AS オートマティック・ストラトス   作:嘴広鴻

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第8話 ベルセルクル

 

 

 

――― 篠ノ之箒 ―――

 

 

 

 もうすぐ模擬戦が始まる。

 放課後ということもあってアリーナの観客席には1年に限らず、2年や3年の生徒の姿が多く見える。

 おそらく学園の半分以上の生徒が観戦に来ているんじゃないだろうか。

 

 私とシャルロットは試合時間の関係上、今回のクラス代表選出試合には出ないが、勘を鈍らせないためにも明日あたりに一夏に試合を申し込むことにしよう。

 それに一夏次第では今日のうちに出番があるかもしれんな。

 

 

「箒ちゃんにシャルロットちゃん。隣良いかしら?」

 

 

 声を掛けてきたのは更識楯無生徒会長。

 会長の後ろには会計の布仏虚先輩もいるが、この人とウチのクラスの布仏が実の姉妹とはなぁ。

 私と姉さん以上に雰囲気が違う姉妹だ。

 

 ま、それはそれとして……、

 

 

「水着エプロン先輩ちーす!」

「一夏にやられた怪我はどうですか、水着エプロン先輩!」

「だからそれはもうやめてってば! 煽ったの一夏君でしょ、もう!

 一夏君に水着エプロンで悪戯したの謝るからもうやめてよ!」

「……自業自得です、お嬢様。これを機にもっと真面目になってください」

 

 

 更識会長が隣に座ると湿布の匂いが漂ってきた。何でも昨日、一夏と一悶着あったらしい。

 この人には去年から世話になっているのだけど、その分だけ面倒も掛けさせられたような気がするので同情はしない。

 

 

「やっぱり男の子って力が強いわよねぇ。強く掴まれた場所の痣がまだ消えないもの。

 ああ、お姉さんってば一夏君に傷物にされちゃったわ」

「一夏は典型的なパワーファイターですから。

 おかげで竹刀で打ち合い続けると手が痺れてきます」

「その癖して瞬発力も高いよね。

 私も一夏に剣道を少し教えてもらったことあるけど、一瞬で間合いを詰められたもの」

「IS操縦者としては理想的な肉体なのでしょうね。そこそこの時間を集中して動けるというのは。

 マラソンのように長時間行う競技は今のところありませんし、100mを走り切る時間の間に終わる競技もありません」

「む、無視しないで欲しいな~……」

 

 

 やはり更識会長には無視が一番効くのか。一夏の言った通りだな。

 会長は演技するように行動しているから、やっていることを淡々と指摘するか、もしくは無視するかをしてればいいみたいだ。

 

 って、あれ? ……待て、シャルロット。いつ一夏から剣道を教わった?

 

 確かにシャルロットは家に何度も泊まったことはあるが、大抵シャルロットは私と一緒に行動していたはずだぞ。

 私がいなかったのは、デュノア社との打ち合わせのときぐらいのはずだが……?

 

 

「い、いや……打ち合わせが終わったら、一夏が『肩が凝った』って言い出して運動を始めることがあったから、その時に……」

「…………私はお前を信じているぞ、シャルロット」

 

 

 お前は私の大切な友人だ。

 斬りたくはないぐらいに友人だと思っているぞ。信じているからな。

 

 

「そんなことより、最初は一夏君とラウラちゃんが戦うんだって?」

「え? ええ、そうです。その後も一夏が連戦でセシリア、簪、鈴と戦います。

 よっぽど更識会長と引き分けた一夏のことを皆が気にしているみたいですね」

「4連戦? 無茶苦茶するわねぇ。

 ……そ、それと箒ちゃんは簪ちゃんのことを名前で呼んでいるみたいだけど、仲良くなったのかしら?」

「ええ、まあ。私だけじゃなくて、専用機持ちは全員が仲良くなりましたけど。

 特に私は同じ悩みを共有しているからですかね」

 

 

 姉さんのことは好きだし尊敬しているけど、あのフリーダム過ぎるところはやっぱり苦手なんだよなぁ。

 もう姉さんも二十歳を過ぎてクリスマスイヴの年齢なんだから、いい加減少しは落ち着いてほしいと思う。あのままじゃ一生独身だぞ。

 

 水着エプロンの16歳と、ウサ耳カチューシャエプロンドレスの24歳。

 どっちを選べと言われても困るよな。

 

 それと話を聞いた感じだと、簪も更識会長のことは心の底では嫌いじゃないみたいなんだけど、年が近い姉妹というのは大変みたいだ。

 どんなに頑張っても出来の良い姉と比較され続けるのはつらいのだろう。

 

 

