前回のあらすじ
俺たちは曜と千歌に無理やりスクールアイドル部の勧誘の手伝いをすることになったのだが、そこで生徒会長と遭遇。生徒会長は怖い目で俺たちを見てきたのだ。とても嫌な予感しかしないのだ。俺たちは大丈夫なのだろうか本当に心配である。
ダイヤ「つまりあなたたちは設立の許可どころか申請もしていないうちに勝手に部員集
めをしていたというわけですの?」
千歌「悪気はなかったんです。ただそんな勧誘してたんでついでっていうか焦ったとい
うか...」
樹「俺も智之と同じことを言うが、あいつはアホだな。ほんと・・・当然の報いっていうか、なんていうか...」
千歌以外のメンバーは外で千歌が生徒会長に怒られているのを見ているのであった。俺たちは曜も含めて千歌の手伝いをしているだけであって俺たちは部員ではない。怒られるのはおかしいのである。
ダイヤ「それで、部員は何人いるんですの。ここには一人しか書いてありませんが。」
千歌「今の所一人です。」
ダイヤ「部の申請には最低5人必要なのは知っていますわよね。」
千歌「だから勧誘しているんじゃないですか。」
生徒会長もといダイヤは部活の申請書を怒りでくしゃくしゃにして、その紙を机に叩
くように置いた。
智之「あーー、大分怒っているなこれは。怒られて当然だけど...顔見てすぐにわか
るほど。」
輝「心底怒ってます。というような感じだね。」
智之たちもさすがにダイヤさんが怒っているのは分かっていた。
ダイヤ「痛ったー。」
千歌「クスッ。」
ダイヤ「笑える立場ですの?」
千歌「すいません...」
ダイヤ「とにかく、こんな不備だらけな申請書受け取れませんわ。」
千歌「えーーーーー。」
曜「千歌ちゃーん、一回教室に戻ろう。」
大二郎「そうだぞ。この状態で勝ち目はない。一回戻るんだ。」
外にいた千歌と大二郎にそういわれた千歌は少し考えてこういう事を言った。
千歌「じゃあ、5人集めてまた持ってきます。」
ダイヤ「別にかまいませんけど、たとえそれでも承認は致しかねますわね。」
千歌「どうしてです?」
ダイヤ「私が生徒会長である限り、スクールアイドル部は認めないからです!!」
その言葉を外で聞いていた智之は腹が立ったのか手を強く握りしめた。
輝「智ちゃん、気持ちは分かるけど、抑えて。さすがにまずいよ。」
智之「分かるけどよ。さすがにそんな言い方は無いだろ。私が生徒会長である限りス
クールアイドル部は認めませんだぁ。ふざけんなよ。世界はお前中心で回って
ねえんだよ。自己中な事言うんじゃねえ。というようにガツンと一発言ってや
らないとマジで気が済まねえ。マジであれは頭、堅いだろ。おばさんか。」
樹「分かるけど、それは押さえろ。今、言ってもあしらわれるだけだぞ。言っても無
駄だ。やるなら部員を集めてから言おう。」
大二郎「そうだぜ、それで文句言われたら言い返せばいい。それでいいだろ。」
智之「...... 分かったよ。今は我慢する。」
こうして、智之は生徒会長に怒りをぶつけたい気持ちを抑え千歌と共に教室へ戻るのであった。
放課後... 淡島へ向かうフェリーにて...
