「デビルオロチって、あの地獄から来た魔獣って言われてる・・・」
「うん、太古の昔最強と言われた『バトルウルフ』と肩を並べた猛獣、あいつがその洞窟に住み着いているんだ」
浩将の言葉に周りは暗い空気になったが、その空気を宙斗が壊した
「ハハッ、危険なのは分かってるよ、それが何?僕やはやて達の命が危ないとでも言いたいの?・・・『死相』でも見えるの?」
宙斗は最後の部分を少し低めのトーンで喋ると、浩将ははやて達を見た
「ハァ・・・何ヶ月ぶりだろ、美食屋の仕事」
「それじゃあ!」
「同行するよ、ごめんねなのは、またちょっと行って来るね」
「うん、お仕事頑張ってね♪」
二人のやり取りを見てはやては羨ましそうな顔をした
(なんか二人、夫婦見たいやな・・・私も宙斗君と///)
(死相、か・・・)
そんな事を考えているはやてを浩将は見ていた
シグナム達はグルメフォーチュンで留守番をする事になり、宙斗、はやて、浩将の三人が洞窟の砂浜がある洞窟の入り口に到着すると大勢の美食屋が既に到着していた、だが彼等は洞窟に入ろうとせずただそこに座ったりしていた
「何で皆洞窟に行かんの?」
「この洞窟の生還率は0.1%、だから自分で入って取りに行くより、フグ鯨を捕獲した美食屋から奪おうとしてるんだよ」
(ほぼ全員に死相が見える、この洞窟に居る何かに命を奪われるのかな?)
三人は洞窟の中に入り、暫く歩き続けた
「結構暗いな、懐中電灯付きのヘルメット持ってきといてよかったわ」
「宙斗、成るべくはやてちゃんを放さないようにね」
「はやては歩けないんだよ?おぶってなきゃいけないのに、放すわけが「あっ宙斗君、あそこに『ポキポキキノコ』があるで!」マジで!?」
宙斗ははやての指差す方向に走っていった、その様子に浩将は顔に手を当てた
「まあ、放してないから良いけど・・・」
「ん~!ポキポキの歯応えが良いな」
「浩将君もおいでよ~!」
「・・・」
浩将はその光景に笑みを浮かべ二人の下に向かった
ポキポキキノコを一通り食べ終えると、また再び洞窟の奥へと向かった
「にしても暗いな・・・」
「ホンマやな、でもこんなに暗いのによう浩将君は明かりも無しに歩けるな」
浩将は懐中電灯を持っていないで宙斗達の前を歩いていた、はやての明かりがあるとしても浩将の足元しか照らせていない
「浩将の目は、人間には見えない赤外線から弱い紫外線まで全部見えるんだよ」
「え?」
「目には、光を受ける細胞『視細胞』があってね、僕の視細胞は常人の数百倍、だからこんな暗闇でも昼間みたいに歩けるんだ」
「そして浩将の目は、本来人間が見ることが出来ない『電磁波』も捉えるんだ」
「まあね、その電磁の色、量、形などからその人の運勢を占うんだ」
「へぇ~・・・」
カサカサ
「ん?何この音?」
「どうやら、猛獣のようだね」
浩将は下へ行く為の道を見下ろしていた、そこにはサソリの姿をした猛獣がウジャウジャといた
サソリゴキブリ(昆虫獣類) 捕獲レベル7
「サソリゴキブリは猛毒で獲物を溶かして食い尽くす猛獣だ、迂闊には降りられないな・・・浩将?」
浩将は首や手首に巻かれている布を緩めると肌の色が紫色へと変色した
「え?」
「先に降りる、後から付いて来て」
浩将が下に下りるとサソリゴキブリたちはそこへ群がったが、何かを察知し、浩将から離れていった
「あいつ等も察知したんだ、浩将の持つ『毒』の脅威を・・・」