道化師†無双   作:黒猫γ

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続けて投稿ですね~。


桂花押しの私からしてここら辺の話は書いていて楽しいですね。





第四話

 

 

 

 

 

「ここが潁川郡の街かぁ!」

 

「ええ、やっと着いたわね。」

 

「ははは、見ただけでにぎわっていることがわかるな!」

 

母の仕事の引継ぎが終わり、潁川郡に引っ越してきた朱治一家。朱治からしたら二つ目の街であり、その眼には大きな期待の色が見えていた。実際見ただけでもそこかしこで商人がせわしなく動いており、朱治にはどれも目新しい景色に見えた。

 

「さて、私は潁川郡のお偉いさん方にご挨拶に行ってくるから先に新しい家に向かっててね。」

 

「おう、分かった。行くぞ、陽風!」

 

「はい、父上!」

 

二人が意気揚々と家に向かうのを華照は見送り、先方への挨拶のため領主のもとに向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地に着いた華照は潁川郡の領主との謁見を無事終えて、そこで軽い親睦会に招待された。なんでもその地方の有権者も参加するようで華照は快く参加を決めた。そのあと何人か名門貴族の方にあいさつ回りをしながら、最後に荀家に挨拶に伺った。荀家当主との会話はうまがあったのか、思っていた以上に堅苦しいものではなかった。そして話は世間話から自然と子供の話に移っていく。

 

「そういえばこの度一緒に越してきた息子が荀攸様の私塾でお世話になるんですよ。」

 

「ほう。それはうちの娘と学友になるかもしれませんな!息子さんはどんな子なんです?」

 

「快活でとてもいい子ですよ。私と夫を立ててくれる優しい子ですし、何よりその才には目を見張るものがあります。」

 

「それはいい息子さんをお持ちのようで。」

 

「はい、自慢の息子ですね!最近なんかは夫の真似をしているのか街で大道芸を見せた話しを楽しそうに話してくれます。」

 

「聞けば聞くほど好感の持てる少年ですね。一度会ってみたいですな~。」

 

「ありがとうございます。荀緄様の娘様はどのような方なのですか?息子と同じ学び舎に通う子ですから、少し気になります。」

 

「…そうですね。その才と知恵はすでに私を超えているかもしれません。経験がまだ足りないところはありますが、そこは時間とともに補われていくでしょう。まだ少し性格に()()()()()部分もありますが、とてもかわいらしい自慢の娘ですね。」

 

「それは私も一度あってみたいものですね。」

 

「本日の親睦会には出席されるのでしょう?そこには娘もつれていく予定なので会えるはずですよ。」

 

「それは楽しみですね!」

 

「ええ、まったくです。よろしければあなた様の息子さんも連れてきますか?」

 

「それは…、さすがにまずいのでは?」

 

「いえ、今回の親睦会はあなた方が主役のものですし、そこまで敷居の高いものでもありません。何より私はその少年に会ってみたくなった。出席されているほかの方も何人か息子娘を連れてきますし、息子さんがご学友と少し早く会うことになる程度ですね。」

 

「ふぅー、少しズルいですね。そこまで言われて断っては逆に失礼に当たってしまいます。」

 

「ははは。娘に越されているかも、とは申しましたがまだまだ私も現役でいられそうですな!」

 

「そのようですね。では息子にも出席するよう伝えておきます。後程また。」

 

「ええ、また後で。」

 

 

 

 

華照が帰った後、荀緄は今日の分の仕事を終わらせようとするが、廊下をドタバタと大きな音をたてながら誰かが近づいてくる。そして荀緄の執務室の扉を雑が開けられ、そこには顔を真っ赤にした荀彧が息を切らしながらにらんでいた。

 

「父様!」

 

「どうした、桂花?そんなににらんできて。」

 

「今日の親睦会についてです!なぜ私も出席なのですか!」

 

「なぜも何もお前は次期荀家当主候補であり、私の娘だぞ。出席することに何の疑問がある。」

 

「私はあのような獣の集まる集いなどに出たくありません!今までだってあの忌まわしき懇親会以来一度も出たことないのに!」

 

「こら、男を獣扱いするのはよせと普段から言っているだろ。」

 

「確かに男すべてが獣と決まったわけではないのはわかっていますが、それを差し引いても欲望に忠実で下半身に頭があるような猿が多すぎます!」

 

「あの懇親会が酷かったことには私も同意見だ。あれ以来同じことが起こる可能性があると判断して私自ら桂花が出席しなくてもいいように動いていたからな。」

 

「ではなぜ!」

 

「だが今回はまた別だ。今回集まるのはすべて地元の有力者のみの親睦会であって、これからの荀家のためにいい加減桂花の顔出しをしなければならない。ほとんどが私の顔見知りだけの場でそこにすら出られないようでは安心して仕官させられない。」

 

「それはそうかもしれません、ですが!」

 

「もう決まったことだ。当然同じ轍は踏まんように細心の注意は払うとも。」

 

「っ、……わかりました。」

 

桂花はしぶしぶ了承して部屋をでていく。これはには荀緄も今回の親睦会でも一波乱あるのでは?、と先ほどまでとは違い沈痛な面持ちで仕事に戻るしかなかった。

 

 

 

 

 

一方、朱治はというと

 

「というわけよ。準備しなさい、陽風。」

 

「何がというわけなのですか、母上ぇええええ!?」

 

帰ってきた母からのいきなりの親睦会出席にたた叫ぶことしかできなかった。

 

 

 

 

 




桂花が可愛すぎる。異論は認めない!



誤字脱字、感想等待ってまーす。


ではまた次のお話で会いましょう。
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