「消えなさい!」
「やぁあ!」
ガキンと、金属音が周りに響き渡る。
ランサーの槍とマシュの盾がぶつかった音だ。
あの後マシュと私は先ほどまで居た場所から離れ、大きな橋が掛かった川の所まで移動していた。
なぜここに来たのか。それは、バーサーカーからの言葉からだった。
「マシュ。マスター。悪いがランサーを連れて少し遠くに行けるか?」
「出来ないことではありませんが・・・何故です?」
「いや、近くにいると私の攻撃に巻き込んでしまう危険性があるからな。君も自分の戦っている相手に集中したいだろう?」
「安心してくれ、所長は責任を持って私が守り抜く」
その言葉には自分の力への絶対的な自信が含まれており、私はそれを信じることにした。
「わかった!行こうマシュ!」
「はい!」
「おやおや、何処にいくのです?」
そして、今いる場所まで移動してきたのだ。
付くなり、ランサーは私目掛けて槍を振るってきたがマシュが盾で防いでくれた。
そこを皮切りに戦いが繰り広げられられた。
初めはランサーと、互角の戦いをしていたマシュだったが、時間が経つに連れ段々と押され始めていく。
理由は明確で実戦経験の有無から来るものだった。
怯えていた私にマシュは手を握ってくれたが、そもそもは戦うのはマシュで本来一番怖いのはマシュのはずなのだ。しかも、初めて戦うサーヴァントなのだから尚更。
今までは力も知能もあまり持ち合わせていない骸骨達だけだった。用心こそすれど負ける可能性、ましては死ぬ可能性など一ミリも考えなかった。だが、今回戦うのは力もそして戦いの為の知識も全てがマシュ以上のサーヴァントだ。今まで通りいくはずがない。
実際マシュはランサーの攻撃に対応するのが精一杯で、防戦一方になるばかりだった。
「くっ!」
「先ほどまでの威勢はどこに行ったのです?守ってばかりでは勝てませんよ!」
ランサーからの重い一撃。
これも何とか防げたが、攻撃の衝撃で地面がわれてしまう。食らったらそれこそ一撃で私達などバラバラになるだろう。
さらに厄介なのが、ランサーの髪だ。
どうやら、ランサーは髪を変化させることができるようで、髪を蛇にして攻撃してくる。
その二つはマシュに死の恐怖を与えるには十分すぎるほどだった。
(このままじゃ・・・)
「・・・貴女は初々しくも聡明な目をしてますね」
ランサーからの言葉にマシュは心の中で首を傾げる。
「?急に何を・・」
「貴女ならば理解しているのでは?」
「貴女は私には勝てないと」
「!」
ランサーから告げられた重い現実。
それは、焦りとなりマシュの心に広がっていく。それが原因か、割れた地面のひびに足を引っ掛け体勢を後ろに崩してしまう。
「しまっ・・・!」
「終わりです!」
ランサーの槍が首目掛けて、振られる。
その刹那それは起こった。
「ーーーーアンサズ!」
「!?」
声が響く。
それと同時にランサー目掛け火の玉が飛んでくる。
「くっ!?」
ランサーは咄嗟に後ろに跳びそれを避ける。
だが、マシュへの攻撃は失敗に終わった。しかし、その事については気にしてないのかそれとも、もっと重要な事が起こったのか声のした方を睨み付ける。
「貴様キャスター!」
私達も声のした方を見ると、杖を持ち水色のフードを被った青髪の男がいた。
タイトル詐欺もいいとこじゃないかな、ここまで出番ないと