結果は‥実力不足を痛感(´д`|||)
無駄に長くなっちゃったし‥
読むの大変かもだけど、頑張って読んで下さいませm(__)m
とりあえず私はジムを連れて、車に乗り込んだ。
ところで、結局ジムは何が言いたかったんだろう?
私と姉弟じゃなく男女になりたいって‥元からそうだよね?
私を姉と呼びたくないってこと‥?
‥嫌われちゃったのかな‥?
でも‥これからも甘えて良いって言ってくれたし‥
嫌われては‥いない‥よね?
考えてみれば私‥家族以外の男性とは犯罪者と捜査官以外の関係になったこと以外、殆どないや‥
どうすればいいのか全くわからない‥
はあ‥何かしちゃったのかな‥
軽く振り返ってみる‥
この間の台風の時は台風にも関わらず、外に下着を干して、飛ばされるなんていう間抜けな所も見せちゃったし‥
今日はといえば、待ち合わせ時間にも、関わらず、呑気にお風呂に入り、だらしない姿でお出迎え。素っ気ない態度で、コーヒーすら出さずに放置するという旁若無人ぶり‥なんて事だ‥はやてか私は‥
極めつけは猫の真似して甘えるという‥醜態。
私はお姉ちゃんなのに‥
そうか‥これは‥ジムからの姉としてしっかりしろ。というメッセージ。
たったひとつの真実見抜く‥流石は私‥ 。でもジムもジムだ。いくらなんでも回りくどい。私じゃなければ見逃しちゃうよ?
そこで、抗議の意を込めて、ジムを軽く睨む。
だが、ジムはといえば、此方の心中を知ってか知らずか、キョロキョロと、車窓を眺めていた。
何処か落ち着かない様子の、ジムを見ながら考える。
何か話そう‥
でも‥姉弟としてじゃなくだと何を話せば良いのか‥
いやいや‥しっかりしろフェイト。お姉ちゃんなんだぞ‥
ここは、年上の威厳、いや、経験を見せる時。
いつ見せるの?今でしょ!
えーと‥執務官としてこういうときは‥
そして、私は経験に基づき、言葉を発した。
「‥holdUP!」
ご丁寧にひとさし指をジムのこめかみに当てながら‥対応に迷ったら‥とりあえず無力化だよね。
ジムはというと、暫しの逡巡の後、自分の膝の間で組んでいた手を離し、ソロソロと‥両手を上げた‥。
きょとんとしている‥。
やっちゃった‥。無力化してどうするの?ジムは別に犯罪者じゃないんだよ‥?
こんな筈じゃ無かったのに‥
どんどん沸騰していく顔を見られたくなくて‥
ジムのきょとんとした目線から逃れたくて、
気づいたら私は‥
「バァン‥!」
拳銃を撃つ真似をしていた‥。ちょっとやってみたかったんだもん‥。
なにやってんの私‥
なにやってんの~~私~~!
なんて子供染みた仕草。
お姉ちゃんなのに‥。
見ればジムはポカンとしていた。
きょとんからポカンにレベルアップしたよ!やったね!フェイト!
果たしてそれはレベルアップなのか‥
頭がぐるぐる回って考えがまとまらない。
こんなときに頼れるのは、やはり自分が今まで積み上げてきたもの。そう。執務官としての経験である。
冷静になった私は‥其処で、ジムをバインドで縛る事にした。
ジムはライトニングバインドで縛り上げられ‥
此方を何故?という目で見ている。
ちょっと可哀相だろうか‥。
でも‥私はお姉ちゃんだから良いんだもん。
何しても良いんだもん。
かといってずっと縛っておくわけにもいかない。
はあ‥今日1日をやり直したい‥
後悔にまみれながら‥私はじんわりと、涙を浮かべながら‥打開策を考える。
そうだ‥!とりあえずジムの目と耳もバインドで覆うと、私は通信回線を開く。
程無く相手が出た。
『どうした‥?フェイトから連絡なんて珍しいな‥』
「助けて‥お兄ちゃん‥」
『っ!?少し待て‥今何処だ?』
「‥?クラナガンの街だけど‥?」
『それで?どれくらい必要だ?』
「エッ?」
『お前が助けを求めるなんて‥一個中隊か?大隊か?なんなら僕が出るぞ?』
「待って待って?違うの‥ジムがね‥」
『ジムが人質に取られているのか?!』
「人質?ジムなら今私の隣でバインドで縛ってるけど?」
『‥は?少し待て‥初めから詳しく話せ‥!』
そこで私は‥今日1日の出来事を、詳細に話して聞かせた。
話してる最中、お兄ちゃんの表情が、だんだん曇り、こめかみに血管が浮き上がったけど、どうしたのだろうか?
