思い付いた小ネタ   作:あびゃー はぴぴぴー

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もし○○が召喚されたら

 

 「サーヴァント、フライング・ダッチマン―ライダーだ。よろしく頼む。」

 

 そう言ったのは、目の前の大男。フライング・ダッチマン―聞いた事はある。かの有名な幽霊船、またその伝承そのものを言ったり―ただ、不死、死なない体だったはずだが―

 「ああ、俺か?俺ァ、一介の船乗りだ。呪いで死なねぇようになっていたが―まぁ、人理焼却で、召喚されるようになった―つぅ事だ。まぁ、神っつうのは嫌いだが、いや、仲良く―はやるつもりだ。だから、その、何だ―」

 

 ぎこちなく笑みを浮かべ、「ちょいと、面倒事でも片付けるとしようぜ?」と。...あれ、この人いい人?

 ...が、あれである。案外カルデアの皆と仲良くなった。例えば、「おっ、神風?南蛮の俺にはちょいと苦手な話だが、船乗りの後押したァありがてぇ。あァ、よろしく頼むよ、太陽神サマ?」とか。

 「神が苦手?雑種の癖に案外話のわかる奴も居るではないか、まったくあれは傲慢で好かん。そもそもスラッとした―もっとこう、」「ああ、確かに。少し悪口吐きゃァすぐ呪いだァ。ったく、自分勝手にも程がある。少しいい奴も見つけたが―しかし女か。俺もそうだよ。愛してくれる女を探してる。ままならねぇな、互いに。」「はははははは!」―

とか。

 

 やはり一介の船長、人を纏め上げる才能があるのだろう、それより―もっとまともなのは驚いた。それで、話を聞くに―

 「俺は死ねねぇで居た。そこで死ねたね、もうとっくに。だが、死ねた。人理焼却のお陰で、いっそ死ねた。だから、心がちょいと穏やかなのさ。あと、場合によっちゃぁカボチャのジャックも呼べるかもな?あァ、いや、本来カブだったか。そんなもんだ、割と俺みてェな英霊なんて。」

 ―との事だ。よろしく頼む、というのはある種安らぎもあったのだろう、―――何より。「あァ、酒が美味ェ!やっぱり酒はラムに限るな!」

 と、イキイキしているのだ。やはり、彼も船乗りであるようで、黒髯なんかと何か話したり、バレンタインでは、「あァ、何だ、ほらよ。いつもの礼だ。チョコの礼とも言えるが―とりあえず、これだ。受け取ってくれ。」

 と―ランタンをくれた。それは、

 「もし海で迷子になっても、そいつがあれば海を照らせる。かのジャックだってカボチャのランタンで道を照らした。プロメテウスは火で人を照らした。誰だって、いつだって、航海者の手元にはランタンがあったもんだ。ほらよ。―どうだ、明るいだろう?」

 なんていって、悪戯っぽく笑みを浮かべた。電気を急に消されて、驚いたが。確かに、彼のように、暖かい光だった。

 ―そして。「マスター。ったく、人理救済で即寝か?だが―ここで、寝るわけにゃあいかねぇよ。」と、新宿で。彼は―私をかばって死んだ。「はは、愛する、親愛なるマスターのために死ぬのは、生前と違っていい気分だ。ザマァ見ろよ―嵐よ。」

 そう言い残し、消えていった―が、ホームズがやられそうな時、「よォ。マスター。死の淵から甦ってきたぜ。ちょいと、そいつをヤるのは冒涜ってやつじゃねえか?」 何事もなかったかのように、コートを翻し、やってきたのだ―すかさず嵐が吹き荒れたと思うと。モリアーティは吹き飛ばされた。「あァ、いつぶりだろうな。死にたくない、と思ったのは。第二宝具解放、『さまよえる姿は愛のため(ザ・フライングダッチマン)』!愛する人いる限り一夜に甦る。あァ、ったく。人の為生きる意思と、神の呪い(祝福)がまざりあった宝具だ。さて、全壊で行くぜ?」

 瞬く間に、嵐が吹き荒れた。それは、彼の人生の体現。彼の乗り越えられなかった嵐にして、乗り越えた苦行。「さぁて、第一宝具も本格解放、行くか!」叫ぶ。天に。嵐に。幸せになったぞと。慟哭のように。勝利のように。「第一宝具、『神の与えた嵐の試練(ワンダリング・オーランダ)!』神の与えた試練を乗り越えたフライング・ダッチマン!その本領発揮よ!さぁ、嵐よ吹き荒れよ!俺ァ嵐を乗り越えた!」出現するのは、フライングダッチマン、その船そのもの。彼の乗り越えた試練にして、固有結界。神の加護、神の試練。その顕現にして、彼の人生。海が吹き荒れ、風が舞い散り、自然は狂い。嵐と共に、フライングダッチマンが吶喊する。

 「さァ、因縁もろとも吹き飛びなァ!」

 

 「くっ、水場―!?だが、何とか―いや、無理か。また―は。愛、か。」

 

 何か呟いたかと思うと、モリアーティは、消えた。

 

 「マスター、ありがとよ。俺みてェなサーヴァントに接してくれて。とと、じゃあ―」

 

 帰るか。そう言って、私に笑いかけ、カルデアに帰還し―「く、はは!そうか、ワタシは―よかろう、そうとも―ワタシが、」―ええ?

 「この事件の、」―ええ?

「犯人だ―!!」 ―えええええ。

 つい、いたたまれなくなって「おじいちゃん、もはやここはコメディ空間だよ。メアリー・スー位しか、もしくは名探偵コ○ンぐらいしか適応できる探偵はいないよ。」

 ―「ぐふっ。」 「悪役の最期とは、実に締まらないモノだネ。ふふ、こんなの笑うしかないだろう!しかも、宝具の効果だか知らないが、隕石まで消えたときた。こんなの、何だ。計算に入れてない!だからこそ、世界は面白い!―いや、こんなのが居るとは計算外だネ!これも君の影響ということか。―そうだ、もし、キミに召喚されることがあったらよろしく頼むよ、藤丸立香、カルデアのマスタークン?」

 そう言い残すと、消えてしまった。聞こえているか、知らないが。宙に叫んだ。

 「ええ!待ってます!じゃあね、おじいちゃん!」

―グフッ、という声が聞こえた気がして、あっという間に時間は過ぎていった。

 「じゃあ、今度こそ、帰るか、マスター?あいつは、何だかんだで好感が持てる、同じ挑戦者として。―そろそろ、灯のある所(カルデア)へ戻ろう。」

 ―うん。そう返し、私達はカルデアへ戻るのだった。




 
 基本的に錨や銃で、もしくは、船で攻撃する。伝承そのものは『乗り越えた』ので、愛情がなければ本来の攻撃を発揮できない。
 第一宝具『神の与えた嵐の試練(ワンダリング・オーランダ)』
 はい、さまよえるオランダ人を英訳しただけです。本来、船を召喚する宝具なのですが、第二宝具の覚醒や、愛情の知覚により、『固有結界として』、能力として、神の加護として、与えられます。とりあえず『神の加護』、『嵐の航海者』、『嵐に呑まれど、我飲まれず』という3つのスキルが発動(発露)されます、そして神性を一時的にC相当で獲得します。最後はガッツです。また、副次としてバスターUP、攻撃UP、防御低下耐性UP、防御UPがつきます。んで、生前の理を断ち、自らの本質で勝負する宝具です。なんで、色々すごいです。
第二宝具は、前述の通り。以上です。
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