千歌「疲れたーーー でもどうしてスクールアイドル部はだめーなんていうんだろ
う...」
曜「嫌いみたい?」
智之「嫌いみたい??」
樹「それってどういう意味?」
曜「クラスの子が前に作りたいと言ったらダイヤさんに断られたらしい。」
千歌「え?曜ちゃん知ってたの?」
曜「ごめん!!」
千歌「先に行ってよ~」
大二郎「確かにそれは先に言わないとな... そりゃ、あーなるわ。」
曜「でも、見ていたら、千歌ちゃん夢中だったし。言い出しにくくて... 生徒会長
の家本は古風な家らしくて。だからああいうちゃらちゃらした感じのものは嫌い
かっていう噂もあるし。」
輝「でも、噂でしょ。本当に嫌いかどうかは分からないし。もしかしたら、逆に好き
だったりして。」
智之「好きだとしたら何で駄目だと言... いや... やっぱ何でもない。」
樹「でも、ちゃらちゃらじゃないですよね。動画を初めて見たときの衝撃!!俺は驚
いたよ。ここまで、普通の女子高生がアイドルやっててここまでキラキラしてい
るのを見たとき素直にすごいと俺は思ったのになぁ。」
千歌「そうだね。でも、本当の理由を知りたいなぁ」
大二郎「おっ! 着いたぜ。」
フェリーが淡島に着いたので降りることにする。
そして、いつも通りにダイバーショップに向かうとダイバースーツを着た果南を見つけた。
果南「遅かったね。今日は、入学式だけでしょ。」
曜「それがいろいろあって。」
大二郎「そうなんですよ。千歌がいろいろやらかして...」
千歌「何もやらかしてないよ...」
輝「でも、怒られたよね...」
千歌「まあ、それはいいとして。はい、これ。回覧板とお母さんから。」
千歌は回覧板と何か入っているビニール袋を果南に渡す
樹「その中身はみかんだよね。確か、いつもそれが入っているような。」
千歌「え?何でわかるの。」
智之「いや、いつもそうじゃん。みかんしか渡していないような記憶しかないぞ俺
は。それとも他のものを渡した記憶があるのか。ていうか、いつもそうだから
それくらいの事くらい覚えてろよ。」
千歌「ぐぬぅ...」
果南「やっぱり中身はみかんだったか...」
千歌「文句だったらお母さんに行ってよ...」
曜「それで、果南ちゃんは新学期から学校にこれそう?」
果南「まだ家の手伝いも結構あってね。父さんの骨折ももうちょっと時間がかかりそ
うだし。」
大二郎「本当にかわいそうだよな。親が骨折したからダイバーショップで代わりに働
かなきゃならないなんてよ。勉強の方は大丈夫なの?進級とかいろいろ問題
があるんじゃないの?」
果南「それは、たぶん大丈夫だと思うよ。家の事情だし。」
大二郎「そっか。それなら良かったよ。」
千歌「でも残念だな。果南ちゃんも誘いたかったのに。」
果物「誘う?」
千歌「うん。私ね、スクールアイドルやるんだ!」
それを聞いた果南は作業の手を一瞬止めた
輝、智之(ん?? なんだ今のは? 一瞬だけど手がとまったような... 何かあったのか?(何かあったのかな?))
この二人は見る目があるのか、考えが鋭いのか分からないが、一瞬だけど、彼女に動揺が見えたように感じたが今は追及しない方がよさそうだと二人は同時に思った。
果南「ふーん。まぁ、でも、千歌と違って私は三年生だしね。」
千歌「知ってる~?すごいんだよ。のわ!」
果南「はい、お返し。」
千歌「また、干物?」
果南「文句なら母さんに言ってよ。」
樹「おっ! 仕返しかな? うまいね~ やり方が!」
果南「仕返しじゃないけど... まあ、いいか。とりあえずそういう訳だから、もう少
し休学が続くから何かあったら教えて。」
大二郎「了解でーす。」
智之「大丈夫だ。多分、このあほが何かやらかさない限り何も起こらないさ。」
千歌「あほって、私の事?最近、私のあたりが強くない?気のせいじゃないよ
ね...」
ぶるるーーーーーー
智之「ん?? なんだ今の音?」
果南「小原家でしょ...」
上からヘリが飛んでいるのが見えた
輝「小原家って確か淡島ホテルを経営しているあの?」
曜「知ってるの?」
輝「うん。もうかれこれ10年前なんだけどそこのホテルに泊まったことがあるん
だ。確かその家の娘と一緒に遊んだことがあるんだ。確か名前はまりだっけ。漢
字は分からないや。」
果南「ふーん。」
樹「確かあそこって、高級ホテルだろ。俺も止まってみたいな~」
大二郎「それは...無理な話じゃないかな... 確か安くて一泊8万円とか...ちなみに
全部スイートルームらしいよ」
樹「うげっ!マジかよ。そんな部屋泊まれるわけねえよ。」
その頃 小原家が所有する上空のヘリにて...
?「2年ぶぅりですか。」
その後、俺と樹と千歌は曜達と別れて家に帰るのであった。
そして、俺たちは目の当たりにするのである。水着姿で朱色の髪をした少女が4月のすごい寒い海に飛び込もうとするなんて... この時、俺たち3人はそんなこと、思いもしなかったのである。
つづく
さすがに二話連続で書くのは辛い。もう眠いよ~
とりあえず今回はここまでです。もしかしたら次回は少し時間があいちゃうかも...
それじゃあまた逢う日まで~ サヨナラです。