将をなんちゃらするならまず馬をなんちゃら。   作:stan

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グハッ‥評価を緑にするとはやってくれるじゃないか‥(。>д<)まあ、好き勝手書いてるし‥仕方ないか‥(´д`|||)そんな時は働く細胞のOPでおねーちゃんの歌声を聞いて癒されるに限る。



蠢きだす悪意。

 

 

 

「ん?何だ?これは‥?」

 

朝から書類整理をしていたワシが目を止めたモノ‥それは一枚の推薦状と共にファイリングされていた職員の情報書類だった。

訝しげなワシの呟きにオーリスが覗き込んでくる。

 

「近々ある曹昇級試験の‥申請書類です‥ね?懐かしい‥。もう、そんな時期なんですね‥」

 

と、オーリスは珍しく鉄面皮を崩し、目を細める。

 

「それはわかっとる‥問題はこいつの推薦者と、こいつの階級だ!」

 

推薦者はクロノ、ハラオウン。

階級は一士。

 何故海の提督が陸の曹程度の人事に口を出してくる。

おまけに二曹への跳び級推薦だと。

きな臭い。

こいつは匂うぜ。

プンプンしやがる。

 

「オーリス!直ぐにこいつの身元調査を!」

 

「畏まりました」

 

恭しく、ワシの手から書類を受け取り、

オーリスは部屋を出ていく。

 

「何が狙いだ‥!海の若造め‥!」

 

オーリスが退室したドアを苦々しく睨み付けながら、ワシはイスの背凭れに体重をドカッと預ける。

 

=======================

「報告します‥件の職員は、フェイトテスタロッサ一尉が身元後見人の機動六課の事務員ですね」

 

「後見人‥?」

 

「はい‥自然保護区で戦闘行為を行っていた所をフェイト執務官により保護。その後、フェイト執務官の執務官補佐に指名人事により就任。後、フェイト執務官と共に、種々の事件を解決。後、機動六課に事務員として編入‥の流れのようです‥」

 

「思いっきり奴等の身内だな‥。」

 

「そうですね‥その後、J、スカリエッティを逮捕。事務員として、画期的な事務システムを考案。このシステムは現在局内で広く活用されている‥等、一定の部隊貢献を積み、今回の試験に挑戦。‥と。」

 

ふう。と、そこでオーリスはひとつ息を吐き、

ワシへと視線を移す。

 むう‥。ワシは苦々しい思いで、オーリスへと問い掛ける。

 

「どう思う?」

 

「私見を申しますならば‥部隊への貢献度等を鑑みても、今回の跳び級の試験は妥当かと‥また、クロノ提督の推薦も、妹であるフェイト執務官との関係姓を

顧みても、自然な流れであるかと、判断致します」

 

 ‥だよなあ‥いちゃもんつけたろうとウキウキしていたら、たいしておかしな所が無かったという空振り。

ええい‥忌ま忌ましい。

ワシが不機嫌に俯くのを見て、オーリスが

更に声を紡ぐ。

 

「閣下‥今回は自重してくださいね‥」

 

「わかっとる!」

 

「もうひとつ‥気になる情報が‥」

 

「なんだ?」

 

「このジムという青年‥と、フェイト執務官が交際しているらしいという噂があります‥」

 

「なんだと?」

 

ふん。

将来の妹の旦那に、官位をつけようとでもいうのか。小賢しい。

大方、妹と同等の地位でなければ格好付かないとでも考えているのだろう。

 

 ‥はうあっ?!その時、ワシに電流走る‥‥!

 

「閣下‥?酷い顔してますよ?」

 

「やかましいわ」

 

最近娘が酷い。‥思春期かな?

 

 ‥こいつを利用してやれば、忌ま忌ましいあの甘党ババ‥ハラオウン家に一泡吹かせてやることも可能かもしれんな。

 

「なあ?‥オーリスよ?

例えば‥娘の旦那候補が昇級試験に落ちてしまったら‥クックックッ‥」

 

途中で可笑しくて、最後迄言い切れなかったワシをオーリスがうわあ‥といった顔で見ている。

 何故だ。

 

======================

 

 

 

「久しいな‥ゲンヤ‥」

 

「いきなりのご訪問傷みいりますな‥中将‥」

 

「すまんな‥少し、話しがあるのだ」

 

ワシの言葉に、ゲンヤが苦々しい顔をする。

 

「なんだ?その顔は‥?」

 

「中将の少しは‥少しだった試しが、ありませんでな‥これから捜査会議があるんですわ‥出来れば手短にたのんますわ‥」

 

等と苦笑いしながら、言いやがる。

階級差を考えれば、あり得ない物言いだが、

こいつとはもう長いつき合いである。

それもあるが、何処かそういったことを咎めようと思わせない雰囲気がこいつには昔からあった。

 

「まあ‥そういうな笑」

 

ワシがそれでも引かないのを見ると、ゲンヤも諦めたようにタメ息をひとつつき、

向いの椅子へと腰を下ろした。

 

