カセットチェンジ the ヒーロー!   作:ヨシフ書記長

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だいぶ、期間を開けてしまいました。
申し訳ございません。
中々良く出来なくて…何度も書き直してました!
これからも頑張って更新していきたいと思います

PS,ビックボディ!かっこよすぎギィィ!


戦闘訓練1

雄英高校のある一室…

そこには雄英高校にいる全ての先生達が集まっていた。

重苦しい空気の中…オールマイトはこう言った。

 

「まさか…やつに息子がいたとは…」

 

オールマイトはそう言うと手元にある"素照"についての書類に目を落とした。

 

「だけど…彼が本当に奴の子供だって証明は出来てないんでしょう?」

 

そう言ったのは18禁ヒーローのミッドナイトだった。ミッドナイトの発言に相澤はこう言った。

 

「ああ…。だがな…?素照の父親は八蛇酒造の社長だが…数年前に行方不明になってる。ちょうど、その時に素照の母親は病院に入院した…。素照がオールマイトに言った事が繋がるんだ…」

 

相澤の言葉にさらに空気は重たくなり、気まずい雰囲気が流れた。オールマイトはそれを打破するために口火を切った。

 

「確かに…素照少年はやつと似た個性を持っているし、奴との因縁があるのは事実だ…。しかし…!彼をそれだけで悪だと決めつけるのはいけない事だと思う!

もしも…!ここで我々が彼を突き放してしまったならば!彼が悪の道へと入ってしまうかもしれない!それだけは!何としても止めなくてはならない!」

 

「その通りだね…!いくら親が悪くたって子には何の罪はないさ!彼は望んで正義の道に来てくれたんだ。それはとても勇気のある行動だと思うよ!」

 

校長がオールマイトに賛同していると相澤がこう発言した。

 

「まだ彼の個性はまだわからない事だらけです…。なので今度のヒーロー基礎学で行われる実践訓練ですが…。オールマイト…あなたにあいつの相手をしてもらいたい」

 

相澤の言葉に周りの先生がザワつき始めた。

 

「無茶よ…」

「おいおい…そいつは中々heavyだぜ!?」

「だが…それが一番なのかもしれん」

 

口々に先生達が喋っていると手を握りながらオールマイトは考え込んでいた。

 

(確かに…彼はヤツの息子だ…。しかし、だからといって危険とはならない。まるで我々が試すかのように彼に個性を使わせるのはいけない事なのかもしれない…。だが…)

 

オールマイトは相澤を見ると言った。

 

「分かったよ…。僕が素照少年の相手をしよう!だけど、条件がある」

オールマイトの言葉に周りの教師達は凍りついたが…オールマイトの条件という言葉に首をかしげた。

 

「条件…?」

「うん。それはね?」

 

秘密の職員会議はこうして続いていくのだった。

 

 


 

〜ステカセキングside〜

 

(ケッケッケッケッ!さぁて、何を食おうかな?)

 

俺は食堂のメニューと睨めっこしながら立ちすくんでいた。

 

超人だった時はメカ超人だったせいなのか、あまり食べ物というものには特別こだわった事もなかった。(精々…油を変えるぐらいだった)

しかし、この世界に転生して人間の体になってからはそれも変わった。今ではすっかり食べる事が楽しみと化していた。

 

俺が悩んでいると横から緑谷に声をかけられた。

 

「ステカセ君!今からランチ?」

「おう!今から食べるとこだ!」

「なら、一緒に食べようよ!」

「いいぜ?ケケケ!」

 

俺と緑谷は列に並ぶと注文をした。

 

「僕はカツ丼を下さい」

「ケケケ!俺はT-ボーンステーキ200グラムとペペロンチーノ大盛りとコーンポタージュに牛丼大盛りネギだくで…それに坦々麺と飲茶セット…あとこの杏仁豆腐もくれ」

 

大量に注文する俺を見て緑谷は目を丸くしながらこう言った。

 

