ゼロの使い魔~ハルケギニア上空、敵機なし!~ 作:疾風海軍陸戦隊
ルイズが教室を爆発させた後、俺とナオは廊下を歩いていた。因みにルイズとその使い魔である才人はシュヴルーズ先生に罰として教室の掃除を命じられ今教室を片付けている。ナオや俺も手伝おうとしたのだが、それだと罰の意味がないと言われた。
「なあ、ナオ。一つ訊いてもいいか?」
「なに?」
「さっき教室でみんながルイズのことゼロって呼んでいたけど・・・・あれってもしかして」
「・・・・・・ええ、察しの通りよ。ルイズは貴族が当たり前のようにできる魔法が使えない。だからみんな彼女のことを『ゼロのルイズ』って呼ぶのよ。・・・・でもそれが何なのよ。魔法が使えなくてもルイズはルイズよ。みんなが何と言おうが私は馬鹿にすることはしないわ」
「そうか・・・・ナオは優しいんだな・・・・なあ、ナオもう一つ訊いてもいいか?魔法って失敗すると爆発するものなのか?」
俺がそう言うとナオはピタッと立ち止まる
「いえ、普通、魔法が失敗すると何も・・・・・・・・・・あれ?そう言えば変だわ」
と、ナオもその違和感に気付く。するとそれで何かのスイッチが入ったのか
「普通、失敗した時は爆発なんてしない・・・・・でも爆発が起きた・・・・じゃあ、なんでルイズが呪文を唱えた時爆発したのかしら?・・・・・呪文を間違えた?いや努力家のルイズがそんなミスをするわけもない・・・・じゃあ、何が原因なのかしら・・・・・」
と、なにやらぶつぶつ唱え考え始める。ナオってなんか考えている姿を見るとまるで学者っぽいな・・・・
「・・・・とにかくそれは後で調べるとして・・・・・ねえ、直哉。この後昼休みだけど、どうするの?」
「ん?そうだな・・・・俺はこれから紫電改の整備に行くとこだよ。幸い整備道具はあの紫電改にあったしね」
そう、なぜだか知らないがあの朝早くコルベールさんと紫電改の話をしていた時コックピットの中に整備道具が入った道具箱があった。出撃前まではそんなものがなかったから、きっとコルベール先生が入れたのかと思っていたが当の本人は知らないっと言っていた不思議なこともあるな・・・・・俺がそう思っていると。
「ねえ、直哉。私も一緒に行ってもいい?私、前に直哉が言っていた飛行機っという魔法を使わない飛行機械のこといっぱい聞きたいし」
「油臭いとこだぞ?いいのか?」
「大丈夫!私、小さい頃、お父さんが良く言っている武器職人のおじさんの手伝いしたことがあったのよ。だからそんなの前々、気にしないわ」
清々しいくらいの笑顔でそういうナオ。
「そうか・・・・・じゃ、行こうか」
「うん」
そう言い俺とナオは紫電改が置いてある倉庫へと向かうのであった。一方別の場所、塔の最上階にある学園長室には、このトリステイン魔法学院の学園長がいるのだが・・・・
「あだっ!年寄りを。君。そんな風に。こら!あいだっ!」
その学園長という学園のトップの肩書きを持つオスマンという長い髭の老人は、現在、秘書であるロングビルという女性に蹴られていた。
「だったら、使い魔を使って覗きなんてしないでください!」
「いいじゃないか!下着の覗きの一つや二つくらい!年寄りの楽しみを奪うでない、それだから婚期を失うんじゃ!!」
「ッ!?まだ言うんですか#!!」
ロングビルは怒ってそう言いもっと強く蹴るのであった。すると・・・・
「たたた、大変です!オールド・オスマン!!・・・…て、なにをされているのですか?」
「おお、これはコルベール君・・・・いや、なに・・・まあ、親睦を深めてというか・・・何というか・・・まあそんなことはいいんじゃ。何か用かね?」
「え?ああ、そうでした!実は昨日、ミス・ヴァリエールとミス・ユミエールについて話しましたよね?」
「うむ・・・・確か平民の使い魔を召喚させたという話じゃったな。確かにそのような前例は今までない・・・・・それがどうかしたのかね?」
オスマンがそう言うとコルベールは、手に持っていた書物をパラパラとめくり
「はい。実は昨日二人が召喚したあの二人の使い魔のルーンが珍しく手いろいろと調べていたのですが・・・・これとこれに酷似していたのです」
そう言い、コルベールはそう言いとあるページを開き指を指す。そこには上の方にはサイトノルーンと同じ文字そして下の方には直哉と同じ紋章が刻まれていた。それを見たオスマンは顔色を変えた
