ゼロの使い魔~ハルケギニア上空、敵機なし!~ 作:疾風海軍陸戦隊
使い魔の儀式とやらも終わり、ナオは学生のため授業に戻るため教室に行った。因みに俺はというと彼女の授業が終わるまで暇を持て余しあたりをウロウロしていた。
「・・・・そう言えば俺の紫電改は・・・」
俺はふっと自分の愛機である紫電改のことを思い出し自分の着陸したあの広場へと向かうのであった。そして俺はその広場につくと、
「・・・・・あれ?紫電改がない・・・・」
広場につくとそこにあるはずの紫電改がなかった。変だな・・・自分で歩いて散歩するわけじゃないし・・・俺がきょろきょろと見渡すとそこには西洋のお手伝いさん。メイドって言うのか?らしき少女が籠に入った洗濯ものを運んで歩いているのを目にした。
「ちょっと君。少しいいか?」
俺はその少女に近づき声をかける
「え?あ、はい!な、なんでしょうか貴族様」
と彼女は驚いた顔でそう言う。ん?貴族様?
「あ、いや。俺は貴族じゃないんだけど・・・」
「貴族様じゃない?じゃ、じゃあ。最近噂に聞いたミス・ヴァリエールかミス・ユリエールが呼び出した平民の使い魔さんの片割れの方ですか?」
「ああ。まあ、そんなところかな?で、ちょっと訊きたいことがあるんだけどさ」
「なんでしょうか?」
「俺の紫電改を見なかったか?」
「シ、シデンカイ?」
俺が紫電改の場所を聞くと彼女は首をかしげてしまう。ああそうかこの言い方じゃあ、わからないか・・・・
「ああ、すまん。あそこの広場にあった大きな鳥?みたいのだけど・・・・」
「ああ!あのドラゴンですか?それならミスターコルベールが小屋の方へ運んでいきましたよ?」
「小屋?どこにあるんだ?」
「あそこを右に曲がってまっすぐ進んだところにあります」
「そっか。ありがとな」
俺は少女に礼を言い、俺はその小屋へと進むのだった。それにしてもあの少女どこかで見覚えが・・・・・まあ、それはともかく俺はそのお手伝いさんの言われた通りの道を行くと確かにそこには小屋があった。っといっても大きさが戦闘機二機ぐらいは入りそうな大きさだがな・・・・俺はその小屋の扉を開いて中に入る。するとそこには・・・・
「・・・紫電改・・・」
そこには俺の愛機、紫電改があった。あっちこっち弾丸の痕があり、その痕のところは少し塗装も剥げて銀色のジュラルミン肌が見えていた。そして何よりなのは尾翼に『A343‐32』っと書かれていた。それは間違いなく俺の乗っていた紫電改だ。俺は零戦にも乗ったことがあったが紫電改か零戦かどっちがいいかと訊かれたら俺は紫電改と答えるだろう。零戦は確かに優秀な戦闘機だ。だがしかしこの紫電改と比べると紫電改の方が上だ。たとえているなら零戦は競技用の戦闘機で紫電改は防弾や武双、速度の三拍子がそろっているためまさに戦うための機体といえよう・・・俺は紫電改に手を触れる。
「紫電改・・・どうやらここは異世界みたいだ」
と、紫電改に語る。ナオが嘘をつくような子には見えなかったし、何より紫電改を探している間、目玉に翼の生えたいきものや、。馬鹿でかいモグラ。そして何よりあの青色の竜。もしあんな不思議な生物が俺の世界にいたらニュースや新聞になって大騒ぎしているだろう。それに先ほどナオから聞いた国の名前も俺は知らない・・・結論から言って異世界で決定だろう。それと、あのルイズっという少女に呼び出されたっという平賀才人って少年も日本人のようだがあの恰好からして俺よりだいぶ先の人間だろう・・・・
「ここには俺たちの祖国の日本も存在しない・・・・帝国海軍軍人は俺とお前だけになっちまったな」
と俺は紫電改に語ると
『そうですね・・・・宮藤少尉』
「っ!?」
急にどこからか女の声が聞こえ俺はあたりをきょろきょろと見渡すがこの小屋には俺しかいなく人の気配もなかった。っとするとさっきの声って・・・・
「いや、そんなわけないか……きっと疲れて幻聴でも聞いたんだな」
俺は自分にそう言い聞かせて
「紫電改・・・・また来るよ」
俺は紫電改にそう言い小屋を出た。すると・・・
『いつでもお待ちしてます。我が主』