私が話し終えると、お兄ちゃんは額に手をやり、大仰に溜め息をついた。
『直ぐにこっちに来い‥!』
「エッ?こっちって?」
『自宅だ!母さんも交えて、緊急家族会議だ!』
「ちょっと待って‥私達これから行くとこが‥」
『良いからさっさと来い!このバカ妹が!』
「バ‥」
私はあんまりな兄の言葉に文句を言おうとしたが、それ以上に初めて見る兄の怒りの形相に何も言えなくなってしまう‥。
◆◆◆
俺の拙い告白の後、フェイトさんからの返事はお礼の言葉と、涙。
えっと‥これはOKなんですかね?
バッドエンドなんですかね?
最近の風潮だと、グッドエンドに見せかけたバッドエンドなんてざらにあるからね。油断は出来ない。
とりあえずフェイトさんに連れられ、車に乗り込む。
そう言えばどこに行くんですかね?
未だに目的地知らないんですが。
そして、フェイトさんはというと、さっきからずっと難しい顔をしていらっしゃる‥。た心なしか、此方を睨んでいるような‥
やはり‥先程の事を怒っているに違いない。
上司にセクハラだもんなあ‥
頭と顎を撫でるという暴挙。
どちらかだけにしとけば良かった‥
だってフェイにゃん可愛かったんやもん。
男としてあれは仕方ないと思うの。
つい‥なのだ。気付いたら手が勝手に動いてたんや‥ついで、済んだら管理局いらんもんなあ‥
はあ‥今日1日をやり直したい‥
でも、フェイにゃん可愛かった。
それに出迎えられた時バスローブがはだけてチラリとニアピンした一瞬のお豆さん。
あれだけで後二~三年は戦える。
あ‥しまった‥思い出したら‥俺のバルディッシュが‥張るディッシュに‥
慌てて膝の間で手を組合せ、擬態する。
危ない危ない。俺くらいになると、ムラっと疼いた時には既に擬態は完了している。
即ち、バレようがないのだ。
フェイトさんをチラリと見ると、運転に集中しているようだ。
俺も車窓を見て、愚息を落ち着けにかかる。
かといって、ずっと股間で手を組んでいたら怪しいにも程がある。
クッ。早く鎮まれ‥俺の息子‥!
と、そんな時、いきなり俺のこめかみに指が、突きつけられ、見ると、フェイトさんが大真面目な顔で俺のこめかみを狙っていた。
「holdUP‥」
なんで英語?
いや‥それよりも、まだ治まってないんだけど‥
まさかバレていたというのか‥
あり得ない‥
さっきもモノローグで語ったが‥俺の息子が張ったのは、俺が、擬態を終えた後だ。
バレる訳がないのだ。
ふ、雰囲気とかで‥バレたのか?
確かに、母さんも雰囲気で察していた節があった。
ええ?女性って‥そうなの?
勃起を、察知出来る能力が、備わってるとかなの?
やだ‥ナニソレ‥こわい。
勃起を察知ってなんか口が気持ち良い。
何度も言いたくなるね。ハーメルンの前のヨイコのみんなは真似しちゃダメだよ?
俺は覚悟を決めて、そーっと、両手を挙げる。
大丈夫。俺のサイズならワンチャンバレない。
考えてて悲しくなった。
が‥恐る恐るフェイトさんを見ると、頬を赤らめてらっしゃるうううう!
