という訳で翌日、俺は白音を仲介役としてグレモリー先輩にアポを取った。
と言っても悪魔にしてくれってわけじゃなくて部活に入れてくれっていうことでな。
しかし、先輩も忙しいらしく放課後の一時間後にしてほしいとの事。
「ん~、今日は黒歌は来ないし白音も部活で来ない」
俺は珍しく、一人で家までの道のりを歩いていた。
「……久しぶりに俺の秘宝達を見ますか…いや、もしも黒歌にバレたら…」
俺は頭の中でばれた時の黒歌の反応をシュミレーションした。
『へ~イッセーは私と言うものがありながらこんな本を見るのかにゃ~』
仁王立ちしながら尻尾をピーンと立てている黒歌、そして土下座している俺。
目の前には俺の秘宝達が無残な姿でこちらを見ている。
『そんなイッセーには逆関節フルコースにゃ♪』
そして悲鳴をあげる関節達!
「……やめとこ。一時間は宿題を終わらせる時間に当てよう」
どう見ても関節達が悲鳴を上げて泣き叫ぶ絵面しか思いつかない。
うん、これ以上俺の関節ちゃんを泣かせるわけにはいかない!
「ただいま~」
そんな事を考えてたらいつの間にか家についてた。
俺ってすごいな。
「あ、イッセー。お友達来てるわよ」
「ん?了解」
母さんに言われて俺は急ぎ目に部屋へと向かった。
友達?……元浜か松田か?いや、あの二人なら
母さんも名前知ってるし…誰だ?2人以外に俺んち知ってる奴いたか?
俺は疑問に思いながらも友達と語る奴がいる俺の部屋に入った。
「あ、お帰り。赤龍帝」
「……」
俺はそのまま何も言わずに扉を閉めた。
……何故、俺の部屋にゴスロリ衣装を着て髪の毛が長い女の子がいるんだろうか。
…っていうか今俺の事赤龍帝って呼んだよな…つまり関係者?
俺はもう一度部屋のドアを開ける。
「赤龍帝リタ~ンズ」
……なんか可愛い。
「……きみ誰?」
「我、オーフィス」
…さっぱり分からん。
「今代の白と赤、我非常に楽しみ。頑張って」
そう言ってオーフィスってこは窓から飛び降りた。
…窓から飛び降りるのが既に慣れた俺はおかしいのだろうか。
『いいや、相棒の生活からすれば普通だ』
「だよな?」
『だが何故あいつが』
どうやらドライグは知っているようだが特に興味もないので
俺は一時間を必死に潰すべく努力した。
そして一時間が経過し俺は今、白音との合流場所である校門前にいた。
結局あのオーフィスって子はよく分からなかった。
「兄様」
「白音、先輩はもういけるって?」
「…はい」
白音は一瞬だけ嬉しそうな表情をした。
…白音が嬉しそうな表情をしたのは前に誕生日を祝った日以来か。
そんなに俺が悪魔に転生するのがうれしいのか?
「よし、じゃあ行こうか」
俺達は手を繋いで先輩がいるという旧校舎へと向かった。
「…部長」
「入って頂戴」
オカルト研究部の部室がある部屋に入ると部屋の内装は
壁や床に魔法陣があったり、他にもモンスターの写真なんかが
何枚も貼り付けられていた。
………とても、高校生の部室には見えないな。
「いらっしゃい、あなたが兵藤一誠君ね」
部長、と書かれたプレートがある机に紅色の髪を携えた女性―――
リアス・グレモリー先輩がいた。
しかし、俺の注目はそこではなかった。
むむ!俺のおっぱいセンサーが働く!…D?いや、それ以上か!
「むぅ!」
「イタタタタタタ!」
俺は白音にほっぺたをルークの握力で思いっきりつねられた。
に、人間相手にルークの握力したら死ぬ!
「それで?オカルト研究部に入りたいそうね」
「あ、ひゃい」
頬が痛くて滑舌が悪いぜ。
「申し訳ないけどこれ以上部員は増やす気はないの。ごめんなさい」
成程、一般人は悪魔の知識を知らないからそれを知られないために
こうやって根回ししてる訳か…後、記憶処理でもするのか?