と、誰もいない小屋の中で女性の声がまた聞こえるのであった・・・・
そしてその夕方。俺とナオは今ルイズの部屋にいた。なぜかっというと俺がナオに頼んでルイズって言うこの部屋に入れてもらったのだ。なぜかというとあの平賀才人に訊きたいことがあったのだ。今彼はさっきのルイズに蹴られて以来ずっと気絶したまんまらしいが・・・・・因みにナオはそのルイズって言う少女の従妹で、家もその隣だというちなみに彼女は貴族で公爵だと聞いた。俺は一応、軍人であり武士の家系だから士族である。っといってもこの世界では全く関係のないことだけどな。そんなことを考えていると、
「う・・・いって~」
才人が頭をさすって目を覚ます。
「おっ・・・気が付いたか」
「いてて・・・・なんか変な夢を見たな・・・・なんかファンタジーな世界にいきなり召喚されて変な少女に使い魔にされた挙句、空から光のゲートみたいなのが出たら、旧日本軍の紫電改が突然現れて・・・・」
と、ぶつぶつ独り言を言っていた。てか旧日本軍てなんだよ。旧って失礼な!っということはやっぱりこいつ俺より先の時代の人間だな。
「悪いが夢じゃないぞ。未来人」
俺がそう言うと才人は俺のかを見て目を丸くする。すると・・・
「だ・れ・が変な女よっ!!」
と、ルイズが才人の頭を踏んずける。ふんずけられたサイトは驚いて後ろにいるルイズを見て驚く
「ま、マジかよ・・・・夢じゃなかったのか!?」
「残念だがな。しかもここは異世界だぞ」
「んなアホな!そんなこと信じられるわけ無いだろ!」
「俺だって信じられないさ・・・・だがあれを見ちゃな・・・・」
「あれ?・・・・・っ!?」
俺が指でくいッと窓の方をさす。才人は窓の外を見ると
「つ、月が2つ!?本当に異世界なのか!?えっと・・・・」
「宮藤だ。宮藤直哉。大日本帝国海軍343空301飛行隊「新選組」所属の戦闘機乗りだ。因みに階級は少尉だ・・・・って言ってもここじゃ階級なんて意味ないけどな」
と、俺がそう言うと才人はやっぱりかっというような顔をする。
「その格好っと言い、やっぱりあんた旧日本軍の人か!?」
「旧とはなんだ!旧とはっ!・・・・・確か平賀才人って言ったな。おまえ・・・
「え?確か・・・・・20xx年の2月24日だけど・・・・・宮藤さんは?」
「俺か?俺は1945年8月13日だ。なるほど・・・・俺よりだいぶ先の人間かと思ってたが73年も先の人間だったか・・・・・・で、才人。大東亜戦争はどうなった?まあ、敗戦になったと思ってるがな」
「え?」
「俺だって馬鹿じゃない。俺がいた時代の現状を見てそうとしか思わん。現に広島、長崎に新型爆弾落とされたし、何よりの1942年のガダルカナル・ソロモンの戦いで主力ともいえる航空兵力を失いアメ公のB29に本土攻撃された時点で気が付かない奴いないだろ?・・・で、どうなんだ?」
俺がそう言うと才人は少し気まずいをしながらこう答えた
「太平洋戦争は・・・・第二次世界大戦は宮藤さんがここに来る二日後の8月15日に日本の無条件降伏で幕を閉じたよ・・・」
「・・・・・そうか・・・・やはり負けたか日本は・・・・・なら、負けるなら負けるでなんでもっと早くに終わんなかったんだよ。早く終わってれば、菅野さんも杉田さんも武藤さんもそして親友である佐々木も死なずに家族のもとに帰れたのによ・・・・・だが、お前の格好を見ると日本は立ち直ることができたんだな?」
「あ、ああ。焼野原だった街の面影すらないほどにな・・・」
「そうか・・・・それなら少し救われたな・・・・」
その後、才人から戦後のことを訊かされほんの少し安堵した。すると
「ねえ、先ほどから聞いてたんだけどあんたたちって本当に異世界から来たの?」
と、今まで黙っていたルイズが口を開いた。しかも少し疑うような言い方で
「そうだよ」
「だったら証拠を見せなさいよ。」
と、言うと
「それだったら俺の紫電改が証拠じゃないか?」
「シデンカイってさっきの竜のこと?」
「違うよあれは竜じゃなくて飛行機って言う空飛ぶ乗り物だ」
と、才人がそう言う