「も…物凄く食べるんだね?ステカセ君って…ハハハ」

「おう!腹が減ってはなんとやらだからな?ケケケ!」

 

俺は大量の料理の乗ったお盆を担ぎながら席を探しに歩き出した。

席へと近づくと例のメガネが俺を見るなりこう言ってきた。

 

「君!待ちたまえ!」

「あん?」

 

俺はゆっくりと振り返ると、あいつはメガネをクイッと上げながらこう言った。

 

「君は本当にそれだけの料理を食べる事が出来るのか?食べきれずに残すなんて事をしてはダメだぞ!」

 

俺はあいつを睨みつけると笑いながらこう言った。

 

「ケケケ!要らねぇお世話だ!俺が何をどれだけ食おうが勝手だろうが?それに俺の個性は…カロリーを恐ろしく消費すんだよ!だから大食らいなのさ!ケケケ!」

 

俺がそう言ったら、あいつは俺を睨みつけながら黙りがった。

俺はそんなあいつを見てこう言った。

 

「もう行っていいか?せっかくの飯が冷めちまうからよォ?ケケケ!」

 

俺はあいつを残して緑谷が待つ席へと向かうと、そこにはおおらかな感じの女の子と喋る緑谷の姿があった。

 

「あっ!ステカセ君!こっちこっち!」

「ケケケ!待たせて悪いな!」

 

俺は緑谷に呼びかけに答えて足早に向かうのだった。

 


 

〜麗日side〜

 

私はA定食のサバの味噌煮を食べながら目の前に座るデク君とその隣に座ろうとする素照君を見た。

素照君は別に異形型の個性では無いのに、まるで無機質なロボットのようなマスクを被っていて何処か不気味だった。

そんな彼に対して私は何処と無く苦手意識があった。何を考えているのかわからない雰囲気…同じクラスにいる轟君とはまた違う感じ…。しかし、私はそれよりも気になる事があった…。

それは…

 

(量多ッッ!)

 

素照が待っている料理の数々を見て、私は吹き出しそうになっていた。

 

(何であんなに多いん?以外に大食いなんかな?それよりもそのマスクで食べれるん?)

 

私の心配はよそに素照君は私を見てこう言った。

 

「おっと!邪魔するぜ?ケケケ!」

「ごめんね?麗日さん」

「う…ううん。ええよ?」

 

デクくんに何故か謝罪されたが…それよりも素照が持ってきた料理に目がいった。

 

「よっこいせっと…ケケケ!さすが雄英高校だな!学校も広いが!食堂もでけーぜ!ケケケ!」

 

素照君はそう言うとペペロンチーノにフォークを刺すとくるくると回し、口に運びはじめた。私はあまりの事に目をまん丸にしながら、心の中で突っ込んだ。

 

(え?マスク越しで食べるん?てか、食べれるん?つーが外さんへんの?そのマスク!)

 

私の心配をよそに素照君はマスク越しにペペロンチーノを食べ始めた!ズルズルという麺をすする音共にペペロンチーノはどんどん無くなって言った。

 

「おお!このペペロンチーノ美味いぜ!さすがはクックヒーローが作るメシだな!ケケケ!」

 

素照君はおどけながらそう言うとステーキに手を伸ばした。その時、出久君が素照君にこう言った。

 

「そ、そう言えば!ステカセ君!聞きたいことがあるんだけど…」

「あ?なぁんだ?」

 

素照君は口元にステーキを持っていきながら、緑谷を見るとそう言った。出久くんは照れくさそうに頬を少しかきながらこう言った。

 

「ステカセ君の個性って…どういうものなの?」

「ん…?おお!そうだったな!ケケケ!まだ見せただけで教えてなかったか!ケケケ!」

「私にも教えて!」

 

私も出久くんに便乗しながら、そう言うと素照君はポケットを少し漁るとあるものを取り出すと私達に見せた。

 

