「……なんだろう、この馬鹿デカい教室は」
「天界にはこんなものなかったぞ」
「魔界にもなかった……凄いのね、下界の学校って」
「いや、ここまで大きい教室はここくらいだと思うよ……」
二年生のクラスが置かれている校舎の三階に足を踏み入れると、まず僕たちを出迎えたのは、普通の教室の何倍もの面積を誇る、二年Aクラスの教室だった。
高級ホテルと言われても信じてしまいそうな教室には、壁一面に広がる巨大なモニターが設置されており、生徒個人にはノートパソコンやリクライニングシートなど、様々な設備が支給されている。なんという特恵待遇であろうか。
「ズルイぞヴィーネ」
「あはは……確かに、ここまで優遇されてると狡いことしてる気分になっちゃうわね……」
本人に全く非はないのに、責任を感じる月乃瀬さん。うーむ、悪魔とは一体……。
「じゃあ、私はここだから、二人ともまたね。ガヴ、あんまり吉井くんに迷惑かけちゃダメよ?」
「言われてるぞガヴ」
ぽん、と、ガヴリールに肩を叩かれる。いやガヴはアンタだ。
そんな僕たちにくすりと笑みを零してから、Aクラス担任の高橋先生の話が一区切りついたタイミングを見計らって、月乃瀬さんは教室に入った。
「すみません、ちょっと遅れちゃいました」
てへっ、といった感じで愛嬌たっぷりに言う月乃瀬さん。あ、あざとい……だがなんだこの胸のトキメキは!? 普段は真面目で品行方正な彼女がやるからこそ、その破壊力もまた大きい! 僕がAクラスの男子だったら確実に惚れている! そして告白へと至り振られるのがオチだ!
実際、遅刻した生徒が入ってきたというのに、固い空気が漂っていたAクラスの雰囲気は一気に和やかなものへと変わっている。こ、これが人望のなせる業というやつか……! 悪魔だけど!
「小悪魔っていう意味なら悪魔っぽいかもな」
「月乃瀬さんって実は罪作りな人だよね……」
誰にでも温和で、誰にでも親切な彼女は、これまで何人の思春期の男を勘違いさせてきたのだろう。苦笑しながら「ごめん、そういうつもりじゃなかったんだ」と告白を断る様子が目に浮かぶようだった。想像だけで胸が痛い!
っと、こんなことしてる場合じゃないか。僕らも遅刻の真っ只中だったんだ。
「じゃあ、僕らも行こうか、Fクラスに」
「……はあああああああ。なんで私がFクラスなんだ」
「いや、それは振り分け試験の点数が悪かったからでしょ」
僕も人のこと言えないけど。
だが、僕も確かに気になっていた。ガヴリールがFクラス配属になった理由。
彼女は睡眠と学校以外のほぼ全ての時間(たまに学校をサボることもある)をネトゲに注ぎ込むガチのネトゲ廃人である。とはいえ、元は天使学校を首席で卒業したという過去を持つエリート天使なのだ。文月学園の定期試験の成績も、毎度赤点をギリギリで回避するくらいの実力はあった。ちなみにFクラスの生徒たちは基本、万年赤点のような連中ばかりだ。だから今回も、やろうと思えばEクラスかDクラス辺りになるよう点数調整することくらいはできたはず。
それをしなかったということはつまり。
「えっと、もしかして試験中寝てた?」
「ちゃんと夢の中では問題解いてたんだけどな……」
「夢の中で解いても点数はずっとゼロだよ!」
図星だった。
大方テストの前日、ネトゲのゲリライベントでもあって殆ど寝ていなかったのだろう。
「はあ、学校ダルっ、ネトゲだけさせろ。あー校舎に隕石落ちてこないかなー」
「それには大賛成だけど天使の台詞じゃないよね!?」
というか今隕石が落ちてきたら僕たちもお陀仏だ。
「……いざとなったらこの世界の終わりを告げるラッパで……」
ふふふっ、と不気味な笑みを零しながら、怖いことを呟く。
……ガヴリールを怒らせるようなことは絶対しないでおこう。世界の平和と命運は、僕の手にかかっている。
○
渡り廊下を通ってFクラスのある旧校舎にやってきた。
AクラスやBクラスなんかが存在する新校舎と比較すると、この旧校舎はとても古びた建物で、廊下の床もタイルではなく木造である。そんな旧校舎の中でも、ひときわ暗い瘴気を漂わせる教室が一つ。そう、二年Fクラスの教室である。
「酷いなこりゃ」
「あはははは……風情があっていいじゃない。それに入ってみたら意外と綺麗かもしれないよ?」
というか、その可能性に賭けるしかない。
さて、どういう風に教室に入ろう。遅刻して申し訳ありませんと後ろの扉から静かに入るのがいいだろうか。それとも「ゴッメーン遅刻しちゃったピョン! 許してちょんまげ☆」とコミカルに行くべきか。
うーむ、と考えてみた結果、僕が選んだのは、先ほどAクラスの雰囲気を明るくした月乃瀬さんの挨拶の真似だった。
「すいません、ちょっと遅れちゃいました♪」
「早く座れこのウジ虫野郎」
誰だ僕をハエの幼虫扱いする不届き者は!