「飛行機?何かのマジックアイテム?何かの魔法で飛んでるの?」
「ちがうよ!魔法で飛んでいるんじゃない。科学の力で飛んでいるんだ」
「何よ!カガクって!?何系統の魔法の一種?」
「だから魔法じゃないってばっ!!」
と、才人とルイズはギャーギャーと口論していた。するとナオが
「ねえナオヤ。カガクって何なの?」
と、興味津々で聞く。俺は少し言葉を考えた。そしてナオに説明する
「科学って言うのはそうだな・・・・・簡単に言えば自然の動きとかそれに起きる現象とかを利用する技術って言えばいいのかな?」
確か科学ってこんな感じだったと思うが・・・・・こうなること知ってれば中学の授業真面目に聞いてればよかったな・・・するとナオは目をキラキラさせてもっと俺に質問をする
「それは誰でもできるの?」
「まあ、その技術とかの勉強とかの手間や労力そして時間はかかるが誰でも使えるかな?」
現に俺も戦争さえなければ・・・・軍人の家に生まれなければ恐らく学者とか技師とかの道を目指していただろうなな。昔、菅野隊長も「戦争が終わったら大学にいる友人ように静かに暮らしてみたい」とか言ってたしな・・・・・・
「じゃあ、じゃあさ、・・・・」
と、ナオの質問攻めが続く。あの紫電改はどのくらいの速さなのかどうやったら飛ぶのか。どうやって動かすか。何でできているのかなどいろいろだ。まるで先生と生徒の個人授業をしているみたいだな・・・・ナオってこんなに好奇心旺盛な子なんだな。
ナオはその後も俺に質問をし続け気が付けばもう真夜中になっていた。才人とルイズはというとずっと科学だ魔法だとか抗議し続けた結果なんやかんやで才人はルイズの使い魔になることになった彼はあまり納得していなかったがな。その後俺たちは二人と別れ部屋に戻る。っといっても部屋はその隣だったがな。そしてナオが部屋に入ろうとしたとき
「あ、ナオヤちょっと待っててくれる?服着替えるから。終わったら呼ぶからね」
「ああ、わかった」
俺はそう言いドアの前で彼女が着替え終わるのを待った。別に俺は女の裸を覗き見る趣味はない。もしそんなことしたら杉さんにブッ飛ばされるからな。しばらくして『いいよ』と彼女の声が聞こえ俺は部屋へと入る。するとそこには西洋の寝間着姿の彼女がいた。そこで俺はふっと思い出す
「あ、そう言えばナオ。一つ聞いてもいいか?」
「なに?」
「さっき俺を使い魔として呼んだって言ったよな?使い魔って何すればいいんだ?」
と、俺はそうナオに聞くと
「う~ん…そうね使い魔は主人の目となり、耳となる能力が与えられるの。何か感じない?」
「いや。全然」
彼女にそう言われても俺の体に耳でもしっぽでも生えているわけではないし特になんも変化はない。
「じゃあ、使い魔は主人の望むものを見つけてくるらしいのよ。例えば秘薬とかそう言うの」
「う~ん。そう言われても俺は医者じゃねえからな・・・・」
横須賀にいる従妹は診療所の娘だったけど、俺には医術の心得は持ってないし、それにここは異世界。どんな薬があるのかもまったく知らない。
「確かに異世界から来たのじゃわからないのも道理ね・・・それじゃあ最後に普通の使い魔なら一番重要なことなんだけど」
「うん」
「使い魔は窮地から主人を守ることなんだけど、確かナオヤって軍人さんだよね?」
「ああ。そうだよ。」
因みになんだが俺は柔術や剣道をやっていて、剣道に関しては習っていた道場の先生から免許皆伝の称号を得たことがある。するとナオはもじもじして俺にこう言った。
「じゃ、じゃあ・・・・何かあったら守ってくれる?」
「ああ任せろ。もう誰かを失うのは見たくないからな。だからナオは俺が守ってやるよ」
と不敵の笑みでそう言うと彼女の顔が赤くなる。昼の時もそうだが風邪なのかな?その後、就寝時間となり俺とナオは寝るのだった。無論。男女一緒のベットはいろいろとまずいため俺は彼女から毛布を借りて床で寝た。幸い毛布と着ていた航空服のおかげで暖かく寒い思いはしなかった。因みになんだが隣の部屋。才人たちがいる部屋のところで男性のくしゃみの声がたまに聞こえたりするのだった。