イッセーと黒猫の恋物語   作:kue

1 / 36
一猫

「長いこと予約して待ったかいがあった!」

俺―――――兵藤一誠は袋に入った一冊の写真集を抱きしめながら家路を歩いていた。

この本は俺のおっぱいメモリー第135人目の

グラビアアイドルの写真集で人がごった返している場所に一時間以上並んで

ようやく買えた一冊だ。

父さんも母さんも今日は結婚記念日の旅行でいない!

家には俺だけ!つまり

「自由だぁぁぁぁぁ!」

「な、何あの子。キモイ」

おっと、つい心の叫びを口から出してしまったみたいだ。

偶然近くにいたJKにめちゃくちゃ後ろ指を指されている

ような気もするが今はどうでもいい!

「ん?」

俺が家への道を歩いていると、前にある電柱の下で傷だらけの黒猫が座っていた。

その傷はかなりひどいものでところどころ、血が滲んでいた。

そのクロネコと俺は視線があった。

「……」

何故か、俺はその黒猫から視線を外すことが出来なかった。

なんというか……言い表せないんだけど…何かが俺を引きつけてるんだ。

俺は一刻も早く雪ちゃんのおっぱいを見ないといけないんだ!

なのに!なのになんで動けないんだ!

俺はまるで、金縛りにでもあったみたいに傷だらけの黒猫から目が離せなかった。

 

 

 

 

「にゃ~☆」

結局、俺は傷だらけのクロネコを放っておけず家にテイクアウトして

今は必死にホームページとにらめっこしながら治療をしている最中だ。

「えっと、消毒したから……後は、包帯か。よし!…どこ行った」

俺は仕上げの包帯を黒猫に巻こうとするが

さっきまで俺の膝に乗っていたクロネコはいなかった。

「あれ?どこ行った?」

俺は一階のリビングをくまなく探しまわるが

どこにも黒猫の姿は見当たらなかった。

「ん~?二階か?」

俺はそう考えて階段を上り自分の部屋の前に着いた瞬間!

ビリビリビリビリビリ!

……い、嫌な予感がする!

俺は慌てて部屋に入るとそこには戦慄の光景が広がっていた。

「にゃ~☆」

黒猫が楽しそうに爪で雪ちゃんのおっぱいがビリビリに破っていたのである。

「ノオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!」

 

 

 

 

「ぐすっ!」

俺は猫の手当を終えてひと先ず、猫を俺のベッドに乗せて

お星様となった雪ちゃんのおっぱいに手を合わせていた。

「ごめんよ!君のおっぱいを見る前に破かれてしまった!

君のおっぱいは俺の頭の中に永遠に刻むから!」

「にゃにゃ~。そこまでおっぱいがみたいのかにゃ~?」

「ああ、みた…」

突然、俺の部屋に女性の声が聞こえてきた。

……今の声は誰だ?…どう考えても女の人の声だった。

しかしだ、俺。よ―――く考えてみろ。この家には俺と黒猫しかいない。

なら、誰の声?

俺はクロネコを乗せていたベッドに目線を向けるとそこに声の主らしき人物がいた。

「にゃん☆」

黒い着物を着て、着物の上からでもわかるふっくらとしたおっぱい、

頭には猫耳、腰のあたりに尻尾が生えためっちゃ

艶めかしいお姉さんが俺のベッドに座っていた。

「だ、誰?」

「私?私は貴方が助けたクロネコにゃん☆名前は黒歌にゃん☆」

っ!や、やべえ超可愛い!!

俺は黒歌と名乗る女性の仕草に撃ち抜かれた!

「お、俺は兵藤一誠です!」

俺は反射的に立ち上がり敬語で自己紹介をした。

「ふ~ん…中々良い男にゃん☆」

「え、えっとなんで猫が人に」

「私は猫又って言う妖怪にゃん」

あ~妖怪ね…はあぁぁぁぁぁぁ!?よ、妖怪!?

「にゃははははは!驚いた顔してるにゃん!」

いやいや、だって妖怪って言われても!!

それよりも気になる事がある。

 

 

 

「何で黒歌は傷だらけでいたんだ?」

「っ!まあ、ちょっと怪我をしたにゃん」

…気のせいだろうか…一瞬、彼女の表情が暗くなった。

何か悲しいことを抱えていそうな雰囲気だった。

……放っておけない。

黒歌のあの表情を見たせいか、はたまた彼女の傷を一目見たからか

分からないが俺はどうもこの子を放ってはおけなかった。

「イッセー?」

「っ!あ、悪い」

俺は無意識のうちに黒歌の頬に手を当てていた。

…なんでだろうな。この子から目が離せない。

「何かないか?」

「え?」

「俺に何かできることないか?黒歌の事は分からないけど

お前の話なら聞ける。だから教えてくれないか?お前の事」

俺は彼女の手を握りながらゆっくり語りかけていった。

「っっっっ!」

何故かいきなり黒香は顔を真っ赤にして顔を俯かせた。

「わ、私は黒歌。妖怪で猫又のお姉さんにゃ」

「俺は兵藤一誠。人間だ」

「白音って言う妹もいるにゃん」

「俺は一人っ子だ。父さんも母さんもいる。後、エロイってよく言われる」

「私は猫じゃらしが……大好きで」

 

 

黒歌は自分の事を紹介しながら涙を流していた。

俺は本当に何も考えずに彼女を抱きしめた。

いつもなら興奮するんだろうけど…なんでだろうな。

今は全然興奮しない……むしろ安心感が持てるというか。

黒歌はそのまま俺に抱きしめられながら俺の胸を涙で濡らしていった。




こんにちわ、kueと言うものです。
なろう⇒アットノベルス⇒ハーメルンって言う感じで引っ越してきました。
これからよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。