イッセーと黒猫の恋物語   作:kue

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二猫

黒歌は俺の胸で泣きつづけてそのまま眠ってしまった。

俺は黒歌を起こさないようにベッドに寝かした。

彼女が寝返りを打つたびにその豊満なおっぱいが右に左に揺れに揺れる。

――――――――ゴクリ。

俺はその光景を見てつい生唾を飲んでしまった。

い、今黒歌は寝てるんだよな?……いやいや!駄目だ駄目だ!

無防備な女の子にちょっかいを掛けるのはいくらなんでもだめだ!

……とはいっても触りたいのが男の性。

「んにゃ?」

俺が腕を動かそうとした瞬間に、黒歌が目を覚ました。

……触りたかったな~

「にゃ?私は眠ってたのかにゃん?」

「ああ、ぐっすり寝てたよ」

…猫耳に猫の尻尾…うん、めっちゃ可愛い!

「で、何があったのか話してくれないか?」

「…安心するにゃん!何もないにゃん」

黒歌はそうやって微笑む……が、俺にはどうしても彼女が

心の底から笑っていないように見えて仕方がなかった。

それにさっきのお前の泣いてるところを見た後だから、余計にそう見える。

…でも、黒歌にとってそれは入られたくないところかもしれない。

所詮俺は一人の人間、黒歌は猫又って言う妖怪。

「イッセーは…悪魔を信じるかにゃん?」

突然、黒歌は俺に話を振ってきた。

悪魔?悪魔ってあの悪魔か?

「…前までは信じなかったけど今は黒歌に

出会ったからそういう類の物も信じるよ」

「にゃはは♪確かにそうにゃん…実は私は妖怪でもあり」

バサッ!

「悪魔でもあるにゃん」

……黒歌に黒い翼が見えるのは気のせいじゃないな。

はははは、前だったらめちゃくちゃ慌ててただろうに今は妙に

落ち着いてられるな。

それから俺は黒歌に悪魔について教えてもらった。

 

 

 

 

今からはるか昔。

悪魔、天使、堕天使の三種族は争っていて

それは泥沼戦争になったんだけどそこに二天龍と呼ばれるすんごい強い

龍が乱入して、暴れに暴れ回った挙句三種族に対してでかい態度をとったから

三種族はブチギれて、協力してその二天龍をぶっ倒したらしい。

その戦争で純潔悪魔が大勢死んで悪魔の存続がヤバくなったので

悪魔の駒(イーヴィルピース)と呼ばれるもので悪魔に転生させ、

悪魔の数を増やそうとしているらしい。

「という訳だにゃん」

「そっか……黒歌も悪魔なんだな」

「そうだにゃん」

でもそういう彼女の表情は芳しくなかった。

言うなら隠し事をしていてそれがばれないように必死に隠してるみたいな。

「今日のところは帰るにゃん」

「え?もうちょっとゆっくりしていけよ。今、親父もおふくろも

旅行に行って1週間は帰ってこねえし」

「にゃはは♪そういう訳にもいかないにゃん……イッセー」

「なんだ?」

「また来てもいいかにゃん?」

その時、彼女の笑顔を見て俺の心臓の鼓動が一瞬だけ高くなった。

「あ、ああ。い、いつでもいいぞ!」

「にゃん♪嬉しいにゃん」

そう言って黒歌は窓から飛び降りた。

俺は窓の外を見ると一匹の黒猫がスタスタと歩いて行くのが見えた。

「……黒歌」

何故か俺は一時の別れなのに…こうなんというか…

「ああもう!分かんねえ!」

俺はやけくそになりベッドに寝そべった。

 

 

 

 

 

