「おい、イッセー!これ見ろよ!」
俺が黒歌に告白し、晴れて恋人同士になった日から早、2カ月が経過し
涼しかった気候は扇風機が英雄に見えるほど、暑くなっていた。
そんなある日の放課後、俺の同志である元浜がエロビデオを片手に
俺のところに走ってきた。
「ん?ああ、レアものだな」
「だろ!?今日俺んちで見ないか!?」
元浜…前の俺ならホイホイついていったさ…
でも、俺にはそれよりも大事なものができたんだ。
黒歌…俺の大切な…女性って言っていいのか?
いや、まあ女性なんだが…猫又だし…メス猫?
ま、どうでもいいや。
「いや、今日は止めとくわ。じゃあな」
俺はそう思いながらも元浜達に別れを告げ教室から出た。
「なあ、最近イッセー変わったよな」
「ああ、去年なんか欠点ギリギリだったのに今じゃ
ランキング上位に名を連ねるんだぜ?」
「しかも最近兵藤はモテてるわよ」
「「なにぃ!?」」
「特に一年生よ!」
「「地獄に落ちやがれ!」」
何か俺の教室が妙に騒がしいな…まあ、良いか。
今日はあいつが帰って来る日なんだ。
黒歌に告白してからというもの毎日会えるわけではないが
それでも月一には会える。その時を楽しみにしてるんだ、俺は。
ああ、俺を生んでくれてありがと、母さん!
親孝行してやるからな!
と、そんな事を思居ながら廊下を歩いていると目の前に白音がてこてこと歩いてきた。
そうそう、そういえば白音は悪魔に転生したんだぜ?
なんでもスカウトされたらしい。
確かルークって言ってたかな?
「兄様」
「今日は部活は?」
「今日は抜けさせてもらいました。姉様が帰ってくるので」
こんな感じに白音も月一に帰ってくる黒歌を楽しみにしている。
…まあ、若干シスコン気味に見えるけど。
俺達は雑談をしながら帰っていると帰路の途中にある公園で後ろから声をかけられた。
「あ、あの兵藤君ですよね!」
振り向くとそこには黒髪美人(黒歌よりは劣る)が立っていた。
「え、えっと君は?」
『野暮な質問だな相棒』
なんでだよ。名前くらい聞いても良いじゃないか
『……たまによく分からないのが相棒…か』
何を言ってんだドライグは。
「あ、天野夕麻です!」
ん~顔を赤くしてモジモジしてるのは可愛いが黒歌よりかは駄目だな。
おっぱいのサイズは……ああ、だめだ、黒歌を超えるおっぱいはない!
…というか堕天使だよな?
さっきから白音が警戒してるし…それにさっきから人の
気配が全くない…人間ではないのは確実か。
これも黒歌の仙術講座のお陰だな。
『相棒、そろそろ返事してやれよ』
俺はドライグに言われてようやく、返事を返していない事に気がついた。
「えっと、悪い。俺には心に決めた女性がいるから」
「そうですか……だったら」
「「「死んで?」」」
俺と白音と堕天使さんの声がピッタリと重なった。
「っ!」
バコォォォォンン!
堕天使さんは白音の怪力パンチをギリギリ身をよじらせてかわした。
……公園の地面に素手で穴をあける威力…お仕置きで
たまに使われる…痛いんだよな~。
「なんで!?何で気付いたの!?」
彼女は堕天使の姿に戻ると超際どい服装に変化した……かなり大きいな。
ギュゥ~。
「イタタタタタタ!」
「今、あの人の胸の事考えましたね」
「ひゃ、ひゃんがえてまへん!」
白音にジト目でじーっと見られる……白音に嘘をつき通せたためしがない。
「ひゅいまへん。はんはえへまひた」
「……姉様に報告です」
「そ、それだけはご勘弁をー!」
俺は地面におでこをすりつけながら土下座をした。
「おちょくってんじゃないわよ!」
ブゥゥンン!
おっと!
『Boost!』
パキィィィィィン!
俺は籠手を呼び出して横に腕を振るい光の槍を砕いた。
「な、なんだ。上が危険だって言うから何かと思えば
トゥワイト・クリティカルじゃない!」
おいおい、勘違いも華々しいぜ?
こいつは天下の二天龍の片割れの魂が入った赤龍帝の籠手様だぜ?
「まあ、アザゼル様の命令は絶対。貴方を殺すわ」
ブゥゥゥン!