「ミス・ロングビル。すまないが・・・・」
「はい・・・・」
オスマンがそう言うとロングビルは頷き一礼をしてて部屋を出るそして、オスマンはいつもとお茶らけた顔ではなく真剣な目でコルベール先生の方を向く
「コルベール君・・・・・このルーンは・・・・・」
一方その頃、直哉の紫電改が置かれている小屋の中では、直哉が紫電改のエンジンの整備をし、ナオがそれを手伝っている
「ナオ、レンチ」
「はいどうぞ。・・・・・・どう?ナオヤ?それって大丈夫なの?」
「う~ん・・・・幸い動力源のエンジンは死んでねえんだけど」
「エンジン?それって前に直哉が話してくれた飛行機の心臓って言ってたやつ?」
「ああ、これで燃料が満タンなら・・・・・ん?」
直哉がコックピットを整備しているとあることに気が付くそれは燃料の量を示す燃料計であった。その燃料計には空だったはずの燃料が満タンになっていたのだ
「(・・・・空だったはずの燃料が満タンになっている・・・・・コルベール先生が入れたのか?いやいや、コルベール先生やナオの話では、ここには飛行機どころか車や電話もない俺の世界で言うと中世の時代のような世界だ。そんな世界にガソリンがあるとは思えないし・・・・・どうなっている?)」
「ナオヤ?どうしたの?」
「え?ああ、いやなんでもないよ・・・・さて今日の整備はここまでにするか?少し疲れたんじゃないかナオ?」
「ううん、全然平気よ。それどころかやっぱりこの飛行機ってすごいわね!この一つ、一つハルケギニアでは作れない代物ばかりよ!!」
ウキウキしながら紫電改を触っていた。するとナオのお腹の虫が鳴り始める。そう言えばナオ朝、少ししか食べていなかったけ・・・・
「あ・・・・///」
ナオは顔を赤くしお腹を押さえる。俺はふっと笑い、紫電改から降りると
「少し休憩するか?」
「・・・・・・・うん」
そう言い俺とナオは小屋を後にし広場に向かう。するとそこには椅子やテーブルが叱れて生徒たちがお茶屋ケーキなどを食べて楽しんでいた。そしてナオと直哉は席に座り紅茶を飲んでゆっくりといていた。すると
「あれ?宮藤さん?」
と、声が思振り返るとそこには才人がいた
「おお、才人か。・・・・・ん?お前ルイズはどうしたんだ、一緒ではないのか?」
「え?あ~それがその~」
と、才人が言うには教室の片づけをしているさい、彼女の『ゼロ』っという部分をいじくり倒した挙句彼女の逆鱗に触れてそのゼロって言った数だけご飯抜きと言われたらしい・・・・俺はその言葉を聞いてため息をつく
「はあ~それはさすがにお前が悪い。からかいすぎはよくないぞ才人。親に調子に乗りすぎると痛い目にあうって教わらなかったか?」
「うっ・・・確かに俺もちょっと言い過ぎたけど・・・・てか、宮藤さんの言い方まるで死んだ祖父ちゃんみたいな言い方だな?」
「そうか?まあ、70年以上の差があるんだ。それにお前の祖父ちゃん何年生まれなのか?」
「えっと・・・・確か1926年生まれって言ってたぞ?」
「大正15年・・・・俺と同い年か・・・・・そりゃあ、言い方が似ているて言われるのも頷けるな・・・それよりも才人。お前なんでケーキを配っているんだ?」
「ああ、それは・・・・」
と、才人は説明した、才人曰くその後、空腹でうろうろしていたら偶然メイドのシエスタという少女から食事をもらった代わりに仕事を手伝っているのだ。
「なるほど・・・・・それは感心だな。手伝おうか?」
「いや。俺だけでも大丈夫だよ」
「そうか・・・・・・・ん?」
すると何やら向こうで人だかりができて何やらもめる声が聞こえた
「なんだろう?何かあったのかな?」
「俺、ちょっと見てくる!」
「あ、おい才人!・・・たくっ・・・・しょうがないやつだな」
そう言い俺たち3人はその人だかりの方へ向かった。そして人だかりにの中、俺たちはそれをかき分けて前へ出ると、金髪の巻き髪に、フリルのついたシャツを着た、キザなメイジがメイドにいちゃもんをつけていた
「君が軽率に、香水の壜なんかを拾い上げたお陰で、2人のレディの名誉が傷ついた。どうしてくれるんだね?」
「あ…あの…私はただ、あなた様の香水を拾って渡しただけでして・・・・・」
と、そのキザ男の言葉にメイドさんが困っていると才人が彼女の傍により
「シエスタ!大丈夫か何があったんだよ?」
