金髪姉さんのおかげで俺の生活変わった件について(最新停止、永久凍結)   作:Анна

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一話目!


プロローグ

俺は佐藤カズマ。転生させられた…このアホ神(アクア)に!

 

そこら辺はなんか、この話を読むぐらいだからほかの世界線の俺たちを見てきてるはずだ。だからわざわざ説明しなくてもなんとなく分かるだろ?

でも、ここは違うんだ。他のところとは結構違う。ある女性によって俺の人生はいい方向にいい方向に流れていく。あの人はアホ神(アクア)よりも神々しく優しく強い。それなのに俺たちのパーティに入ってくれたんだ。この人を崇めたい。優しいし、おっぱい大きいし。

 

崇めるためにも、この人との関わりを説明してみようと思う。

 

これはある神殿で見つかった魔道具なんだが…自分の記憶を映像として残しておくことが出来るって代物だ!さてさて…あの人とのあんなことやこんなこと…全部ここに入る予定だ…ぐへへっ…

 

「カズマー?!ちょっと来てー!!」

「アクアちゃん…カズマくんも男の子ですよ?ナニしてたどうs…「アンナさぁぁん?!大丈夫ですから!!日記つけてただけですから!!!!」あら…?」

 

そう…この人が俺たちの…俺の女神…アンナさんだ。

何がいいって?優しry

 

 

__________________________

 

私は九十九折り道を後ろの霞が私に追いつく前にこの山を乗り越えようとしていた。この霧が私に追いついて私を冷たいカーテンで包むと死ぬような気がしてならないからだ。

 

気づかないうちに普通の歩きから早歩きに、早歩きから小走りになり、重い荷物を感じさせないような身軽さで山を登るが霧は以前私を包もうと追ってくる。

 

「はっ…私と…体力比べ…ですか…?…舐めるな…はぁ…はぁ…」

 

口角が上がる。霧に対しても闘争心を燃やしてしまう。負けるもんか…と、思ったがなんだか眠くて仕方ない。瞼に釣り針をつけて重い重りを引っ掛けて無理矢理閉じようとしてるように感じる。

 

霧に包まれるのは仕方ないが…近場の木の下で…しばらく…休憩…し…よ………

 

__________________________

 

「…暗い…寝過ごした…いや、でも私はこんな椅子に…???」

 

目が覚めると周りは真っ暗。帳を下ろしたのかと思ったか私はこんな椅子に座って仮眠をとったつもりは無いし、たとえ仮眠をしてもこんなに体が軽いはずがない。あれだけ疲れてたのだ。

 

「おはようございます。私は女神アクア…哀れな死を遂げてしまった貴方に転生をさせてあげましょう…」

 

…髪が…青い?私みたいに金髪なら人間的にわかるが…青…水色といったほうがいいか、透き通る綺麗な水色の麗若いその少女の体を包むように羽衣が漂っている。

 

あまりにも珍しく、綺麗なその少女に私の瞳は釘付けになる。

 

「ど…どうしました?そんなに見つめて…」

 

いえ、なんでも…と小声で返しつつ、そのアクアという少女を凝視しながらも現在を把握しようと脳をフル回転させる。

 

「あ、大丈夫ですよ、そんなに考え込まなくて。あなたには2つの行き先があります。ひとつは天界でのーんびり暮らすか、異世界に転生して魔王を倒したり新しい人生を暮らすか…正直に言いますと天界はおすすめしません。」

 

なぜ?と私は疑問に思うがすぐにアクアが返事をしてくれるだろうと返事を待つ。

 

「天界は食べ物、飲み物、娯楽、なんなら実体すら無いのでほかの魂とお話するぐらいしかないのです。もちろん感覚はありません。」

 

ふむ……

 

「異世界に転生するならば転生特典として能力や強力なアイテムをひとつ差し上げます!!」

 

「…アクア…様は…そちらを推すのですね?」

 

「え…?あっ、ええ、そう…なりますね…」

 

しばらく考える。ゆーっくり深呼吸。脳に酸素を送る。私は何がしたい?何を望む?安定で危険のない天界?違うだろう?私はそんなにおしゃべりしてほへーっとする女じゃない。

 

「…すっかり10分たちました…どうしますか?******さん?」

 

「そうですね、2つ…お願いしていいですか?」

 

なんですか?とアクアは答える。

 

「ひとつは…私の名前は捨てさせてください。アクア様が私に新しい名前をつけてほしいのです。」

 

「…ほう?もうひとつは?」

 

「能力に関してですが……錬金術や、銃を精製できるような能力…にして欲しいのですが…」

 

私のお願いに少し悩んだアクアは思いついたように指をパチンと鳴らした。

 

「わかりました…錬金術…いいでしょう!貴方面白いですね!名前は…ア…ンナ…アンナ!キリストの祖母の名、アンナを名乗りなさい。彼女はあなたによく似ているし!」

 

「ア…ン…ナ……アンナ…ふふっ…ありがとうございます!」

 

私はその名を口の中でよく咀嚼し復唱して心にしみこませた。

この時は…アクアちゃん…真面目に見えたんだけどなぁ…

 

「ではアンナさん、この魔方陣の上へ…お金も用意していますし、必要最低限のものはこの魔法のバッグに詰めておきますので!向こうの街についたらこのバッグに入ってる手紙を読んでください。すべきことが分かるはずです!」

 

ほう…と、若干色々ありすぎて頭がほわほわする私はなれないこの不思議空間の歩行を初めて試し、少し歩きにくさをアクアに心の中で訴えながらも魔法陣の上にのる

 

「それでは、良きこの子に幸福があらんことを…」

 

手を組んで目を伏せるアクアを横目に私は浮遊感を感じ目を閉じた。

 

「新しい…生活…か……こんどは…**...****」

 

 

 

 

 

 

ソレは穢く嗤う。

この莫迦が

繰り返すのか




どうでしょうか…?

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