車内へと若干緊張しながら身体を滑り込ませる。

車内のフェイトさんは何時もよりもたいぶラフな格好で。

黒のタンクトップにデニムのクラッシュホットパンツ。それに黒のニーハイブーツによる絶対領域のコントラストが眩しい。チチ!尻!太もも!の三種の神器が、ばバーン!と効果音付きで俺の視線を捉えて離さない。

「何処にいくんですか?」

俺はなんとか視線を剥がしながら、胸の高鳴りをごまかすように、目的地を聞く。

「ジムとならどこでもいいんだけどね。せっかくだし、街に出ようかなって‥」

おっと。更に心臓に深刻なダメージが。

「今日の‥服装。素敵ですね‥」

「ふぇっ!?」

何かにおどろいたように、フェイトさんはハンドルを滑らせてワタワタする。

キキーッ!とブレーキ音を響かせながら、車は何とか停止する。

どうしたのだろう?と、フェイトさんを見やると

フェイトさんは真赤な顔で、ハンドルに突っ伏しながらこちらを見ていた。

「‥本当に?」

囁くような確認。

この人は本当に‥自分の魅力を相変わらず理解していない。生れの複雑さ所以か、自分を肯定する事が苦手なようだ。無理もない。親にさえ否定されてしまったのだから。親が居ないよりも、ある意味キツい事じゃないだろうか。だから、俺はフェイトさんを肯定する。

どんな時でも、この優しい姉を肯定してあげるのだ。

「勿論です。お恥ずかしながら、かなり見蕩れちゃいました‥不躾でしたらすみません‥」

「もう‥今日なんでそんな他人行儀なの?」

「えっと‥せっかくのデートですし‥今日は家族としてじゃなく、一人の男としてみてほしいなって思いまして‥」そう。せっかく八神さんがくれたチャンス。家族のお出掛けで終わらせたくない。

「ふーん‥生意気だね‥ふふっ‥」

少しはにかんで、悪戯っぽく微笑むフェイトさん。その微笑みは、いつもの尊敬する上司でもなく、優しい姉でもなく、

出逢ってから初めて見る色気を含んでいた。

「いや‥でした?」

少し不安になり、俺はつい訊ねてしまう。

「ううん‥ふふっ‥うれしいかな‥♪」

そう答えて、本当に嬉しそうに微笑むフェイトさんはとても綺麗で、綺麗なお姉さんは好きですか?僕は勿論大好きです。

◆◇◆◇◆

街に着いた俺達は、車を駐車場に入れ、散歩することにした。

「あ、あそこのアイス美味しいらしいよ‥」

フェイトさんが指差した先にはワゴン車型のアイス移動販売店。

「何にします?」

「んーじゃあチョコミントで」

「了解」

チョコミントと、俺は抹茶を購入。

フェイトさんにチョコミントを渡して、二人でペロペロしながら、歩き出す。

いかがわしい事じゃないからね?

「ジム。お金‥」

 

「今日はご馳走させてください」

「でも‥」

「今日の俺は家族でなく、一人の男としてフェイトさんを楽しませたいと思っています‥だから、お願いします」

フェイトさんはそこでひとつ息を吐くと、

「うん‥わかった‥ありがとう」

 

◆◇◆◇◆

それから、フェイトさんが希望したのはなんとゲーセン。

ひょっとしたら、俺に合わせてくれたのかもしれない。

それか、誰かの入れ知恵か‥。だってフェイトさん明らかにゲーセン慣れしてないし。入るなりずっとキョロキョロしてる。可愛い。

「ジム。どうする?何で遊ぶ?」

可愛いからっていつまでも眺めているわけにもいかんね。しっかりエスコートしますかね。

「プリクラでも如何ですか?」

「プリクラ‥!うん!聞いたことあるよ!やろう!」

「こちらへどうぞ‥フレームを適当に決めて、後は御好みでポーズとってみたり‥」

「ポ、ポーズ?ジム。教えて‥」

先ずは当り障り無く、腕組みして背中合わせでドヤ顔してみたり、フュージョンポーズを指導してみたり。困りながらも付き合ってくれるフェイトさんに俺の新たな性癖の可能性を感じながら、俺達は楽しんだ。