ぶるぁあああ!バレてんのかああ!
しらぬ間に俺の張るディッシュも張るディッシュアサルトにアップグレードしてたのだろうか‥
このまま育てば真ソヌックフォームになる日も近いね。やったねジム。え?手術しなきゃ無理だって?そんな正論聞いてない。
しかし‥これは不味いですよ?
上司にセクハラかました後、あろうことか二人きりの車中で勃ン起ッキー‥言い訳のしようもない。
なのはさんに埋められるな‥これ。
「バァン‥!」
と、フェイトさんから行きなりの銃を撃つ真似事。
見ると、どや顔である。
フェイトさん渾身のどや顔である。
か、かわひぃん‥!
そして、見ないように見ないようにとしていたシートベルトのパイスラが目に入ってしまった。
それその位置じゃないとダメなんですかね?
めちゃくちゃ強調されてるんですが‥
あー。無理やこれ。
ならば‥埋められる前に‥せめて想い出を‥
作りたい!
運転中の女性に襲い掛かるとか最悪だけど‥。
でも‥辛坊たまらんのですじゃー‥からだが勝手に‥ってどこぞの華撃団の隊長さんも言ってたし‥ちかたないね。
この間の台風の時といい、今日のフェイにゃんといい、フェイトさんもきっと誘ってるんや!
据え膳喰わぬはなんとやら!
惚れた女にここまでされて‥!
我慢出来る男が、いるものかよ!
いたらいつは只のEDである。若しくはホモ。
俺は健全なお姉さん好きなんで構いませんね?(錯乱)
俺は聖人君子じゃないもんよ!
俺のさくらんぼも錯乱勃起してるんです!
俺はそーっと、自分のシートベルトをはずした。
よし。往くぞ。
1。 2。 の!
3!
次の瞬間。俺はバインドで縛り上げられていた。
‥‥あれ?
バカな!
これも察知されていたというのか‥!
あり得ない‥!
これが‥管理局のエース‥!雷神の実力‥!
隙なんてなかったんや‥。
あったのは隙に見せかけた罠だけ。
と、俺が、驚嘆していると、目と耳もバインドで覆われ‥聴覚と視角も奪われた。
ああ‥終わった‥バッドエンドの方だったかー‥!
キャロ‥母さん‥ごめん‥!
バカな俺を許して下さい‥。
◆◆◆
次に視角が開放されたとき、俺は知らない部屋に転がっていた。
「知らない天井だ‥」
「案外落ち着いてるんだな‥」
声を掛けられ、そちらを見ると、そこには黒髪の
精悍な顔つきの男が立ってこちらを見下ろしていた。
知る人ぞ知る。管理局のチートオブチート。クロノ提督その人である。
面識自体はフェイトさんに連れられ、何度かある。
「これはお恥ずかしい所を‥」
慌てて敬礼をしようとするが、
バインドに邪魔され、身動ぎだけにとどまった。
「ああ‥そのままで良いよ‥」
いや、俺が、全く良くないんですが‥良く真顔でそんなこと言えますね?
ほどいてくれないのん?
俺の抗議の視線を華麗にスルーし、クロノ提督は続ける。
「一応フェイトから大体の所は聞いた‥」
えっ‥
大体というと‥セクハラとかセクハラとかセクハラ辺りですかね?セクハラしかしてねえな俺。
不味いですよ。クロノ提督といえば、シスコンで有名なお方。
これは‥死んだな‥なんとか言い逃れを‥
「まあ‥大体察してはいるんだが‥一応念の為にな‥君からも話しを聞いておこうと思った次第だ‥」
尋問かと思ったらただの確認ゲームだと!?
察してはいるって‥男として気持ちはわかる的な‥?