「わ、私のことを簪ちゃ「あ、一夏とラウラが出てきたよ」……ねえ、イジメ? イジメなの?」

「いや、正直お二人のことはお二人自身で解決しないとどうしようもないと思うんですが。

 キッカケを作るぐらいならともかく、せめて会長自身も動いてもらわないと……」

「従者的にはお嬢様の味方をしなければならないのですが、個人的には篠ノ之さんに同意見ですね。

 そんなに簪様のことが気になるのなら、御自分から動かれてはいかがですか?」

「み、皆がイジメる~」

 

 

 そんなに気になるのなら、怖がっていないで自分から歩み寄ればいいのに。

 ま、更識会長のことは置いておいて、一夏とラウラがアリーナに出てきた。もうすぐ試合が始まる。

 

 

 

 ラウラの専用機、シュヴァルツェア・レーゲン。

 ドイツの第3世代型ISで、公開されている情報によると右肩のレールカノンやワイヤーブレード、それと両腕から手刀のように発生させるプラズマカッターを装備している。

 そして未確認の情報だがアクティブ・イナーシャル・キャンセラー、通称AICといわれる任意の対象の慣性を停止させることが出来る機能を持っていると聞いている。

 

 ……一夏は何処からこんな情報を仕入れてくるんだろうか?

 デュノア社からかな?

 

 

 対する一夏の専用機は白式。

 その名の通りに白い機体で、黒いシュヴァルツェア・レーゲンと一緒にいると白黒になるが、やはり私の紅椿が一緒にいて紅白となった方が見映えが良いな。ウン。

 

 そして白式の武装はただ一つ、近接ブレードである雪片弐型(改)のみ。

 刀身が1mを超す大太刀で、これが白式唯一の武装だ。

 

 拡張領域(バススロット)にたくさんの武装を仕込めることがISの強みの一つなのだが、残念ながら白式の拡張領域(バススロット)は雪片弐型(改)で全て使用されている。

 いや、例え雪片弐型(改)の容量がもっと小さかったとしても、どうやら白式自体が雪片弐型(改)以外を後付装備(イコライザ)にすることを好んでないらしく、雪片弐型(改)を取り外したとしても別の銃器などを後付装備(イコライザ)にすることは出来なかった。

 

 それだけなら白式は欠陥機としか言えない機体だったのだが、白式の単一仕様能力である“零落白夜”がそれを全て覆す。

 零落白夜の能力は対象のエネルギーの消滅。

 自身のシールドエネルギーを消費して発動するので燃費が悪いという欠点があるが、敵ISのシールドバリアーを切り裂いてシールドエネルギーを消費させることが出来るだけでなく、相手を直接攻撃することによって“絶対防御”を発動させることが出来る。

 絶対防御が発動すると、シールドバリアーに対して攻撃するのとは比べ物にならない程のシールドエネルギーを消費させることが出来るので、一太刀当てただけで勝負が決まるような鬼札だ。

 

 千冬さんが使っていた暮桜も同じ単一仕様能力を持っていて、本来は別の機体で同じ単一仕様能力が発現することはないんだが、きっと姉さんが何かしたんだろう。

 

 IS関連で変なことがあったら姉さんのせいにしとけ。 by 一夏

 

 

 

『雪片弐型……(改)?

 公開されていた情報では(改)なんかついていなかったはずだが……』

『ああ、これは今日が世界初公開の雪片弐型(改)だ。

 俺が考えたものを倉持技研に頼んで実現してもらった』

『嫁が考えたのか。いったいどのように改造したのだ?

 随分と大振りな刀になっているみたいだが、それだけではないのだろう?』

『それは戦ってからのお楽しみ』

『…………お願い、教えて! お兄ちゃん!』

『え? ……まあ、教えて不利になるというものじゃないんだけど……』

 

 一夏ァ! 相変わらずラウラには甘すぎるぞ!

 

『(クラリッサの言う通り、やはり嫁はこう言えば私のお願いを聞いてくれるのだな)』

『雪片弐型(改)はこういう雪片だ』

 

 

 一夏の言葉と同時に、雪片弐型(改)が光刃を形成した。

 改造する前は刀身が前後二つに分かれてその間から光刃を生み出していたのだが、雪片弐型(改)になってからは刃側の鍔から光刃が伸びながら展開されて、刃を覆うようにして形成する。

 

 

『前の雪片弐型だと、零落白夜発動モードのときは実体刃部分が短くなる上に、刀身が二つに分かれるせいで強度が落ちるからな。

 零落白夜を使うときなら問題ないんだが、エネルギーを節約するために実体刃で打ち合うことも考えてこうなった。

 しかもこれなら雪片弐型が変形するのに時間がかかる、というデメリットも消すことが出来た』

『なるほど。確かにそれなら攻撃の一瞬のみの零落白夜の発動も出来そうだ』

『白式が雪片以外の武装を嫌ってどうしようかと困っていたんだけど、それならいっそのこと雪片自身を改造してみようと考えてな。

 最初は刀身を長くすることから始めて、それから白式が嫌わない程度で徐々に改造部分を増やしていったんだ』

『話には聞いていたが、銃器を使えないなんて随分とワガママなコアだな』

『ASはそんなことなかったんだけどな。武器以外の食料品でも格納出来た位だし。

 それともう一つ。ラウラ、俺のシールドエネルギー残量を見てみろ』

『何? ……あ、馬鹿なっ!?

