「いや~、楽しみだな~」
宙斗は車の中で嬉しそうな顔をしていた
「そんなに楽しみなん?」
「当たり前だよ!プリンは僕の好物だもん、楽しみじゃない訳が無いじゃないか!」
「ふ~ん、宙斗君はプリンが好きっと・・・」
外を見ると車は荒野を走っていた
「そろそろ着きますよ、第8ビオトープに」
すると車が止まり、8と書かれた壁が目の前にあった
「ここが第8ビオトープか(原作ならここで虹の実が育てられてるんだよね・・・)」
「依頼を受けてきたんです、ゲートを開けてもらえますか?」
「ダメです、規定によりゲートから五キロ圏内に猛獣が居る場合は開けられないんです」
ギャォオオオオオ!!!
凄まじい叫び声が壁越しから聞こえてきた
「何だ今の!?」
「ビーレックスが威嚇で使う咆哮です、このコンクリートの壁を越えて聞こえるなんて・・・」
「我々に、入って来るなと忠告している様だな」
「仕方ないですね、離れてくれるまで待つしか・・・宙斗さん?何してるんですか?」
美紘はビオトープの壁を触っている宙斗に声を掛ける
「早い話、範囲内に居なかったら、開けた時に既に居なかったら良いんだよね?」
『え?』
宙斗はパキパキと指を鳴らした
「目には目を、威嚇には・・・威嚇だ!」
宙斗は地面を力強く踏むと腕を大きく振り回した
「宙斗君、何する気なん!」
「ちょいと壁を・・・」
宙斗が拳を握ると、腕に釘の光が見えた
「ぶっ壊すだけだ!『三連釘パンチ』!」
宙斗は壁を思いっ切り殴った
「1!2!」
ドーン!ドゴーン!
凄まじい音と同時に壁に大きな窪みが出来た
「3、開通だ!」
ドガーン!
分厚いコンクリートの壁が貫通すると一同は唖然としていた
「この釘パンチは複数のパンチを同時に打ち付ける技、打ち付ける回数が多い程、釘を打つかの様に破壊は奥に突き刺さる、さて、ビーレックスも居なくなったし行こうぜ」
「美紘様、あの少年は一体・・・」
美紘は宙斗をみると笑みを浮かべた
「とても頼もしい食いしん坊さんです」
宙斗達は深い森の中を歩いていた
「それで、プディングフルーツは何処にあるんですか?」
「森の奥に少し広い空間があって、そこに実っているんです」
「匂いからして、結構近くだな」
「匂い?何も匂わねえぞ?」
「宙斗さんの鼻は警察犬をも凌ぐ程の嗅覚なんです」
「へぇ~、確かに前にシャマルがお料理失敗した時も匂いで分かってたな」
「あっ、アハハ・・・」
シャマルは顔を真っ赤にして申し訳なさそうに俯いた
「おっ、近づいてきたぞ・・・っ!」
宙斗は急に足を止めた
「どないしたん?」
「みんな気をつけて、来るよ」
その言葉を聞くとシグナム達は庇う様にはやての周りに立った、すると森の木々を倒しながら宙斗達に向かってくる巨大な影があった
「お出ましだな、ビーレックス!」
宙斗達の前に姿を現すとビーレックスは雄叫びを上げた