「それは…」

「カセットテープ…?」

「そうだぜ?俺の個性はステレオカセット!俺は音響攻撃も出来るが…!俺の本分はこのカセットテープだ!ケケケ!俺は相手の個性をエアーチェックするだけで使えるようになるのさ!技だって再現可能だぜ!ケケケ!」

「相手の個性を!?」

 

デクくんはびっくりしながら素照君を見た。素照君はフォークをくるくると動かしながらこう言った。

 

「そうだぜ?俺は他のヒーローの個性も使えるのさ!ケケケ!しかし、弱点も多いんだぜ?カセットを入替える時には隙もできるし、1度に連続して再生できるカセットは5個までだ…。それに1個のカセットにつき、1000キロカロリーを消費するのさ!だから、メシはこんだけ食わねぇといけないってわけだ!ケケケ!」

 

「そ、そうなんだね!」

 

出久くんはびっくりしたように目を大きく開くとそう言った。

 

「それよりも緑谷〜?早く食わねぇと昼休み終わるぜ?」

「え?あっ!うん!」

 

出久くんは壁にある時計を見ると慌ててカツ丼を食べ始め、私も残っている料理を食べようと何気に素照君の方を見てびっくりした!

 

(あんなにあった料理がなくなっとる!なに?素照君はマジシャンかなんかなん?食べるん早すぎやろ!)

 

素照君はこっちを見ながら杏仁豆腐をゆっくりと美味しそうに食べとるんやった

 


 

 

キーンコーン…カーンコーン

 

授業が始まるチャイムが鳴り響く…。

 

俺はお腹を撫でつつ、椅子にもたれかかっていた。

 

(ケケケ〜!美味い飯だったぜ!さぁて?カロリーも満タンだ。

次は俺が楽しみにしてた…ヒーロー基礎学!)

 

すると、勢いよく教室の扉が開けられオールマイトが入ってきた!

 

「わーたーしーがー普通にドアから来た!」

 

オールマイトが教室へと普通に入室してくる。

 

「ヒーロー基礎学‼ヒーローの素地を作る為に様々な訓練を行う科目だ!!単位数も最も多いぞ‼」

 

皆がざわざわと色めき立つ中でオールマイトがカードを取り出す。

 

「早速だが今日はコレ!!」

 

そこには『BATTLE』という文字。

 

「戦闘訓練!!」

 

『うぉおおおぉぉお』と他の連中がどよめく。

 

「そしてそいつに伴ってぇ、こちら」

 

オールマイトが何かのボタンを押す。

すると教室の壁からたくさんのトランクが収納された棚が出てきた。

 

「入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえた…戦闘服さ!」

 『おぉぉぉぉ!』

 

(俺のヒーローコスチュームはよぉ?昔より体の部分が人型なったくらいには変わりはねぇな!昔よりは避けやすくなりそうだぜ!ケケケケ!それに!今まではナップサックを使ってたが!やっとミラクルランドセルが使えるぜ!)

 

「着替えたら順次、グラウンドβに集まるんだ!!」

 

そんなオールマイトの言葉に俺達は急ぎ早に立ち上がるのだった。

 


早速着替えた俺達はグランドへと集合した。

オールマイトは俺達を見るとこう言った。

 

「始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!」

 

「ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか」

 

例の眼鏡がそう質問する。

 

「いいや、もう二歩先に踏み込む。屋内での対人戦闘訓練さ!敵退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内のほうが凶悪敵出現率は高いんだ。監禁、軟禁、裏商売。このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は屋内にひそむ!!」

 

(へぇ?屋内か…!ケケケケ!大得意だぜ!)

 

俺はオールマイトの言葉を聴きながらほくそ笑む。

 

「君らにはこれから『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて、2対2の屋内戦を行ってもらう!」

 

(2対2…タッグマッチか!運が良ければ!ツープラトンも夢じゃねぇかもな!どうせなら『敵組』の方がいいが…それは運次第だな!)