流石シスコン。
ウチの妹はすげえだろ?的な自慢話でも始まるのだろうか。
もしや‥突破口はあるのか?このバッドエンドからの‥
落ち着けジム。
ここから先の受け答えは間違えたら、即‥死。
お前なら切り抜けられるはずだ。灰色の悩細胞をフル回転させるんだ。
俺は脂汗を垂らしながら、色々な問答をシミュレートする。
「それで‥どういう意図なんだ?」
えっ?
何その質問。
どういう糸なんだ?
シミュレートしてたから余り良く聞こえなかった。
意味がわからないよ。主語を抜かすなあ!
勿論そんなこと言えないけど。
「い、糸‥とは?」
だから‥どういう意図でフェイトに男と女になりたいといったんだ?」
少し苛立ち気味に返してくるクロノ提督。
―ど、どういうフェイトで男と女になりたいとイッたんだ?
いや、まだイッてないです。
勃起の事だろうか?
どういうフェイトで勃ったんだ?と。
なんて恥ずかしい事を聞くんだ。
いや、でも聞いたことあるぞ。
痴漢被害者の女性にどんな風に触られたんだい?(下衆顔)なんていう‥
捜査の過程でそんな風に聞き取りをしたりする捜査官がいると‥!いや、あれはAVだっけか?
しかし、火の無いところに煙は立たず。
これが捜査の基本なのかもしれない。
ジム知ってるよ。これ‥一種の羞恥プレイだって。はずかしがる俺を見て、愉悦に浸っているに違いない。
「恥ずかしい事を聴いてすまないが大事な事なんだ。きちんと答えてくれ‥」
俺が赤面して黙りこんでいると、急かされてしまった。
止めて下さい。この俺達のプレイを見て喜ぶのはウチの上司達だけです。
せ、正解が解らない。
なんて答えればいいんだ。
勃起の原因‥俺的に1番キたのはフェイにゃんである。
正直に言うべきなのか‥?
クソッ‥クイックセーブはどこだ!
こんなの正解わからないよ‥
「ふ、フェイにゃんです‥」
「そうか。やはりフェイトとにゃんにゃんしたいという意味なんだな?」
えっ‥?
そりゃにゃんにゃんしたいですが‥
やはりって何‥?
そうか‥!クロノ提督はフェイにゃんを既に見た事があるのだろう。
それどころか、既に致してる‥兄妹の線を越えてる可能性迄見えてきた‥ガチの近親相姦とかひきますわー。せーのっクロノさん‥ひくわー。
俺がハラオウン家の乱れた姓事情に戦慄していると‥
「すまないが‥僕達が過保護に育ててしまったせいで、あれはかなりの鈍感娘だ‥難しいぞ?」
そ、それはどういう‥鈍感‥?不感症って事ですか?ぼくら‥あなた達が複数で攻めすぎたせいで、フェイトさんは不感症に‥?
「鈍感でも構いません!僕は‥クロノ提督‥あなたと(穴)兄弟になりたいです!」
「フッ‥そうか‥僕を相手にそこまで言えるなら僕から言うことはもう何もないよ‥待ってろ‥今ほどいてやる‥」
と、クロノ提督は微笑みながら此方に近づいてくる。
助かった‥のか‥?
と、クロノ提督がバインドに触れると、バインドは直ぐに霧散した。
俺は慌てて姿勢を正し、敬礼する。
「良いよ良いよ。これから兄弟になるんだろ?これからよろしくな‥」
なんてことだ‥
きづいちゃったよ‥俺は。
俺じゃなければきづかなっただろうな。
兄弟になるんだろ?これからよろしくな?
この人‥いや、こいつ‥!これからもフェイトさんを抱く気だ‥!
ここは釘を刺しておくべきだろう。
穴兄弟になると誓ったとはいえ‥それでもやはり、俺以外の男がフェイトさんを抱くのは嫌なのだ。我等産まれた時は違えども、果てる時は同じ穴を望む!これが俗に言うフェイにゃんの誓いである。
「クロノ提督‥いえ!兄さん!フェイトさんを僕に下さい!」
だからもうフェイトさんと、関係を持つのは止めて下さい。僕はntr属性はないんです。
俺はその場で頭を下げる。
「気が早いやつだ‥」
クロノ提督は苦笑いしながら、ドアの方を見る。
「だそうですよ‥?」
‥‥?訝しげに俺もドアを見る。
すると、ドアが開き、そこには顔を真赤にしたフェイトさんと、緑の髪の妙齢の美女。
ってリンディ提督?!
