「ここが雄英高校ってとこか…。」
俺はヒーローになる為、超名門の雄英高校の入学試験を受けに来ていた。ここに入学して、必ず糞ヴィラン共を倒してやるぜ!
そう、俺が決意を固めて門を潜ろうとすると、どうも周りの目線が気になる…。
「おい…!見ろよ…アイツ」
「うわっ!なんだあのマスク?個性のせいか?」
「気味が悪いマスクだなぁ…。ヴィランみてぇだ…!」
ヒソヒソと聞こえる周りの声を無視しながら俺は歩き出した。
(ケッ!俺の二枚目なラジオ・フェイスが気に入らねぇのかよ!だから嫌いなんだ!ガキってのは!)
俺はそう思ったが、周りの反応は当然である。高身長の男がロボットの顔を被ってるのを見ると、ただの不審者にしか見えないのだ。
ステカセキングは暫く歩いていると、後から誰かにぶつかった!
「ん?」
「いたた…。ぶ…ぶつかってごめん!よそ見してて…」
「いいってことよ!ヤワな鍛え方なんてしねぇからよ?そっちの方こそ大丈夫か?」
倒れている緑色の天パに俺は手を差し伸べた。
「あ…ありがとう…?」
その天パは俺の顔を見ると固まった。俺はそれに気づくと言った。
「ああ?俺の顔が気になってんのか?俺はちょっとシャイだからよぉ?これで顔を隠してるんだ。」
「そ…そうなんだ!」
「それで?お前の名前なんてんだ?」
「ぼ…僕の?」
「ああ?そうだよ。一緒のクラスになるかもしれねぇからよ?名前を聞いててもいいだろう?」
「そ…そうだね!ぼっ僕の名前は緑谷出久!」
「へぇ…緑谷って言うのか!俺は素照 加瀬!俺の事はステカセって呼んでくれ!よろしくな!緑谷!」
「よ…よろしく!ステカセ君!」
「緑谷!一緒に会場まで行こうぜ!」
「う…うん!」
俺と緑谷は会場まで一緒に歩いて行った…。
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「Hey!受験生の皆ー!俺のライブへようこそ!盛り上がってるかーい!Every body say!!」
会場の真ん中でボイスヒーロー・プレゼントマイクが俺たちに向かってそう言ってきた。
「コールが帰ってこねぇぞぉー?もっと盛り上がっていこうぜ!!YEAAAAH!」
プレゼントマイクはそう言ったが、誰の一人として反応しそうな奴はいないように見えたが…緑谷は小さく反応していた。
俺がプレゼントマイクの言葉を聴いていると、俺の横に座るメガネのやつが俺を睨んできていた。
「こいつはシビィーー!それじゃあ実技試験の概要をさくっとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?YEAAAH!!!」
プレゼントマイクはそう言うと実技試験の内容を説明し始めた。
(実技試験の内容はヴィランにもしたロボットを破壊する事か…。簡単だぜ!!ケケケ…!!)
俺は、心の中で笑いながらプレゼントマイクの話を聞いていた。
すると、先程俺を睨んできていたメガネが立ち上がるとプレゼントマイクに質問をした。
「質問よろしいでしょうか!!!」
「OK!!」
プレゼント・マイクは質問を許可する。
「プリントには、4種のヴィランが記載されております!誤載であれば、日本最高峰の雄英にして恥ずべき事態!我々受験者は規範となるご指導を求めこの場に座しているのです!ついでにそこの縮毛の君!先程からボソボソと気が散る!物見遊山のつもりなら即刻ここから去りたまえ!」
メガネは緑谷を指さすとそう言った。それを見て周りの連中を少し笑い始めた。メガネは緑谷を指さし終わると次は俺にも指を向けてきた!
「それに、そこの君もだ!なんだ?その顔は!ふざけているのなら!彼と一緒にここから去りたまえ!」
俺はその言葉にカチンときた…ああいう変に真面目で正義感野郎は嫌いだ!
俺は立ち上がるとメガネを睨みつけながら言った。
「ああ?俺の事か?メガネ野郎?俺がどんな格好しようとも俺の自由じゃねぇか。それにお前には、俺をここから退去させる権限はないだろ?人の外見だけで、人を判断するのは一番ヒーローでやっちゃいけねぇことだろ?ええ?そうだろうがよ?」
俺がそういうと、メガネは俺を更に睨みつけた。俺は無視してさらに言った。
「それに!このラジオ・フェイスは俺の個性を抑えるのに必要だからだ…。これが付けれないんなら、俺は帰るぜ?」
俺はそう言うとプレゼントマイクを見た。プレゼントマイクはニコッと笑いながら言った。
「Hey!お前ら!喧嘩はNOだぜ?それに!そのイケてるフェイスをつけたままでも構わないぜ?ちゃんと申請はしてくれるしな!」
プレゼントマイクは俺にそう言った。俺は勝ち誇った様にメガネを見るとメガネは顔を赤くしながら俺を睨んでいた。
「それと!さっきの質問だが!ヴィランの中にはゼロポイントのヴィランもいるから!気張っていこうぜ!YEAAAAH!」
プレゼントマイクは説明を終えると、俺らは各自試験場へと向かった。
試験場に入る前に着替えて小さなナップサックを背負うと、俺は試験場に向かった。試験会場は市街地にそっくりに作られたところだった。
周りは試験会場に驚きの声をあげていた。
(緑谷とはバラバラになったな…。その方が俺の力を思う存分使えるか)
すると、突然プレゼントマイクの声が響いた!
