ガルパンってなによ?ただの大洗の生徒よ(現在、更新遅れ中 作:白桜
「ふぅ……さっきは良きもの見れたね」
覗き見をし、ちょっとした興奮することになった戦車道のガレージ。
それから場所は変わり、今は自分の教室にてのんびりと席に座ってる。
先程までの光景を思い出し顔がにやけそうになるが、ふと疑問が浮かぶ。
それは彼女達はいったいどこで自分達の汚れを落とすのかと。
昨日見つけたと思えし戦車達は、誰からも見てもかなり汚れていた。
野晒しに置かれていただろう、戦車のあちこちが限界に来てるのは想像がつく。
そのため戦車道に使うためには一度、おもいっきし整備する必要がある。
では整備しようしても、汚れを落とさないといけない。
そのために頑張って戦車の洗車をしていた彼女達は当然、全身余すこと無く洗剤や泡、水まみれであった。
まぁ、38(t)戦車にいてのんびりと干し芋食べてたあの人はそれほど汚れて無いと思うけどね。
……あっ、今思い出したけど38(t)戦車のそばにいた人達ってうちの生徒会か。
それなら生徒会は38(t)戦車に乗るっぽい?
たぶん戦車道の隊長は会長さんがするから、38(t)戦車が隊長車両になるのか。
38(t)戦車も悪くはないと思うけど、並んでいたなかにあったIV号戦車がいいと思うけど……
おっと話がそれたね。
今日は洗車、ならさっき着ていたのは水着や体操服といった汚れてもいい服。
それなら着替えの服を用意してるはず。
服は更衣室で着替えたらいいけど、流石に全身泡まみれの状態を放置するのはどうかと思う。
戦車乗りとはいえ、うら若き乙女である。
そこらへんはどうか気にして欲しいものさ。
そう言えば、ツチヤがシャワー室みたいのが自動車部のガレージにって言ってたね。
そこの借りるのか、それとも水泳部かね?
どっちにせよ、もう春になってしばらく経つけど風邪には気をつけて欲しいものよ。
そうだ、自動車部のシャワー室ってどんなのだろう?
気になるからあとでツチヤに聞こっと。
―
放課後になり、これからどうするか考える私。
昼休みにツチヤが確か、今日の部活はとても忙しいとか言ってたのを思い出す。
学園に今夜は泊まる申請を出してるし……何か購買や自販機で差し入れでも買うか。
差し入れには何がいいのか考えてると前から私の名を呼ぶ声が。
「ん?どうかしたのツチヤ。今日、ドリンク券あげるって言ったけ?」
考えすぎてたのか視線が机に落ちていた。
顔をあげるとツチヤと同じクラスのはずの女の子が立っていた。
どうやらツチヤが声をかけてきて、何かあったっけと思いだすが何も浮かばなかった。
そう言えば鞄に確かドリンク券あったと思い出し、それかなっと。
ちょっと待ってね、ツチヤに告げ鞄から探そうとする。
すると、
―違うんだよー別の事だよ。でもドリンク券は貰うね―
っと返ってきた。
「なら、どうかしたの?ツチヤはこれから部活でしょうに。それも泊まるんでしょう?差し入れをあとで持っていくけど、何がいい?」
「んーなら、珈琲かな?あと、ラーメンに焼きそばが欲しい!たくさんね!!」
そう言えばラーメンってツチヤが好きなものだっけ?
なら焼きそばは誰だろう。
自動車部の内に好きな人にいたんだ、覚えとこ。
眠気対策に珈琲はわかるけど麺類に合うんかな……一応おにぎりとかも追加っと。
「珈琲にラーメン、焼きそばね?それだけじゃなんだし他にも持っていくよ」
「えー!それだけあれば十分、他はいいよーありがとう紫苑」
「なら、またあとでねツチヤ」
そう、ツチヤ達と別れる……はずが、それを止めるかのように声が。
「ちょ、ちょっと待ってください!ツチヤ殿!用件がまだです。えっと……」
「あぁ、ツチヤと同じでいいよ呼び方、紫苑でいいから。貴女は?」
そのまま別れそうになったツチヤに焦った様子の秋山優花里と名乗る子。
同じクラスの子で間違いない、だって毎朝の出欠確認で最初に聞くし。
くせ毛にシフォンショートボブっぽい髪形をした、元気いっぱいそうな子ね。
思いだしたけど、さっき戦車の洗車メンバーにいたわね。
どの戦車に乗るのか気になる。
まぁ、そんなことは今は置いといて用件なんだろう?
ツチヤでは少し不安になったのか、秋山さんが用件を話してくれた。
簡単にまとめると、
戦車の洗車が終わり自動車部に引き渡せたので後片付け等をしてた。
そこに生徒会長から着替え終わったら生徒会室に来るようにと。
生徒会室に行くとツチヤもいた。
会長から同じクラスの紫苑を戦車道に誘えないかとのこと。
そのため同じクラスであるふたりに任され今に至る。
用件はわかったところで疑問が。
なんで私が戦車道に誘われるのか、誰にも戦車道について話したことないのに。
それについて、秋山さんに聞いてみると。
「どうやら、わたし達が洗車してるのを見てる生徒に会長が気づいたようです」
「それで誰なのか気になり調べたら、紫苑殿と思いだしたと」
あーそれを聞いて理解した。
最後にちらっとこちらに視線を向けたのは、会長さんだったのか。
干し芋を食べながらだったから、戦車以外に気にしてないと思ったのに。
感がいいのか、ただ私が見つかりやすかっただけなのか……
転校手続きや挨拶とかで何度か会長さんには会ってるから、覚えていてもおかしくはないけど。
……まさか、生徒全員を覚えてたりするのかな?