俺は腕組をしながら画面を見つめる。

 

「いいかい?状況設定は敵がアジトで核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている。ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか核兵器を回収する事。敵は制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえる事」

 

(核兵器なんか守るよりヒーローを捕まえるのを一択にしてぇな…!どうせなら捕まえる前に少し遊んでもいいかもしれねぇな…!)

 

「コンビ及び対戦相手はくじだ」

 

オールマイトはそう言うと、俺達の前にくじを出してきた。周りの奴らが引き始めたので、俺も引こうと手を伸ばすと…

 

「おっと…!素照少年!君は引くのを待ってくれ!」

「あん?」

 

俺は怪訝な表情を浮かべながら、オールマイトを見つめた。

 

「君は1番最後に回って欲しいんだ!いいかな?」

 

オールマイトの言葉に俺は少し考えながらこう返す。

 

「…。ケケケケ!別に構わねぇぜ?」

「ありがとう!」

 

オールマイトは暑苦しい顔を俺に近づけながら握手をしてきた。

 

(なぁーんか…やる気だな?オールマイトさんよォ?)

 

俺はマスクの中で笑みを浮かべながら、オールマイトを睨みつけるのだった。

 

(まっ!いいさ!俺にはもっとやるべき事があるんだぜ!)

 

ポケットからカセットテープを取り出して弄びながらそう思うのだった。

 

 


 

『それでは屋内対人戦闘訓練スタートッ!』

 

オールマイトの合図で始まった訓練を別室の画面から見ながら、俺はゆっくりと『録音』ボタンを押した。

 

(ケケケケ!初めは緑谷と麗日チームと爆発頭とあのメガネか!ケケケケ!ちゃんとエアーチェックさせてもらうぜ!)

 

建物に入った緑谷達を爆破頭が襲いかかっていた!

 

「死ねぇぇぇ!」

 

爆発頭は篭手についていたピンを抜こうとすると、オールマイトはマイクでこう叫んだ!

 

「爆豪少年!それはやってはいけない!」

「うるせぇ!黙ってろ!」

 

そのやり取りを見ながら俺は心の中で笑う。

それを見ていたオールマイトは2人を止めようとしていた様だった。

 

(血気盛んな野郎だぜ!ケケケケ!まるでヴィランみたいだな!)

 

「スマァァッシュ!」

 

緑谷のパンチが轟音を立てながらビルの最上階まで吹き飛ばした。

 

「うえええ!」

「マジかよ…ビルのフロアが吹き飛んじまったぞ…」

 

周りの連中は唖然としていたが…俺は冷静にカセットチェンジをすると麗日を見る。

 

「飯田くんごめんね!速攻必殺彗星ホームラン!」

 

(へぇ?ものを浮かせる個性か…ケケケケ!まるでプラネットマンを見てるみたいだぜ!)

 

そうこうしているうちに緑谷達が勝利した。俺はそれを見届けると『停止』ボタンを押した。

 

(ケケケケ…!あんまりエアーチェックは出来なかったな!出来たのは20%ぐれぇか?まだまだ実用段階には向いてねぇか?それよりもだ…!)

 

俺はロボット達が運ぶ担架に乗せられた緑谷に近づくと、緑谷は俺に気づいたらしく弱々しい声を出しながらこう言った。

 

「ステカセ君…」

「いい訓練だったぜぇ?緑谷ァ!おめぇの個性は大分制御しにくい見てぇだな?」

 

俺はボロボロになってる緑谷の腕を見ながらそう言う。

 

「ははは…」

 

緑谷はそんな俺の言葉に弱々しく笑った。それを見た俺はこう言った。

 

「超人大全集!『ドクター・ボンベ』!」

 

俺がそう言うと!ミラクルランドセルから勢いよくカセットテープが飛び出し胸にセットされる!

