将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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案の定なのはさんがなかなか倒れなくて、長くなってしまった‥


嵐の中の激闘。

風は益々勢いを増し、もはや、嵐の様相を呈してきていた。

上空はもっと荒れているのだろうか?

相も変わらず、雲が凄い勢いで流れていた。

そんな中、俺達は中空に位置取り、対峙していた。

「なのはさん‥それは俺のです‥速やかに返して下さい!」

 

「ハッ!片腹大激痛☆なの」

「これを着ければ、私も魔乳になれる筈なの!」

 

いや、そんなわけないでしょ。

 

「ダメです。なのはさん‥その先にあるのは‥敗北感と、虚無感だけで‥s‥」

 

「黙れ小僧!!」

 

ビリビリと大気を震わせる程のなのはさんの裂帛の叫び。

「君にわかる?ここにちゃんとあるのに‥無いです‥無いです‥と言われ続けられる‥無視され続ける私のおっぱいの気持ちが‥!」

自分の胸を掴みながら、独白するなのはさんに、俺は掛ける言葉が見つからなくて‥

 とりあえず土下座した。

 

「す、スイマセンデシター!」

「でも、なのはさん‥これだけは言わせて下さい‥僕らは、本気でなのはさんが貧乳だと、思っていたわけじゃなくて‥この世の貧乳いじりはすべからく、貧乳が好きなわけじゃなく、貧乳と言われて、恥ずかしがる女の子が好きなだけなんです!フェイトさんのご尊乳は確かに尊いです‥乳が多少小さくても、良いじゃないですか!そんな弱みのひとつや2つあった方が魅力的ですよこれだけは、信じて欲しい‥僕らはみんな、なのはさんが大好きなんだ!」

俺は必死に想いを込めて、なのはさんに叫ぶ。

「熱く言ってるけど、割と最低な事言ってるからね?」

なのはさんの冷ややかな目が俺に刺さる。

 

―伝わらなかったかー。

「最早、問答は無用!」

 

「教えたよね?お互いの主義主張が相容れない時は?」

 

「「全力全壊!」」

俺となのはさんの視線が強く絡み合い、言葉がハモる。

そう。今まで数え切れない程に、模擬戦を繰り返してきて、そこでなのはさんが教えてくれたこと。

―ねだるな。勝ち取れ!

なのはさんが右手を横に一閃すると、無数の魔力弾が浮かび上がる。

「レイジングハート‥とりあえず20ショット‥」

 

《ALLRight‥AXEL shoot!》

 

と、俺に迫る魔力弾。

俺は盾を構えるが‥

―違う!あのなのはさんが只の牽制なんて、するわけない。

脳裏に今までの模擬戦の日々が甦る。

◆◆◆

 

―「良い?ジム君‥君の盾は確かに優秀だけど、戦闘中は、行動のひとつひとつに常に、メリットとデメリットがつきまとうの‥だから、安易に盾に頼っちゃだめ‥相手の行動にも、必ず意味がある。勿論完全に其れを読み解くのは不可能だけど、でも、考える事をやめちゃだめ」

 

 はいっ!」

◆◆

 

考えろ‥この砲撃の意味を‥!

盾で魔力弾を防がせて、爆発に紛れて、俺の視界を塞ぐ、プランに違いない!

 

「なんとぉー!」

 

俺は全ての魔力弾をギリギリでかわす。

ギリギリでないと、射線が変わり、よりかわすのが難しくなるからだ。

信じられない事だが、なのはさんはこの高速の魔力弾を同時に全て精密にコントロール出来るのだ。

かわした魔力弾の行方を見ていると、やはりと言うかなんというか、遠くで全て、方向転換して、再び此方に向かうのが見えた。

俺は再び盾を構える。

 

「かわしたのは良いけど、結局相手を視界から外したら意味ないよね?‥」

唐突に後ろから聞こえた声に凍りつく。

「これをやっておけば、これさえあれば‥無敵なんていう、定石は無いんだよ‥?」

と、背後から俺の盾が掴まれ、首を極められた。

盾はジリジリと、上に持ち上げられ、その間にも無情に、魔力弾がこちらに向かってきている。

あ。これ‥詰んだ。

どうする‥考えろ‥回転して、身体の位置を入れ替えれば‥だが、回転しようにも、空中制御すら力で完璧に押さえ込まれてしまっている。

力でなんとか盾を動かそうとするが、ピクリとも動かない。どうなってんの‥あ、でも力を入れる度に、なのはさんが余計に俺に密着して、背中に胸がペチョンて‥熱い吐息が耳に‥

いやーん。考えに集中出来ない。

これは、確かにちゃんとありますわ。もうなのはさんを胸無いなんて言わないよ。絶対。

アホな事を考えてる間に、魔力弾はもう目の前迄来ていて‥

 ―そうだ!

 

「秘技!盾だけパージ!」

 

と、俺は盾を外し、拘束から抜ける事に成功したのだった。

直ぐに、身を翻し、その場から離れる。

魔力弾は急に外れた盾のせいでバランスを崩したなのはさんに直撃し、

爆煙を巻き上げた。

 好機と見た!