「はい!スタート!」
「え?」
「嘘っ?」
突然の号令に慌てる周りの連中を尻目に俺は走り出した!
すると、街角からロボットが現れ始めた!
「ヒャハハハ!イカセンゾ!」
「タオシテヤル!」
俺に向かってきたロボットを見て、俺は笑いながら背中のナップサックからカセットを取り出した。
「いいぜ?かかってこいよ!ケケケ…!俺の力を見せてやるぜ!」
俺は手招きするとロボットは激昂したように向かってきた!
「ザッケンナ!コラー!」
向かってきたロボットを見て、俺は胸にカセットをセットしながら大声で言った!
「超人大全集!『ブロッケンJr』!!」
「ブッコロー!!」
俺がカセットを入れると、目の下に縦に線が現れた!ナップサックからは軍帽が飛び出すと俺の頭に乗った!俺は目をカッと開くと敬礼しながら言った!
「上等だぜ!『連撃ベルリンの赤い雨!』」
俺に向かってきたロボットが次の瞬間!バラバラになった!
まだ向かってきていたロボットを見ると俺は、ロボットの頭を掴むと言った!
『ブレーン・クロー!』
「ガガ…ギィ!」
俺に掴まれて暴れていたロボットも頭から煙をあげて動かなくなった。俺はさらに手に力を入れてロボットの頭を握りつぶした!
ロボットの体が音を立てて崩れ落ちるのを見ると、胸からカセットを抜いた。
「どうだ!これが"超人大全集"の恐ろしさだぜ…!」
「ザッケンナ!」
「ヤッタルデー!」
ロボットが大挙して俺に向かってきた!俺はそのロボット達を見ながら言った。
「だが…!何も"超人大全集"しかねぇと思うなよ?これは、お前らが初めての実験体になってもらうぜ!」
俺はナップサックから一個のカセットを取り出すと言った。
「
俺はカセットをセットすると、顔にシャチのような模様が現れ始めた!俺はまた目を開くと向かってくるロボに向かってさけんだ!
「超音波アタック!」
ギィンっと何かが響いた!すると、ロボット達は動かなくなっていった!俺はそれを見て笑いながら言った。
「ケケケ!口ほどにもねぇぜ!俺がいつもやってる地獄のトレーニングの方がまだホネがあるぜ!ケケケ!」
固まったロボットを破壊していると、地響きが聞こえてきた。
「あ?」
俺がその音のする方を見るとビルよりデカいロボットが現れた!
「うわあああ!」
「あんな大きいなんて聞いてねぇぞ!」
周りの連中は悲鳴をあげながらそのロボットから逃げていった。
俺はそのロボットを見てニヤッと笑いながら向かおうとした。
その時!
「きゃっ!」
俺の目の前で短髪の女がコケた。女は立ち上がろうとしたが捻挫をしたようで上手く歩けない様だった。
「つ…!痛たた…!あんなのが出てくるなんて!」
俺は倒れている女に近づくと言った。
「おい?大丈夫か?」
女は俺を見ると言った。
「大丈夫…!これくらいの怪我…!ッッ!」
女は立ち上がろうとしたがあまりの痛さに顔を歪めた。俺はため息をつくと言った。
「ハァ…。せっかく俺の技をアレで試してみようとしたのによォ…!近くに人がいるんじゃあ…無理か。」
「…!あんたはアレを倒せるの?」
「ああ…?アレを倒せるかだと?ケケケ!愚問だぜ!」
俺は倒れている女の前に立つと言った。
「仕方ねぇな!おい!嬢ちゃん?耳はちゃんと塞いどけよぉ?鼓膜が破けるぜ?それに口も開けておけ!」
「…?わ…!分かった!」
女は、耳を両手で抑えながら口を開けた。俺は両手をでかいロボットに向けると言った。
「素晴らしいミュージックを聞かせてやるぜ!ケケケ!ロボット野郎!」
俺はロボットを見ながらニヤリと笑うと、胸にあるスイッチを押した!
「悪魔の
スイッチを押した瞬間!物凄い音が周りに響き渡った!俺の両手から発生する大音量は共鳴をし始めると、ロボットの体にヒビを入れ始めた!
「ギギ…?」
「まだだぜ?ロボット!俺の最大音量はよォ!」
俺は脇腹のツマミを上にあげると!さらに音量が上がった!
その瞬間!ロボットの体のあちこちから爆発が起き始めた!
俺はそれを見届けるとスイッチを切った。スイッチを切るとロボットは糸の切れた操り人形の様に崩れ落ちた。
「ケケケケケケ!他愛もないぜ!」
ロボットが崩れ落ちるのと同時にアナウンスが流れた!
「終了〜!」
終了のアナウンスを聞いた俺は後ろにいた女に手を貸しながら言った。
「終わったみてぇだな…。おい?大丈夫か?」
「うわ…本当に倒してしまったんだ…。」
「ケケケ…!こんなの朝飯前だぜ!」
「助けてくれてありがとう!これは借りだね。」
「ケケケ!そんなの要らねぇよ!俺は技を試したかっただけだぜ!」
「えっと…お名前は?」
「俺か?俺は素照 加瀬。ステカセって呼んでくれ!」
「ステカセ…。私の名は耳郎 響香!宜しく…。」
「おう!宜しくな!耳郎!」
俺と耳郎は握手を交わした。後にこいつとコンビを組むとはこの時の俺は考えもつかなかった。
俺はこうして入学試験を終えたのだった。
ステカセキング〜大変身!
次は体力測定かもね
感想をお待ちしております。