空気を震わしながら光の槍を生成しその手に持つ堕天使。
「お前、名前は?」
「人間に名乗る名前なんかないわ」
「そうかよ。俺は兵藤一誠、お前を倒す男の名だ」
「ほざかないで!」
俺は白音に邪魔しないように言い彼女と戦闘を始めた。
「はぁぁぁ!!」
キィィィィン!
籠手と彼女の振るう光の槍が当たり金属音と火花を散らせる。
『Boost!』
くぅぅ~この倍加される時の感じがたまんね~!
体の奥底から力が溢れ出してくるようだ!
「そんな有り触れた神器で勝てるとでも思ってるの!?」
キィィィィン!
けっ!どうせ人間の力を倍加しても身体能力が上がるだけですよ~だ。
っていうか二回倍加してる事に気づいてないのか?
「喰らえ!」
彼女は槍をこちらに向けて投げてくる。
「ふん!」
バキィィィィ!
俺は真正面から籠手で殴りつけると一瞬で四散した。
こちとら数ヶ月ほど体鍛えてるんだよ!
「なっ!人間風情に!」
「兄様!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドド!
突然、白音が叫んだかと思うと上から大量の光の槍が俺に向かって飛んできた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!逃げるぞ白音!」
「はい!」
俺は強化された身体能力を駆使して光の槍の大雨から抜け出すと
白音とともに公園から抜け出て人目の着くところへと向かった。
「邪魔をするんじゃないわよ、ドーナシーク」
「いやはや、レイナーレが苦戦していたんでね。思わず」
「今度邪魔すれば殺すわよ」
「おぉ~怖い事で」
ともかく、無事に家に帰ってきた俺達……だったんだけど
「そんな事があったのかにゃ~」
「はい」
ビキキキキキキキキキキキキキ!
「痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
今、俺は絶賛黒歌に関節技を決められてるぜ!
イタタタタタタ!く、黒歌さん関節はそっちの向きには曲がりません!
「お、折れる!」
「大丈夫にゃ。逆に折れても仙術で即効にゃ」
「怖い事をイタタタタタタタタタタ!」
俺が解放されたのは実に30分後だった。
「イタタタタ」
「でも、もう堕天使側がイッセーに目を付けたとみてもいいにゃ」
そうか…俺は自分の腕に視線を落とす。
俺の腕に宿る二天龍の片割れであるドライグ…もうこいつとは
数ヶ月の付き合いだしな。
『まだまだだがな』
うっせ…直に俺もお前の歴史に名前をつけてやる!
『期待してるさ』
「ん~イッセーもそろそろ悪魔になったらどうかにゃん?」
「え?俺も?」
「にゃん。白音はすでにグレモリーの下僕悪魔にゃん。
恐らく、まだ駒は余ってる筈だからイッセーも難なく転生出来る筈にやん」
ん~悪魔ねえ……そうなると黒歌と一万年近く一緒か……俺は大賛成だ!
「そうだな。黒歌と一万年いるなら俺は幸せだ」
「にゃ、にゃ~」
黒歌は俺が言った事に顔を真っ赤にして俺に抱きついてきた。
可愛い奴め!…黒歌のおっぱいはやっぱりすげえわ!
依存性があるというかなんというか…もう俺、黒歌のおっぱいしか
崇めないかもしんねえ。
「ん~ひとまずグレモリー先輩に頼みに行くかな。悪魔にしてくださいって」
「…時々兄様おかしな発言をします」
ん?そうか?
「にゃ~」
「可愛いな、黒歌は」
くぅ~!!黒歌は本当に可愛い!
今、俺達は絶賛イチャイチャタイム中だぜ!
俺が黒歌の頭を撫でると黒歌は尻尾をフラフラと
左右に振り猫耳をパタンと倒して俺に甘えて来ていた。
「イッセー…私以外のおっぱいを考えちゃダメにゃ…
まあ、イッセーに関しては仕方がないけどにゃ」
「……もしかして嫉妬か?」
「……にゃん!」
黒歌はそっぽを向いて拗ねてしまった。
……安心しろ。俺はお前以外の女を愛する気はないよ。
俺は黒歌をベッドにやさしく押し倒すと黒歌は真っ赤に染まった。
「イッセー?」
「…まだ、俺はお前を抱けるほどの男じゃない…
だからお前の初めて…予約していていいか?」
「にゃにゃ~そんなの当たり前にゃ」
俺達は笑いあいながら愛する者とのキスを楽しんだ。
こんにちわ