さて、0話を経てついにプロローグです!
プロローグの理由は……あとがきでわかる?ということでどうぞっ!
あれから数ヶ月後……
ライブハウス、CiRCLEが企画した"ある催し"が行われた。
────ガールズバンドパーティー。
結果から言うと、そのイベントは大成功だった。多少のトラブルがあったがチームワークでそれを乗り越え、最後には5バンドのボーカルが作詞をした曲をその5人のボーカルが歌い、イベントは大成功に終わった。
イベントを通して5バンドのメンバー達は互いを知り、絆を深め、そして自身のこれからに活かすことが出来る経験をすることが出来た。
そして、新たな知らせが彼女達の運命をまた変えることになるとは、このときはまだ誰も知らない。
ハロー、ハッピーワールド!
"世界中を笑顔に"というコンセプトで結成されたガールズバンドで、メンバーは5人。
ボーカル、
そんなハロー、ハッピーワールド!略して"ハロハピ"の合言葉は……
「ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!みんな、今日は楽しんでいってね〜!」
『イエーーーイ!』
「行くわよ、『えがおのオーケストラっ!』」
今日は屋外でのライブで、とある屋外ステージでパフォーマンスをするハロハピに観客達は興奮していた。あのイベントからさらにハロハピのライブに来る人が増え、ハロハピもより注目を浴びるようになった。
「今日も楽しかったわ!」
「お客さんいっぱいいたね!」
「今日も素晴らしいライブだったね」
ライブ終了後、ハロハピの控え室ではこころ、はぐみ、薫がライブの興奮が収まらないようで、ライブの感想を言い合っていた。
「みんなお疲れー」
「あ、美咲ちゃん。お疲れ様」
そしてしばらくするとミッシェルから着替えた美咲が控え室に入ってきた。
「あら美咲、どうしたの?」
「どうしたのって……それ私に言うセリフ?」
「そうよ」
「そうよって……まぁいいや。それよりさっき私たち宛にメールが来たから見てみてください」
美咲はライブ後にハロハピのメールボックスに届いていた"あるメール"をみんなに見せるためにパソコンを開いた。
「『ハロー、ハッピーワールド!の皆さんへ』……タイトルだけじゃなにかわからないね」
「そうね、1度開いてみないとわからないわ」
「それはわかってるって……じゃあ開封するよ」
美咲はその届いたメールを開封してその内容を読み上げた。
「えっと、読むよ。『ハロー、ハッピーワールド!のみなさんへ。実は折り入ってお願いがあります────』」
『────それは、私が企画したあるイベントについてです。私はガールズバンドの素晴らしさと可能性を知りました。そして考えました、最高のガールズバンドから選ばれた人がバンドを組めばどんな可能性を見せてくれるのかと。無理を承知で言います、このイベントに参加してください。ただしこのイベントには全国からガールズバンドを集め、その中から最高の5バンドを選びます。なのでその予選を突破してください。ハロー、ハッピーワールド!のみなさんなら突破してくれると信じています────』
「────それではいいお返事を待っています。"The Dream Band"担当者……………響木雷光」
そのメールの内容を美咲が読み上げると全員が言葉を失ってしまった。その沈黙を先に破ったのは花音であった。
「……最高のガールズバンドのメンバーから選ぶ最高のバンド」
「これってハロハピが期待されてるってことでいいんだよね?」
「うん、間違いないと思う」
「私が選ばれたらもっと多くの子猫ちゃん達を喜ばせることができるね」
「そうですねー。で、どうするこころ?私はリーダーのこころの答えに従うけど」
いつもの如く薫をサラッと流した美咲はまだ何も話していないこころを見て答えを求めた。他の3人も同じなのか頷いてこころを見つめた。
こころは大体問題を引き起こすが、いつもみんなを引っ張ってくれる。そんなこころをハロハピのメンバーはとても信頼している。そんなこころは何故かキョトンとした表情をしていた。
「何を言ってるの美咲?そんなの決まってるじゃない。出ましょう!だって、より沢山の人を笑顔に出来るチャンスよ!」
そしてみんなはそのこころの意見に同感するように頷いた。
「そう言えば……ミッシェルはどうするのかしら?」
「え、あぁ……参加はすると思うよ?メンバーには選ばれないだろうけど……」
────ハロー、ハッピーワールド!参戦!
