ゼロの使い魔~ハルケギニア上空、敵機なし!~   作:疾風海軍陸戦隊

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三日月宗近

「(これって・・・・三日月宗近か?)」

 

直哉はその刀の柄に彫ってある銘を見て驚く。宗近。それは戦国時代に天下五剣と言われた名刀の中の一つ。そんな名刀がなぜこの世界に・・・・・

 

「ナオヤ。どうしたの?」

 

俺が刀をじっと見つめている姿にナオが心配そうに顔を覗き込んで言う

 

「・・・・・・いいや。なんでもない」

 

そう言い、俺は刀の柄をもとの形に戻すと

 

「店主」

 

「は、はいなんでしょうか?」

 

「この剣の素振りをしてもいいだろうか?」

 

「え?ああ、別にかまいませんが、ほかの商品に当てないようにお願いしますぜ」

 

「ああ、すまない」

 

そう言い俺は少し開けた所に歩き、刀を振る。そしてしばらく振ると俺は刀を鞘に戻し、

 

「すまない店主。これいくらだ?」

 

「え?ああ、それはデル公と同じ値段でいいよ。でも兄ちゃんも物好きだね。刃の模様なきれいなだけの薄っぺらな剣じゃせいぜい鑑賞用ぐらいにしかならないぜ?」

 

その言葉に俺はむっとしたが。

 

「いや、この剣でいいよ。ナオ・・・・すまないけど」

 

「え?ああ。いいよ」

 

そう言いナオは店主にお金を払い。俺と才人は武器を購入することができた。

そして店を出た後、俺たちは大通りを歩いているとナオが

 

「ねえ、ナオヤ。本当にそれでよかったの?」

 

俺が腰に差している刀を見てそう言うとルイズとキュルケが

 

「そうヨ。あの店の主人によれば、鈍らなんでしょ?確かに刃は奇麗だったけど?」

 

「確かにね。歯も薄いし、曲がっているし、これじゃあポッキリ折れるわよ?」

 

そう言う。まあ刀を見たことが無い人が見ればまずそう言う言葉しか出ないだろう。すると才人

 

「まあ、日本刀を初めて見た人はそう思うよな?そうでしょ宮藤さん?」

 

「そうだな。やっぱりこっちじゃ、刀みたいな剣は珍しいのかもな」

 

俺と才人がそう言うと

 

「ニホントウ?」

 

「カタナ?」

 

聞きなれない単語にルイズたちは首をかしげる

 

「ナオヤ。その剣のこと知っているの?」

 

「知っているも何もこの剣は俺の国の剣だよ」

 

「そう、侍が使っていた武器さ」

 

「才人。サムライって何よ?」

 

「そうだなこの世界で言う騎士みたいなものだよ」

 

才人が説明するとルイズが

 

「でも才人。そのカタナだったけ?そんな薄い剣で戦えるの?」

 

とそう訊くと俺が

 

「まあ、剣を創る上での発想が違うからな」

 

「違う?」

 

「ああ、ナオやルイズたちの考える剣は幅広で肉厚、丈夫な物で質量と力で叩き斬ることに重きを置いた剣だろう?」

 

「それが普通じゃない」

 

「もしかして直哉たちの国の剣は違うの?」

 

「ああ、刀は・・・・この剣は徹底的に斬ることを追求した世界でも珍しい形式の剣なんだ」

 

「つまり・・・どういうこと?」

 

「強度をある程度捨てて刀身を薄く軽くすることで切れ味を徹底的に追及したんだ。そうすることにより力で無理やり切る剣が主流なのに対して力を加えることなくその切れ味と技術で敵を斬り裂く剣を生み出したんだ。またその形状の美しさから芸術品としての珍重されることもある」

 

「それに日本刀は錆びない、折れない、曲がらないの三テンポが付くほどのいい剣なんだぜ!」

 

俺が説明し、才人が得意げに言う。いや才人。刀でもちゃんと手入れしないと錆びたり刃が欠けたりするぞ?」

 

「そんなにいい剣なら、なんであの店主。その剣を鈍らなんてい行ったのかしら?」

 

キュルケがそう言うと才人の背中にしょっていた喋る剣。デルフとか言ったか?そいつ

 