「って、雄二じゃん。何やってんの?」
「そりゃあ、俺がこのクラスの代表だからだ」
一生徒の分際で教壇に立っていやがったのは、僕の悪友坂本雄二だった。
これでFクラスは俺の兵隊ってわけだなと、彼は踏ん反り返って教室中を見渡す。クラスメートたちは机ではなく卓袱台、椅子ではなく座布団に座って、各々暇を持て余していた。この様子だと、ホームルームはまだ始まってないみたい。
「ああ──っ!」
っと、僕に続けて教室に入ってきたガヴリールが急に大声を上げた。なんだなんだと、僕や雄二、クラスメートたちの視線が自然と彼女に集まる。
ガヴリールは顔を真っ赤にして叫んだ。
「お前らぁ! なんだよアレはぁ!」
「なにって……神棚だが?」
何故分からないのかが分からない、というような様子で、近くにいた男子生徒が答える。
ガヴリールが指さした先にあったのは、神社を模した小型の神棚だった。何故そんなものが教室に。
「俺が急ピッチで組み立てたんだ」
口元に白い歯を見せながら、一人の男子生徒が言う。確か名前は須川くんだったはずだ。
「お、おお、お前! 今すぐあれを取り壊せ!」
「んな! そんな罰当たりなことを俺にしろと!?」
「現在進行形で罰当たりなんだよこの野郎!」
うがーっと呻きながら、須川くんに神棚の取り壊しを要求するガヴリール。
それにしても、なんで急にガヴリールは怒り出したのだろう。あの神棚を見てからみたいだけど……ん? 神棚の中に何か白い物が見え……あっ。
「……」
神棚に奉られていたのは、白い女物のパンツだった。
つまり今朝、神足通で高校デビューさせてしまったという彼女の下着である可能性が非常に高い。いや、ガヴリールの様子からして、確定だ。
「いつもなら俺は遅刻常連なんだが、今日はなんだか目が冴えちまってな。だから今日、この教室に一番乗りにやってきた。酷い環境にうんざりしたよ。だけどそんな時──あのパンツが空からご降臨なされたんだ」
「うわあああああああ!」
聞きたくないと、手で耳を塞ぎながら悶えるガヴリール。
天使の力を使うのにしくじるわ、ノーパン状態になるわ、学校には遅刻するわ、しかもクラスメートに自分のパンツを崇められるわ──うん、最悪だ。
「これはもう、パンツの女神が俺に与えた運命だと思ったよ」
「パンツの女神とか言うなぁ……」
もはや涙目のガヴリールである。流石に可哀想になってきた。
「なあ、吉井もそう思うだろ?」
何故かキラキラと純朴に輝いた瞳で僕に言う須川くん。気持ち悪っ! というか一緒にするな同意を求めるな。
ん? 見ると、涙目のままガヴリールが僕にアイコンタクトを送っている。
『そ・い・つ・を・こ・ろ・せ』
即応で鳩尾に拳を叩きこむ僕。
ぐぼぁっと低い喘ぎ声を残し、埃を巻き上げながら、須川くんは畳の上に崩れ落ちた。
変態は成敗しなくっちゃね! なんたって天使様直々のご命令だから仕方ないね。決して私怨があったわけではない。
「くっ……俺を殺っても第二第三の教徒が……ぐふっ」
意味深な言葉を残して須川くんは意識を失った。なんだ教徒って。パンツか? パンツ教か? 会費が掛からないなら是非入信したい。
「えーっと、すみません、ちょっと通してもらえますか?」
不意に、教室の外から覇気のない声がした。スーツをきていることからこのオジサンがFクラスの担任なのだろう。
「あっ、今どかしますね」
僕は道を塞いでいた須川くんを蹴っ飛ばして、未だ興奮冷めやらぬ様子のガヴリールを教室の後ろに連行する。席は指定されていないっぽいから、とりあえず空いていた窓際の席に着席した。
「おはようございます。Fクラス担任の福原です。よろしくお願いします。皆さん、卓袱台と座布団に不備はありませんか? あれば申し出てください」
不備はないかというか、不備しかない気がするんだけど……。
僕の卓袱台は足が折れかけで、僕が座るはずだった座布団は今ガヴリールが二枚重ねで使用している。
クラスメートの何人かが交換を申し出たが、無事却下された。窓のひび割れはビニール袋とセロハンテープで補強される模様。
「必要なものは各自自分で調達するようにしてください」
しかしカビ臭いなこの教室。床が古びた畳だから仕方ないとはいえ、せめて芳香剤くらい置いてほしい。