と、そう言うとシエスタはおろおろしながらわけを話した
「あ、才人さん。実は私、そこの貴族様の香水を拾って『落とし物ですよ』って言ったんです。でもその貴族様は気づかなかったみたいだったのでもう一度声を掛けたら、その香水は恋人さんの香水で、しかもその貴族さん二股してたみたいでその・・・・」
ああ・・・何となく話が見えてきた。サイトやナオもそれがわかったのか呆れた顔をするのだったするとそのキザ男ことギーシュは
「いいかい?メイド君。僕は君が香水の壜をテーブルに置いたとき、知らないフリをしたじゃないか。話を合わせるぐらいの機転があってもよいだろう?」
と、なんとも自分勝手なことを言う。そのことに俺と才人は不機嫌になり
「二股かけたお前が悪い」
「いい訳とは見苦しいぞ。お前も男だったら潔く過ちを認めてその泣かせた女の子二人に謝ってきたらどうなんだ?」
二人がそう言うと周りにいた生徒たちは笑いだし
「その通りだギーシュ!お前が悪い!二股かけるのが悪いよ!!」
みんながそう言うとギーシュは顔を赤くし二人をギラリとにらむ
「君たちは確か、ゼロのルイズと変わり者のナオが召喚した呼び出した平民だったな。どうやら君たちは平民・・・しかも使い魔のの分際で誇りある貴族に対する礼を知らないようだな」
「あいにく、貴族なんかいない世界から来たんでね」
「それにあんたのやることが誇りある貴族のやることか?」
そう言うとギーシュはにやりと笑い
「よかろう。君たちに礼儀を教えてやろう。丁度いい腹ごなしだ・・・・・君たち二人に決闘を申し込む!」
そう言いギーシュは立ち上がった。
「おもしれえ」
と、才人もやる気満々だ
「で、そこの君はどうするんだい?」
と、俺の方へ顔を向ける。すると、ナオが
「ナオヤやめて!あなた軍人だけどさすがに危ないわ!」
と、心配してそう言う。すると
「大丈夫だよ。こんな奴に負けるほど俺は弱かないよ」
「でも・・・・ナオヤの世界では魔法はなかったかもしれないけどこっちにはあるの、もし下手をしたら・・・・」
なるほどそれも一理ある…しかし
「大丈夫だよ。それにな怪我が怖くて帝国軍人なんて務まるかよ。ここで逃げたらあいつは一生平民や自分より弱いやつを馬鹿にし続ける。そう言うやつは俺の一番嫌いな奴なんだよ。特にナオのことを変人呼ばわりしたのが気に食わねえ」
そう言いうと俺はギーシュを睨みそして
「喧嘩上等だよ!いいぜ。俺も受けてやる」
『喧嘩上等』その言葉は菅野隊長の口癖だ。まあ他にも『バカヤロー、コノヤロー』もあるがその喧嘩上等っという言葉は俺たち301飛行隊『新選組』の言葉にもなっている。すると才人が
「で・・・・・決闘場所てここでやんのか?」
「まさか。貴族の食卓を平民の血で汚したくはない。ヴェストリの広場で待っている。二人とも絶対に僕を怒らせたことを後悔させてやる!」
と、そう言いギーシュは去った。そして野次馬達も、ギーシュの後を追い、そして絡まれてたメイドはいつの間にか消えていた。するとそこへルイズがやってきて
「あんたなにやってるのよ!!勝手に決闘なんか約束して!」
と才人にそう言い腕を引っ張る
「お、おい!何処へ連れて行こうとしてるんだよ!?」
「ギーシュのとこ、今謝れば許してくれるかも」
「嫌だね」
「聞いて?平民は貴族に絶対に勝てないの!怪我で済めばいい方なんだから!」
と、ルイズがそう言うと才人は不機嫌な顔でルイズを見て
「ヴェストリの広場ってどこだ?」
才人は歩き出しギーシュの友人の一人に決闘場を訊くと
「ああ、あっちだあっち」」
「もう!マリコルヌ!!・・・・・ああもう!ほんとに!使い魔のくせに勝手なことばかりするんだから!」
ルイズは才人の後を追いかけた。そして俺も才人の後を追う、すると
「ナオヤ・・・・」
と、ナオが心配ッそうに見ると俺はふっと笑い
「大丈夫さ、俺は死なねえよ怪我はするかもしれんが、まあ喧嘩に怪我はつきもんだ」
「でも・・・・・」
「なあ、ナオ。さっきルイズが平民は貴族に勝てないって言ってたよな?」
「うん・・・・」
「じゃあ、俺たちがその常識を覆してやるよ・・・・・・何せ俺たちの先祖は勝つのは絶対に不可能と言われた白人と互角に戦え勝った人種なんだからな・・・・・」
そう言い俺も、才人の後を追いヴェストリの広場へと向かうのであった。