ラーメン大好き電(いなずま)ちゃん   作:ゼルガー

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ブッキー・・・・・・ラスボス系のダークヒーロー。立ち位置としては、仮面ライダーチェイサーや仮面ライダーローグに近い。本来の吹雪とは違い、性格はクールで物静か。だが、服装のセンスは最悪でダサい。身長は170㎝と割と長身ではあるが、胸はそこそこでBカップ。普段着はクソダサいが、普段は黒いコートとスーツを着ている。某髭と同じである。


仮面ライダー吹雪・・・・・・司令官のバトルシップドライバーと、自身のコアから生み出したマテリアルキーを使用する事で変身する。その姿はかつての改二神(重火器搭載、歩く火薬庫)ではなくシンプルな格闘戦を主体としている。

必殺技は強力なエネルギーを込めたキック技【ストライクブレイク】、背中に装備されているブースターがブラスト砲に変形し発射される必殺ビーム砲(破壊兵器)【アビスデストロイヤー】(ただし、チャージに時間がかかる上にかなりのエネルギーを喰う。強いて言うなら、日本全ての発電所のエネルギーを利用してやっと一発使えるというアホな兵器なので実質使えない。これは、世界からのバックアップがあった時代の名残なので、本人も使えない事は気にしてないし使う気は一切無い)

 

 
変身音声(イメージCV若本)
起動音(ベルトを腰にセット時)≪BATTLESHIP DRIVER!≫

マテリアルキー装填音≪SET!MATERIALKEY!≫

「変身」←ベルトの中心にある舵を一回転捻る

≪抜錨!GODEMPEROR!≫
≪神帝のブリザードデストロイヤー、ゴッドエンペラーフブキ!≫
≪大・覚・醒!≫

 

マテリアルキー【神帝】・・・・・・世界の抑止力から人類悪へ顕現した獣の王となった吹雪、深海棲艦として改造され神帝となった吹雪、そして現在の大切な人の笑顔を守る為に戦う事を決意した吹雪の魂が鍵を生み出した。この鍵とバトルシップドライバーを用いて仮面ライダーに変身する。

 





電・・・・・・ラーメン大好き駆逐艦娘。今日もどこかでラーメンをすすっている。


外伝「初めて食べた豚汁は私に戦う覚悟を与えた」後編

 

 

走る、走る、走る

 

彼女は必死に足を走らせる。

 

守りたい人の為に。奪ってしまった罪を償う為に。

 

そして、過去のケジメを付ける為に

 

 

 

◇◆◇

 

その頃、イソッチはというと・・・・・・

 

 

 

 

「ちっ、クラゲの化け物め。私の剣が効いてないのか!」

 

「バカめ!私の身体はあらゆる物理攻撃を吸収するのだ!貴様の剣が聖剣だろうと、私には通用せんのだ!」

 

 

天満幸助にブッキーを託したイソッチは第二世代としての固有能力である聖剣でクラゲの怪人と戦っていた。しかし、彼女の剣はまったく相手に通用していなかった。

 

 

「せめて艦装があれば砲雷撃戦が出来るというのにっ!引退は早かったか・・・・・・」

 

「隙アリだ艦娘!」

 

「しまっ!?」

 

 

考え事をしてしまった隙を付かれたイソッチはクラゲ怪人の触手に振れてしまう。

 

 

「ぐっ・・・・・身体が・・・・・・・痺れ・・・・・・」

 

「私の触手には麻痺毒が仕込んである。アフリカゾウですら一撃で仕留められるのだが・・・・・・流石は艦娘。喋るだけの力はあるか。まあいい、これで終わりだ。仕留めさせてもらう」

 

「これまでか・・・・・・すまない、皆」

 

 

イソッチは死を覚悟した。もうダメだと。思わず目を瞑ってしまった彼女は走馬灯のように過去を思い出す。

 

 

瑞鳳と二人で軍を引退し、二人で孤児院を経営した出来事。

 

親を亡くした子供たちとの出会い。

 

何度も失敗して、練習して上手くなった手料理

 

第二世代の艦娘として戦っていた頃の自分

 

異能を目覚めてしまい、聖剣で周囲を吹き飛ばしてしまった辛い過去

 

聖剣を通じて、妖精郷にいる騎士王から剣術を学んだ日々

 

あの大馬鹿を拾った時の葛藤。

 

 

 

 

 

「だめだなぁ・・・・・・未練しかない。死にたくないなぁ」

 

「なら、死ぬな。私が、お前を助ける!」

 

 

 

 

イソッチにクラゲ男の攻撃は届かなかった。

 

目を開けるとクラゲ男は宙を吹っ飛んでいた

 

そして、目の前に居たのはさっきまで戦意喪失して居た筈のブッキーだった

 

 

 

「待たせたな、イソッチ。ここからは私のターンだ」

 

「ブッキー・・・・・・何故?」

 

「過去にケジメを付ける為に。そして、家族であるお前を守りたいと思ったからだ」

 

 

この時、イソッチは初めてブッキーの笑みを見た。不愛想で笑う事がない鉄仮面だったブッキーが笑ったのだ

 

 

「ゲギギ・・・・・・オノレこの不良品が!我々が貴様を再利用してやるというのに逆らうかぁ!」

 

「黙れクラゲ野郎。煮ても焼いても食えない貴様を恐れる奴が何処にいる。私は今、生まれて初めて怒りという感情を知ったんだ。家族を傷つけた貴様を、私は絶対に許さん」

 