「プッ。変なポーズ‥」

出来上がった写真を見ながら、クツクツと小刻みに震えているフェイトさん。フェイトさんが楽しそうで何よりです。

可愛い。

 

「ジム。次は?」

 

「ちょっと運動がてら、エアホッケーでも如何ですか?」

フェイトさんに快諾を頂き、俺達はエアホッケーの台へ。

これ結構昔からある定番だけど、全然飽きないんだよね。結構熱くなれるし。フェイトさんも楽しんでくれるといいな。

結果、フェイトさんの反応速度は異常。俺達は周りのお客が軽く引く位のハイスピードハイレベルバトルを繰り広げてしまった。

時々、フェイントも混ぜて、点をかっさらうと、フェイトさんはジト目で

「今のはズルいよっ!」

と、嬉々としてクレームを付けてきた。

フェイトさんが楽しそうで何よりです。

可愛い。

「ふう。軽く汗かいちゃった」

 

「どうぞ」

 

そう思って、買っておいたジュースを渡す。

「ありがとっ。フフッ‥おいしっ♪」

 

「さっ。ジム。次は?」

 

「次は不朽の名作KONAMIだけに(小波感)ビシバシチャンプです!」

これは、ルールや難しい操作もいらないミニゲームの対戦なので、ゲームが得意不得意関係なく遊べる名作である。結婚式でパイ投げ遠投等、意味のわからない、ユニークなミニゲームもあり、飽きさせない。そして、俺とフェイトさんは時間を忘れて、ビシバシボタンを叩き続けた。

「は~楽しかった♪」

 

「それは何よりです」

可愛い。

 

「手のひら痒くなっちゃった」

 

「あははわかります」

 

ボタン叩きまくるから、終ると手のひら痒くなってるんだよね。

二人してハエのように手のひらを擦り合わせているのが可笑しくて、ついつい笑ってしまう。

さて、お次は‥と、遊ぶゲームを探していると、フェイトさんがクレーンゲームの前でぬいぐるみの山をじっと見ていた。

「何か気になるモノでも?」

「うん‥あれ‥」

と、フェイトさんが指差したのは‥某金魚の糞こと白蛇のナーガのぬいぐるみ。

アイエエエ?ナンデ?ナーガナンデエエ?

疑問が、顔に出てたのか、フェイトさんが少しはずかしそうに、付け加える。

「なんのキャラかは‥知らないけど、何となく‥母さんに、似てて‥」

なるほど。これはとるしかあるまいて。

自慢じゃないが、俺はクレーンゲームは苦手だ。というか、へたくそである。

だがそれでも、漢には、戦わねばならない時がある。恐ろしい勢いで、手持ちの100円玉が消えていく。

―偉い人は言いました。クレーンゲームは貯金箱であると―

俺の‥諦めたらそこで試合終了ですよ。

理論に基づいた、コイン投入の連打に、フェイトさんが顔をひきつらせながら、俺の手を押さえる。

「ジム‥!もう良いから!気持ちだけでうれしいから!」

「大丈夫です。フェイトさん。俺には最終奥義がありますから!」

「そんなものが‥!」

そんなものがあるなら、最初から使えよとは思っても言わない。流石フェイトさん。大人である。

逝くぜ!最終奥義!

俺は口に両手を当てて、

「スタッフ~!」

 

「はーい!まさかの時の、何でもおまかせ、いつもニコニコあなたの背後に這い寄る店員。何かご用ですか?お客様ぁ!」

随分ノリの良いスタッフである。

「あそこのあずにゃ‥いや、ナーガ。取りやすい位置に動かしてくれ‥」

すると店員は手慣れた手つきでケースの鍵を開け、ナーガを「ゴッド鷲づかみぃ!」とか叫びながら、掴むと排出口のすぐそばに置いてくれた。

これなら、チョンとクレーンのアームを当てるだけでとれる。どんなに下手なクソ客でも取れる位置取りである。って誰がクソ客やねん。

左アームは添えるだけ‥!そして、無事にナーガを落とす。やはり天才!

