ありがとうございました。
また、これを機に全体的に物語に影響がない範囲で修正を加えました。
下記に、私の活動について記載致します。
興味があれば覗いてみて頂けると幸甚です。
あれよあれよと言う間に、遂にこの日がやってきてしまった。
まだ高校生だった自分から考えると、全く持って予想だにしない人生の展開になっている。
それでも、大学生の頃に川崎と付き合い始め、二人していつか結婚をする、という前提の下動いていたからか、改まってこういう機会があると、俺としては照れてしまう。
同じようなことを川崎は言っていたが、それでもやっぱり女の子の夢だからね、と、今日をこれ以上ない思い出にするために、二人して頑張ってきた。
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「おー、やっぱお兄さん、ちゃんとすると格好いいっすよね!」
「うるせぇ。それより小町とはどうなんだ?」
「う、それは痛いところを」
式場の控え室で、親族である大志との軽い会話に乗じる。
「あーここか!はーちゃんこんにちは!」
「おー、けーちゃん。あっちはどうだった?」
「お姉ちゃんが綺麗過ぎてやばかった。」
「それは、、楽しみだなぁ。」
中学生となったけーちゃんは、川崎の美貌+人懐っこいという完璧すぎる道のりを辿っており、小町が同年代だった時と同じような心配を俺にさせていた。
「はーちゃんもかっこいいよ!」
「おー、ありがとな。」
そういってけーちゃんの頭を撫でると、一際笑顔になった。
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「それでは、間もなく挙式となりますので、親族の方も会場へお移り下さい。」
その言葉をきっかけにぞろぞろと部屋を出て行く。
親父から、ちゃんとやれよ、と言葉をかけられて身が締まった。
ここからは最後の確認や身だしなみのチェック、移動などで30分ほどで挙式が始まるはずだ。
担当を待つだけか、と手元にあるお茶に手を伸ばそうとしたとき、不意にドアが開いた。
「八幡、いる?」
ウエディングドレスに身を包んだ沙希が、いたずらっこのような表情で部屋に現れた。下見や撮影で何度か見た姿であったが、本当に自分の妻なのか?と疑いたくなるほどに美しい。
「大丈夫なのか?」
「うん、3分だけお許しが出たから。」
「短いな。」
「うん、だから早く伝えなくちゃね。」
そういって、沙希は俺へと歩を進め、そのまま止まることなく俺に口づけをした。
「ん、八幡。」
「・・おい、照れるだろ。」
そう言うと、付いちゃったね、とお絞りで俺の口から紅を取り去った。
「ふふ、知ってる。・・・ねえ、これからも色々あると思うけど、一緒に幸せになろうね?」
「おう、俺もっと働いちゃうからな。」
「身体にだけは気を付けよ、ね、お互い。」
「そうだな。・・・これからもよろしく。」
「うん、よろしく。」
そういって、世の中の幸せが全て詰まっているような笑顔をして、
もう一度だけと、口づけした。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
次回も何か書こうとはしておりますので、その際、目に止まったら読んで頂けると嬉しいです。
下記は、私がここではない場所で行っている活動になります。
自己紹介欄にまとめてありますので、興味があれば来て頂けると嬉しいです。
※全て基本非営利でやっております
https://syosetu.org/?mode=user&uid=226818
それでは、また。