ガルパンってなによ?ただの大洗の生徒よ(現在、更新遅れ中   作:白桜

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戦車道授業に講師と言う名の教官が来るんだね。……嫌な予感、いきなり模擬戦しそう

 「うーん、予定通りに起きれてよかった」

 

 布団をたたみ、カーテンを開ける。

今日もいい天気、昨日願っといてよかった。

歯磨きや昨晩に用意済み鞄の確認を終え、布団のそばに置いた服に着替える。

目覚まし時計が2度目のアラームが響かすなか、朝ごはんの用意を。

 

 「1度目で起きないときの保険だったけど、止めるのめんどくさいな……」

 

 と言うことで、勝手に止まるまで放置。

本日の朝ごはん、ご飯にお味噌汁と塩鮭焼き。

シンプルな和食を美味しく食べたのち、流しに持っていき水につけておく。

そうそう、昨晩に秋山さんからメールがあった。

集合時間等を後ほど連絡したいと、昨日教室で別れるときにアドレス交換していた。

 

 「確か、8時30分までに教室にいたらいいとか。さて、今の時間は」

 

 まだ、7時の半ば。

流石にここから2度寝は死亡フラグ、とはいえ部屋ですることも特にない。

土曜の朝早い時間、いつもの番組を見るのもいいけどやめておこう。

部活に入ってないから、基本的に土曜は学校に行かない私。

なので、休みの日は家でごろごろかゲームかテレビで過ごすことが多い。

その結果、予定がない限り休みの日は起きるのはいつもより遅い。

まぁ、今日はお誘いあったから普段通りに起きたけど。

 

 「さて、少し早いけどもう出るか」

 

 学園に着いたら自動車部のガレージでも寄ろっと。

お泊りで疲れてるだろうし、何かまた持っていこ。

途中のコンビニで、珈琲やおにぎりを買うの忘れないようにせねば。

鞄を持ち電気の消し忘れ等が無いか確認し、靴を履く。

そうだ、出る前に。

 

 「行ってきます」

 

 

 

 

 ありがとうございました―

 

 コンビニ店員のちょっと眠そうな声と共に、コンビニから出る。

部屋を出る前に決めてた通り、珈琲とおにぎりを買った。

ある程度余裕を持って買ったから、自動車部も喜んでくれるかな?

あと、誘ってくれた生徒会長さんやツチヤに秋山さんにあげるお菓子もついでに。

これはあとで会ったときにでも渡すか。

 

 コンビニから学園まではカットカットカット!

だって特に何も無かったし、問題ないよね。

学園校門には8時くらいに着き、まだまだ時間に余裕があった。

これなら自動車部に寄っても、問題なさそう。

そう思えたとき、校門前に生徒がいるのに気付く。

 

 「おはよう。貴女も戦車道関係者?時間に余裕もって行動することは、風紀にとってもいいことよ」

 

 「おはよう。休みの今日もお疲れ様ね、風紀委員長さん。関係者で無く、今日は誘われたの」

 

 「そう、それなら今日は楽しみなさい。迷惑かけないように気をつけて」

 

 校門に立っていた風紀委員長、みどり子さんと別れ自動車部ガレージに向かう。

そうそう、なんで休みの今日にみどり子さんがいたと言うと簡単。

今日は、自衛隊から戦車道の特別講師が来るから人手がいる。

それで、風紀委員と生徒会メンバーが裏方さんとして助っ人に呼ばれたと。

昨日の秋山さんがくれたメールに、ちらっとそうあった。

 

 そう言えば大洗の風紀委員ってある意味、不思議な組織なんだよね。

みんなの髪型がおかっぱで、身長もだいたいと言うか完璧と言うか同じ。

髪型に関しては大洗女子学園風紀委員の伝統で、身長は145cmと決まってるとか。

100を超える人数が所属する風紀委員。

よくそんなにいたものね……

 

 

 

 「今の時間は、8時25分。うん、遅れずに教室に来れた」

 

 ん?

