将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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今日もなんとか無事投稿出来た(* ̄◇)=3
難産でしたがwでも詰めこみ過ぎたかもしれない(´д`|||)
もう少し小分けにしたほうが読みやすいかな?
何字くらいが良いんだろ。


ある兄妹の運命の邂逅

「ジム兄!まだまだいくよ?!」

「おう!こいっ!」

「シューティングレイ!」

キャロの周りに摩力スフィアが浮かぶ。

いつの間に砲撃魔法を?!

スフィアからビームが俺に伸びる。

「フッ」

俺は左腕の盾で、その光線を防ぐ。

「ドラゴンの盾は絶対に砕けない」

そう。俺にはこの無敵の盾があったじゃないか。

「フリード!業火の功刃!」

《キュッ》

俺の槍を焔が包む。

行くぞ!キャロ!

「紅墜閃!」

キャロへと、槍を掲げて突進する。

が、槍がキャロに当たるか当たらないかのところで、

《キュッ(怒)》

槍が勝手に明後日の方へと向いた。

そりゃないぜ。フリード。

《キュッ(怒)》

キャロを攻撃するのはイヤなのね。わかったよ。

槍に振り回される俺の隙を見逃さず、キャロが、一際大きな魔方陣を浮かび上がらせる。

ぶんぶん右腕を回転させながら、俺へと狙いを定める。

「すっごい‥!」

「愛の!鉄拳パーンチ!」

そして三度、俺へと突進してくる。

「フッ、聖闘士には一度見た伎は通用‥しな‥ちょっ!?」

盾で防ごうとした時、再び盾が、明後日の方向へと向かされた。

そして無防備になった俺の顔面に、

前回よりも速く、重い拳が、えぐりこむように、俺の顔面を捉えた。

「ぐはあー!」

再びもんどりうってぶっ飛ばされる俺。

ちょっとフリードちゃん?勘弁してよ!《キュッ(怒)》

え?あの勢いのパンチを盾で受け止めたら、キャロの拳が砕けるだろって?

むう。反論出来ん。わかった。俺が間違ってたよ。ありがとうよ。

《キュッ♪》

「ジム兄?大丈夫?」

「当たり前田のクラッカー!」

そして、再び俺の必殺、超やせ我慢が炸裂する。

膝が笑ってるのはご愛敬だ。

火の加護で体力水増しして、なおかつ紅墜閃で、防御も上げてなかったらやばかった。

妹に良いとこ見せるのも楽じゃない。

限界は確実に近付いていた。

ギブアップしちゃおうかなぁ?なんて弱音が脳裏に浮かんだ瞬間。

《キュッ!》

フリードから警戒を呼びかける声が聞こえた。後ろを見ると、そこには‥

風にたなびく鮮やかなな金色のツインテール。

おお‥おお‥

夢に迄見た、何度も何度も絶頂を繰り返した憧れの人。ラブリーエンジェル。大天使。フェイトたんその人であった。

まるで、絵画のような、アニメのワンシーンのように、白いマントを風にたなびかせながら、俺とフェイトたんは向かい合っていた。

 

「私は、時空管理局執務官、フェイトテスタロッサです。この区域は自然保護区です。双方、即刻戦闘を停止してください!」

 

凛としたお声が響き渡る。お声迄美しい。

 

俺は即刻武装を解除する。

 

そして両手を頭上に上げ、敵対意志が無いことをアピールする。

 

「すいません。ちょっと戦闘訓練してただけなんです自然を傷付けるつもりは全く無いです」

 

「な?キャロ‥」

 

後ろを振り返り、キャロの方を見ると、

何故かキャロはフェイトたんに歯を剥出しにして眉を吊り上げ、威嚇していた。

 

アッルェー?

どうしたのかな?キャロちゃん?

初対面かもしれないけど、その人仮にも本当の君の保護者だよ?

 

「あの‥?‥キャロちゃん?」

 

「ジム兄は黙ってて!」

 

キャロに事情を聴こうとしたら、鬼のような形相で、恫喝されたでござる。

こんなキャロ‥初めて見た。

 

「えーっと‥?私。何かしちゃったかな?」

 

フェイトたんがとまどいながら、こちらに問いかけてくる。

 

「すいません。俺にもよく‥」

 

「すっごい‥!」

 

そして、キャロはぶんぶんと右腕を回し始める。

 

あかん!

 

手出したら、シャレにならん。

 

俺はとりあえず駆け出した。

 

「愛の!鉄拳パーンチ!」

 

そして、キャロはフェイトたんに向けて突進する。

キャロのスピードと行動が予想外だったのか、フェイトたんは動けずにいる。

 

「キャロオオオオ!」

 

俺はなんとか、キャロとフェイトたんの間に身を滑り込ませた。

 

    フェイトside

 

現場に到着した私は驚いていた。

大きな魔力反応の正体は‥子供?!

 

年の頃は12才。くらいだろうか?