 

『麻酔無しの大手術ーッ!』

 

前回と同様に緑谷の腕を切開し、折れたところや破損している部分を瞬く間に治した。

 

「ほらよ!完全じゃねぇが治しておいたからよ?完治するのに時間はそこまでかからねぇと思うぜ?」

「あ…ありがとう」

 

オールマイトはそんな様子を見て

 

(本当に…素照少年はやつの子なんだろうか…)

 

と少し考えるのだった。

 

「さ、次のペアは準備をしてくれ!」

 

2戦目…

 

俺は凍りついたビルが映し出されたのを見ながら

 

(ケケケケ…!轟の個性は凍らす個性か?なんかまだまだありそうだな?)

 

3戦目…

 

(何やってんだよ‪w!峰田って野郎は!おもしれぇな!八百万…ケケケケ!中々使える個性じゃねぇか他の奴らの個性もエアーチェックさせてもらうぜ!)

 

4戦目…

 

(おーおー!男気のある野郎だな?切島ってやつは!瀬呂ってやつの個性は便利だな…!ケケケケ!これもチェックだ!佐藤…こいつ顔どこかで見た気が…)

 

5戦目…

 

(おっ!耳郎じゃねぇか?んー?ペアに恵まれなかったみてぇだな…もう1回かよ…相手ペアにもバカがいるな…)

 

俺は画面を見つめながらそういった。

 


 

そして俺の番が回ってきた。俺はワクワクしながらもオールマイトを探すと…さっきまでいた画面の前にはいなくなっていた。

 

(ケケケケ…?何をする気だァ?)

 

俺がたっていると近くのドアから相澤が現れた。

 

「今からオールマイトの代理で俺がやる」

 

相澤の言葉に周りの連中は口々にこう言う。

 

「何かあったんですかー?」

「オールマイトがいなくなるなんて」

 

相澤はこう返した。

 

「少し校長に呼ばれただけだ。すぐに戻る」

 

相澤の言葉に周りの連中は納得したのか黙った。相澤は俺見つめるとこう言った。

 

「さて、素照…。お前が最後だ…お前の訓練相手はこいつだ」

 

相澤が合図をすると、近くのドアからいかつい格好をした大男が入ってきた。

 

「Detroit MASKさんだ」

「ガハハハ!ヨロシクな!ロボット野郎!」

 

Detroit MASKを名乗る大男を俺が見ていると相澤はこう言った。

 

「素照…。お前の訓練内容も皆と同じだ。お前はヒーロー側になってもらう。しかし、お前だけじゃこいつに手も足も出ないだろう…。だから、お前は特別にほかのペアから2人選んでもいいぞ?」

 

相澤の言葉に俺は笑いながらこう言った。

 

「ありがてぇぜ!相澤先生よォ!ケケケケ!そんじゃあなぁ?」

 

俺は後ろの連中を見ると2人指さした。

 

「まずは耳郎と…!そこの砂藤って奴だ!」

「俺かよ!?」

 

耳郎は俺にさされたことになんも反応しなかったが…砂藤は俺に指名されたことに驚いた様子だった。

 

「ガハハハ!さっさとかかってこい!ウジムシ共!」

 


 

俺達はビルの影に集まると、訓練が始まる前に作戦会議を始めた。

 

「すまねぇな?耳郎に砂藤!指名しちまってよ!」

「別に構わないけど…アタシら3人であの大男に勝てる気がしないんだけど」

「そうだぜ!俺ら3人でも多分無理だって!」

「ケケケケ…!そういうなって!戦うのは俺ら2人だけだぜ?耳郎!」

「え?何?アンタと砂藤だけで戦うの?」

「おうさ!俺と砂藤であいつを倒す!」

「ちょちょちょ!待ってくれよ!あんなのにかないっこねぇって!」

 

佐藤は俺にそう言ったが俺は笑いながらこう言った。

 

「ケケケケ…!今のお前なら確かに負けるだろうよ?お前の個性を教えてくれ」

「俺の個性か…?俺の個性は『シュガードープ』。糖分を摂取につき、3分間だけ通常時の5倍の身体能力を発揮するんだよ…デメリットとしては使いすぎると頭がぼーっとする」