「それで‥どうしたんです‥?」

 

「こいつを知っているか‥?」

 

 俺が見せた写真を見て、ゲンヤの目が細まる。

「六課のジム一士ですな‥存じてますよ‥娘も世話になってますんで‥若いのに、優秀なヤツですわ‥」

 

「ならば話しが早い‥こいつは今度‥海のクロノハラオウンの推薦で昇級試験を受ける‥」

 

「ああ‥そのようですな‥それでそれがどうしたんです?」

 

「気に入らん」

 

「気に入らんて、中将‥まさか‥」

 

ワシの言を受けて、慌て出すゲンヤ。

 

「ーというわけだ‥」

 

「中将‥それは‥ダメだ‥」

 

「海と陸の確執は俺もわかる‥忸怩たるあんたの想いにも理解はする‥でも‥それとこれは違うだろ‥別にジム坊が海に引き抜かれると決まったわけでもあるまい‥?」

 

「あの女狐の事だ!引き抜くに決まっているだろう!」

「なに‥落としてそのままにするわけではない‥」

 

「あん?」

 

「一回落として、その後に何だかんだ理由を付けて救済してやるさ‥そうすれば、その若手もこちらに尻尾を振るだろうよ‥」

 

「アンタってやつは‥」

 

普段なら考える迄もなく、切って捨てる話しだが、

もう長いつき合いの、こいつの頼みだ‥。

地上の平和の為に、強硬な頑固親父のポーズを演出している‥。その為、事情をよく知らない人間が見れば、穏健な正義の本局VS頑固な悪の独裁者。という構図に見えるだろう。その結果、本局内でも心無い言葉を浴びる事もある。少ない予算と人員で恐るべき検挙率を上げ、治安を守り続けている。文字通り身を挺して地上の平和に資しているのだ。地上部隊に身を置いている者は多かれ少なかれ、こいつに借りをつくっているようなもんだ。そんなこいつのたまのストレス発散‥いや、ワガママ位聞いてやっても罰は当たるまい‥。ジム坊には、今度‥飯を奢ってやろう。なあ‥クイントよ‥俺が今からやることは間違ってるかな‥?

 あの若き青年の人なつっこい笑顔を思い浮かべると、胸がチクリと痛むが‥。娘と、はやて達の事を思えば、リターン的には悪くない。そう思い、俺は条件を口にする。

 

 ワシの言にあきれたように手で顔を抑えるゲンヤ。

 

「やれやれ‥その一回の嫌がらせだけだな?」

 

「あん?」

 

「それ以降は、ジム坊にも、ウチの娘達、後‥機動六課にも嫌がらせしないな?‥それなら手伝ってやるよ‥」

 ここが最低ラインの落し所だろう‥。

 

 ふむ‥。元々、ゲンヤの娘に手を出す気等毛頭無い。機動六課にもだ。

なんせ、後ろ楯だけはしっかりしているからな。

表だって敵対するのは非常にめんどくさい。

何かポカでもしない限り、係わる気も無い。

元々、有能な若手の芽を摘む気も更々無い。

落ちて、こちらに尻尾を振るようなら、ワシ自身が引き上げてやるさ。

 

一回落ちてもらい、ハラオウン家の鼻を明かせるだけで満足だ。

 

「うむ‥約束しよう‥」

 

「やれやれ‥で?どうしろと?」

 

「ー‥」

 

「お前‥えげつねえな‥確かにそれなら、ジム坊は落ちるかもしれんが‥高町の嬢ちゃんが黙ってねえぞ‥」

 

む‥。確かに、

それは怖い。

 

「ま、まあ‥ヤツとて、所詮は飼い犬よ‥」

 

「声‥震えてんぞおい。まあ‥流石にそこまで無茶はしないと、信じたい‥がな」

 

 いざとなれば、六課の仲間がヤツのリミッターとなるだろうよ‥。

 

「そいじゃ、俺は、仕事行くぜ?」

 

どっこらしょーいちっと、腰を上げるゲンヤに、

 

「ああ‥すまなかったな?‥今晩どうだ?」

 

と、謝意を示し、晩酌に誘ってみるが‥。

 

「っと、‥悪い。この前の健診で引っ掛かっちまってな‥ちょいと、酒断ち中なんだ‥」

 

「おいおい‥大丈夫かよ‥?」

 

「はっは‥なあに‥身体は元気そのものよ‥!ただ‥娘が‥恐くてな‥」

 

頭の上に当てた指を角に見立てて、おどけてみせるゲンヤに思わず吹き出す。

 

「ガッハッハッ!まあ‥それなら仕方ない‥その内また‥な?」

 

「おう‥!お前もあんまり‥飲み過ぎんなよ~」

 

「ほっとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も読んで頂きありがとうございますm(__)m
それではまた来週m(__)m筆が乗ったら、明日出すかも(///ω///)♪
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