 零落白夜を発動させているのに、シールドエネルギーが減っていないだと!?』

 

 

 アリーナの観客席に設置されている巨大モニターにはお互いのシールドエネルギー残量が表示されているが、一夏のシールドエネルギーは一向に減りはしない。

 零落白夜は自身のシールドエネルギーを消費して発動するのにも関わらずだ。

 

 

『ま、まさかシールドエネルギーを消費させずに零落白夜の発動が可能になったとでも言うのか!?』

『言わん言わん。

 答えは簡単。零落白夜を発動させていないんだよ』

『は?』

『この光刃は本当にただ光っているだけ。

 前の雪片だったら零落白夜の発動時はエネルギーの刃が発光するせいでバレバレだったけど、こうやって最初から同色の光刃を発生させておけばわかりにくいだろ』

『……地味に嫌な機能だな』

『この機能なら知られていても問題はない。むしろ知られている方が相手の行動を制限出来る。

 発光させるだけならエネルギーは全然使わんし。

(本当に光るだけの雪片偽型もあるけどまだ黙っておこう)』

 

 

 そう、これが地味に嫌なんだ。

 前の雪片弐型だったら零落白夜モードへ変形するのに、1秒近くは掛かっていた。

 だから実体刃状態での打ち合いは何の気兼ねなく出来たんだが、(改)になってからはいつ零落白夜が発動するかわからないから、一瞬たりとも気を抜けなくなってしまったんだ。

 

 しかもあの光刃ってたまに実体刃より長く伸びるので、間合いがわからなくなる。

 零落白夜のときのエネルギー刃も同じように刀身が伸びるから、違うと思っていても避けなきゃいけないんだ。

 何処まで伸びるかは消費するシールドエネルギーの量によるらしいが、とりあえず「13kmや」って一夏が言ってたのだけは嘘だと思う。

 でもキロは無理でも13mぐらいには伸びそうだな。

 

「ゲ、これは聞いてないわよ」

 

 更識会長が呻く。

 そういえば一夏と更識会長が以前に戦ったときはまだ(改)じゃなかった。というか会長との戦いでわかった問題点を解消するために改造したからな。

 この雪片弐型(改)には更識会長も苦労するだろう。前回の戦いは引き分けに終わったが、次はどうなるんだろうなぁ?

 

 

 

『フ……フン、確かに雪片は改良されたようだが、結局のところ武装は近接ブレードのみなんだろう。

 織斑教官ならともかく、いくら零落白夜があるとはいえ、嫁が近接戦闘のみで私に勝てると思っているのか』

『流石にこれだけでラウラ相手に勝てるとは思っていないさ。

 だけど忘れるなよ。俺はIS学園最強である生徒会長と引き分けたんだぞ』

『ほお、ではまだ隠し玉があるとでもいうのか』

『その通り、今見せてやるよ』

 

 

 一夏がそう言うと量子化が解除されて、白式に新たな装備が追加された。

 

 増えたのはまず背中のスラスター。

 元々あったスラスターの邪魔にならない位置に新たな大型スラスターが4基増設された。

 

 そして左右両腰にはそれぞれアンカーが取り付けられた。

 見た目は地図記号の港のシンボルである錨のような形をしており、アンカー・リング部分で白式と繋がっている。

 アンカー・ヘッドは鋭いとは言えない押し潰すような刃物となっており、このヘッドは左右に開くことも可能で閉じれば敵を洗濯ばさみのように挟み込むことが出来る。

 アンカーのシャフトには2つの小型スラスターがついていて、このスラスターの推力でアンカーが発射される。

 

 この新たな2つの装備の色は黒。

 白い機体だった白式に黒の色が混ざり込んだ。

 

 

『……拡張領域(バススロット)は満タンだったんじゃないのか?』

『白式のはな。

 これは束姉(たばねー)さんから貰ったASの拡張領域(バススロット)を使用しているんだ』

『チッ、やはりか。

 嫁がISを手に入れてから、それまでに使っていたASをどうしたかというのが不明だったが、ISとASを組み合わせて使っているのか』

『あれ? 驚かないのか?』

『ドイツ軍情報部を舐めてもらっては困る。

 ……といっても、嫁が専用機を手に入れてからASの有用性が少なくなったので、おそらく嫁のことだからASを他の何かに流用するのではないかとハインリヒ大佐が推論していただけだ。

 あくまで流用先の可能性の一つに過ぎん。ISとASを組み合わすことが本当に出来るのかも不明だったからな。ドイツ軍でもそんな研究はしておらん。

 ただしデュノア社と頻繁に連絡を取り合っていたり、シャルロットが一夏の秘書になっていたことは知っていたぞ』

『そういうこと。これの製作はデュノア社です。

 シャルロット、説明お願い』

「はいはーい。了解」

 

