将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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試験準備。

とあるオフの昼下り、俺はヴァイスさんに勉強を教わる為に、格納庫へと向かっていた。

と、エレベーターでたまたま、ギンガさんとゲンヤさんのナカジマ親娘と出会した。

ギンガさんがエレベーターのドアを抑えて促してくれたので、ご厚意に甘えて、会釈と共に、先に乗せて戴く。

うーん。ギンガさんは相変わらず奥ゆかしいというか、少し日本人的なところがあってジム的にポイント高し君である。大和撫子っぽいというか、

美人だしスタイルも良いし、気だては良さそうだし。ただひとつ難点があるとするならば‥

俺はエレベーターの奥で直立不動でゲンヤさんを敬礼で迎え入れる。

ゲンヤさんも軽く微笑みながら、敬礼で返してくれる。ゲンヤさんとは以前フェイトさんに紹介されて、顔見せくらいは済んでいる程度だ。

そしてゲンヤさんはエレベーターの入り口へと向き直り、

ジッと操作ボタンを見つめる。

この無言の時間‥気不味いよね‥

ゲンヤさんは何か思うところがあるのか、閉めるボタンを押さずに見つめている。

なんだ?俺が押した方がいいのだろうか‥?

だが、位置的に俺とボタンの間にゲンヤさんが入ってしまっているので‥動くのに躊躇ってしまう。

動かないゲンヤさんにギンガさんも流石に訝しげな視線を送る。

と、その時ゲンヤさんが動いた。

すると、ゲンヤさんは

閉めるボタンに手をかざし、

「ハッ!!」

と叫んだ。

当然ドアは閉まらない。

いやいや。

音声認識とかないですから‥手動で押さないと反応しませんから‥。

ゲンヤさんは未來に生きてんのかな‥。

しかし、上官である以上、ツッコミも入れずらい‥はやてさんなら入れられるんだろうけど‥。

そのなんとも言えない沈黙の時間が気不味い‥。

が、ゲンヤさんはめげない。

更にボタンに手をかざして、

「フンッ!」

と、声を放った。

すげえ。メンタル鋼過ぎんだろ‥。

しかし、そこで、ドアがタイミング良く閉まる。

良かった‥。助かった‥。

エレベーター内の空気は守られたのだ‥。

しかし、ゲンヤさんは止まらない。

ギンガさんに顔を向けると、

「な?」

と、ドヤ顔である。

なんだこの人。可愛い‥。

ギンガさんもギンガさんで、そんなゲンヤさんを見て、微笑むばかり。

この二人‥親娘というより、老夫婦である。

 

そう。ギンガさんの難点といえば、この人極度のファザコンっぽいのだ。

普通の男ならこの二人の間に入り込もうとは考えられないだろう‥。

 

「聞いたぜ?ジム坊よぉ‥?今度‥曹への昇級試験うけるんだって?」

 

「はっはいっ!本日もこのあと、ヴァイス陸曹に色々教えて頂く予定です!」

 

「そうかそうか‥俺はもう昔の事過ぎて、大して教えてやれる事は無いけどよ‥教本に載ってない問題なんかも出たよな?ギンガよ?」

 

「はい‥私も当時の先輩方に沢山教えて頂きました」

 

「うん‥よし‥ギンガ‥お前もジム坊に色々教えてやんな?」

 

「私がですか?でも私に教えてあげられる事なんて‥」

「ジム坊が作ったシステムには俺の部隊も相当助けられてる‥挙げ句の果てに、スバルもすげえ世話になってるって聞いてるぜ‥お前、ここで恩返さなきゃいつ返すんだよ‥?」

ゲンヤさんの言葉にギンガさんがハッとなる。

「そうですね!不肖ギンガ、ナカジマ!全力で参ります!」

これは正直有り難い。

ギンガさんも曹なのは知っていたが、同じ部隊になったことも無いので、頼みづらかったのだ。

これで俺は、ヴァイスさんにフェイトさん。はやてさん。リィン曹長といった、優秀な講師陣を得る事が出来たのだ。えっ?魔王樣はって?

一応頼んだのだが、

私は感覚派だから、座学を教えるのは無理。と断られてしまった。

「それじゃ、ジムさん♪明日から早速初めていきましょうか♪」

「はい!お手を煩わせてしまって申し訳ありませんが、どうかよろしくお願い致します!」

「はい♪ふふ‥私も久しぶりに教本見直しますかね‥♪」

 

 

 




読んで頂き、ありがとうございますm(__)m
ゲンヤさんの口調がいまいち掴めていなくて、なんだかべらんめえ口調に(笑)ゲンヤさんは茶目っ気を忘れない可愛いおじいちゃんだと思います。
異論は認める。
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