イッセーと黒猫の恋物語   作:kue

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第十五猫

「ほ、本当に良いのかい? イッセー君」

「あぁ、来い! 木場!」

強化合宿最終日、俺は目隠しをした状態で木場と戦うことに決めた。

ここ数日間、分かったことは俺にはアーシアみたいに魔力の才能は皆無だし、

木場みたいに剣術が凄いわけでもないし、白音みたいに仙術がメチャクチャできるわけでもない。

だから俺は少しでもみんなの足手まといにならないようになる。

「行くよ!」

木場がナイトの特性である高速移動を使っておれの周りを回り始めた。

集中集中………

「そこか!」

『Boost!』

俺は籠手を出して仙術で感じ取った木場がいるであろう

場所に殴りかかると籠手が何かに防がれた。

「よっしゃ! 成功」

「ふん!」

――――ドゴォォォン!

「うぎゃぁ! そ、その声は白音か!?」

俺は目隠しをとって慌てて殴られた方向を

みるとそこには何食わぬ顔で立っている白音がいた。

「兄様……まだまだですね」

「いやいや! 不意打ちは無しでしょ!」

「……仙術は不意を突かれても避けられます」

うぐっ! 白音に突かれたくないところを突かれちまった!

おぉぉぉん! なぜ、マイシスターはここまでドSになったのですか!?

お胸は小さいまま

―――――ドゴォォォン!

「ごふっ!」

今度は腹部に白音の蹴りを入れられた俺は

マウントポジションを取られて何発も連続で殴られました。

 

 

 

そんな強化合宿から数日後、ついにレーティングゲーム当日になった。

集合場所はオカルト研究部部室になっている。

「兄様……ついに今日ですね」

「あぁ……あの焼き鳥野郎をぶん殴ってやる」

そう気合いを入れていると部屋のドアがノックされて、アーシアが入ってきた。

「アーシア、お前その服」

「……はい」

入ってきたアーシアが来ていたのはシスター服だった。

悪魔になる前までは毎日来ていた服、でも悪魔になってからはアーシアは

シスター服を着ることはなかった。

それに……アーシアから不安を感じるな。

「不安なのか?」

「え?」

アーシアは自分が抱いていた感情を言い当てられたことに驚いたのか

俺のほうをジッと見てきた。

「……隣いいですか?」

「ああ」

アーシアが俺の隣に座り込むと腕に抱きついてきた。

うっひょぉぉぉぉ! アーシアの控えめおっぱいがいま俺の腕に当たってるぅぅぅ!

右隣りにはアーシア、左隣には白音! これぞまさしく両手に花!

「私怖いんです。今から戦うとなると手が震えてきちゃって」

俺はアーシアの言ったことに少し共感を覚えてしまった。

俺だってつい、この間まで普通の学生……まぁ、少し違うけどこんな闘いに

参加するようなやつじゃなかった。でも、俺も今では一悪魔だ。

これから先、幾度となく強い奴らと戦う。

俺だって不安を感じてるさ。

俺はアーシアと白音の手を軽く、握り締めた。

「安心しろ。俺と白音がアーシアの分まであいつらをぶん殴ってやる!

それに、アーシアは戦闘要員じゃない。お前はみんなの傷を回復する要因なんだ」

俺は話を進めながらアーシアの頭に手を置いてなで始めた。

「お前は俺が護ってやる。だから、アーシアは

みんなの怪我を治す女神さまでいてくれ。な?」

それに、アーシアが相手をバタンバタンと殴り倒していく光景も想像しにくいしな。

「はい! イッセーさんたちのけがは私が治します!」

アーシアが満面の笑みを浮かべて俺にそう言った。

彼女からはもう、不安という感情は感じられなかった。

「流石、兄様。タラシなことだけはあります」

「たらしってなんだよ! 俺は黒歌一筋だぞ!」

「……一筋」

それに今、気になっているのは最近の白音だ。

なんか俺の発言の後に結構、顔を俯かせてぶつぶつ呟いているみたいだけど

その背後からはどこか悲しい何かが感じるんだよな。

「白……時間みたいだな」

俺が白音にそのことを尋ねようとした瞬間に床に魔法陣が展開されて

真っ暗だった部屋を赤色の染め上げた。

「イッセー、小猫、アーシア。準備はいいわね」

「「「はい!」」」

魔法陣から出てきた部長の確認に俺たちは気合いのこもった返事を返した。

絶対にあの焼き鳥南蛮野郎をぶっ飛ばしてやる!