俺は爆発の下に回り込み、突撃する。

 

「廬山‥龍飛翔!」

 

「喰らええ!」

 

「ところがどっこい!」

俺の拳がなのはさんを捉える寸前、なのはさんの右手が優しく、俺を受け流した。

俺は標的を失い、天高く、飛んでいく。

上空で風に煽られ、慌てて、姿勢制御に意識を切り替える。

と、直ぐになのはさんもやって来た。

サツインテールが風に煽られ、邪魔そうである。

だが、顔には満面の笑み。

《It looks fun master!》

 

「うん。凄く楽しい♪」

 

魔王樣が楽しそうで何よりです。

 さて‥どうしよう‥

なのはさんを出し抜く為には、なのはさんの知らない攻撃パターンでいかないと‥。

 

それなら‥

「フェイトさん直伝!プラズマランサー!」

 

俺の唯一の砲撃魔法。

スピード重視の砲撃がなのはさんに向かう。

 

「高速砲?!」

 

なのはさんは簡単にひらりとかわす。

そこに突撃し、回転しながら勢いを乗せて、右回し蹴り。

なのはさんは左手で蹴りを受けるが、そこは流石に男女の力の差。蹴りの勢いを殺しきれず、ほんの少し、なのはさんはバランスを崩した。

其れを好機と、俺は更に拳をつきだす。

 

ドンッ!と、確かな手応え。

見ると、小さなシールドが発生しており、そこから魔力の鎖が飛び出し俺の腕を拘束していた。

―しまった‥なのはさんには此れがあった。

近接殺しの必勝パターン。

ここから、距離をとっての砲撃魔法がなのはさんの十八番である。

案の定、なのはさんは俺から距離を取る。

 

「バインディングシールド‥拘束確認♪」

 

「いくよ♪レイジングハート♪」

 

《yes!DIVINE‥shoot‥》

 

なのはさんの足元に巨大な魔方陣が浮かび上がる。

俺は何とか拘束を脱け出そうともがくが‥拘束はびくともしない。

「ターン!」

と、そこで俺は先程避けられた、プラズマランサーを操作して、なのはさんを狙う。

流石に意識は既に離れてるはずだ。

魔砲に集中してる今なら‥

だが、方向転換したプラズマランサーは突然上空から降ってきた魔力弾に相殺された。

あれは‥まさか、最初のアクセルシューター?!

 

「面白いプランだったよ‥」

「でも残念‥フェイトちゃんの使用魔法は特性から何から全部把握済みなの‥」

 

そりゃそうか‥俺程度が考えつくプランなら‥フェイトさんが既に使用してても不思議じゃない。

そうこうしてるうちになのはさんのチャージが終わってしまった。でも、おかげで考える時間は出来た。

「これさえやっておけば、これさえあれば無敵なんていう定石は無いんですよね?」

俺の言葉になのはさんはすっと眼を細めると、

「そうだよ‥どんな状況でも‥必ず、対処法はある筈なんだ‥頑張って♪」

 

「ディバイーン‥シューーート!」

そして、ごんぶとな魔力砲が発射された。

俺は空いてるほうの左腕を、シールド自体に叩き付けた。シールドは砕け散り、拘束が解かれる。

そして何とか魔砲をかわす。

「うそぉ!?」

なのはさんは撃ち終わりの術後硬直中。

ここだ!

俺はなのはさんへと突撃する。

「廬山‥昇‥龍‥波ぁーーー!」

いける!昇龍波なら普通のシールドくらいならそのまま貫通出来る。

当たれば一撃必殺。

しかし、なのはさんはほんの少し、少しだけ後ろに身体をずらした。

それにより、直撃は避けられてしまう。だが

昇龍波の余波でなのはさんは吹き飛ばされた。

が、手応えはやはり無い。

吹き飛んでいくなのはさんを見ながら、ゆっくり構える。

そして案の定なのはさんは遠くでピタリと、止まる。

が‥その時だ。なのはさんのバリアジャケットが、下から上に縦に裂け始めた。

そして、大きなお山が、2つ顔を出した。

(TKBは出ていない)(TKBは出ていない)大事な事なので2回‥。

「いやぁ~ん」

胸を庇い蹲るなのはさん。

可愛い。

そんな俺の顔に何かが覆い被さった。

ナニコレ邪魔。このラッキースケベを網膜に焼き付けないといけないのに。

俺は其れを手で掴んで取る。

見ると、それは何だか大きな布だった。

ナニコレ?ゴミ?台風で跳ばされてきたのかな?

デカイ面積の黒地の布が二枚横繋ぎ、になっていて、紐が二本伸びている。

何だこの物体。

レリック?

と、そこでジムに電流走る。

 これ‥ブラジャーじゃね?

マジでか‥布の面積が、でかすぎて一瞬わかんなかったわ‥どうしよう‥被ればいいのかな‥(錯乱)とりあえずポケットに捩じ込んだ。

と、そこで俺は気付いた。

少し離れた所にヒラヒラと、空を舞う物体。

あれは‥パントゥ!

俺はつい神龍にパンツをお願いした、ウーロンみたいなポーズを取ってしまう。

そして、パンツに向かい、突撃。

パントゥを両手で包み込むようにキャッチ。

した瞬間。俺と、パントゥはピンク色の魔砲に呑み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。戦闘シーン。つたない文章力でどれだけ伝わってるか心配ですが‥皆様の読解力なら逝ける筈!諦めないで!
次はまた来週の日曜に出せたらいいなと(。>д<)
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