そろそろ早送りしないと、冗長気味になってますね(。>д<)
フェイトさんの機嫌が直らない‥。
俺の部屋で、風が騒がしかった日から数日‥。
未だに、フェイトさんは御機嫌斜めだった。
顔を合わせると、プクゥと頬を膨らませ、俺と目線を切って、距離を取られてしまう。頬の膨らませてる姿はまるでリスである。つまり可愛い。リスフェイトさん‥ありだな‥。脳内にブレイブルーのマコトのコスプレしたフェイトさんが現れる。南半球!南半球!つまり可愛い。
話し掛けようと追っても逃げられてしまう‥。
かと思えば、ふとした瞬間に視線を感じ、顔を上げれば、物陰からこちらを伺うフェイトさん。
そうこうしている間にも試験の日は近付いてくる。
仕事の合間に勉強を進めてはいるが、不安を拭う事はかなわなかった。
試験は年中受けられる訳ではない。今回落ちれば、次受けられるのはまた一年後だ。
まして、落ちたとなれば、推薦してくれたクロノ提督や、リンディ提督を落胆させるだろう‥。フェイトさんとのゴールが遠くなるのは間違いない。
かつて無い程の重圧下で、俺は少し、イライラしてしまっていた。
―ペンを走らせながらもフェイトさんの不機嫌顔が脳裏にチラつく。
俺が何をしたというのだ。
ちょっとギンガさんを部屋に連れ込んで、勉強を教えて貰って?妹自慢をしただけじゃないか。
それのナニガ悪いのだ?確かに胸に少し魅了されたのは認める。けどそんなの今更だろ?こど‥男はみんな乳(ニュー)タイプなんだよ!
俺が胸に気を取られるなんていつもの事じゃないか?俺はフェイトさんとの未來の為に頑張っているのに!それなのに何故フェイトさんはわかってくれないのだ。ペンを走らせながらもチラチラとフェイトさんの不機嫌顔がフラッシュバックしている。勉強に集中できていない。
これは‥不味い流れだ‥。
‥クソッ!仕方無い‥。
仕方無いのだ‥。どちらが悪いわけでもなく、惚れた方が、負けなのだ。
自分が悪いとは思わないが。こんな屈託ある状態で本番を迎えて、終わるよりはマシである。意地を張っても良いことないのだ。
俺が立ち上がったのを見て、フェイトさんが物陰に身を潜める。
そんな仕種にも多少の苛立ちを覚えるが、負けを認めてしまった今なら、少しは気持ちも楽になっていた。
俺は、フェイトさんを無視して、ある人物へと会いに向かう。
「助けて!シャリえも~ん!」
ドアを開けて、目的の人物を確認すると、俺は泣きついた。
シャリオ=フィニーノ一等陸士。
俺と同じく、フェイトさんの執務官補佐であり、
その縁もあり、六課のシステム構築を共同開発するなど、
俺が六課配属当時からなにかとお世話になっているクソオタ‥ゲフンゲフン。
お姉さんである。
そして、メカオタク。
故に、眼鏡可愛い。
「どうしたの?藪からスティックに‥?」
おっといきなりのルー語でお出迎えである。
相談する気なくなるわー。
だが‥俺には選択肢は無いのだ。
溺れる者はストローをも掴むのだ。
「カクカクシカジカ‥ジカウィルスコワイ‥ハタラクサイボウオモシロイ‥」
「ふむふむ‥なるほど‥君はほんとうにだめだなあ‥ケッショウバンチャンタチカワイイ‥」
すげえ。こんな説明で理解されちゃった。
流石シャリオ姐さん。話が早いぜ。
そして、やっぱりロリじゃないか!
「まあ、意地を捨てたのは良い判断だね。拗ねた女に理屈は通じないし‥」
すげえ。この人直の上司を拗ねた女扱い。‥そこに痺れる憧れるぅ!
まあ‥俺に気を遣ってくれてるんだろうけさ‥。こんな時、味方っぽく接してくれるだけで、涙が出る程うれしい‥。
辛さをわかってくれる振りだけでも、救われるもんだ‥。
「んー。壁ドン&顎クイからごめんって囁きながら‥唇でも奪ってみれば?」
ちょ。
乙女ゲーやり過ぎじゃないですかね?