まあ、出来るかは不明だけど。
「そうですか……じゃあ、裏の方で入らせてください」
「裏?」
「はい!俺も悪魔にしてください」
「「「っ!?」」」
一気に部屋の雰囲気が変わった。
そりゃ、そうか。ただの一般人だと思っていた奴が
悪魔の情報を知ってるはずねえもんな。
「な、何の事かしら?君は面白いことを言うのね」
「これを見てもそう言えます?」
俺は籠手を呼び出すとさらに部長さんの表情が凍りつく。
「セイグリッドギア」
「ええ、しかも赤龍帝の籠手です。今ならお得ですよ?」
実際、俺の方はあまりメリットはない。
あるとすれば黒歌と一万年近く一緒に入れること、そして
堕天使にも狙われにくくなること。
堕天使も流石に悪魔には手は出さないだろう。
今の状況ならなおさらだな。
「私からもお願いします」
「小猫」
あ?小猫?…なんだその名前は
「白音、小猫っていうのは」
「……私の偽名です」
「何で偽名なんか」
「それは私の方が聞きたいわ。何故貴方は」
「少し黙っててください。これは家族の問題です」
俺はリアス先輩が離そうとしているのを無理やりさえぎって
白音に問い詰める。
「白音、なんで俺に相談もなしに」
「…兄様には迷惑はかけたくなかったんです」
…だろうな、白音が考えることは大体分かる。
「白音、俺達は家族だろ?家族なんてもんは迷惑かけてなんぼなんだよ」
俺は白音の頭をなでてやると気持ちよさそうに目を細めた。
やっぱり白音は撫でられるのが好きなんだな。
「という訳で先輩。悪魔にしてください」
「……分かったわ。小猫も入ってほしそうだし…それに神器が
神器だわ。兵藤一誠君、貴方をオカルト研究部謙私のポーンとして歓迎するわ」
部長さんの手から8つのイーヴィルピースが俺に近づいてきて
体の中に入った瞬間背中に翼が生えた。
という訳で今、俺はチラシ配りを終えて部室でまったりと紅茶を飲んでいる。
なんでもこの仕事は本来は使い魔がするんだが新人研修としてもやるらしい。
とは言っても
「…きませんね。兄様」
「…うん、こないね」
かれこれ二時間は座っているのに誰も呼んでくれない。
普通ならこの時間帯にはもう何件か仕事が入るんだが…今日は一件も来ていない。
「まあ、その間に自己紹介でもしましょうか」
という訳で部長さんの提案で自己紹介をする事にした。
「私はクイーンの姫島朱乃ですわ」
うおぉぉ!お辞儀をするだけでポヨンポヨンするほどの大きさとは!
オカルト研究部は素晴らしい楽園……はい、すみません。
後ろから凄まじい殺気が俺に向かって飛んでくる。
うぅ、白音…シスコンになっちゃったのか。
「シスコンではありません。兄様は姉様の物です」
と白音は俺に耳打ちしてくる。
黒歌という名前は少しヤバいらしい。
うん、知ってる事は知ってるよ。
「僕はナイトの木場祐斗。よろしく」
けっ!何でこんな所にイケメンの木場君がいるのかな!
いつもいつも持て囃されてやがるのに部活でもハーレムじゃねえか!
残念だったな!この俺が入ったことで貴様のハーレムは崩れた!
アッハハハハハハハハハハ!!!
「なんだかイッセー君から凄い殺気が飛んでくるんだけど」
「…気にしないでください。ただの変態が嫉妬してるだけです」
…うぅ、最近白音の突っ込みが厳しい!
「ところでイッセー君と小猫ちゃんはどういう関係なんだい?」
「ん?簡単じゃねえか、家族だよ」
俺は白音の頭を撫でる。
すると無意識のうちか猫又モードに入って
しまい猫耳、尻尾を出して俺に甘えてくる。
「にゃ~♪」
うん!今日も白音は可愛いな!
すると床に魔法陣が現れ光を発し始めた。
おぉ!来た来た!
「じゃ、行ってきます」
「ええ、期待してるわ」
俺は魔法陣に乗りジャンプした。
こんばんわ~明日から学校ですわ~