「居ないな、ホント何処に居るんだろ・・・」
明久は転生者、宏樹達を探すために海鳴の街を歩き回っていた
「美紘の方はもう一人見つけたみたいだし、一応写真は貰ってるから一人で探せるけど・・・」
プルルルッ
「ん?はいもしもし・・・!」
携帯を持った明久の視界に赤い髪をした少年が映った
「今の子・・・」
『如何しました、明久さん?』
「転生者を見つけたんだ、後で掛け直すから!」
『あのちょっ・・・』
明久は携帯を切り、少年の下まで走っていった
「え?私にですか?」
『はい、明久さんが転生者が見つかったと言われ、電話を切られまして・・・』
「見つかったんですか!」
『えぇ、それで依頼の件なんですが、実は・・・』
話を聞いていくと美紘は顔を顰めさせた
「分かりました、それはこちらで対応しますので」
ピッ
「見つかったの?」
「はい、まだ誰かは分かりませんが・・・」
「そっか、それで聞こえたんだけど、依頼って?」
「はい、実は『プディングフルーツ』が実ったんです」
「プディングフルーツ?聞いた事無い食材だね」
「私は知ってるで、確かIGOが所有してる『第8ビオトープ』やったかな?そこで栽培されてるって聞いた事があるで」
「!国家機密の情報ですよ!何で知ってるんですか!」
「えっ!そうなん!?オジサンがそう言う実があるって話してくれたんやけど・・・」
「オジサン?」
「うん、お父さんとお母さんの上司なんやけどな、IGOに所属してる人なんよ」
はやてがそう言うと、美紘はホッと胸を撫で下ろした
「良かった、情報が漏れていた訳じゃないんですね・・・」
「(いや、はやてに知られてる地点で一応漏れてるんだけど、言わない方が良いか・・・)それで?そのプディングフルーツがどうかしたの?」
「はい、本来なら実ったら収穫を行うんですけど、猛獣が出てしまって職員の人達じゃ取りにいけないんですよ」
「成る程、所でその猛獣って?」
すると美紘は電話の時と同様に顔を顰めさせた
「・・・ビーレックスです」
「ビーレックス?それは私も聞いた事が無いな」
「昆虫獣類に属し、ティラノサウルスの体をした蜂の事です、凶暴な性格で顎の力は大木をも砕くとされています」
「へぇ~、因みに『捕獲レベル』は?」
「捕獲レベルは9です、実は先日に戦車八台で捕獲に行った所、全部破壊されたそうなんです」
「ふ~ん、それでそのプディングフルーツってどんな食材なの?」
宙斗がそう言うと美紘は笑みを浮かべた
「大雑把に言ってしまえば、名前の通り全てのプリンの味がする果実です」
「マジで!!?」
「うおっ!如何したんだ!」
宙斗が大声を上げるとゲートボールのクラブをもったヴィータが帰ってきた
「あっお帰りヴィータ」
「全てのプリンか・・・(じゅる)ヤベェ、食ってみてぇ」
「宙斗君、プリン好きなん?」
「そりゃもう!」
「如何します?宙斗さん」
「勿論行く!と言うか今行こう!」
「いや、今日はもう遅いですし、明日の朝に行きましょう」
(美紘さん、もしかして宙斗君が行くように仕向けたんかな?)
「?明日何処かに出かけるのか?」
ただ一人、状況を理解出来ていないヴィータは首を横に傾げた
オリジナル食材・猛獣
『プディングフルーツ』
『ビーレックス』