「なるほどな!俺の個性は『ステレオカセット』!エアーチェックしたカセットを使うと個性を使用できる個性だ!ケケケケ…!あとは音響攻撃とかな?」

「個性を使える?マジかよ!」

 

俺の言葉に砂藤は驚いた表情を浮かべた。

 

「んじゃあよ…砂藤。まずはお前を強化する所から始めようぜ!ケケケケ!」

「きょ…強化?」

「なぁ?耳郎…お前のイヤホンジャックは片耳違いで指す事も出来んのか?」

「出来るけど?」

「片方のやつを砂藤に、もう片方を俺のここにさしてくれ」

 

俺が指さしたのは脇腹に空いた穴だった。

 

「う…うん」

 

耳郎は少し躊躇しながらもそこにイヤホンジャックをさした。

 

「ぐっ…!ケケケケ!次は砂藤だ!」

「ぐおっ!」

「よし!やるぜぇ!」

 

イヤホンジャックが刺さったまま、俺はこう言った。

 

「超人大全集!『××××』!」

 

カセットが俺の胸にセットされた瞬間!

 

俺と砂藤は叫び声を上げた!

 

「「ぐあああ!」」

「だ…大丈夫!?」

 

バタりと倒れた砂藤を心配そうに駆け寄ろうとした耳郎はある異変に気づく。

 

「あ…あれ?砂藤…。アンタ…そんな体つきだったけ?」

 

明らかに先程よりもムキムキになった砂藤は、ムクリと起き上がった。

そして、俺は砂藤にあるものを手渡すと、砂藤はそれを天高く掲げながらこう言った。

 

「神のお告げだ!」

 

ソレを被った佐藤を見ると俺は、何かを思い出し笑いながら言った。

 

「ケケケケ…!何かに似てると思ったら…!これか!ケケケケ…!」

 

ビルの中に俺の声が響き渡るのだった。

 


 

「訓練開始ー!」

 

そう告げるアナウンスが流れると、Detroit MASKはゆっくりと辺りを見渡した。

 

「さて?どこから来るのかな?」

 

辺りを見渡し…廊下を出ると地響きが響いてきた!

 

「む!何かをする気か?」

 

そう言っていると突如として!Detroit MASKのいた床が崩れ始めた!

 

「うお!」

 

Detroit MASKはそのまま落ちていくと…本来あるはずのフロアの床は消え!下には大きなリングが存在していた!

 

「ぬぅ!」

 

Detroit MASKが着地すると上を見上げた。上まで続く階段以外は全てなくなった状態になっていた。

 

「ケケケケー!煩わしいからここで勝負しようぜ?Detroit MASKさんよォ?」

 

Detroit MASKが声の方を見ると、右端のコーナーポストに立つステカセと黒いローブを身にまとった砂藤の姿だった。

 

「へっ!お前らがこの俺様に勝てるとでも?」

 

そう嘲笑うDetroit MASKに対して、ステカセはこう言った。

 

「あぁ!勝てるぜ!なんたって!俺のパートナーは!」

 

ステカセが言い切る前に佐藤はローブを脱ぎ捨てる!

 

「スーパー砂藤フェニックスだぜぇ!ケケケケー!」

 

ステカセの言葉に砂藤は不敵な笑みを浮かべながらこういうのだった

 

「ふっ!溢れる知性でお前を倒してやろう」




本当に遅れて申し訳ない。
佐藤に使用されたカセットはキン肉マンスーパーフェニックスです。
時期的にいいのを選びました。佐藤くん顔がどことなくキン肉族だもんな
Detroit MASKの格好はアニメフェスのオリジナルアニメにでてきた方を想像しといて下さい
なんかステカセキングの小説がもう1つあるみたいですね。そっちの方が面白かったなぁ…勝てそうにねぇや
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