そしてナーガのぬいぐるみをフェイトさんに渡すと、フェイトさんはぬいぐるみをぎゅっと胸に抱くと、

すげえ。ぬいぐるみが胸に埋まって見えなくなった。手品かな?

「ジム。ありがとっ♪お礼にお昼はジムの好きなもの食べようか♪何が良い?」

もうそんな時間か。確かに腹の虫がさっきから鳴いている。ゲーセンの音できづかなかったけど。

「そうですね‥行き着けのラーメン屋が近いんで、そこ良いですか?」

「勿論♪その前に、もう一回、プリクラ撮ろっ♪」

 

当然快諾して、再び、機械の中へ。

今度はもう慣れたのか、フェイトさんが設定を全部してくれている。

シャッターが切られる瞬間、俺の頬に湿った、でも暖かい感触が触れた。

出来上がった写真には、しっかりと、フェイトさんが俺の頬に口付けしている瞬間が捉えられていて。それをみて、俺の顔は凄まじく熱をもつ。

見ると、やはりフェイトさんは悪戯っぽく、舌を出して、色気を醸し出しながら、ウィンクをくれるのだった。

「今日は凄く楽しかったから、そのお礼。また来ようねっ♪」

 

「はいっ♪」

◆◇◆◇

 

「こいこて、バリカタ、チャーシュー脂身、情熱最大で」

 

「「あいよっ!」」

 

「えっ‥何の呪文?」

「フェイトさんはあまりラーメン屋来ませんか?」

 

「うん‥少しはいりづらくて‥」

確かに女性ははいりづらいよね。

「大将、味玉追加」

 

「へい!味玉!」

そして大将がれんげに味玉を載せて、差し出してくる。俺はゆっくりとカウンターにラーメンの器を置く。

「味玉入りやす!さあ‥みなさん。御一緒に~‥!」

 

「よっ!」

大将の掛け声と共に、れんげから味玉がラーメンの上に着水する。

それと同時に数人の店員と他の常連客(勿論俺も)

が、両手を、万歳する。

「「元気玉!」」

 

「お付き合い。ありがとうございやした~!」

 

フェイトさんはポカーンとしている。

無理もない。これはこの店ならではのローカルルールだ。

常連には既にお馴染みだけど、味玉を頼むとここまでが、一連の流れでお約束となっている。

 

このあとめちゃくちゃ替え玉食べた。

「すみません‥ラーメン屋なんかにつれてきてしまって‥」

「ううん。美味しかったよ♪」

「もっとおしゃれなお店も考えたんですけど、フェイトさんには、俺の好きな店も知って欲しくて‥」

すると、フェイトさんは俺の頭を抱き締めて、

「うん‥ジムの好きなもの‥もっと教えて‥?」

フェイトさんです。と、危うく言いそうになってしまった。すごい!このおっぱい凄いよぉ!

マジで息出来ない‥

「今日はジムにいっぱいドキドキさせられちゃったよ‥それに凄く楽しかった‥シャーリーに借りた雑誌で、ゲームセンターに初めて来てみたけど、こんなに楽しかったのは‥ジムのお陰かな‥?」

「ありがとうね‥大好きだよ‥ジム‥」

フェイトさんが何か言ってるけど、俺は息が出来なくて、意識が朦朧としていて、よくわからなかった。だって、おっぱいで耳も塞がれてるし‥

視覚も聴覚も呼吸さえも封じてしまう。フェイトさんのおっぱいはシャカなの?乙女座の聖闘士なの?いいえ。乙女のおっぱいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




梅雨入りして台風発生と、お天気崩れる日々になりそうですが、私はストーリー考える時、散歩しながら考えてるんですね。なので、雨は憂鬱です。
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