Pastel*Palettes、略してパスパレ。
メンバーが所属する事務所の意向で結成されたガールズバンド。メンバーは5人。
ボーカル、
5人は事務所に所属しているアイドルのため、他のバンドとは違ってTV番組への出演などの仕事をしながら知名度を全国へと広めながら、時々ライブを行っている。そんなパスパレもあのイベントを通してさらに知名度を上げた。
事務所、会議室────
「あ〜あ何か面白いことないかな〜?」
日菜は両肘を机につけて顎を両手に乗せて、椅子に座って脚をパタパタとしながらそう言っていた。
「まぁまぁ日菜さん。次の仕事はきっと面白いと思いますよ?」
「ほんとに!?」
「あ〜いや、確信はないですけど……」
「な〜んだ〜」
麻弥がお茶を出してフォローも入れるも、日菜は残念そうな表情をしてお茶をすすった。
「おはようございます!」
「あ、イヴさん。おはようございます」
「おはよ〜」
「あれ、アヤさんとチサトさんはまだなんですか?」
「確かお二人は番組収録のお仕事が終わってからこちらに来るはずですよ」
会議室に入ってきたイヴが彩と千聖がまだ来ていないことに首を傾げたが、麻弥が理由を説明すると「なるほど」と納得して椅子に座った。
〜数分後
「丸山彩、入ります!」
「白鷺千聖、入ります」
「あ、お二人共おはようございます」
3人が話しながら2人を待っていると、ノックのあとに彩と千聖が入ってきた。麻弥はいち早く2人に挨拶をした。
「お仕事お疲れ様ですっ!」
「ありがとう、イヴちゃん」
千聖は笑顔でお礼を言うとイヴの隣に座り、彩は千聖の前の座席に座った。
「みなさん、お疲れ様です」
それからしばらくするとマネージャーが会議室に入ってきた。するとみんなはすぐにマネージャーの方を向いて言葉を返した。
「今日はみなさんにお仕事がありまして。それはある企画の参加依頼なのですが……」
ジャーマネはそう言うと持っていたA4サイズの紙をリーダーである彩に手渡した。
「えっと、これ読んだ方がいいんですか?
「そうですね、お願いします」
邪間根に許可を得て彩はその紙に書かれていることを読み上げた。
「えっと……『Pastel*Palettesのみなさん、そして事務所関係の皆様、突然のFAX失礼致します。実は折り入ってお願いがあります────』」
『────それは、私が企画したあるイベントについてです。私はガールズバンドの素晴らしさと可能性を知りました。そして考えました、最高のガールズバンドから選ばれた人がバンドを組めばどんな可能性を見せてくれるのかと。無理を承知で言います、このイベントに参加してください。ただしこのイベントには全国からガールズバンドを集め、その中から最高の5バンドを選びます。なのでその予選を突破してください。Pastel*Palettesのみなさんなら突破してくれると信じています────』
「────それではいいお返事を待っています。"The Dream Band"担当者、響木雷光。だって」
「そうなんです。事務所側の意見としては、みなさんが参加したいのなら許可を出すつもりなのですが……」
「っ……るんっ!ってした!出ようよ!」
マネージャーが事務所の意向を伝えると、日菜がスパッと意見を言った。
「私も、出てみたいですっ!」
「他のバンドの人と組むのには少し抵抗がありますが、自分達の実力を試したい気持ちもあります」
イヴと麻弥も日菜に続いて賛成の意見を述べた。それを聞いた千聖は少し難しい顔をした。
「う〜ん、確かに迷うところね……」
「迷うんだったらさ、ここは彩ちゃんにズバーンと決めてもらおうよ!リーダーなんだし!」
「えぇ!?」
「そうね、それがいいかもしれないわ」
「アヤさんのオオセノママニ……ですっ!」
「みなさんがそう言うなら……」
日菜の思わぬ提案に彩は驚いていたが、他のメンバーは同意していき彩の方を向いた。
彩はあわあわと戸惑っていたが、大きく深呼吸をするとキリッと決意した表情をして自らの意見を口に出した。
「出よう!私達の実力を試す意味でも!」
「………では、パスパレはこの企画に参加すると返信しておきます」
マネージャーは全員が参加表明したのを確認すると、手元のメモ帳にその旨を記した。
────Pastel*Palettes、参戦!
