金髪姉さんのおかげで俺の生活変わった件について(最新停止、永久凍結) 作:Анна
…まあ、そうするとメンヘラちゃんがあなたの後ろに…ふふふっ……
冗談ですよ?
鋭い脳を刺すような酔いで私は目を開けた。胃がひっくり返るような…胃より少し上、心臓の横、体の中心あたりがもぞもぞする感覚はどうしても慣れるものでは無い。正直慣れれたらドMである。
酔うのは何年ぶりだろうか。10年前ちかくに船酔からの陸酔いコンボを受けた時以来だろうとおもう。乗り物や酒に元々強かった私は「酔い」というものをあまり知らなかった。
日本の小説で読んだことある…これがワープ酔いか…
なんて考えつつ現状を確認する。
ジーンズにブラウスと防弾チョッキ(Lv2)、ミリタリーブーツにキャップと…5ℓリュック…何これ…PMC装備?
あとは手袋と……
じき、私は顔の血が引いていく感覚を覚える。私が命より大切にしているアレがない。気が狂いそうになる。何も考えられないこきゅうができない
いやだひとりはいやくらいなにもみえないたすけてしぬ
「あ…よかった…あった…」
ソレは私の感覚の無い方の手にあった。手袋の下につけていることに気づけなかったようだ。これだけはなくしてはイケない。あの人が遺してくれた物なのだから。
感覚のないほうの手につけているソレを感覚のある方の手で軽く撫でてまた装備を確認していく。
ブーツにはブーツナイフがあった。腰にはホルスターもあった。銃は無し…かと思ったらリュックに入ってた。わざわざ取り出すのは後に回してリュックを漁る。
分解されたAWS、弾薬、ナイフ、着替え、カロリーバー5本、飲料水1ℓ、医療セット、
、謎の金貨、手紙…等々これでもかと詰め込まれたリュックは面倒なほど重かった。
砂地の道の上で吐き気とや頭痛と戦いながらリュックを漁るその姿はもはや血肉を啜るゾンビのような姿であったが幸いにもいい感じに街外れの角っ子、昼まであっても人っ子一人いない。
体を蝕む酔いを払拭するため飲料水を口に含みリュックを背負い旅館なりホテルなりそこら辺の宿屋を探すことにした。この金貨はここでの通貨である…はず…純金だと調べがついたし、最悪体を売れば泊めてくれるだろう。野宿でも可。
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街中に行けばあらびっくり、さっきと違い人の声は嬉嬉として活気に溢れている。治安も悪くなさそうだ。
ごめんなさい嘘吐きました。至る所に武器や防具がうられていて、瓶詰めのポーションや熊の剥製もうられている。
鎧をつけたガタイのいい男達がよく歩いている。チラチラこちらいろんな人が見てくるのは珍しいからだと思いたい。
街並みは中世ヨーロッパ。レンガ造りの家だがこんなレンガは見たことないし、見たことない料理が出てる店がある。言語は日本語に似ているが、通貨はエリスと言うらしい。という訳で話しかけてみよう。情報は最大の武器であるゆえ、必要なのだ。
「すいません…旅人なのですが…この街はなんというのですか?」
「この街か?この街は始まりの街【アクセル】だよ!ギルドならあっちさ!…しかし珍しい格好だな、随分遠くから来たんだなあんた」
ええ…まあ、と語尾を濁し感謝を述べてギルドなるものへ行ってみることにした。
防弾チョッキというのはLv1~5まであり用途によって様々。主人公が着ているLv2はNIJ基準。9mmは止められるが矢などは止められるほどの防弾能力はない繊維性防弾チョッキ。この世界ではせいぜいナイフの斬撃を止められるかなぁーぐらい。防弾チョッキといってもタクティカルベストのようなものでマガジンポケットやグレネードが引っかかってる。OD単色。