 

 お、シャルロットの出番か。

 これの評判次第でデュノア社の未来が左右されるから、この場にいるIS操縦者の卵へ向かってのプレゼンを頑張れ。

 応援しているぞ。

 

 

 

 

 

――― シャルロット・デュノア ―――

 

 

 

 はーい。フランス代表候補生兼デュノア社所属のシャルロット・デュノアでーす。

 デュノア社製IS補助用AS“ベルセルクル”のご紹介をさせて頂きます。 

 ちなみに“ベルセルクル”はこの模擬戦が世界初公開です。

 

 

 さて、この“ベルセルクル”。

 一夏とラウラが言った通り、一夏が篠ノ之博士から貰ったISコアを使用しており、それもIS方式ではなくAS方式で動かしています。

 

 従来ではISコアを2基用いたISは不可能と言われていました。

 理由としてはISコア同士がケンカするからです。

 

 コアを2基用いるのには大雑把に分けて2つの方法があります。

 1つは後付装備(イコライザ)のように、コアの中にコアを入れること。

 もう1つは2基のコアをそれぞれ別々に同時に扱う方法です。

 

 便宜的に名前を付けるなら前者が直列接続で、後者が並列接続でしょうか。

 ちなみに後で詳しく説明しますが、“ベルセルクル”は並列接続で使用しています。

 

 

 まず、何故直列接続が不可能かと言いますと、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、一夏のISである白式は後付装備(イコライザ)をつけることが出来ません。

 これは白式に限らずISコアには好みというものがあり、ISコアが気に入らない装備では後付装備(イコライザ)にすることをISコアが拒否するからです。

 白式のように近接武器以外を拒否するISコアまで極端なのは滅多にいませんが、それでもISコアには好みというものがあります。

 

 というわけで、普通の武装でさえこうなので、ISコアの中にISコアを入れる直列接続は出来ません。

 まあ、全てのコアの組み合わせを試したわけではないのですが、おそらくすべてのISコアで無理だろうと思われます。

 

 ……というか、それ以前に拡張領域(バススロット)が足りないんですけどね。

 要するに、とある容れ物の中に同じ大きさの容れ物を入れようってことですから。

 

 

 では次に並列接続ですが、これは簡単です。

 皆さんはISには意識に類似したものがあることは知っていますよね。そしてIS側も操縦者の特性を理解しようとする。

 

 ですので並列接続をすると、ISコア同士で操縦者の奪い合いが始まってしまうんです。

 放っておくとISコア同士による操縦者の奪い合いがISコア同士によるキャットファイトに発展。終いには両者がフリーズしてしまいます。

 

 というわけで、今まではISコアを2基用いたISは不可能と言われていました。

 

 

 しかし、この“ベルセルクル”のように片方にAS方式のコア用いると、2基のコアはケンカすることなく使用することが出来るのです。

 

 …………えー、ここまで言っておいてなんですが、実のところ片方がASだったら何故ケンカしないのかは不明です。

 機械を間に挟んでいるとはいえ、ISと同じくASも操縦者と繋がっていることは繋がっていますので、本来はケンカが起こりそうなんですがそれでも起きません。

 まあ、その機械を間に挟んでいるということがISとASの最大の違いですので、おそらくISに比べてASは操縦者との繋がりが薄いとされているのが原因だと思われます。

 

 

 

 さて、理論はこのぐらいにしておきまして、実際の“ベルセルクル”の説明に移ります。

 

 “ベルセルクル”とは北欧神話に登場するベルセルクの語源であり、古ノルド語で“ber(クマ)serkr(上着)”という意味です。

 しばしば狂戦士とも日本語に訳されるベルセルクですが、元々は“クマの毛で作った上着を着た者”という意味でした。

 

 ちなみに命名者は一夏です。

 デュノア社が作製するので日本語というのも変ですし、ヴァルキリーを始めとする北欧神話関係が多用されているIS界隈ですので、せっかくなのでそれに合わせた名前にしたそうです。

 

 通常のベルセルクルを増設していない白式はそのまま“白式”で、ベルセルクルを増設した白式は“白式・ベルセルクル”と呼び分けています。

 “白式・ベルセルクル”という名前が長かったら…………その、“モ○クマ”とでも呼んであげてください。

 この“モノ○マ”の命名も一夏です。

 

『だって黒い()()の上着を着て()()クロになった白式だから……』

 

 …………一夏って変なとこに拘るよね。

 名前ぐらいは別にいいけど、いくらなんでも前腕部ごと雪片弐型(改)をドリルみたいに回転させる旋空剣を提案されても無理だよ。

 何だかんだで一夏とは1年以上の付き合いがあるけど、一夏のツボがどこにあるのか未だにサッパリわからないよ。

 