俺は慌てて立ち上り、背筋を伸ばし、敬礼する。
そんな俺をリンディ提督は手で制しつつ。
此方に歩みよる。
「気にしないで♪こんな場面で野暮な事言うつもりないもの♪」
こんな場面‥?ハッ!俺がクロノ提督の方を見ると、悪戯が、成功した少年のような笑みを浮かべてらっしゃる。
この場面‥俺はご本人とご本人のご母堂の前で
S○Xしたいです宣言をした男‥いや‥させられたのだ!
セクハラの現行犯で捕まって来たのに、まるで反省の色すら見せず、家族(新旧提督二人)の前で、堂々の更なるセクハラの積み立て貯金。
終わったわ‥。
最早挽回は不可能。
俺は思わず顔を覆ってしゃがみこんでしまう。
そんな俺の肩に優しく手が置かれた。
見ると、そこには穏やかな笑顔を浮かべたクロノ提督。その優しい笑顔に救われそうになる。
でも待って欲しい。この場面を作り出したのはそもそもクロノ提督である。
危うく騙される所だったぜ‥。
俺が暗にフェイトさんを抱くのを許さないという意志表示をした途端にこれである。
流石は若くして提督迄登り詰めた男‥。
この人の好さそうな笑顔の裏ではなに考えてるかわかったもんじゃない。
今迄もこうしてフェイトさんに近付いた男を嵌めて来たに違いない。穴兄弟からのフレンドリーファイヤに俺は愕然とするしかない。
シスコンここに極まれり。である。
あんた可愛い嫁さんいるんだから、そろそろ妹離れしなさいよ。
とは勿論口に出さず、にこやかにクロノ提督の手を借りて立ち上がる。
「あらあら。仲良しね?私とも仲良くしてくださる?」
突如掛けられるセーラー戦士の水星のような声に俺はハッとする。
「これは‥失礼致しました!」
「そう堅くならないで?フェイトの良い人なら私も歓迎するわ♪」
あれ?俺とフェイトさん別に付き合ってないんだけど‥多分。‥勘違いしてらっしゃるのかな?どうしよう?訂正するべきか‥?
いや、しかし、もし正直に言ったなら‥俺は交際もしてない娘さんにS○Xしたいと宣う変態。
フェイトさんから遠ざけられてしまうかもしれない‥いや‥そればかりかキャロに迄迷惑かかるかも?どうしよう?
「これだけは聴かせて頂戴?貴方は覚悟は有るのかしら?」
「ハッ!覚悟と‥もうしますと?」
俺は敬礼を崩さず聞き返してしまう。
質問に質問で返すなあ!と怒られるかな?と、ドキドキしていると。
「勿論罪と向き合う覚悟よ‥」
なるほど。セクハラかましたのは事実なんだから、罪は償えと。
「勿論です!フェイトさんと、一緒にいられるのなら、如何様にも!」
だから何卒、フェイトさんに近付くなという罰だけはご勘弁を‥
すると、リンディ提督は俺の答えを聞くと、何処か嬉しそうな微笑みを浮かべながら、頷いた。
えっ?なんで嬉しそうなんです?
自分で言っててなんですけどお宅の娘さん‥最高にキモいストーカーに狙われてますよ?
罰を与えるのがうれしい‥とか?
リンディ女王樣なの?