それから2日くらい経ったかな。

「にゃん♪」

「にゃ、にゃ~」

うん、俺の前には黒髪の黒歌と白髪の白音ちゃんが目の前にいた。

もうびっくりしたよ。俺が学校から帰って来て部屋に入ると

二匹の猫耳、猫の尻尾を備えた美少女猫がいたんだから。

「紹介するにゃん。妹の白音にゃん」

「よ、よろしくお願いします」

「あ、ああよろしく」

俺が白音ちゃんに握手をしようとした時だった。

「っ!?」

何故かいきなり白音ちゃんは血相を変えて俺から

離れると威嚇?みたいな行動をし出した。

「姉さま!聞いてませんよ!」

「にゃにゃ~。白音も気づいたかにゃん?でも、大丈夫にゃん。

イッセーなら大丈夫だから」

…こんなやさしい黒歌を見るのは初めてだ。

なんというか家族だからかな。

白音ちゃんは黒歌に言われて渋々俺に近づいてきた。

「な、何がどうなってんだよ」

「イッセー…貴方は神器(セイグリッドギア)を宿してるにゃん。しかも超絶強いやつにゃん」

……は?神器?なんじゃそれは。

「な、なんだよその神器(セイグリッドギア)って」

「神器(セイグリッドギア)って言うのは…まあ、簡単にいえば力の源にゃ。

その超絶強い奴がイッセーの中に宿ってるにゃん」

……そんな簡単に言われてもどう反応していいか分からねえよ。

「ひと先ず、イッセー。体を鍛えるにゃん♪」

「はい?」

俺は黒歌に連れられて公園に行くと何故か筋トレをやらされた。

それも結構ヤバいめの奴な。

腕立て伏せは最初は50回を2セット、それを各種筋トレをやる。

しかもそれを毎日続けさせられた。

 

 

 

そんな意味が分からない筋トレが3日くらい続いたある日。

俺は筋肉痛を黒歌と白音ちゃんの仙術とやらで治してもらっていた。

いや~、女の子にくっついてもらうっていうのは最高だね~。

黒歌のデカイおっぱいは俺の腕にあたってむにゅんと形を変える。

しかもそれがまた柔らかいんだよ。

そんで白音ちゃんも小さいがふくらみはちょっと感じられた。

「イダダダダダ!」

「イッセーさんの顔、変態です」

まあ、こんなふうに妄想してたら白音ちゃんにつねられるんだがね。

ちなみにすねた白音ちゃんは結構癒し系である。

口を三角にして目を細め、耳を折りたたんで尻尾を左右に振る。

はぁ~♪。見てるだけで癒されますな~。

ふと、俺は白音ちゃんの腕に視線を落とすと…痣があった。

「白音ちゃん、ちょっとごめん」

「え?ちょ」

俺は白音ちゃんの制止も聞かずに腕の部分だけ服をまくると。

「これ、どうしたの」

腕にはたくさんの痣があった。

それも結構新しいものだ。

「……」

「白音ちゃん」

聞いても白音ちゃんは一向に話してくれない。

まさかと思い俺は黒歌の着物の腕の部分を無理やりまくると

黒歌にも痣があった。

痣だけじゃない、何か刃物で切られたような跡もあった。

「黒歌、どうしたんだよこの傷」

「ちょ、ちょっと紙で」

「紙なんかでこんな肘の部分を着るか?まだノースリーブを着てるなら

考えられないこともないがお前は着物を着てるんだ。そんな筈はない」

俺がそう言うと黒歌は表情を暗くして俯いた。

なんで…なんでそんな表情をするんだよ!

「黒歌、教えてくれ。何があったんだ」

「…何もないにゃん」

「黒歌!」

「だから何もないって言ってるにゃん!」

ドン!

「グハッ!」

 

 

 

な、なんだ今の!?俺何に押し飛ばされたんだ!?

俺は何もしてないのに何かに押されたように壁にまで押されていた。

「……イッセー…白音を頼むにゃん」

そう言って黒歌は窓から出ようとする。

「待てよ!どこに」

「駄目です!」

「うわっ!白音ちゃん!?離して!」

白音ちゃんは俺に足にしがみついて離そうとしない。

「イッセー…貴方に出会えてよかったにゃん」

「待ってくれ!黒歌!黒歌―!」

俺の制止も聞かずにそのまま黒歌は窓から飛び降りた。




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