ソードアート・オンライン ~幼い心は強く~   作:紅風車

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第三十六話

乗用車が少し大きめの家へと着くと、駐車場に車を止めると後部座席で寝てしまっている義弟妹を起こす。

 

「着いたわよ。起きなさい二人とも」

 

絢音の呼び掛けで優紀はすぐに目を覚ました。

木綿季はまだ夢の中にいるのか目を覚まさなかったので絢音が抱っこして家へと入る。

 

「ん、姉さん。部屋」

 

「部屋数があるけど・・・一緒の部屋にするべきか別部屋にするべきかなのよね」

 

「ん・・・」

 

「普通に考えれば別部屋なのだけれど・・・あなた達SAOでしてそうだもの」

 

「何を?」

 

「・・・まあ、出来ないように対策はしなさい。責任を取れるほど経済力があるわけじゃないんだから」

 

「ん・・・分かった」

 

「とりあえず優紀の部屋に運んでおくわね。あの部屋は他に比べて大きめだもの」

 

優紀の部屋は元々二部屋を壁を破壊して統合されているため大きい。

ベッドも優紀と木綿季が二人一緒に寝ても問題ないぐらいの大きさではあった。

 

「さて、と」

 

木綿季をベッドに寝かせた絢音は荷物を部屋に置くとすぐに家を出た。

 

「優紀。私は一度夜々の様子と明日の仕事の準備があるからしばらく帰れないわ」

 

「ん、分かった」

 

「もし何かあれば電話寄越しなさい。姉らしいことは何も出来ないけれど心配だから」

 

「ん・・・」

 

「それじゃあ行ってくるわ」

 

「行って、らっしゃい」

 

小さく手を振ると車に乗ってどこかへ走らせていった。

その光景を見届けると優紀は玄関の扉を閉めて鍵をかけると優紀の部屋とは別に置いてある荷物を片付けていく。

 

「んしょ・・・」

 

だが片付けしていくと立ちはだかるのは戸棚。

優紀の身長は平均男子の身長よりも低いため、高い戸棚は天敵といえる。

 

「ん・・・」

 

だが優紀にはどうしようもないので安全な他の棚に置くことにした。

荷物自体は簡単にしてあるので洗濯物を籠にいれたり、軽く掃除をこなすと疲れたのか欠伸が軽く出ていた。

 

「ん・・・ふぁ・・・眠い」

 

優紀は少しふらふらしつつも自室へ入るとベッドに潜り込む。

ベッドの中に暖かい温もりがあったので優紀はそれに抱き着くとすぐに眠りについた。

ぎゅーっと離さないよう、それでも優しさを感じる抱きしめ方は優紀の無意識ではあったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優紀がうっすらと目を覚ますと頭を優しく撫でられている感触があった。

木綿季が抱きながら優紀を撫でていたのだ。

 

「ん・・・ぁぅ・・・」

 

「ゆう?起きた?」

 

「ん・・・」

 

起きている意思表示に優紀は頭を木綿季にスリスリと擦る。

 

「ふふ。可愛いなあ・・・ゆうは」

 

愛おしく優紀を見つめる木綿季の目はルビーのように紅い。

それと同じく木綿季の頬は少し朱く染まっており、目は少し潤んでいた。

 

「ん・・・木綿季。なんか、あった?」

 

「えへへ・・・姉ちゃんがね、来るの止めるんだって」

 

「なんで?」

 

「ボクと優紀の仲を壊したくない・・・だってさ。姉ちゃんはいつもボクの事優先だから・・・」

 

「・・・お姉さん、お家、は?」

 

「多分・・・親戚かも。あまり良い思い出ないなあ・・・」

 

「・・・大丈夫?」

 

優紀の心配そうな目に木綿季は少し微笑むと大丈夫と言った。

優紀が寝てしまった後、木綿季は起きて状況を理解すると起こさないようにしつつ木綿季は姉と連絡をとっていた。

親戚には絶対頼らないという意思は姉妹変わらないようで、信頼できる人の家に住まわせてもらうとの事だった。

 

「木綿季」

 

「んう?」

 

優紀に呼ばれると木綿季の唇が優紀の唇と触れ合う。

お互い柔らかい感触で優紀が舌をちろっと出すとつんつんと木綿季の舌先を突く。

 

「ん・・・ぁ・・・」

 

「れろ・・・あむ・・・」

 

木綿季の口の中を堪能した優紀は味を占めたのか口元が少し歪んでおり、嬉しそうな表情を浮かべる。

 

「あは・・・♪」

 

優紀の元々持ちうる才覚とも言える愛しい人に対する愛情は重く強い。

それを平然を受ける木綿季もまた重い愛なのだが。

 

「来て・・・」

 

「ん・・・♪」

 

すっかりだらしなくとろんとした木綿季は、二人が満足するまでその行為が続いていた。

 

 

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