『ああ、あいつ。昔から剣の本質を見る目が無いんだよ。あいつにとっちゃ剣なんて見栄えが良く大きいのが剣だと思い込んでいるからま。まあ簡単に言えば見てくれで判断する奴なんだよ』

 

と、デルフは呆れたようにそう言う。すると今まで黙って本を読んでいたタバサが

 

「それだけじゃ・・・・ないでしょ?あの剣を選んだの?」

 

「え?」

 

「あなた、その剣を見た時。故郷の剣とは別に何かを感じていた」

 

「あ、それ俺も思った。宮藤さん。なんで刀の分解をしたんだ?その刀もしかして有名な刀なのか?」

 

タバサと才人がそう訊くとナオも

 

「あ、それ私も思ったわ。ナオヤ」

 

そう興味津々に訊くと俺は

 

「なあ、才人。お前、天下五剣って知っているか?」

 

「え?確か戦国時代に作られたその時の五振りの名刀のことだろ?RPGゲームとかアニメとかで知ってるぜ」

 

「RPG?まあ、良い。じゃあ、お前三日月宗近のことも知っているよな?」

 

「それはもちろんゲームとかのアイテムでよく出てるから知っているけど・・・・・・・て、まさか宮藤さん。その刀って!?」

 

「ちょっと!何二人で勝手に盛り上がっているのよ!私にもわかるように説明しなさい!」

 

ルイズは二人の話について行けずそう言うと俺は

 

「その昔・・・400年くらい昔のころ戦国時代って呼ばれる時代。俺と才人の国が、国内で争ってた時のころだ。その時、天下五剣って言う。まぁ要するに、その当時名刀って言われた五振りがあるんだその一振りが・・・・」

 

「ミカヅキムネチカってわけね直哉?でもなんでそんな名前なの?」

 

「その刀の作者の名前が、宗近ってんだ。だから刀も宗近と呼ばれる」

 

「三日月っていうのは?」

 

「三日月ってのは、刀の刃文。まぁ、模様が所々、三日月に見えるからと。そこから名づけられたらしい。そして、刀の名前。銘は、中心。柄の部分に当たる金属に彫られる」

 

ここまで言われて、ハっと気がついた。

 

「さっき見た時、その刀には何て?」

 

「宗近」

 

「じゃぁっ!?それって・・・・」

 

キュルケがそう言うと俺は

 

「いや、こいつが本物の宗近かどうかは不明だ。第一本物は博物館に保管されてるハズだ。仮にもし、万が一何かが原因で、ソレがこっちにきても、こんな綺麗な物じゃない。一度写真・・・・・絵で見たけど、少しボロボロに見えた。恐らくだがこいつは宗近を模した刀なのかもしれない。まあ俺にとってはどちらでもいい。要するに使えるかどうかだ。俺は剣を二、三回振ったがこいつはいい業物だよ。だから俺にとっちゃ銘とかそんなのは関係ないよ」

 

「そうなんだ・・・・・」

 

俺がそう言った後、俺たちは何も言わなくなった。その後は丁度昼時だったため、食事を済ます一同。その後、一行は街の出口に向かうと出口の傍の大きな木に子供たちが集まっていた。直哉はその子供を見ると

 

「ねえ?取れそう?」

 

「う~ん!あともうちょっと!」

 

少し背の高い子が木の棒を使って木の枝に引っ掛かっている凧を取ろうとしていた。そしてそのそばでは小さな女の子が泣いていた。恐らく女の子の持っていた凧が風とかに流されて掛かってしまいたのだろう。俺はその子供たちを見て

 

「ナオすまないちょっと待ってくれ」

 

「え?」

 

そう言い俺は子供たちの方へ向かう

 

「どうしたんだ坊主たち?何かあったのか?」

 

「え?あ、うん。実は飛ばした凧が木に引っ掛かっちゃって・・・・・みんなで協力して取ろうとしたけど届かないんだ」

 

「そうか・・・・じゃあ兄ちゃんが取ってやろう」

 

「え!?ほんと!」

 

「ああ、任せろって」

 

そう言い俺は木に引っ掛かっている凧の高さや足場がないか確認する。そして・・・・

 

「はぁ!」

 