Afterglow、略してアフグロ。
同じ中学に通っていてその文化祭がきっかけで結成された仲が良いガールズバンド。メンバーは5人。
ボーカル、
5人は幼馴染でそれぞれを理解し合い、信頼し合い、大切に思っている。5人の熱い思いが重なり、そのバンドが奏でる音楽はとても素晴らしいものとなっている。
────スタジオ
曲が終わり、ジャーンという音がスタジオに鳴り響いた。みんな全力で音を奏でて熱くなったのか、大きく息を吐いて汗を拭った。
「お疲れ〜!結構いい出来だったんじゃない?」
「そうだね、今までで一番よかったと思うよ!」
「ま、いいんじゃない?」
「うん、いつも間違えてたところを間違えずに出来たよ!」
「流石つぐ〜。つぐってるね〜」
今日も5人は仲が良く、スタジオはとても和んだ空気が流れていた。
「じゃあ、とりあえず休憩にしよっか!」
リーダーであるひまりの提案にみんな賛成して、5人はしばらく休憩することにした。
「あ、そうだ!これ知ってる?スタジオに入る前にまりなさんから貰ったんだ〜!」
「ん、なにこれ?」
ひまりはみんなで談笑している時、思い出したかのようにあるチラシをカバンから取り出した。それをみんなは不思議そうに見つめた。
「えっと……"The Dream Band"?なんだこれ?」
「夢のバンド〜?」
巴とモカはそのチラシの真ん中にあった企画名であろう文字を見て首を傾げた。
「ひまりちゃん。これってどういう企画か聞いたの?」
「うん、まりなさんから聞いたよ。確か……『全国のガールズバンドを集めて最高の5バンドを決めて、さらにその中からボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードの5人を決めて、最高のガールズバンドを決める企画なんだよ!』って言ってたよ」
ひまりが立ち上がってまりなのモノマネをしながら言われたことを繰り返すと、みんなは唖然としてひまりを見つめた。
「………最高のバンドか……面白そうじゃないか?」
「ちょっと巴!?」
「ふ〜ん、面白そうじゃん」
「これは挑戦してみてもいいんじゃないかな〜?」
「蘭とモカまで〜!?うぇ〜ん、つぐ〜!」
「わ、私は似てたと思うよ!」
「つぐ〜!」
ひまりはみんなからモノマネの反応が貰えなかったためつぐみに泣きついた。
「で、どうする?リーダー」
「ぐすっ……え?」
「だからこの企画のこと。私達も出てみる?リーダー」
「最終判断はリーダーに任せるよ〜」
「ひまりちゃん、お願い!」
「えぇ〜!?」
ひまりはみんなから判断を迫られて驚いて、少しの間考え込んでいたが、吹っ切れたように言った。
「も〜う!みんなが出るって言うんだったら出るしかないじゃん!出ようよ!出て絶対最高のガールズバンドになろう!」
────Afterglow、参戦!
Poppin'Party、略してポピパ。
花咲川女子学園で結成されたガールズバンド。メンバーは5人。
ボーカル&ギター、
最初は香澄1人だけであったが、様々な出来事を通して他の4人もポピパのメンバーとなり、5人の初ライブは文化祭でのライブだった。色んな壁にぶつかりながらもそれを5人で頑張って乗り越えてきた。
今日はCiRCLEでの練習の日。
5人は練習を終えてスタジオから出てきた。
「まりなさん、ありがとうございました〜!」
「「「「ありがとうございました」」」」
「みんなお疲れ様!」
CiRCLEの受付でポピパのみんなはまりなにお礼を言った。
「う〜ん、久しぶりのスタジオの練習楽しかった〜!」
「そうだね〜」
「うん!」
「でもそろそろライブしたいよね」
「そうだな。最近してなかったし……」
すると5人の会話を聞いたまりなはピカーンと目を光らせてニヤッと笑顔を浮かべた。
「それならちょうどいいものがあるんだ〜」
「え、本当ですか!?」
「うん、これなんだけどね」
まりなはそう言うといち早く反応した香澄にあるチラシを手渡した。香澄がそれを眺めると他の4人もそのチラシを覗き込んだ。
「これは?」
「それは『The Dream Band』っていう企画のチラシなの。説明すると、全国のガールズバンドを集めて最高の5バンドを決めて、さらにその中からボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードの5人を決めて、最高のガールズバンドを決める企画なの!」
みんながまりなの顔を見てその話を聞く中、香澄はそのチラシをじーっと見つめていた。
「全国のガールズバンドのギタリスト集まる……!」
「いやギタリストだけじゃないからな?」
たえの言葉に有咲は素早く反応した。
「でも私達、その5つのガールズバンドの中に入れるのかな?」
「う〜ん、どうなんだろ?」
「私は大丈夫だと思うな!だって、Poppin'Partyだもん!」
少し不安そうに反応したりみと沙綾にまりなは自信満々にそう答えた。
「で、どうする?」
「どうしよう……」
「面白そうな企画ではあるけど、正直めんどくさいな」
「え〜、色んなギタリストの人に会いたい」
「目的はそれかよっ!」
参加するか迷っている沙綾、りみ、有咲であったが、たえは中々好反応で参加の意思を示していた。
「……香澄?」
そして何も今まで喋っていない香澄が気になった沙綾の一言でみんな不思議そうに香澄を見つめた。
「………面白そう!みんなで出ようよ!絶対キラキラドキドキする!」
「ふふっ、そう言うと思ったよ」
「緊張する……」
「ま、香澄がそう言うなら参加してやってもいいけど!」
「最高のギタリストに、私はなる……!」
「うんうん、みんな頑張ってね!」
────Poppin'Party、参戦!