 

 まあ、それはそれとして、ベルセルクルによって増設された装備は2つ。

 

 1つは背中に増設された4基の大型スラスター。

 AS方式で動かすタイプなので、素人でも個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)使うことが出来ます。

 

 

『こんな感じにね』

 

 

 一夏がアリーナを個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)で加速し、アリーナをグルっと回って元の位置に戻った。

 瞬時加速(イグニッション・ブースト)は直線的な動きしか出来ないが、連続して瞬時加速(イグニッション・ブースト)を行う際にスラスターの向きを変えて徐々に進路修正をしているので、擬音的にはグルっとではなくカクンッとだけど。

 

 今までの訓練のおかげか更識会長と模擬戦をしたときと比べると、動きの滑らかさに雲泥の違いがある。

 何しろ更識会長との模擬戦のときの技量だったら一度は壁にぶつかるか、元の位置に戻ろうとしても多少の位置ズレが起こっていたはずだ。

 

 

 あ、ちなみに一夏曰く、AS方式での瞬時加速(イグニッション・ブースト)は“マ○オカートのダッシュキ○コ”のようなイメージで発動させると上手に扱えるみたいです。

 私もベルセルクルを使ったことがあるのですが、ベルセルクルで瞬時加速(イグニッション・ブースト)のイメージを掴んだら、ラファール・リヴァイヴでも簡単に瞬時加速(イグニッション・ブースト)が出来るようになりました。

 ISの操縦にはイメージが大事だと言われますので、AS方式で実際に動かすイメージを掴んでからIS方式でチャレンジするというのも一考に値すると思います。

 

 ちなみにこのベルセルクル、白式だけでなくラファール・リヴァイヴにも接続可能です。

 一夏は白式単体での訓練を週2~3回行っていますので、もし“ラファール・ベルセルクル”に興味がある方は私にメールをください。

 今なら動かしたときの稼働データをデュノア社に提出して頂くだけで、一夏が使っていないときにラファール・ベルセルクルの試乗が出来ます。

 

『(た、試してみたい……けど、そうしたらデュノア社に私の稼働データが……)』

 

 あはは、ラウラったら何悩んでいるの?

 今申し込んでくれるなら、同部屋の誼で最初の試乗者にしてあげるよ。

 

 

 

 そしてもう1つの装備は左右両腰に付いた“インコムアンカー”です。

 “インコム”とはデュノア社が開発した有線式イメージ・インターフェイス・システムで、このアンカーに限らず様々な武装を先端に取り付けることが出来ます。

 

 このインコムアンカーですが、アンカーのシャフトに小型スラスターを2基取り付けています。

 このスラスターを推力として発射出来ますし、白式にアンカーを固定した状態で使えば通常のスラスターと同じように使えます。

 

 アンカーのシャフト内部には誘導用ワイヤーが巻かれており、アンカーを発射した後もワイヤーで白式と繋がっています。

 これだけでは2つスラスターの推進力をそれぞれでいじることでしか方向変換は出来ませんが、デュノア社が開発したリレーインコムと呼ばれる中継器をワイヤー上に射出することによって、アンカー本体のベクトル変更が可能になりました。

 これにより速度を落とさない鋭角でのベクトル変更も可能です。

 

 アンカー・ヘッドは近接ブレードと同じ材質で出来ていますので、容赦なく敵にぶつけることが出来ます。

 他にも左右に開くことも可能で、閉じれば敵を洗濯ばさみのように挟み込むことが出来、敵を捕まえた状態でワイヤーを巻き戻すと敵も同時に引っ張り込むことが出来ます。

 

『……俺は刀以外はいらないって言ったんだけどなー』

 

 いや、スラスターだけだったらデュノアの技術者の頑張る要素が少な過ぎるから。

 確かに織斑先生みたいに刀一本でやりたかった一夏の気持ちはわかるけど、お願いだから少しぐらいデュノアにも活躍させてよ。

 一夏がアイディアを出してくれたおかげで、曲がりなりにもイメージ・インターフェイスを用いた第3世代兵器をデュノア社が作れたんだし。

 

 というか、雪片偽型はOKでインコムアンカーはNGって基準は何なのさ!?

 

 

 

 さて、ベルセルクル自体の説明はこんなところでしょうか。

 では最後にIS補助用ASの利点をご説明いたします。

 

 皆さま、ISの拡張領域(バススロット)で一番容量を消費しているのは何だと思います?

 シールドエネルギー? ハイパーセンサー? それとも雪片のような特殊な武器?