 

笑みを浮べた顔から一点、憤怒の表情となったブッキーは、天満幸助から託されたモノを取り出して腰に装着した。

 

 

 

≪BATTLESHIP DRIVER!≫

 

 

 

「ゲゲッ!?そ、それは!?」

 

「ブッキー・・・・・何故お前がそれを?」

 

「天満幸助から託された。彼の想いを・・・・・・仮面ライダーの意思を」

 

 

そして、ベルトにブッキーの心から生まれた鍵を装填した。

 

 

≪SET!MATERIALKEY!≫

 

 

鍵を装填したことで待機音が鳴り響く。嫌な予感がしたクラゲ怪人は阻止しようと駆け出す。だが、それよりも早く、ブッキーはベルトの中心にある舵を回した

 

 

「変身」

 

 

瞬間、ブッキーはベルトからあふれ出した光に包まれた。

 

 

≪抜錨!GODEMPEROR!≫

≪神帝のブリザードデストロイヤー、ゴッドエンペラーフブキ!≫

≪大・覚・醒!≫

 

 

 

 

 

白いスーツに青いアーマー、赤いツインアイの艦を模した仮面の戦士がそこにいた。

 

彼女は自分の右手を見て、握ったり開いたりして何かを確認し、左手でそっと握りしめた。

 

 

「か、仮面ライダーだと!?馬鹿な!情報でももう誰も変身できない筈っ!」

 

「そうだ、私は仮面ライダー。散っていった先代やこのベルトの持ち主の魂を受け継ぎ、私を倒したアイツと同じ人類を守る戦士としてここにいる。覚えておけディープショッカー。私の名は、仮面ライダー・・・・・・吹雪だ」

 

 

その時、イソッチは思った。「相変わらずネーミングセンス無いな!?」と

 

 

 

「だ、だが私には物理攻撃は効かん!貴様の攻撃も私には通用しない!」

 

「どうかな?私が何故、神帝と恐れられたか忘れたか?」

 

 

吹雪がそういうと、背中のバックパックとなっているブースターが巨大な銃口に変形し両肩に装備された

 

 

「うげっ?!ま、まさか!?」

 

「この姿でも、かつての真似事は可能なようでな。喰らうがいい、アビス・・・・・・」

 

 

と、砲撃を撃とうとするが、何を思ったのかそのまま走り出してしまう。

 

 

「は?」

 

「と、見せかけての必殺キックだ!」

 

 

変形した銃口を再びブースターに変形させて一気に加速していく。そのままの勢いでベルトの舵を回転させて足にエネルギーを収束させる

 

これが彼女の必殺技、ストライクブレイクだ!

 

 

「喰らえェ!」

 

「がっ!?ば、馬鹿な!私はどんな物理攻撃も吸収する筈!?なぜ吸収できない!?」

 

「簡単な事だ。私の攻撃が貴様の吸収速度を上回る威力だということだ。どんなに吸収できても、許容量を超えれば意味がないだろう」

 

「なっ?!お、オノレ不良品のガラクタがーーーーーー!」

 

 

クラゲ怪人はそのまま吹雪の蹴りに貫かれ、大爆発して炎に消えていった

 

 

「私が不良品なら、貴様は害虫だろうな」

 

「ブッキー・・・・・・大丈夫なのか?」

 

「ああ。ケジメは付けたと思う・・・・・・多分」

 

 

正直、彼女の心は晴れていない。それでも、家族であるイソッチを守れたことにブッキーは仮面の下で自然と笑みを浮べていたのだった。

 

 

 

◇◆◇

 

 

数時間後、ブッキーとイソッチは孤児院に帰宅していた。

 

あの後、ショッカー隊員達は人外達によって全滅し、事後処理は天満幸助が行う事で片が付いた。

 

事後処理にブッキーの因縁の相手である電が来たのだが・・・・・・ここでは語るまい。

 

 

 

「ああ、美味いな。しっかりと煮込まれた玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、豚肉が味噌スープに溶け込んでるおかげで甘さが引き立ち、隠し味の生姜や七味のおかげでポカポカしてきた」

 

 

帰宅した彼女は待っていたのは子供たちと瑞鳳だった。

 

子供たちは泣き顔でブッキーに抱き着き、口々におかえりなさいと出迎えた。

 

イソッチはと言うと、無茶をしたことで瑞鳳に叱られてた。

 

 

「えへへー、ブッキーに美味しいって言ってもらう為に頑張ったんだよ!」

 

「はい。瑞鳳お姉ちゃんに教わって頑張りました」

 

「ああ、美味い。ありがとう、ココア、チノ」

 

 

この豚汁にはいろんな具材が入っていた。

 

大根、こんにゃく、里芋、ゴボウ、長ネギ、ミョウガ

 

どれもこれも、しっかり煮込まれており、美味であった。

 

だが、美味しいのは具材のおかげじゃないのはわかっている。何故なら・・・・・・

 

 

「お前たちが私の為に作ってくれたからこそ、より美味しく感じるのだろうな」

 

「何か言ったブッキー?」

 

「何でもない。さあ、お前たちも食べよう。私一人だと寂しいしな」

 

「「はーい!」」

 

 

ブッキーは改めて思った。家族の笑顔を守りたいと。

 

そして、そんな家族が作ってくれたこの豚汁はどんなものにも負けない、かけがえのない宝であると。

 

 

「取り敢えず、おかわりだ」

 

 

 

 

 

番外編、終わり

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