ボンテージを着用したリンディ提督を想像して‥俺は‥
ありだな。
等と考えていた。
◆◆◆
クロノとの通信を切ってから程なく、私はハラオウン邸へと到着していた。
車から降りると、直ぐにアルフが抱きついてきた。
「フェイト~久しぶり~♪」
「アルフ久しぶり‥元気してた‥?」
私はアルフの頭を撫でながら、挨拶を返す。
と、アルフが助手席で縛られているジムに気付いた。
「なあ?ジム坊なんか仕出かしたのか‥?」
「ううん?なんにも?」
「えっ?じゃあなんで縛られてるの?」
と、
そこに、クロノが現れて、クイッと顎で邸内を指した。
「ごめんアルフ。クロノが呼んでるからもう行くね。悪いけど、ジムの事、クロノの部屋に運んでおいてくれるかな‥?」
「ん。りょーかい。」
アルフは釈然としない表情のまま、頷いてくれた。
◆◆◆
リンディ提督‥いや、母さんの部屋で僕と母さんはフェイトから話しを聴いて、唖然としていた。
どうしてこうなった‥。
兄であり、提督の僕から見ても、フェイトは優秀な捜査官である。
それがどうしてこうも的外れな思考をしているのか‥。これが恋か‥。恋は盲目というが‥これは‥なんか違う気がる。兄としてその成長?を喜んでいいのかどうかも迷う所である。
「ところで‥ジムをバインドで縛った経緯が良くわからなかったんだが‥」
「うんとね‥姉弟としてじゃなくだと、ジムと何話せば良いのかわからなくなっちゃって‥」
しょぼんと、俯きながら説明されるがもう一度聞いてもやはりわからん‥。ひとさし指をつんつん突き合わせるのを止めなさい。可愛いから‥。
お前もう20越えてるんだよ?お兄ちゃんマジで妹の将来が心配です。
どうしたものかと、頭をひねっていると、
「でもフェイト‥?何話せばいいか解らないからって縛ったらジム君可哀相でしょ?」
母さんが諭すように話し出す。
the、正論である。
「良いんだもん。だって私はお姉ちゃんだから‥何してもいんだもん‥」
妹が何言ってるかわからない件。
と、そんな正論聞いてないとばかりに拗ねたようにそっぽを向いて答えるフェイト‥。可愛い。
てか結局姉として接してるんじゃん。と、突っこみたい。
でも言えない。だって横を向いているフェイトの顔は本当に悲しそうで‥寂しそうで‥自分の腑甲斐無さを必死に耐えてるようで‥後悔に押し潰されそうで、フェイト自身もわかっているのだ。自分のやってることが、めちゃくちゃだと。でもジ ムに嫌われるのが何より恐くて‥けど、やってしまったことは変えられなくて‥。その末に恥を忍んで僕に助けを求める程に追い詰められて‥。
本気で悩んでるのが、わかってしまったが故に、ヘタな事を言えず、回答に詰まり、その場の雰囲気も微妙になってしまう。
俺と母さんは思わず顔を見合せる。
「やあやあ!フェイトちゃん!おっひさー!」
と、そんな雰囲気を切り裂くように能天気な声が響いた。
というかウチの嫁だった。
「エイミィ‥!久しぶり‥!どうしているの?仕事は‥?」
「フッフッフ‥エイミィちゃんの情報網を舐めてもらっちゃあ困りますなあ‥フェイトちゃんが久しぶりに来ると聴いて、サクッと終わらしてきたよん♪おっ。フェイトちゃん今日も可愛いね♪さあさ♪向うで茶あでもシバこう♪」
そしてエイミィはフェイトの背中を押しつつ隣の部屋へと連れていく。
すれ違い様に、ウィンクをひとつくれる。
この隙に今の雰囲気を仕切り直せということだろう。
ウチの嫁はホンとに出来た嫁である。
エイミィとフェイトの二人が隣の部屋へと消えて。
「どう思います?」
僕は時間が惜しいとばかりに開口一番母さんに話し掛ける。
「あの子があんなことを言うなんてね‥」
「全く同感ですね」
フェイトを引き取ってから‥僕らはなるべくフェイトに愛情を注いできたつもりだ。
それでもプレシアの‥仕打ちのせいか、元の性格もあってか‥フェイトはどこか遠慮がちだったと思う。
別にそれが、悪いとは思っていない。
この世に数ある家族の中、遠慮する家族だっているだろう。じゃあその家族は不幸なのかといえばそんなことはない。
「嬉しくて、悔しい‥なんか‥複雑な気分です‥」
「そうね‥フェイトさんが甘えられる‥我儘を言える場所を見つけた事は喜ばしい事だけど‥願わくば、それは私か貴方であって欲しかったものね‥」
「はい‥」
言葉足らずな僕の考えを全て当てられ、
僕は苦笑するしか無かった‥。
「でもまあ‥とりあえずは先の話しをしましょうか‥」
「先と言いますと?」
「当然結婚よ♪彼の階級は?」
僕は唖然とする。
いくらなんでも気が早すぎじゃないだろうか?