 

 いえいえ、どれも違います。

 正解はI()S()()()です。

 

 何しろ拡張領域(バススロット)に格納するときの消費容量は収納する物体の大きさの他に、物体の複雑さにも比例します。

 ですので例え第2世代であろうと第3世代であろうと、IS本体によって使用出来る拡張領域(バススロット)の半分以上は消費されてしまっているのです。

 例えば拡張領域(バススロット)合計容量を100とし、IS本体の容量を50とした場合、残りの50でシールドエネルギーや武装を賄うことになります。

 

 まあ、第3世代はIS本体とそれに付随する第3世代兵器、それとシールドエネルギーによってほぼ100%を使用されていますが。

 

 これにIS補助用ASをつけると合計容量は200になりますが、IS本体の容量は必要ありませんので、残りの150でシールドエネルギーや武装を賄うことが出来ます。

 単純な計算ですが、要するに3倍です。2倍ではありません。

 

 ましてや一夏の白式の場合、シールドエネルギーを使用して起動する零落白夜が主武装なので、増設スラスターやインコムアンカーで消費した以外の余剰拡張領域(バススロット)は全てシールドエネルギーに注ぎ込むことも出来ます。

 とはいえ残り全部を注ぎ込むとシールドエネルギーがとんでもない数値になってしまいますので、白式・ベルセルクルではシールドエネルギーを“2500”に固定しています。

 

『そ、それでもシュヴァルツェア・レーゲンの約4倍……』

 

 いや、これでも本当に抑えているから。拡張領域(バススロット)の半分以上は使っていないから。

 何しろベルセルクルで拡張領域(バススロット)を使用しているのは増設スラスターやインコムアンカーだけだから、それには容量の10%も使っていないんだよ。

 他に予備の近接ブレードとかを少し入れているけど、一夏の好みで銃器は入れていないし。

 

『ああ、これだけは明言しておくぞ。

 ベルセルクルにも拡張領域(バススロット)のリミッターはちゃんとかけてあるからな』

『当たり前だ、嫁よ。

 ASならリミッターをかけなくていいということはあるまい。常識的に考えて』

 

 ……実はASにはリミッターかけなくても、法律的にはまったく問題ないってことは黙っておこう。

 何しろISが登場してまだ10年弱。ASに至ってはまだ登場して2年弱。

 法整備がまだまだ不完全なんだよね。

 

 まあ、競技用ISのリミッターまでならともかく、軍事用ISのリミッターまでは外せないだろうから問題ないでしょ。

 IS委員会にもその旨は伝えてあるから義理は果たしてあるし。

 

 

 さて、以上で説明を終わります。

 もっと詳しい説明を知りたい方はデュノア社のHPにてご確認ください。

 今頃IS補助用AS関連の特設ページが閲覧出来るようになっているはずです。

 

 それとそうですね。

 ISとIS補助用ASを組み合わせた機体。白式・ベルセルクルやラファール・ベルセルクルのような機体のことを、我々はオートマティック(A)インフィニット(I)ストラトス(S)と呼んでいます。

 

 そして先ほども言いましたが、このベルセルクルを使ってみたい人は私までメールをください。

 今なら稼働データをデュノア社に提出して頂くだけで、一夏が使っていないときにラファール・ベルセルクルの試乗が出来ますYO。

 

 

『し、試乗の件はこの試合が終わってからで……。

 ちょっとドイツ本国に問い合わせてみる』

 

 安心して、ラウラ。

 今頃ハイドリヒ大佐宛にASの紹介カタログが届いているはずだから。

 

「アメリカやロシア、カナダみたいに国土が広すぎるとISの数が重要だけど、フランスやドイツ、イギリスみたいに国土が狭かったらAISで使った方が良いかもねー?」

『だ、騙されないぞ、シャルロット! それはAISがIS2機分以上の能力を持っていることが前提の話だろう。

 そう言ってデュノア社の売り上げに貢献させる気なんだな!』

「フフフ、そうだね。

 じゃあ一夏。AISの力を証明してみせて」

『了解。それでは始めようか、ラウラ』

『上等だ! 嫁に私とシュヴァルツェア・レーゲンの力を見せてやる!

(AIC! AICで動きを止めさえすれば……っ!)』

 

 

 

 

 試合開始のカウントダウンが始まった。

 直ぐに一夏の白式・ベルセルクル VS ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンが始まる。

 

 一夏は右足を引いて体を右斜めに向け、刀を右脇に取って剣先を後ろに下げた脇構えという剣術の構えをとった。雪片弐型(改)には光刃が発生しているが、もちろんまだ零落白夜は発動させていない。

 対するラウラは自然体。しかし既にプラズマ手刀を両腕に発生させ、レールカノンの照準を一夏に合わせている。

 

 

 ビィィィーーーッ!!

 

 

 試合開始のブザーが鳴った!