いつの間に教室にいるだって?自動車部はどうしたかって?

いやー自動車部には行ったのよ。

ガレージに着いて声かけても無反応、それで中を覗いたら御疲れで自動車部の皆は寝ていた。

流石に起こすのは悪いと思い。

 

 お疲れ様です。近く寄ったので差し入れです、紫苑より

 

とメモ書きと共に買ったのを置いてきた。

その後、時間が微妙に気づき慌てて教室に移動し今となる。

 

 もう少しで、迎い兼今日の案内してくれる人が来るとか。

秋山さんのメールでは誰なのか書いてなかったけど、誰が来てくれるんだろう?

少し楽しみにしつつ、鞄に入れてたペットボトルの珈琲を飲む。

いつの間に買ったって?

教室まで移動中にあった自販機で買ったのよ。

あとでも飲めるように何本も買ったのは内緒。

 

 教室の扉に近付く足音に気付き、珈琲を急いで飲みきる。

開くときには、何とか鞄の中に空のペットボトルを片付けることができた。

入ってきた人が誰か気づき、先に声をかける。

 

 「おはよう、秋山さん。今日はよろしくね」

 

 「紫苑殿、おはようございます。こちらこそ、今日はよろしくお願いします」

 

 「秋山さん、このあとは戦車道使用のガレージに行くの?それとも、生徒会長に会いに行くの?」

 

 「それが、今は忙しいからガレージでいいと生徒会長殿から。なので、このままガレージに行きます」

 

 「そう、ならガレージで会ったら会長さんに挨拶するか。それと、忙しいのに案内してくれてありがとう、秋山さん」

 

 「いえいえ!生徒会長殿に頼まれたとはいえ、私も誘ったのですから気にしないでください」

 

 では、そろそろ行きましょうか

 

っと、秋山さんが歩み出す。

その後をついていく私、移動中は秋山さんがいろいろ話してくれた。

戦車や戦車道に関しての話が休むことが無かった。

 

 それにしても、秋山さんって戦車好きなのね。

話し聞いてるだけでも戦車についてかなり詳しいし、何より戦車道に対する情熱がすごい。

これだと、戦車道の試合のために相手校まで調査に行きそうね。

無いと思うけど、その時があればお土産を頼もっと。

 

 ちなみに、戦車道のルールでは試合前に相手校まで行き調査、俗に言うスパイ活動は認められている。

流石に、戦車破壊や部品隠し等は禁止されてるけど。

でも、相手校に直接行って調べる学校は、今は少ないと思う。

できる人を育てる必要があるし、時間もかかり大変。

とはいえ、戦車道の強豪校はどこも徹底的に調べる。

情報が沢山あるほど、試合を有利にしやすくなるからね。

 

 よそから情報を隠す、よその情報を得ることは情報戦でいいのかな?

強豪校である聖グロはそう言ったことに力を入れてる。

専門のクラスが頑張ってるとか?

大洗も対戦することがあったら、調べられるんだろうなーこわこわ。

 

  「どうかしましたか紫苑殿?何かありました?」

 

 聖グロの魔の手に内心怯えてると、秋山さんがこちらに振り向き立ち止まってた。

どうやら思い耽ていつの間にか立ち止まってたみたい。

それに気付いた秋山さんが、声をかけたくれたのね。

 

 「ちょっと考えしてたの。問題ないから、行きましょう」

 

 「考え事でしたか。では、行きましょうか」

 

 えぇ。

そう答え、再びついていく。

そろそろ、戦車道が使ってるガレージに着きそうね。

 

 さっきの聞いた話だと、まだ教官は来てないからそこで少し待つとか。

何やらイケメンの教官が来るって、秋山さん曰く生徒会長さんが言ってたらしいけど……

きっと違うんだろう―なー

 

 男性も近年、戦車道に関わること増えた。

まぁ、戦車道にかかわる人が少ないけど、男性が戦車に乗るのは昔からある。

そのため、経験豊富の男性が教官に来るのはおかしくない。

とはいえ、復活させたばかりで不慣れ子ばかりの大洗には合わないかな?

