キノの旅(✕フーと散歩) -the Wonderful Days- 作:水霧
とある場所での話です。
とある旅人が行き倒れて、死んでいました。持ち物を調べてみると、中々価値のある物がけっこうありました。
そこへ別の旅人が二人やって来ました。片方の旅人が自分が最初に見つけたと言うと、もう片方の旅人も自分が最初だと言い争いになりました。
そこにさらに、別の旅人が通りかかりました。血気盛んな二人に割って入り、事情を伺いました。
片方の旅人が尋ねます。
「貴方はどっちの味方になってくれるんだい?」
尋ねられた旅人は答えます。
「どっちの味方にもなりません。ですが争い事になるのでしたら、中立ちさせてもらいます」
その言葉を聞いた二人は、
「そうか」「そうか」
納得しました。
二人はその旅人を八つ裂きにし、二人で納得できるように、死んでいる旅人の物を分けていきました。
とある場所での話です。
とある旅人が行き倒れて、死んでいました。持ち物を調べてみると、中々価値のある物がけっこうありました。
そこへ別の旅人が二人やって来ました。片方の旅人が自分が最初に見つけたと言うと、もう片方の旅人も自分が最初だと言い争いになりました。
そこにさらに、四角い物体フーを首飾りにしたダメ男が通りかかりました。血気盛んな二人に割って入り、事情を伺いました。
片方の旅人が尋ねます。
「貴方はどっちの味方になってくれるんだい?」
尋ねられたダメ男は答えます。
「うぇ? どっちの味方ってったって……うーん、どっちにする、フー?」
「こちらに聞かないでください。ご自身で決められないのですか? さすがはゴミクズ最低人格破綻廃棄物優柔不断人間です」
「毎度ながらその言葉って、よく思いつくよな」
「あなたの称号はたくさんありますよ? かれこれ百二十三個です」
「目標は二百個突入だな、ってどんだけバカにしてんだよっ」
「……」
「あぁごめんごめん。で、何の話だっけ? 悪いんだけど、もう一回話してもらえる?」
その言葉を聞いた二人は、
「もういい」「もういい」
納得しました。
二人は旅人を無視し、どことなく意気投合しつつ、仲良く分けていきました。
とある場所での話です。
とある旅人が行き倒れて、死んでいました。持ち物を調べてみると、中々価値のある物がけっこうありました。
そこへ別の旅人が二人やって来ました。片方の旅人が自分が最初に見つけたと言うと、もう片方の旅人も自分が最初だと言い争いになりました。
そこにさらに、灰色の毛並みのハムスターを飼っているハイルが通りかかりました。血気盛んな二人に割って入り、事情を伺いました。
片方の旅人が尋ねます。
「貴女はどっちの味方になってくれるんだい?」
尋ねられた旅人は答えます。
「えーっと、二人とも同時に見つけたんだったら、山分けすればいいんじゃないのかなぁ」
その言葉を聞いた二人は、
「そうか」「そうか」
納得しました。
二人はハイルの言う通り、死んでいる旅人の物を分けていきました。
とある場所での話です。
とある旅人が行き倒れて、死んでいました。持ち物を調べてみると、中々価値のある物がけっこうありました。
そこへ別の旅人が二人やって来ました。片方の旅人が自分が最初に見つけたと言うと、もう片方の旅人も自分が最初だと言い争いになりました。
そこにさらに、ディンがナナとお手てを繋いで通りかかりました。血気盛んな二人に割って入り、事情を伺いました。
片方の旅人が尋ねます。
「貴方はどっちの味方になってくれるんだい?」
尋ねられた旅人は答えます。
「えーっとですね、私た、」
「あ! ××のほうせきだぁ。ほしいな~。ねー、ちょうだい?」
「……という訳で、どうかいただけませんかねぇ?」
その言葉を聞いた二人は、
「そうか」「そうか」
ぶち殺そうとして、銃を抜く、
「お願いですから、いただけませんかねぇ?」
前に、ナナがショットガンと自動式拳銃を二人に向けていました。
唖然としている二人に、
「ねー、おじさんたち……いいでしょ?」
朗らかに、笑顔も向けていました。