 

 

 ブザーが鳴ると同時にラウラはレールカノンを発射。

 しかし一夏は開幕瞬時加速(イグニッション・ブースト)で前方右方向に移動。レールカノンを躱した直後に再び瞬時加速(イグニッション・ブースト)を発動させて進路修正。

 本来なら加速のために一直線で使う個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)を回避のために使う。贅沢な使い方だ。

 ラウラとの間合いをあっという間に詰めた。

 

個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)!?』

『さっき見せただろうが!』

 

 レールカノンの再装填は間に合わず、ワイヤーブレードの発射も間に合わない。

 発動するためには意識の集中が必要なAICも間に合わない。

 

 仕方がなくプラズマ手刀で雪片弐型(改)の一撃を受けるが、両手持ちで大振りの雪片弐型(改)の一撃と、片手での軽いプラズマ手刀では威力に大きな差がある。

 一夏の重い一撃でラウラの体勢が少し泳いだ。

 

 その隙を見逃す一夏ではなく、ラウラに向かって連撃を繰り出す。

 総合的に見ればシュヴァルツェア・レーゲンが白式に劣っているというわけではないけど、白兵戦(だけ)に特化した一夏と白式相手に白兵戦で相手するのはいくらラウラでも難しい。

 一合、二合、三合……と刀を受ける度、ラウラがどんどん追い込まれていく。

 

『チィッ!』

 

 このままでは分が悪いと判断したラウラは、一夏の一撃を両腕で受けると同時に刀の流れに合わせて大きく後方へ跳ぶ。

 跳ぶと同時にワイヤーブレードを発射して、一夏に対する牽制とした。

 対する一夏は再び瞬時加速(イグニッション・ブースト)で間合いを詰めることはせず、インコムアンカーの先をラウラに向ける。

 

 

 ああ、インコムアンカーって瞬時加速(イグニッション・ブースト)使って突っ込んでくるからね。

 

 

 ワイヤーブレードで牽制をしつつレールカノンを撃ち込む隙を見出そうとしたラウラ。

 しかしそんなラウラを嘲笑うかのように、ワイヤーブレードを蹴散らしたインコムアンカーがラウラの腹に突き刺さる。

 そしてそれとほぼ同時にプァンッ! とソニックブームの発生音がアリーナに鳴り響いた。

 

『ガハァッ!?』

 

 ……まさかインコムアンカーが音速を超えた速度で襲い掛かってくるとは思わなかっただろうなぁ。

 でもアンカーについているスラスターもAS方式で操作するから、普通にアレ単体だけでも瞬時加速(イグニッション・ブースト)出来るんだよ。

 

 ましてやあのアンカーはアンカーヘッドの横幅が70cm近くある大型のアンカー。

 この大きさの質量が音速を超えた速度で激突したときのダメージは、第2世代では最高クラスの威力を持つ盾殺し(シールドピアース)すらをも凌駕する。

 この一撃だけでラウラのシールドエネルギーは200近くも減った。

 

 

 しかし一夏は追撃の手を緩めたりはしない。

 蹴散らせなかったワイヤーブレードにぶつかることも気にせずに、再び瞬時加速(イグニッション・ブースト)を発動させて突っ込むが、その寸前にもう1つのインコムアンカーと白式の接続を外して、その場に置き去りにしていた。

 

 何故かと疑問に思う間もなく一夏がラウラに仕掛けるが、ラウラが展開したAICに捕まってしまった。

 捕まったといっても、ラウラは一夏を捕まえようとして展開したのではなく、ただ体勢を整える時間を稼ぐためになりふり構わずに前方へAICを展開し、それに向けて一夏が突っ込んだという形だった。

 

 まあ、瞬時加速(イグニッション・ブースト)は急には止まれないからねぇ。

 

 

『ケホッ! ……今のは効いたぞ、嫁よ』

『……これがAICか。本当に動けないな』

『そうだ。1対1の戦いでは反則的とも言われる効果だが、嫁はAISを使っているんだ。

 卑怯とは言わせないぞ』

『言わないさ、そんなことは。ラウラもAISのことを卑怯とは言わなかっただろう。

 でも言わせてもらうとしたら……』

『言わせてもらうとしたら……何だ?』

『ヴォーダン・オージェも使用していた方がよかったぞ』

『何を……グァッ!?』

 

 

 一夏に集中し過ぎたね、ラウラ。

 いくら全方向を知覚することが出来るハイパーセンサーとはいえ、操縦者本人が別の何かに集中していたら気づけるものも気づけない。

 そのせいでAIC発生場を大きく迂回して、横合いから襲い掛かってきた2つのインコムアンカーにラウラは気づけなかった。

 インコムアンカーの推力はアンカーについているスラスター自身が生み出しているし、ワイヤーもアンカー・シャフトの内部に収納されているので、例え白式・ベルセルクルがAICで動けなくなったとしてもアンカーは自由に動ける。

 

 側頭部と脇腹に喰らったアンカーの攻撃でラウラの集中が解けてしまい、AICも解除されてしまった。

 そしてその場にいるのは体勢を崩したラウラと、雪片弐型(改)を構えた一夏。

 