隣をチラっと見ると、ガヴリールは座布団を二つ繋げて簡易的なソファーのようにし、そこに寝っ転がってスマホを弄っている。この劣悪な環境で逞しいなこの天使。
「では、自己紹介でも始めましょうか。廊下側からお願いします」
福原先生の提案で一人ずつ自己紹介が始まった。
「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」
指名を受け最初に立ち上がったのは、何故か男子の制服を着た美少女。去年からのクラスメートで友達の木下秀吉だった。自称男とのことだが、どこに出しても恥ずかしくないような美形である。特に男子ばかりのこのむさ苦しい教室では一層輝いて見えた。マジ天使時代のガヴリールほどじゃないけど、さすが秀吉、目の保養になる。
「…………土屋康太」
次にゆらりと立ち上がったのは、これまた知り合い、ムッツリーニこと土屋康太だ。愛より性、素肌よりパンチラを追い求める保健体育の求道者である。彼は手短に自己紹介を終えると、静かに、それでいて素早く座った。目立たないけれど、記憶には残る程度の影の薄さ。熟練者の動きだ。
「島田美波です。海外育ちでまだ分からないことも多いけれど、仲良くしてくれると嬉しいです」
さらに次の人は、このFクラス数少ない女子の内の一人で同じく去年からのクラスメイト、島田美波さんである。日本生まれドイツ育ちの帰国子女で、元気そうなポニーテールとスラッとしたモデル体型が印象的だ。数学が得意な賢い女の子なのだが、趣味は僕を殴る事らしい。なんて爽やかな校内暴力宣言なんだろう。
うーむ、類は友を呼ぶ、というやつだろうか。なんだか知り合いが多い気がする。
「では次は、胡桃沢さん、お願いします」
福原先生の言葉に、くっくっくっと頷き(頷いてるのかな?)、教室のど真ん中に鎮座していた、ツインテールを輪っかのようにした髪型とコウモリをモチーフにしたヘアピンが特徴の女の子──胡桃沢さんは、高笑いを上げながら起立した。
「遠からんものは音に聞け! 近くば寄って目にも見よッ! 我が名は胡桃沢=サタニキア=マクドウェル! いずれはこの世界を支配し、頂点に君臨する大悪魔よ! 震えるがいい、恐怖するがいい、戦くがいい! なーっはっはっはっは!」
卓袱台に足を乗せながら、胡桃沢さんは高らかに宣言した。
瞬間、教室が居た堪れない空気に包まれる。
「ちなみに、そこにいるガヴリールは私の永遠のライバルよ! 私のライバルになりたいのなら、まずはそいつを倒すことね」
「誰がライバルだって?」
むくりと、めんどくさいオーラ全開で起き上がるガヴリール。
胡桃沢さんもまた、月乃瀬さんと同じく魔界学校を卒業し下界にやってきた悪魔である。それ故なのか天使のフレンズであるガヴリールを一年生の頃からずっと目の敵にしている。まあ、その割には仲良さそうだけど。
「では、次は天真さん。自己紹介をお願いします」
「はぁぁぁぁ……? めんどくさいなぁ、あー……天真=ガヴリール=ホワイトっす。好きなのはネトゲ、野望はあの神棚を破壊することです」
さっ、と数人の男子がガヴリールと神棚の間に立ち塞がる。なんて素早い動きだ、これがパンツに魅入られし者たちか。僕でなきゃ見逃しちゃうね。
「チッ……」
舌打ちしながら、憎々しそうに座るガヴリール。木刀でも持たせれば、その姿は立派なヤンキーにしか見えないだろう。少なくとも天使要素は欠片もなかった。
その後は淡々と自己紹介は進み、やがて僕の番が訪れた。
さて、自己紹介か。どうしよう。さっき教室に入った時は動物園から逃げ出してきたゴリラのせいで失敗しちゃったからな。軽いジョークでも入れて、僕のできた人間性をアピールしつつ、クラスに馴染むことにしよう。
「吉井明久です。気軽に『ハニー』って呼んでくださいね♪」
「「「…………」」」
シン──という静寂。まるでクラス丸ごと氷点下の場所に移動したかのようだ。
……あ、あれ!? 無視!? みんな乗ってきてくれると思ったのに酷い! 雄二てめえは何笑ってやがんだ!
「あっ、えっと……は、ハニー……ゴニョゴニョ……」
うう、頑張って乗ろうとしてくれる島田さんの優しさが今は辛いや。あれ、なんだか目から汗が……。
僕がさめざめと泣いていると、隣にいたガヴリールが急にニヤッとして、
「元気出してください、ダーリンっ♪」
と、可愛らしく首を傾けながら言った。萌え。
その刹那。
ヒュン! グサッ!