俺はその決意を胸に秘めながら魔法陣に乗り、部室へとジャンプした。

 

 

 

部室へとジャンプしたのは良いんだが結構、時間が余っているらしく

各自、緊張をほぐすために読書をしたり紅茶を飲んだりしていた。

かくいう俺は……エロ本を読んでいた。

「うぉぉ! この子超胸でけぇ! 腰もいい具合にくびれてるし、おっ!

この子は胸は小さいけど童顔でかわいいなおい!」

「……イッセーの集中するためのものはエロ本なの? 小猫」

「……はい。テスト前とかでも平気でエロ本を読んでいます……が、

それで集中力が増すのは確かのようです。実証済みなので」

何やら部長と白音のヒソヒソ話が俺の耳を突いてくるがそんなの今はNothing!

うぉぉ! この子、お尻小さくてかわいいな! うほぉ! この子はさっきの子よりも

胸がでかい! まぁ、一番は黒歌だけどな!

そんなことを思っていると視界の端に木場が見えた。

あ、そうだ。

「なあ、木場」

「どうかしたの? イッセー君」

木場は顔をあげて爽やかスマイルを浮かべて俺を見てきた。

畜生! こんなときでも爽やかイケメンって絵になるよなぁ!

「いやな。俺、籠手だけじゃ不安だからお前に魔剣でも借りようかと思って」

「僕は構わないよ」

そう言って木場は魔剣創造を使い、俺の一本の魔剣を作り出してくれた。

刀身は黒色で持ち手の部分からは鎖がチョロッと出てる。

「普通の魔剣だけど」

「構わねぇよ」

俺が木場から魔剣を受け取った瞬間、部室の床にグレモリー家の紋章が描かれた

魔法陣が出現し、そこから銀髪メイドのグレイフィアさんが現れた。

「皆様、準備が整いました」

その一言で全員の表情に緊張の色が浮かびあがった。

皆、緊張の面持ちで魔法陣の上に乗った……なんか、感じが気に入らねぇ。

「何を緊張してんだよ木場!」

俺は近くにいた木場の肩に手を回して、朗らかに笑いながら近くに寄った。

「イッセー君。君は緊張しないのかい?」

「緊張? そんなの俺にはNothing! それに、緊張しっ放しじゃ

最高のパフォーマンスはできないぜ? ここは適度に気楽に行こうぜ!」

「……兄様。それは逆効果です」

「え? マジで?」

俺がそう言った瞬間、部員のみんなの顔に笑顔が浮かび上がった。

よし! これでいつものみんなに戻ったな!

「行くわよ! みんな!」

『はい!』

気合いのこもった返事が発されたと共に俺達はステージへと転移した。

 

 

 

 

俺達が転移された場所はいつも通っている駆王学園の部室だった。

一瞬、転移が失敗したのかとも思ったが外をチラッと見てみると

空が白色だったから失敗はしていないみたいだ。

どうやら、悪魔の力を使って学園を模したものを作ったらしい。

『皆様。このたびグレモリー家とフェニックス家のレーティングゲームに

お越しいただきありがとうございます。このたび審判(アービター)役を

させていただきますグレモリー家の使用人のグレイフィアであります。

放送のスピーカーからグレイフィアさんの声が聞こえてくる。

……そういえばあの人も結構、巨乳だったな。

でも、もうあの人の心は誰かの物になってるしな~。

大体、人の好意がどっちに向いているのかというのも仙術を嗜んでいれば

気配を探るだけで分かってしまう。

『両陣営転送された場所が本陣となります。リアス様の本陣が旧校舎の

オカルト研究部部室、ライザー様の本陣が新校舎の生徒会室となります。

兵士の方はプロモーションする際は相手の本陣まで赴きください。

なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまでです。それでは開始です』

放送からサイレンの様な音が響き渡り、レーティングゲームの開始を告げた。

 

 

「作戦はさっき、伝えた通りよ。突然の変更

なんかはみんなに渡したイヤホンから随時報告するわ」

俺たちは旧校舎の入り口と出口に値するドアの前で最後の確認を行っていた。

「良い? まずは体育館を占拠するのよ。さぁ! 相手を吹き飛ばしましょう!」

『はい!』

俺たちは気合のこもった返事をしてそれぞれの持ち場へと向かった。




おはようございま~す。Kueです。
さて……この二次はどこの巻までかこうか……一応、最新刊の14までは矛盾なく
いけているとは思うんですが……まあ、後々考えよう。それでは!
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