金髪姉さんのおかげで俺の生活変わった件について(最新停止、永久凍結) 作:Анна
「あぐっ!!もぐもぐ!ぼきっ!あーぐっ!もっちゃもっちゃ!ごくっ!ごくごく…ぷはぁぁぁ…あむっ!もぐもぐ!」
目の前で一心不乱に栄養を摂取する黒い帽子とローブを着た少女を見つめている。彼女が食べてるのはジャイアントトードの足肉である。ジャイアントトードは鶏肉に似たさっぱりとした淡白な味がする。これを揚げ物にするとあたかも鶏の手羽先を食べているような気分になる。さらに肉は筋肉が良くついてるのだけれど筋がある訳ではなくて程よい噛みごたえを与えてくれる。
ご飯のおかずにもおやつにも酒の肴にもなる万能カエル。今後とも狩っていこうと思った。
私はワイン(と言っても安物の苦味が強い赤だが)を口に含みまたもや少女に目を向ける。
眼帯をつけ足には包帯を巻き…完全に厨二病…のような気がしなくもない。いや、厨二病なのでしょう。
あのあと私はこの少女を連れてギルドに帰った。背中におぶったままクエストを報告し、この少女をギルドの橋の椅子に座らせて完全にスースー声を立てて夢の世界を散歩してる少女の目覚めを待つことにした。
目覚めた最初の一言。
「お腹…空きました……(きゅるるるる)」
激しいお腹の音、顔を机に突っ伏す少女の様子を見て苦笑いしながらオレンジジュースとカエルを頼んでやって食べさせることにした。
「はふぅ…ごちそうさまでした…こんなに満腹になるまで食べれるのは…何時ぶりでしょう…ありがとうございました…」
ほへぇーっと、満足そうに息をつきながら手を舐めるその姿が無性に可愛くてちょっとニヤリとしてしまうが、それを抑えてその少女に自己紹介を求めた。
「はっ?!失礼しました!自己紹介が遅れました!!こほん…」
「この邂逅は世界が選択せし運命!我が名はめぐみん!!アークウィザードを生業とし!!最大の攻撃魔法!爆裂魔法を操るもの!!あまりの強力さに世界に疎まれるこの力を汝は欲するか?!」
バァァァアンと効果音がつきそうなレベルで決めポーズを取り、マントを翻してそういう彼女は紛れもなく厨二病だった。
とりあえず拍手をしといた。
「そんなに心無い拍手は初めてです?!それならむしろ冷たい目で見られた方がマシですよ?!」
これは失礼。そんなつもりは無かったのだが…私は正直に気持ちを伝える。
「本気で拍手してますよ?めぐみんちゃん?」
「めぐみんちゃん?!めぐみんちゃんってなんですか?!」
「めぐみんちゃんはめぐみんちゃんですよ?あ、私はアンナといいます。よろしくお願いしますね?」
「あ、はい、お願いします…ってそうじゃなくて!!!なんですかめぐみんちゃんって!!……でも…笑わないんですね?」
なぜ笑うのだろうか?可愛らしくていい名前だと思うとその少女に伝えると
「あうっ…///」
頬を赤く染めているのが可愛かった。