イッセーと黒猫の恋物語   作:kue

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第十六猫

俺と白音は体育館の入口へとたどり着いた。

ちょっとだけ、ドアを開けて中の様子を見るとやはり数人の女の子の姿が確認できた。

そういえば焼き鳥南蛮野郎の下僕はみんな女の子だったな……俺もいつか最上級悪魔になって

イーヴィルピースを貰って女の子だらけで強い卷族を作ってやる! ……そこに黒歌を

入れられるように頑張らないとな。

「そこに隠れてるのは分かってるわよグレモリー家の下僕さん!

ここに入ってくるのを監視してたんだから!」

そんなことを考えていると体育館から女性の甲高い声が聞こえてきた。

どうやら、俺達が侵入してくるのは筒抜けだったらしい。

俺は白音とアイコンタクトをかわすとすぐさま、体育館へ入った。

「「喰らえぇぇぇぇ!」」

が、その瞬間上から声が聞こえてくる前に気配を感じたため俺たちは左右に別れて

その場から離れると顔が同じの女の子二人がチェーンソーを持って上から落ちてきた。

「これこれ、女の子がそんな物騒なものを持ってはいけませんよ!」

「「あの時の恨み! ここで晴らしてやるぅぅぅ!」」

「俺なんかしたっけ!?」

俺は双子の姉妹が振ってくるチェーンソーを避けつつ、体育館の中央へと

行った瞬間、また上から誰かの殺気が降ってきた。

「嘘!?」

俺は木場から借りた魔剣を上にあげると、ちょうど剣の刀身で防がれる形に

なるように相手の武器が当たった。

「この程度で驚くなッつうの! 女の子だろうが容赦はせん!

そのおっぱいを揉。じゃなくて、てめえらを倒す!」

「今、あんた不純なことを言いかけたでしょ! 変態!」

「「変態――――!」」

棒を持った女の子と双子ちゃんから汚いものを見るかのような視線と

非難の声がおれに襲いかかってきやがった。

「うるせぇ! 男はいつでも狼なんだよぉぉぉ!」

俺は双子ちゃんに向かって魔剣を振り下ろすとチェーンソーの刃と刀身が

ぶつかり合い、あたりに火花と金属音をまき散らした。

「ハァハァハァハァ! 揉ませろ!」

ん? 後ろから何やら襲いかかってくる子がいるようですな。

「キモい! とっととあっちに逝っちゃごばぁ!」

俺は後ろから気配を感じたから首を右に曲げるとあいた空間を通過して

棒が突っ込んできて双子の片割れちゃんの顔面に直撃した。

「イ、イル!」

「よそ見してんじゃねぇ!」

「ごっ!」

俺は後ろで固まっていた和服ガールの腹部に魔剣の持ち手の部分を思いっきり

ぶつけて、そのまま殴り飛ばした。

「ゲホッ! ゲホッ!」

「味方が怪我したからって集中力を切らしちゃいかんだろ」

さっきの顔面に棒の一撃を加えられた女の子は鼻血をタラタラ出しながらも

チェーンソーを持って後ろから俺の脚を狙って斬りかかってきた。

「とう!」

「あ!」

俺は飛び上がって後ろからの攻撃を避けると、そのまま女の子の

髪を掴んで地面に着地すると同時に首元に魔剣を添えた。

「イ、イル!」

「動くな! こいつがどうなってもいいのかよ」

俺がそう言うと簡単に目の前の二人は動きを止めた。

「は、はぁ? あ、あんた何してんのよ。これはレーティングゲームよ?

それに下僕の数はこちらの方が上よ。そんなこと無意味よ」

棒の少女はそう言うがその子の気配がかなり揺らいでいた。

どうやら、本気でイルっていう子を傷つけたくはないらしい。

それがレーティングゲームであっても……。

「だったら俺に殴りかかってこいよ。そして、俺ごとこいつに攻撃を加えろよ」

「くっ! ……あんた男として恥ずかしくないの!?」

ありゃりゃ、そういうパターンに突入しちゃいましたか。

ああ恥ずかしいさ、こんな小物じみた事をするなんて男として恥ずかしいことさ。

「あのな、確かに恥ずかしいさ。でも、恥じらいを優先してこのゲームに

負けたら意味がねぇだろうが! このゲームには部長……リアス先輩の

これからの人生がかかってんだ! そのためだったら恥じらいなんか捨ててやる」

『熱い展開のところ悪いけど朱乃の準備が出来たわ』

耳につけていたイヤホンから部長のきれいな声が聞こえてきた。

うぅ、聞いているだけで癒される気分だぜ……んじゃ、ここはもう用済みか。

「白音!」

俺が白音に叫ぶと白音は首を縦に振って相手を殴り飛ばして出口の方へと走って行った。

「じゃあな! 双子ちゃんと棒使いちゃん!」

俺は人質に取っていた子を向こうの方に蹴飛ばして返してから出口の方へと走った。

「逃げる気!? ここは重要地点でしょ!」

棒を持っていた女の子がおれたちに叫んでくるのが

聞こえたけど俺たちはそれを無視して体育館から出た瞬間!