前方より飛来したカッターナイフが僕の耳元を掠め、後ろの壁に突き刺さった。
「……次は当てる」
「……生きて還れると思うなよ」
「……これは警告ではない。確定事項だ」
ひいいいいいヤバいよこのクラス! というか当たってるし! 初日から流血沙汰だよ!
「が、ガヴリールッ! 冗談でもそういうこと言うのやめてくださいお願いします!」
「お、おう、ちょっとからかうだけのつもりだったんだ。正直スマンかった」
全く、気をつけてほしいよ。君の可愛さで僕が(物理的に)昇天しちゃうところだったんだから。
クラス中の男子から殺気を受け、まさに針の筵といったところか。
第二撃を警戒して卓袱台を盾代わりにしていると、突然教室のドアがガラッと開いた。皆の視線がそちらへと向かう。殺意が霧散しとりあえず一安心。
そこにいたのは、白い肌を上気させ、息を切らせて胸に手を当てた女子生徒。
「あ、あの、遅れてすみません……」
現れた彼女の姿に、誰からともなく疑問の声が上がる。
「丁度良かったです、今自己紹介をしていたところなので、姫路さんもお願いします」
「はっ、はい!」
一つ深呼吸をしてから、彼女──姫路さんは教壇に上がった。
「あの、姫路瑞希と言います。よろしくお願いしますっ」
おどおどした様子で僕らに頭を下げる。すると彼女のふわふわとした柔らかそうな髪も同じように揺れた。あと胸も揺れた。やったぜ。この時を待っていたのか、前方の特等席に座っていたムッツリーニが一眼レフを連写する。溢れ出る鼻血に塗れているが、大丈夫なのだろうか。防水的に。
「あの! どうしてここにいるんですか?」
このクラスの大半が思ったであろう一言を、勇気ある男子生徒が質問する。
聞かれようによっては失礼な質問であるが、それもやむなし。姫路さんは学年トップクラスの学力を持つ才女で、久保くんより上、霧島さんより下──つまり学年次席候補に最も有力な存在とまで言われていたからだ。
そんな当然Aクラスにいるべき彼女が、何故かFクラスの教室にいる。
「そ、その……振り分け試験の最中に、高熱で倒れてしまって……」
配属クラスは振り分け試験の総合点で決定する。それまでどんなに優秀な成績を残していたとしても、だ。
そして、試験の途中退席は失格、つまり零点扱いになってしまうのだ。それ故に、彼女は不幸にもFクラスに配属されることとなってしまった。
彼女の説明に合点がいったのか、今度はFクラスの面々が各々言い訳を始めた。
「私はヴァルハラ王国を救うのに忙しかったのでそれで」
「いつまで乱世続くんだろうねあの国……」
ヴァルハラ王国とは、ガヴリールがハマっているネトゲの舞台で、年がら年中戦火が絶えない国だ。
多分、儲けられるコンテンツである限りは終わらないのだろう。
「で、では、今年一年よろしくお願いしますっ!」
姫路さんはいい加減注目の的なのが恥ずかしくなったらしく、逃げるように空いていた後ろの席についた。ちょうど雄二の席の隣だ。体調のこととか、色々訊きに行きたいが、既に雄二と何か話していて動くに動けない。あの赤ゴリラ、僕の邪魔しかしないな。
ガヴリールも淡々と続く自己紹介に飽きてきたのか、座布団の上でウトウトし始めている。この環境の中で眠れるとか、ほんと逞しいな。いや、いつもあの散らかった部屋で生活してるわけだし、むしろこういう場所のほうが落ち着くのだろうか。
「坂本くん、君が自己紹介最後の一人ですよ」
姫路さんも自己紹介を終え、須川くんは教室の隅で意識を取り戻さないまま転がっているので、残すところは代表の雄二のみとなる。
了解、と短く応え、雄二は教壇に立った。
「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことは代表でも坂本でも好きに呼んでくれ。さて、皆に一つ聞きたい」
雄二は長身なこともあって高い目線から僕らや教室を見回す。
かび臭い畳。古く汚れた座布団。薄汚れた卓袱台──
「おい底辺代表、あの神棚もなんとかしろ」
「口を挟むな天真。……さて、俺らFクラスはこんな環境なのに対し、Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが──不満はないか?」
「「「大ありじゃあーっ!!」」」
オンボロ小屋に押し込められた亡者たちの、魂の叫び。
「ああ、そうだな。俺だって、代表としてこの格差に問題意識を抱いている。そこで提案なんだが」
バン、と教卓を叩き──雄二は自信たっぷりの不敵な笑みを浮かべて告げた。
「俺たちFクラスは、Aクラスに試験召喚戦争を仕掛けようと思う!」