 

白い鎧を纏った男の子はヘルメットのような兜を被っているので、顔はいまいちよくわからない。

 

もう一人は女の子だ。

 

ピンク色のショートヘアの女の子。

 

一房とりわけ長い髪があり、頭の上でハートを象っているのが可愛い。

 

年は‥14?15才くらいかな?

 

まだあどけなさの残る可愛い少女だ。

男の子の方は息も絶え絶えに見えるけど、戦闘は終わったのかな?

大きいクレーターが二つ、その他にも小さい亀裂があちこちの地面に走っている。

この場所で戦闘があったのは確実だ。

「私は時空管理局執務官、フェイトテスタロッサです。この区域は自然保護区です。双方、即刻戦闘を中止してください!」

 

私の呼掛けに、男の子の方は、直ぐに武装を解除して、両手をあげてくれた。

良かった。敵意は無さそう‥かな。

《はやて?場所はここで良いんだよね?》

《せやで。魔力反応は消えたけど、いや、ひとつはまだそこにおるで!フェイトちゃん気ぃつけてな!》

 

《えーっと、いたのは、子供が二人だけなんだけど》

《子供?!ホンマか工藤?》

 

《工藤?うん。とりあえずこちらに敵意は無さそうだから、一安心かな。》

 

《せやかて工藤!》

 

はやては時々よくわからないことを言う。

はやてとの念話を終了し、改めて状況を確認する。

 

と、男の子の影になってて、気づかなかったけど、女の子はめちゃくちゃ私を睨んでいた。

ピョコリと一房だけ伸びた髪も逆立っている。

 

あはは‥敵意ありまくりだね‥

でもなんで?

私をまるで親の仇みたいな眼で睨んでる。

初対面だよね?

「えーっと‥私‥何かしちゃったかな?」

 

とりあえず敵意の無さそうな、男の子に確認してみる。

 

「すいません‥俺にもよく‥」

 

すると、私と男の子が会話すると、更に女の子から殺気と魔力が脹れあがった。

なんて魔力?!

女の子は右腕をぶんぶんと振り回し、ゆらりと、

前傾する。

足元にはドデカイ魔方陣。

ミッド式でもベルカでもない初めて見るタイプだ。

「すっごい‥!」

「愛の!鉄拳パーンチ!」

「キャロオオオオ!」

女の子が突進してくると同時に男の子もこちらへ走り出した。

同時攻撃?!

敵意の無いと思っていた男の子の突然の行動に気をとられ、私は女の子から目を離してしまった。

 

その一瞬で、女の子は既に私の懐にいた。

 

ウソでしょ?!

 

女の子の拳が私を捉える。

そう思った瞬間、

私と女の子の間に、男の子が現れた。

ドムン!!

鈍い音と共に、男の子の身体がくの字に折れ曲がる。

同時攻撃ではなかった。

男の子は私を庇ってくれたのだった。

女の子はというと顔面蒼白で震えていた。

ゆっくりと、男の子の身体が崩れ落ちる。

「ジム兄!」

女の子が、慌てて、男の子を支える。

すると、男の子はゆっくりと女の子の頭に手を置くと、優しく撫でだした。

 

「ばーか。なんて顔してんだ‥」

 

「兄ちゃんがこの程度でどうにかなるとでも‥っぐっ‥」

ゆらりと後ろに倒れる男の子を私は慌てて、抱き留めた。

どうやらこの二人は兄妹らしい。

 

ずいぶん優しいお兄ちゃんみたいだ。ふふ。羨ましいな。クロノはぶっきらぼうだし、上司ということもあって、私はうまく甘えられない。私も不器用だしね。

ハッ。なんて呑気に考えてる場合じゃないよね。

「君!大丈夫?」

私は慌てて、抱き留めていた男の子の様子を伺う。

すると、男の子は‥なんということでしょう。

 

おびただしい量の鼻血を流していたのです。

 

どうしよう。回復は私あんまり得意じゃないんだよね。

 

応急処置にとりあえず寝かせてみる。

 

「えーっと‥どうすれば?」

 

あわあわと慌ててしまう。

しっかりしろ。フェイト。私が落ち着かないと。

あ?!まず鼻血止めないと!

私は慌てて、男の子を抱き起こす。

「う、あ‥息‥が‥」

男の子がか細い声で訴える。

鼻血が喉に詰まってしまったのだろうか。

なんてことだ。

完全に私の処置ミスだ。

ごめんね。

早く、何とかしないと。

思考がぐるぐる回って纏まらない。

息が出来ない?

そうか!

私は慌てて彼の唇へと、自分の唇を重ねた。

そして、息を送り込む。

あ。これ私のファーストキスだ。

厳密には異姓との、だけど。

ファーストキスはしょっぱい鉄の味がした。

ゆっくり目を開けて見ると。

男の子は更に鼻血を出していた。

なんで?!