そう言い走り、そして木の傍にあった少し大きな石を踏んで飛び上がり木の枝の上へと着地する。そして枝に引っ掛かっていた凧を取り木から飛び降り着地すると

 

「スゲぇー!兄ちゃん!!」

 

「シュパッて行った!」

 

「かっこいい!!」

 

と男の子たちは興奮してそう言うなか俺は凧の持ち主である女の子に渡す

 

「ほら、次からは気をつけなよ」

 

「ありがとうお兄ちゃん。またね!」

 

「よし今度は大広間で上げようぜ!兄ちゃんありがとな!」

 

そう言うと子供たちは元気いっぱいに走り出すのであった。そして子供たちを見送る。そんな様子を見ていたナオは頬を赤らめていた。そして直哉が戻ってくる

 

「すまない。待たせたな」

 

「うん。大丈夫。それよりもナオヤすごかったよ」

 

「俺もまるで忍者みたいだった!どうやったらあんなに身軽にできるんだ?」

 

「まあ、予科練での訓練のおかげかな?」

 

海軍飛行訓練生時代には曲芸に近い訓練とかやらされたからな・・・・・

そして俺たちは買い物を終えて学園へと戻るのであった。因みに才人とルイズは馬で来たため馬で、そして俺たちはシルフィードに乗って帰ったのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜、ナオたちが寝ている頃、俺は小屋の中にある紫電改の所にいた。そして俺はコックピットに乗り

 

「ふぅ・・・・・やっぱりここの中のほうが落ち着くな・・・・・」

 

そう小さく呟く。部屋の中も悪くないのだがやはり俺は馴染みのある紫電改のコックピット内の方が一番落ち着く。

 

「元の世界・・・・・どうなっているんだろうな・・・・」

 

才人からは俺がここに飛ばされた後の日本のことは聞いた。焼野原になった日本型他の60年で復興し世界と肩を並べるほどの国になった・・・・・だが、俺はできればこの目でその光景を見てみたかった。だが、今更も音の世界には戻ろうとは思わない。戻ってもそれは才人のいた時代。俺の知り合いは皆死んでいるだろう。いや、それ以前に俺の友人は皆、あの戦争で死んでいる。初陣の時からの友人である軍平は南太平洋で・・・・もう一人の友人である佐々木は本土防空での偵察で行方不明に・・・・戻ってきた佐々木の列機に話によれば変な世界に行ったと証言していたらしいが相手にされずそのまま檻付きの病院に入れられたとか・・・・・軍平はともかく恐らくだが佐々木は俺のように別世界に飛ばされたのかもしれないな・・・・まあ、そんなことを思っても仕方がないのだが・・・・・そう思う中、

 

「紫電改・・・・俺たちは祖国のために戦った・・・・だけどこの世界には俺たちの祖国はない。だからこ俺はこの世界でナオの為にこの力を使いたい・・・・なぜだか知らねえけどあいつを一人にしちゃいけないと思うんだ。だからもしもの時はお前も力を貸してくれ」

 

俺は紫電改にそういう。紫電改は何も言わない。まあそれはそうだろうな・・・だが俺は紫電改を機会ともただの兵器と考えたことは一度もない。こいつはずっと共に命を預け、そしてともに同じ空で戦った相棒と思っているからだ。

そして俺は飛行帽を深く被り、そのまま紫電改のコックピットの中で眠るのだった。

すると突如、直哉の傍が光り光が収まると、そこには海軍士官服を着た緑髪の少女が現れ、コックピットん赤で寝ている直哉を見ると

 

「風邪をお引きになりますよ主・・・・」

 

そう言いどこからか出したのか毛布を取り出し彼に掛ける。そして少女は直哉の顔を見

 

「ふふ・・・・可愛い寝顔ですね主」

 

ふふと笑いそう言うと少女は

 

「主・・・・・先ほどの問いですが、私は兵器であり道具・・・・・その兵器に主は共に戦う相棒と言い接してくれました。ですから私の答えは最後まであなたに力をお貸しします。ですから主。安心して自分の行く道を貫いてください・・・・・・」

 

そう言い、彼女は微笑むと彼女の身体が光り、光が言えるのと同時に彼女の姿は消え代わりに紫電改のプロペラがキラッと光るのであった

 

 

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