そんなんリアルにやったら、通報まった無しじゃないですかーやだー。
アニメじゃない♪ホントの事なんですよ?それに俺、そんなキャラじゃないし‥。
フェイトさんは貴女方貴腐人とは違って、六課の良心‥天使なんですよ?
薄い本見て眼鏡クイクイしながら、ニヤニヤしてるオタ‥げふん。とは違うんですよ?
貴女とはやてさんが、ヴァイス兄と俺のカップリングを餌にしてるの気づいてるんだからねっ!
お陰でヴァイスさん最近、俺と距離取ってるんだからねっ!勉強教わりにくいったら‥。
だから、ホントは頼りたく無かったんだからねっ!
「んー。案外イケると思うけどなあ‥」
乗り気じゃない俺を見て、シャリオさんは更に思案を巡らせる。
「‥オッケ。じゃあお姉さんがフェイトさん宥めて?仲直りのデートでも取り付けてきてあげるよ」
マジで。
シャリオ姐△
マジぱねえ‥。
かっけえっす。
フェイトさんいなければ、惚れる迄ある。
「恩に着ます‥」
クソオタ‥扱いしてごめんなさい。
思わず拝みながら、お礼を言う。
と、モノローグだけで、腱鞘炎になりそうなレベルの手の平返しを見せていると、
「ほーい。まあ、ジム君は私にとっては弟みたいなもんだしね♪可愛い弟と尊敬する上司がくっつくのはうれしいもんだしね♪応援してるよ」
涙出そう‥。
仕事も出来るし‥マジで格好良いぜ。
‥腐ってなければ‥。
天の配剤間違い過ぎだろ‥。
「それじゃ‥結果はまた後で連絡するから‥仕事に戻りなさい♪」
と、再びデバイスメンテの仕事に戻るシャリオさん。
こうして屈託が晴れた俺は、仕事をさっさと終わらせ、再び、勉強を始めるのだった。
今勉強しているのは、ヴァイスさんから聞いたヘリや、輸送機に関する性能面の暗記である。
難しいが、これは暗記するしかない。
ヴァイスさん曰く、こうした専門的な知識も抜き打ちで出題されるらしいのだ。厄介なのは、教本に載ってない点。
ヴァイスさんは趣味が好じて、楽勝だったらしいのだが、普通はこうした問題は教本にも載ってないので、先輩から教えてもらうしか無いのだと言う。俺もヴァイスさんから積載重量や、馬力、速度等を簡単に抜き出してもらい、其れをひたすら暗記している。
興味無い人間には地獄である‥。
後は、分隊教練の練習がしたいのだが‥
キャロとエリオに頼むしかないか‥。
先ずは、基本的な動作の見直しかな。
またギンガさんに頼る事も考えたが、
フェイトさんが怖いのでやめておく。
あとギンガさん自体もこの間、キャロと仲良くしてる所を勝ち誇ってから、視線が若干怖いんだよね。教本とにらめっこしながら地道にやるしかない。
時間がいくらあっても足りない‥。
筆記の基本教科は大方大丈夫な所迄来た筈だ。
未だにチラチラと、遠くから伺ってくるフェイトさんをやはり無視して、自分の机に戻る。
すれ違った瞬間のフェイトさんの寂しげな顔に心をかきみだされるが、振り切って勉強に集中する。
実際、あまり考え過ぎると、嫌な想いがもたげてきてしまう。
俺はフェイトさんとの為に頑張っているのに‥。
勉強教わっていただけで、やましい事は何もない。
それなのに、頭ごなしに浮気だ‥なんて‥
そんなに信用ないのだろうか‥?
―いかん。この思考はダメだ。
俺は考えていた事を振り払い、
ペンを再び走らせ
頭を垂れて集中する。
読んで頂き感謝‥‥‥‥っ!
圧倒的‥‥‥‥‥っ!‥‥‥感謝っ!