「ぱよ~~~~!」

獣の唸り声のようなモノが聞こえ、そちらを見ると。

女の子が物凄い形相でこちらを睨んでいた。

えーっと、私は汗たらり。

確かに、何故かわからないが、私の行動で、男の子は明らかに、容態が悪化している。

妹さんが怒るのも当然である。

「う‥あ‥キャロ‥」

 

男の子が息も絶え絶えに、女の子へと手を伸ばす。

 

「君!無理に喋らないで!」

 

苦しそうな男の子の顔を覗き込もうと私は身体をずらした。

 

ふにゅん

 

ふにゅん?

見ると、男の子の手は

私の胸に触れられていた。

私が身体をずらしたせいで、妹さんを撫でようとした手が胸に当たってしまったようだった。

 

男の子は更に鼻血を吹き出した。

なんで?!

私なにもしてないよ?

 

「ん?キャロ?なんか頭柔らかいな」

 

すると。なんということでしょう。男の子は私の胸を優しく撫でだした。

あ‥。

優しい‥。

男の子は出血多量のせいか目が見えていないのか、完全に私の胸を妹さんの頭と勘違いしているようだった。

我慢。我慢。

この状況は、私を庇ってくれた結果、私の処置ミスのせいである。

 

と、私が己に言い聞かせていると、

ぽんっと、私の肩に手が置かれた。

そちらを見ると。先程とはうってかわり、ニコニコ笑顔の女の子が立っていた。

 

あれ?笑顔なのにすごく怖い。

 

何だろう、幼い顔立ちに似合わぬ凄みがある。

 

このプレッシャー。怒った時のなのは並み?!

女の子は私の胸へと視線をやると、スーーっと、

表情から、感情が抜け落ちた。

 

こわっ!?

 

「ウチの愚兄が、すみません直ぐに、渇入れますので」

 

「渇?貴女、回復魔法使えるの?」

「回復魔法?ええ。そうですね」

そっか。なら安心だ。

女の子は一歩下がると、精神集中を始めた。

 

「危ないので、少し下がってください」

 

え?危ない?

 

回復魔法だよね?

 

とまどいながら、彼女の迫力に気圧され、私は言われた通りに一歩下がる。

 

「我が求めるのは、縛めるもの、捕らえるもの、言の葉に応えよ。鋼鉄の絡鎖、錬鉄召還!アルケミックチェーン!」

 

これは。召還魔法?!

 

男の子の寝ていた地面が魔方陣で光り、そこから無数の鎖が男の子を絡めとり男の子の両手、両足を引っ張りながら、空中へと吊り上げる。

「う‥あ?キャロ?」

ようやく意識を取り戻したのか、男の子が呼びかける。

 

「え?どういう状況?」

 

男の子は自分を縛っている鎖を見て、慌てだす。

 

「浮気者にはお仕置が必要でしょ?」

 

そういう、彼女の目には既に光りがなく。

「浮気っ!?いや。キャロちゃん?お兄ちゃん今生身だから、やめてーもうお兄ちゃん既にHP0だからーっ?!」

 

「蒼穹を駆ける、白き閃光、我が騎士の鎧となれ、竜鎧召還!」

 

再び彼女が呪文を詠唱すると、男の子はまた鎧を纏っていた。

「くっ!キャロ‥」

「鎧つけたげたから、これで安心だね♪」

ガクッと頭を垂れる男の子。最早顔は絶望に染まっている。いや、兜でよくみえないけど。

「じゃあジム兄。」

「んー?」

「死んじゃやだよ?♪」

「俺の妹がこんなにどSなわけがない」

じゃらじゃらと鎖を揺らしながら、男の子は答える。

「ジム兄は本当に時々何言ってるかわからないや」

「ねー。パルちゃん?」

すると、彼女の後ろに、美しい女性が現れた。

これも召還?

少なくとも、人間じゃない。

とんでもない魔力を感じる。

その美しい女性は優しく微笑みながら、言の葉を紡いだ。

《ロズ、トクソ》

すると、男の子に向かって、一条のビームが走る。はやっ!?

「ぐはあー!」

私が介入する間もなく、男の子はビームに飲み込まれた。

あとには、なにも残っていない。

え?!もしかして、跡形も残らず?

「あーーー死ぬかと思った」

いきなり後ろから聞こえた声に私は驚く。

見ると、ビームに飲み込まれたはずの男の子がそこにいた。

「君!大丈夫なの?」

「アッハイ。大丈夫です。キャロもパルちゃんもあれでちゃんと手加減してくれてるんで」

「アマガミですよ。甘噛み」

「そ、そうなんだ‥」

見たところ、鎧が少し焦げてるけど、深刻な怪我は無さそう‥鼻血も止まってるし、本当に大丈夫そうである。膝は笑ってるけど。

私がそれを指摘しようとすると

彼はこちらを手で制し、ひとさし指でしーっとしてくる。

本当に大丈夫そうだし、まぁいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は今回の話のキャロ視点です(ノ´∀`*)
それではまたお会いしましょうm(__)m
毎日投稿を目標にして頑張って来ましたが、少し息切れしてきました(。>д<)ストックも作れないし、
なんでこんなマゾプレイをしてるんだろうw
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