「彼は現在執務官補佐ですから‥一士ですね‥」
「あら‥あの歳で執務官補佐なんて、エリートね♪ね?クロノ提督♪」
「僕は母さんの後を継いだだけですから‥」
茶化すような母の問い掛けに、苦々しい思いで答える。
「ただ‥彼、学歴がないんですよ‥元々フェイトが保護した子ですので‥」
「あら‥そうなの?」
母さんの顔が暗くなる。
「エリオのような環境下での保護では無いので、ご安心下さい。それと現在、なのはとフェイトが卒業した、訓練校速成コースに通う為に、フェイトに内緒で貯金中のようです‥」
「あら感心♪」
「ええ‥フェイトが嬉しそうにこの前報告してきました‥妹‥キャロの分の学費も貯めたようですね‥」
「あらー♪母さんそういういじましいの嫌いじゃないわー♪でも‥残念だけど‥」
そこで再び母の顔が、曇る。
言いたい事はわかる。
「ええ‥訓練校卒業で得られるのは三士相当の肩書のみ‥既に一士で、しかも現場に出て、実務迄こなし、なのはの教導迄受けている彼には得るモノは少ないでしょうね‥」
「肩書も無いよりマシと言う人もいるだろうけど、実際問題、学費と時間の方が勿体無いわ‥」
「それよりも空いた時間で適当な任務をこなしてもらって尉官になってもらいたいわ♪」
「尉官クラスになっていれば、フェイトとも釣り合うし、ハラオウン家の威光目当てとも言われないでしょう♪」
「そうですね‥それに‥彼は優秀だとはやてからも聞いています」
「あら‥はやてさんが?それは朗報ね♪」
会った限りでは、威光や地位に目が眩むような人間には見えなかったが実際ハラオウン家の威光目当てかどうかは後で僕自身が確かめればいい。
この場合、彼自身がどうこうより、周りが騒ぐものだしな‥まあ。表立って、僕と母さんに喧嘩売ってくるような根性の据わった輩が今の管理局にいるとも思えないけど‥いや‥一人いたな‥
「それと‥もうひとつ‥」
母さんの顔が一層曇る。
「余計なお世話かもしれないけど‥これだけは‥母として‥確めておかないと‥!」
母の瞳に決意の炎が宿る。
「もし‥これで‥彼が離れてしまったら‥私はきっとフェイトさんに恨まれるでしょうね‥」
母が確認したいことはわかる。
プレシア事件の事だろう。
勿論既にフェイトの無罪は確定しているし、なんら問題は無いのだが、重要参考人であったフェイトは今も時々そういう目で見られていることがあるようだ。そんなフェイトと結婚すれば彼にもそういう目が降りかかるのは想像に難くない。彼にその覚悟があるのかどうか。これは‥フェイトの家族として‥見極めておかなければいけないのだ。
頼むぞ‥裏切ってくれるなよ‥ジム‥!
僕はフェイトに連れられて会った人懐っこい笑顔の青年を思い浮かべ‥切に願うのだった。
読んで頂きありがとうございますm(__)mもうちょっと、文才ついたら、また挑戦しよう。
鮮やかな勘違いネタ創れる人尊敬するわー(´д`|||)
それではまた来週m(__)m