 いや、これは気付いていたとしてもどうしようもなかっただろうね。

 気付いてその場から離れようとしても、結局AICが解除されて一夏が自由を取り戻す。

 そうしたら一夏が瞬時加速(イグニッション・ブースト)で距離を詰めて終わりだ。

 

 

『ヴォーダン・オージェを最初っからアリにしてまたやるか?』

『……とりあえずセシリアたちとの戦いを見てからにする』

 

 

 零落白夜での一閃。

 瞬く間にラウラのシールドエネルギーをゼロにした。

 

 一夏の消費したシールドエネルギーは、ワイヤーブレードのダメージと最後の零落白夜の発動のみ。

 合計で100も消費していない。

 公式には初めてのAISとISの戦いであり、ラウラがAISのことを全然知らなかったことを差し引いても、充分にAISが評価されるに値する戦いだった。

 

 

 いやー、IS学園の規定通りにこの戦いは公開しないといけないねー。

 何しろIS学園で得られた技術はIS協定参加国の共有財産だから、隠匿したり黙秘したりしちゃいけないもんねー。

 

 

 これでデュノア社も立て直すことが出来るかな。

 軍とかはISコアを2つ使うことに抵抗があるだろうから、デュノア社みたいな企業に技術開発を任せるだろうし、その企業群の中でもデュノア社には1年近く先行していた実績がある。

 とにかくAIS、引いてはデュノア社のことは無視出来なくなるだろうね。

 

 それにしてもわかってはいたけど、超高機動型+一撃必殺攻撃持ちISがここまで強力だったとは。

 何しろ一夏の白式・ベルセルクルには私と箒の2人掛かりでも勝つことは出来ない。最初に私が零落白夜で落とされて、次に箒が落とされる。

 例え箒の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)である絢爛舞踏があったとしても、エネルギー提供をするために機体接触しようとした瞬間を狙われるとどうしようもない。

 

 

 作っておいてなんだけど、とんでもないものを作っちゃったかなぁ。

 でもアイディアは一夏なんだし、デュノア社は悪くないよね?

 

 

 

 

 

 

 







 雪片弐型以外を後付装備(イコライザ)に出来ないなら、雪片弐型を改造すればいいじゃない!


 はい、IS初バトルでした。
 予想していた人もいらっしゃいましたけど、ISとASを組み合わせたAISが一夏の機体となります。
 2つのコアを同時に使えない云々はこの作品のオリ設定ですのであしからず。

 それにしても零落白夜の能力がやはり酷過ぎるなぁ。
 このモノク○の能力をマリオカ○トで言うなら、“スタ○とダ○シュキノコをほぼ無制限に任意で使える”ような感じですかね。うぷぷ~。
 うん、外道。

 といっても、普通にやったら千冬姉さんクラスには勝てません。
 千冬姉さんのISが打鉄だったとしても技術で完封されます。


 一夏の現在のIS操縦技術は白兵戦闘技術は国家代表並ですが、遠距離戦闘技術は『FCS(射撃(Fire)管制(Control)装置(System))って便利だな!』ぐらいでしょうか。
 機械に任せられることなら、機械に任せろ。

 といっても、あくまで雪片弐型(改)を使ったときだけは国家代表級で、他の近接武器、槍やら短剣などでは国家代表候補生中位級ですかね。雪片を使った白兵戦闘技術は千冬姉さんにボッコボコにされながら学びましたので上達しています。
 この1年半はほぼ全てを白兵戦闘技術と機動技術の訓練に費やしていますので、遠距離は機械任せです。

 まあ、インコムアンカーならイメージ・インターフェイスである程度はなんとか、という感じでしょうか。
 扱うアンカーが1つならまだ戦いながら撃てますが、2つ扱うなら思考操作に意識を集中させるために雪片弐型(改)は振れなくなります。
 一夏は特定の技術に特化しています。

 あくまで強いのは○ノクマあってのことです。
 モノ○マだったら千冬姉さんのようなチートキャラ以外にはほぼ勝てますが、白式単体では平均的な専用機持ち代表候補生相手で勝率5割といったところです。多分、AIC持ってるラウラ相手だったら1~2割ぐらい。
 零落白夜があるので全キャラ相手にワンチャンありますが、訓練の大半はモノク○で行っていましたので、本領発揮出来るのモ○クマのときです。


 インコムにつきましてはそのままガンダムの奴ですね。
 さすがにシールドエネルギー増量とスラスター増設だけじゃ寂しいなぁ、と思ってつけましたが、武器としては対AIC用ぐらいにしか使いませんかね。
 立体機動装置みたく使えなくもないですが、非固定浮遊部位(アンロックユニット)が邪魔でうまく出来ません。

 ラファール・ベルセルクルのときはアンカーではなく、インコムケーブル本数を増やして荷電粒子砲にします。
 数丁の荷電粒子砲を一度に操ることが出来る上に、エネルギーの供給はインコムケーブルを通して行うので、ブルー・ティアーズのように充電が必要ということはありません。

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