一瞬の閃光の直後、凄まじい爆音が鳴り響いて体育館に巨大な落雷が直撃した。

「テイク」

上空には巫女服姿の朱乃さんが翼を広げて宙に浮いていた。

落雷が直撃し体育館は木っ端微塵に吹き飛んでおり、残っているのは

体育館の中にある床くらいなもんだった。

「うわぁ、すんげぇ威力。あんなの落ちてくるのがわかってても避けきれねぇよ」

『ライザーフェニックス様のポーン三名、ルーク一名戦闘不能!』

四人が戦闘不能状態に陥ったことを知らせるグレイフィアさんの放送が

俺たちの耳に入ってきた。

「流石……白音。そこ退いてろ」

「……はい」

白音が俺の近くに寄ってきた瞬間!

先ほどまで白音がいた場所の地面が爆ぜて、大きな穴が開いた。

「残念だったな~。魔法使いさん」

俺がそう言いながら後ろを振り向くと朱乃さんよりも高い位置にフードをかぶり

魔導師の格好をしている女性が浮いていた。

「な、何故私の攻撃が来ると」

「さぁ? ギリギリまで魔力を抑えていたんだろうがバレバレ。

俺のおっぱいセンサーに虚乳だろうが巨乳だろうが反応す」

「うごぉ!」

俺が話しかけている途中に脇腹に凄まじい衝撃が走って俺は地面に倒れてしまった。

イ、イタイィィィ! こ、この殴り方は!

「白音! お前不意打ちは卑怯だぞ!」

「……兄様。ゲーム中くらいはエロの精神は捨ててください」

「な、何を言うか! おれからエロを捨てたらいったい何が残る!? 何も残らない!」

「…………では、先ほどの発言を姉様に」

「ん、ん~。七割くらいは捨ててもいいかな~」

俺の反抗はわずか数秒で撃沈してしまった。

黒歌の関節技は本当に痛くて仕方がない……まぁ、密着できるから良いんだが

その感触を感じていられないほどの激痛だしな。

「イッセー君。小猫ちゃん、お遊びはここまでですよ」

「……ここは私と姫島先輩に任せて兄さまは行ってください」

「おう! ガツンと殴ってやれ!」

俺は魔導師の女性は二人に任せてこの場から去った。

「逃がすとでも!?」

「ごふっ!」

どうやら魔導師が俺に攻撃をしようとしたみたいだが白音の攻撃を喰らったみたいだ。

あの女の人の魔力がかなり散らばったからな。

俺はそう考えつつ次なる目的地であるグラウンドへと向かった。

 

 

 

 

『ライザーフェニックス様のポーン三名リタイア』

俺がグラウンドに向かっている最中、そんな放送が聞こえてきた。

おぉ、三名ですか……となると木場が三人とも片づけたみたいだな。

気配から見るにほぼ無傷と言ったところか……流石はナイト様。

「待っていたぞ!」

「へ?」

考え事をしている最中に突然、俺の耳に女性の声が聞こえてきたもんだから

みっともない声を出してしまった。

声がした方向を見るとそこには甲冑を装備した女性がグラウンドの中央に立っていた。

……ここってグラウンドだよな?

俺は慌てて回りを確認するが確かにここはグラウンドだった。

「私の名はカーラマイン! こそこそと腹の探り合いをするのには

もう飽きた! 見るからに貴様は剣士! いざ尋常に勝負しようではないか!」

ありゃりゃ、どうやらカーラマインさんは俺をナイトと勘違いしているらしい。

「悪いけど俺、ポーンなんだ」

「それがなんだ! ポーンだろうが関係ない! 剣を持っていれば全員剣士だ!」

いや……それはちょっと無理が……でも、どのみちこいつも倒さないと無理だしな。

「わかった。勝負しよう、ただ俺の主要武器は剣じゃないんだ」

俺は木場から借りた剣を捨てて拳を握り締めて戦闘態勢に入った。

「俺の主要な武器は……この拳だ!」

「―――――ッッッ!」

俺が走り出した直後、カーラマインさんは何かを感じ取ったらしくナイトの特性である

高速移動を使って俺から離れた瞬間、地面に大きな穴が開いた。

「くそ……やっぱ、今の俺じゃいきなり攻撃する場所は変えられないか」

カーラマインさんが後ろに下がることは気配を読み取って分かったんだけど

もう攻撃のモーションに入っていたから違う場所を殴っちまった。

「そうか……構わん。武器がなんであろうが関係ない! 行くぞ!」

カーラマインさんが走り出した直後、俺も走りだしてお互いの得物―――剣と拳が

ぶつかり合い、あたりに凄まじい衝撃波が生まれた。




こんばんわ! 数日ぶりの更新です! 
多分、この作品は原作内容でいえば五刊くらいまでしか書かないと思います。
理由はほとんど、原作そのまんまの劣化コピーになり得るからです。
まだ確定ではありませんが。
それでは!
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