ラーメン大好き電(いなずま)ちゃん   作:ゼルガー

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ブッキー・・・・・・過去の自分の罪に押しつぶされ、戦意喪失中。


天満幸助・・・・・・電達の司令官。全盛期の彼であれば、あの程度の敵は雑魚同然。


黒月八雲・・・・・・天満幸助の故郷を滅ぼした張本人。そして、吹雪を深海棲艦に改造した全ての元凶。ディープショッカーの首領ではないが、裏から操っていた男。天満幸助の手により既に故人。実は平行世界の記憶を受け継ぐことが出来る人間で、平行世界の天満幸助と殺し合いをしたいが為に幸助の故郷を滅ぼす計画をした。しかし、改造人間となり、八雲が望んだ幸助にはならない運命となってしまい、自暴自棄となりあっさり殺された。


外伝「初めて食べた豚汁は私に戦う覚悟を与えた」中編

私はもう、自分がわからない。

 

ココアやチノ、皆の家族を奪った悪魔。化け物はそう言っていた。

 

私自身には過去の記憶がない。イソッチ達はそんな私を受け入れてくれた。

 

【神帝】吹雪改二神。それが私の異名で、世界に恐怖を与えた名前。

 

ああなんだ、私も化け物だったのか。人から恐怖され、畏怖され、憎悪される対象の。

 

 

 

 

―――ソウダ、我ハ人類史ヲ守ル為ニ人類ヲ滅ボスノダ

 

―――敵ハ全テ滅ボス。人間モ艦娘モ全テ

 

 

滅ぼす・・・・・私はそれしか無いのか

 

人類悪となった獣の王の私

 

深海棲艦となった神帝の私

 

 

 

私は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「何時まで現実逃避しているつもりだ」

 

「・・・・・・お前は誰だ」

 

気が付けば私は声を掛けた男の背中に背負われていた。

 

「俺が誰か・・・・・・そんなことは今聞くことか?」

 

「・・・・・・ああそうだ。なあ、私はこの世に存在していいのだろうか?こんな世界を滅ぼしかけた悪が居てもいいのか?この手で多くの姉妹や同胞を葬り、守るべき人間にすら砲を向けたこの私が」

 

「己の過去の罪に潰されるのは勝手だ。だが、今もお前の為に戦ってる奴らがいる」

 

 

イソッチ・・・・・・瑞鳳・・・・・・

 

 

「昔、ある男がいた。故郷を奪われ、家族や友、愛した人、己自身すら失った男が。ソイツは復讐の為だけに生き、寿命を削りながら戦い、そして壊れた。壊れた男はふと後ろを振り返った時、絶句した。自分は復讐を果たすために相手と全く同じ事しかしなかったのだと。それからその男は空虚に生きた。生きる意味すら失い、自分が犯した罪に潰されたからだ。だが、そんな男はもう一度立ち上がることが出来た」

 

「何故だ?」

 

「俺は一人の艦娘に出会った。お前との戦いでたった一人生き残ってしまったアイツは艦娘としての力を失っても、自分に出来ることを必死に探し、足掻いている大バカ者に出会った。最初のアイツは若干やさぐれてはいたが、一緒に任務をこなしているうちに明るい性格を取り戻していった。ソイツを見て思った。こんな壊れた俺にでもまだ救える奴が居たんだってな」

 

「・・・・・・聞いてもいいか?こんな私でも、誰かの為に戦ってもいいのかなぁ」

 

 

気が付けば私は目から涙を流していた。初めての経験だった。こんなにも締め付けられるくらい苦しくて、家族を守りたいって強く思うんだ。

 

 

「愛しさと切なさと心強さ。今、お前が感じている感情こそソレだ。ああ、だからこそ俺はお前に託したいと思ったのかもしれないな。本当の意味で人類の守護者となれるお前に」

 

 

男は私を下ろし、何か機械のようなものを渡してきた。コレは?

 

 

「かつて、俺が使っていたライダーシステム【バトルシップドライバー】だ。人類の未来と平和を守る為に戦う伝説の戦士【仮面ライダー】。お前が受け継げ」

 

 

仮面ライダー・・・・・・ああ、覚えている。私を倒してくれた艦娘が変身していた仮面の戦士の事か。

 

人類の未来を平和を守るか・・・・・・今の私には重すぎるな。だから・・・・・・

 

 

「今の私は、大切な家族を守る為に罪を償おう」

 

 

 

獣の王となった私、神帝となった私。すまないが、私はお前たちとは違う未来に進もうと思う。

 

奪うだけでもない、破壊だけではない。守る為の力を。

 

 

 

 

―――――オモシロイ、ソノ道ヲ何処マデ行ケルカ見モノダナ

 

―――――我ラノ力、正シク使エルカ、ソレトモ身ヲ滅ボスカ・・・・・・精々足掻イテミセロ

 

 

 

ありがとう、かつての私

 

ふと気が付けば、手の中に見慣れない鍵が収まっていた。これが何なのかはわからない。

 

だけど、どう使うのかはわかる。

 

 

「行けるか?」

 

「ああ、感謝する。私はもう、立ち上がれる」

 

「なら行ってこい。イソッチ達がお前を待っているだろう」

 

「ああ!」

 

 

今度こそ、私は自分の足で走り出した。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

やれやれ、世話が焼けるな。

 

自分の過去を少しだけとはいえ話すとは、俺も歳を取ったか?

 

 

 

「復讐を果たした先は何もない、空虚な心だけが残り、振り向けば自分の手で破壊した戦火が広がるのみ。なあ、八雲・・・・・・貴様は何故、そこまで俺に執着した?何故、俺でなければならなかった?」

 

 

 

思い出すのは一人の男。

 

当時のディープショッカーを裏から操り、世界テロを計画する際に俺の故郷をワザと狙い、俺の全てを奪った男。

 

それが、黒月八雲だ。もっとも、俺の誘拐や改造人間計画は知らなかったらしい。初めて出会った時、俺が組織に誘拐され、改造人間にされたと知った時の奴はおかしかった。

 

 

 

 

―――ば、馬鹿な!?何故だ、それでは俺の計画がっ!オノレ首領っ、俺の計画に気が付いたのかっ!

 

―――は、ハハハハ!改造人間となり、因子と資格を失った貴様にはもう何の未練も用もない。さっさと殺すがいい・・・・・・貴様の故郷を滅ぼすよう計画したのはこの俺だからなぁ

 

 

 

 

・・・・・・因子と資格を失った。奴が残したこの言葉には心当たりがある。

 

俺が改造人間となった時、何かを失った虚無感を感じた。あの時は気のせいだと思っていたが・・・・・・今となってはもうわからんか。

 

 

「さて、と。俺は俺に出来ることをするか。戦いでアイツラも腹を空かせるだろう。イソッチ達の孤児院のキッチンを借りて何か作るとしよう」

 

 

俺の魂を受け継いだんだ。しっかり戦え、第一世代艦娘駆逐艦吹雪。いや、仮面ライダー!




ども、ゼルガーです。

夏風邪は怖いです。私は喉をやられてしまいました。辛いです。

弓王のピックアップが来ていたので、宝具を重ねたかったからガチャって見た結果、無事当たりました。

やったー、宝具2だー。ちなみに私の弓王はレベル100スキルMAXフォウ強化MAXです。
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