転校生だからすぐに思い出せたと思っとこ。
「生徒会、かなり戦車道を重視をしてる。だから、見に来ていた私が興味あると思ったのね」
「あと、ツチヤと秋山さんを選んだのは悪くはないと思うよ」
生徒会長さんって策士だったりするのかな?
友達とクラスメイトから説得されたら、悪くとも見学くらいと思ったんだろうなー
興味があって戦車道を選んだり、興味が無くとも見学ならでもいいんだろうね。
見学から興味もってくれる流れもあるし。
今回手応えなくても何度か試し、それでもダメなら諦める感じかな?
まぁ、特に選ぶ気がないから断っておこ。
目の前で入ってくれるといいな、そう願いし不安そうな秋山さんには悪いけど。
「せっかく誘ってくれたけど、ごめんねツチヤに秋山さん。戦車道のみなさんのこれからが良きことを願ってるから」
―あとで差し入れと共にドリンク券持っていくね―
そう、ツチヤに伝え鞄持ち歩きだす。
すると、秋山さんが
「あ、あの!紫苑殿は明日の朝、予定はありますか!?」
「明日の?……何時頃?」
「9時頃からお昼くらいまで。その時間帯は予定は空いてますか?」
「9時からねぇ……」
明日の9時から昼までね。
何か私はあったかなー?
なかったと思うけど、何かあるのかね。
明日と言えば学校休みの土曜日、学校関係の行事は記憶のかぎり無かったはず。
行事でないなら、部活?
でも私は特に入ってないし、助っ人でもない。
なら……まさか。
「秋山さん。もしかして、明日戦車道でなにかするの?」
「はい!明日の午前中、戦車道の特別講師として自衛隊から教官が来てくださるのです。何するかは、まだ生徒会長殿でも分かってないようですが……」
「自衛隊から教官が……?よくもまぁ、うちの生徒会はそんなところから呼べたものね」
―それに、教官ねぇ……まさか、あの人が来るのかな?それなら、会いたいけど―
っと、小声で呟いた。
呟きに反応したのか秋山さんがどうかしたのか聞いてくる。
まさか聞こえていたのかと思いつつ、なんでもないよと。
まぁ、普通の授業なら見に行く気もしなかった。
だけど、教官が誰か気になるしどんなことをするのか見てみたいから。
「私、関係ないけどいいの見に行っても?」
「えぇ!それは問題と思いますよ。会長殿も、もし来たいって言ったら来てもらってと」
「なら、秋山さん達から私が見に行くこと伝えてもらえない?会長さんには悪いけど」
「そう言うことならわたしから伝えておきます。紫苑殿がどんな感じだったのか、帰る前に教えてと頼まれてましたので」
「なら、よかった。じゃあお願いするね。ツチヤはまたあと、秋山さんは明日ね」
ふたりの挨拶の声を背に、教室から出る。
にしても、私が戦車道にね。
今まで戦車を見つけたり、戦車洗車をちらっと見てたけど見学につながるとは。
まぁ、いいや。
明日は特に予定が無く、家でごろごろするだけだったし。
そんなよりも見に行く方が楽しそう、ふたり……いや、3人か。
彼女達には少し感謝を思いつつ、寮へと戻っていく。
「明日、良き天候になりますように」
―おまけ―
ちょっと話が違うけど、馬術には古い流派があるみたい。
古流って言って、4流派の事をさすらしい。
その中には大坪流っていう流派がある。
この流派を作った人は室町幕府の足利将軍家の師範をしてたらしく、有名とか。
鞍上に人なく、鞍下に馬なし、正に絶妙の至境
己を正しうして馬を咎めず
流派を作った人が残したと言われてる言葉。
人馬一体を説いたこれらの言葉は現代の馬術にも通じるとか。
この流派は秘密にせず世に広げたから、多くの分派や支流を生まれた。
そのうちのひとつに、とある流がある。
それは佐々木流。
弓馬の名手であったとある戦国大名さんが、大坪流を学んで作ったもの。
その人は弓は日置流の印可を受け、馬は大坪流の分派である佐々木流。
武将の方面に才多そう、きっと戦に強かったはず?
大坪流は馬術専一で馬上武芸を深く扱わないと。
でも、佐々木流は騎射の方も少しはいれてたとか?
まぁ、昔からおじいちゃんが何度も言ってたことで、それが本当かは知らないけど。
間違ってる情報かもしれないから注意ねー
まぁ、おじいちゃんがそんな話する時はこれで終わるのが常。
人馬一体のように操り、一射に全てを
おじいちゃんは、そんな風に乗りなさいってね。
今の私には難しい。
うまくできないけど、いつかうまくなりたいなー