Roselia。
他のバンドを圧倒する技術を有するガールズバンド。メンバーは5人。
ボーカル、湊 友希那。ギター、氷川 紗夜。ベース、今井 リサ。ドラム、宇田川 あこ。キーボード、白金 燐子。
FUTURE WORLD FES.のコンテストの有力候補でもあったが、その結果は落選だった。だがそれからRoseliaは自分達の技術を磨き続けている。
────いくか"頂点"へ狂い咲くために。
────CiRCLE
「……次の予約はこの日で」
「わかりました。お時間はいつもの時間で?」
「はい、お願いします」
友希那は受付でスタジオの予約を済ますと、受付の男の人に頭を下げて外のカフェで待っている他のメンバーの元に向かった。
「あ、友希那さ〜ん!」
「ちょっと宇田川さん、人前では静かにとあれほど……!」
「まぁまぁ……」
「友希那の分のドリンクも頼んでおいたよ☆」
「リサ、ありがとう」
友希那は椅子に座って目の前に置かれていたコップを手に取った。このような団らんな光景は結成当初は考えられないことであったが、今となってはそうおかしな事ではない。
5人が練習のことを中心で談笑していると、ある1人の黒服の男が5人に向かって歩いてきた。その人を不思議そうに見つめる紗夜、リサ、あこ、燐子であったが友希那は違った。
友希那はドリンクを喉に通して、コップを口から離すと同時にため息を出した。
「お久しぶりですね、湊友希那さん」
「またスカウトですか?」
"また"という言葉に他のメンバーはまさかという反応をした。その友希那に声を掛けた人物は、前に友希那をスカウトしたFUTURE WORLD FES.を企画している会社のスカウトマンであった。
「いえ、今回はスカウトではなく"ある企画"に参加して欲しいと思いまして。もちろん、Roseliaの皆さんに」
「私達に?」
「はい。こちらの企画なのですが……」
スカウトマンがある企画のチラシを友希那に手渡すと、隣に座っていたリサと紗夜はそのチラシを覗き込んだ。
「あ、ずる〜い!あこも見る〜!」
「わ、私も……」
それから向かい側に位置するところに座っていたあこと燐子もそのチラシを見たがって友希那の後ろからそれを見つめた。
「The Dream Band……?」
「はい。この企画は全国からガールズバンドを集めてその中から最高の5バンドを選び、さらにその内のバンドメンバー5人を選んで最高のガールズバンドを作るというものなのです」
「それ、なんだか、すっごく……かっこいい……!」
「全国から……」
「面白そうっちゃ面白そうだけど……」
好反応を見せたあこと燐子であったが、リサが苦い表情をして隣にいる友希那と紗夜の方を見た。
「こんな企画に参加している暇はないわ」
「湊さんの言う通りです。私達はより技術を高めなければいけなんです」
「え〜、出ないんですか〜!?」
「やっぱりそうなったか〜……ねぇ友希那、出てみようよ〜」
「ダメよ」
「だって全国のガールズバンドを集めるんだよ?そんな大勢と競い合ったらみんなの実力も上がると思うんだよね〜。ほら、ガルパの時だってそうだったじゃん?私もベース、前より上手くなったと思うし」
「あ、私も私も〜!私も負けるもんか〜って頑張れたもん!」
「わ、私も、そう、思います……」
「そ、それは……」
だがリサは心配通り企画への参加を反対する紗夜と友希那を説得しようとガルパ……ガールズバンドパーティーの話を出した。あこも燐子もThe Dream Bandに出たいので、リサと同じようにガールズバンドパーティーの思い出を語った。
すると紗夜もガールズバンドパーティーを通して自分の中の闘争本能とでも言うべきそれが刺激されてより上を目指すようになったことを否定出来ずに、少し考えを揺さぶられた。
「………そうね、その考えも否定出来ないわ」
「み、湊さん……!?」
「それがRoseliaにとって良い方向に繋がるのなら私はいいと思うわ」
「……湊さんがそう言うなら仕方ありませんね。参加しましょう、その企画に」
そして友希那と紗夜も参加に賛成するとあこ、燐子、リサは喜びの声をあげた。
────Roselia、参戦!