それに大洗は女子高、男性に慣れてない子もいるだろうし。

だから、今回は経験が多い女性が選ばれるかな。

私の予想だと……そうね、あの人かな?

まぁ、当たったらアイス買って帰るか―

 

 秋山さんの進む先に、ガレージが見えてきた。

ガレージの前には、先日とは違いとても綺麗でしっかり整備された戦車達が並んでいた。

 

 

 

 

 「ん?生徒会長さん達、生徒会メンバーもまだなんだ」

 

 ガレージに着いたのはいいけど、なにしよう?

秋山さんは、自分が乗る戦車を見に行きたそうだったから見送ることに。

なので今はひとり、そうひとりなのよ。

ここにいるのは皆、戦車道を履修してる。

それに昨日の戦車洗車を見て感じたけど、もうみんなが乗る戦車がもう決まってるんだろう。

各戦車前に集まってるのを見つつ、端っこに立つ私であった。

 

 

 

 「ふーん、秋山さんはIV号戦車なのね。あと、追加装甲つけてないんだ」

 

 ボッチな私は秋山さんが何乗るのか気になり、並んでいる戦車を見る。

すると複数の人がIV号戦車の前にいて、その中に秋山さんが混じってた。

 

 「あれ?」

 

 ふと疑問を。

確かあの戦車は5人乗るのが基本だけど、秋山さん含め3人しかいない。

流石に3人はきついと思うから、誰かひとり遅れてるのかな?

それなら4人、装填手が砲手を兼任にしそう。

戦車に詳しい秋山さんが戦車長するのに、今度のお昼の1品をペット!

遅れてる子が戦車経験者とかなら分からないけど、大洗にまさかねー

 

 ちなみにIV号戦車といえば、車体および砲塔左右側面部に追加装甲してるイメージの私。

対戦車ライフル弾やHEAT弾対策で付けられ、シュルツェンやトーマ・シールドと呼ばれる。

IV号戦車には種類があり、種類によって付けてる物が違う。

 

 「後々、つけるのかな?まぁ、今すぐ要る物でないかあれは」 

 

 

 

 のんびりIV号戦車を見てると、エンジン音を響かせガレージに向かってつっこんでくる物が。

ガレージ前にいる生徒や戦車にぶつからないように、38(t)戦車が急ターンドリフトを決め停車した。

そう言えばこの戦車、並んでなかったのに今気付く。

それまで賑やかだったガレージ前が、驚きにより静かになった。

それにしても……

 

 「よくもまぁ、無茶な走行するものね……それと、事故らなかったことに驚きよ」

 

 ちらっと秋山さんを見ると、見事にショックを受けてる。

戦車であんなことするなんて、誰でも思わないし。

足回りが問題ないといいんだけど……何かあったら自動車部がんば!

キューポラから半身出す会長さんが、どっかの軍曹っぽいこと言ってるなか心配する私であった。

 

 




―余談―

(生徒会長さん達がドリフト決め、軍曹っぽい話しが終わったあとのこと)

 38(t)戦車から降りてきた生徒会長さんにそっと近づく。

 「おはようございます、会長さん。お誘いありがとうございます」

角「あぁ、紫苑ちゃんか、おはよう」

角「急のことだし、来てくれるか不安だったけどよかった。ひとついい?今日来てくれた理由は何かな?」

 「予定なく暇と、今日来る教官が気になったので。何やらイケメンが来るとか?」

角「紫苑ちゃん。絶対イケメン来ないと思ってるでしょう?声と顔に出てるよ」

 「まぁ、もうすぐ来るでしょうしその時を楽しみにしてます」

角「あはは……まぁ、どんな人が来ても今日は、楽しい日になると思うよ。それだけは安心してよ」

 じゃあね、と生徒会長さんは他の生徒会メンバーのもとに行く。



 そんな会話があったような、無かったような?
ちなみに、会長さんには生徒に近い場所であんな走行はほどほどにと伝える紫苑であった。

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