「ハロー、ハッピーワールド!、Pastel*Palettes、Afterglow、Poppin'Party、そしてRoseliaも参戦するようだぞ」
「これでひと安心やな」
「それにお前が目をつけた他のバンドもどんどん参戦するみたいだ。もちろん、それ以外のバンドもな」
「そうかそうか。誰も参加してくれへんかったらどうしようと思ったわ」
「はははっ、それはないと思うぞ。だって企画担当者はお前なんだから……雷光」
「いやいや、FUTURE WORLD FES.を企画してるお前の会社のおかげやよ……涼真」
「それは光栄で御座います……」
『ぷっ、はははははっ!』
雷光と涼真は居酒屋で雷光が思いついた企画、The Dream Bandのことを話して大きな笑い声をあげた。
あのとき雷光が涼真やまりなに話した"やりたいこと"とはこの企画のことであった。雷光はコンテストでRoseliaのライブを見て、いや、そのコンテストに出ていたガールズバンドのライブに『ガールズバンドの可能性』を感じてこの企画を思いついたのだ。そして全国のガールズバンドのライブを見て周り、雷光はガールズバンドの虜になってしまった。
「というかお前、ライブハウスで働いてるのか?」
「明後日が初日や。折角雇ってくれる言うてくれたんや、行かなしのびないからな」
「うちの会社で働いた方が給料いいぞ〜」
「嫌やよ。ああいう硬っ苦しいのは嫌なんや」
「ちぇーっ……」
「ま、これからはよろしく頼むわ」
「仕方ねーな。すみませ〜ん、生お代わり!」
「あ、オレも日本酒お代わり!」
「はい、ただいま〜!」
それから深夜になるまで2人は居酒屋で酒と談笑に浸った。
2日後……
────CiRCLE
「今日からお世話になります、響木雷光です!よろしゅうお頼み申します!」
『えぇ〜!?』
「オーナー!なんであの雷光さんがいるんですか!?」
「私ファンなんです!握手してください!」
「ははは……今日からはここの仲間ですから色々教えてください」
「はい、色々教えます!」
「ちょっと待って、色々ヤバいから」
朝の朝礼で雷光が挨拶をするとそれを知らなかった店員達は大騒ぎだった。
「じゃあ雷光さん、今日は仕事を教えながらするわよ!よろしくお願いします!」
「こちらこそよろしゅうな、まりなちゃん」
それからしばらくCiRCLEの店員内で雷光とまりなは付き合っているのではないかという疑惑が漂ったが、それはまた別のお話。
ただ、雷光はまりなに対しての気持ちは少しずつ異性としての好きの方に向いてきている。それも当然の当然。何故ならばまりなにCiRCLEで働くことを進められた時、まりなから求められた"自分"は、風林火山の自分ではなく、1人の人間である響木雷光だったことを知ったのだから。
だが雷光はその気持ちには気づいてはいないのである。
────続く。
ありがとうございました!
やっとプロローグ終わりましたね!
さてさてここでお知らせしたいことがありまして。
まずはこの物語の主人公は雷光ではないことです。この物語の主人公はあくまでポピパ、Roselia、パスパレ、アフグロ、ハロハピの5バンドのメンバーです。雷光はまぁ、サブキャラみたいな扱いでいてもらえれば結構です。
あと、次回からは一人称、つまり人物からの視点で書きたいなと考えています。自分にとっては三人称、今までのような書き方に慣れているのですが、ここは挑戦として物語全体を一人称で書きたいと思いますので、今までも一人称で書かれている作家様!なにかこうした方がいいとかあれば言ってください!勉強になりますので!
それではまた次回お会いしましょう!