『十年に一度のフグ鯨の捕獲に名のある美食屋達を雇い入れた企業の株は高騰し・・・』
「美紘~おかわりまだ~?」
「は~い、もうすぐ出来ますよ~♪」
宙斗達は列車に乗りある場所へと向かっていた
「列車にある食材、全部食べてまう気なん?」
「だって嬉しいだよ、もうすぐあいつに会えると思うとさ」
「あいつって?」
「僕の友達だよ、長い間会ってないから楽しみでさ」
「・・・その子って、女の子なん?」
「!」
女の子と言う単語にヴィータが過剰に反応した
「ううん、男だよ」
「そうなんや・・・」
「「ホッ・・・」」
「?」
するとそこに白いリーゼントをした老人が現れた
「すいません、ワシに食材を分けて貰えませんか?酒のツマミにしたくて」
「いいですよ、僕達次の駅で降りるので、好きなだけ持っていってください」
「あっ、お酒もありますのででどうぞ」
宙斗はツマミになる食材を、はやては用意されていたが、歳の都合で飲めなかった酒を渡した
「有難う坊ちゃん、お譲ちゃん、この酒のご恩はいつか・・・」
そう言うと老人は隣の車両に向かった
「宙斗さん、今の人・・・」
料理を持ってきた美紘は老人を見つめていた
「食材を分けて欲しいって言ったから分けてあげたんだ」
「そう、ですか・・・(あの人は確か・・・)」
「占いの町『グルメフォーチュン』に到着!」
宙斗達は列車を降り、駅を出た
「だが変だ、人があまり居ない・・・」
狼状態のザフィーラがそう言い辺りを見渡したが、町には一人も人が居なかった
「猛獣が出る時間帯だからですね、この街の占い師が猛獣の出る時間帯を占ってるんです、その時間帯は住民は家に隠れて避難してるんです」
「へぇ~、そんな凄い占い師がこの町に・・・」
するとビルの角から竜の姿をした猛獣が現れた
「煮ても焼いても食べられない猛獣『クエンドン』です・・・ん?」
美紘が何かに気付いたように視線をクエンドンより先の方に向けると、そこから歩いてくるフードの付いたマントを着た少年の姿があった
「おっ、迎えに来てくれたんだ」
少年がクエンドンの前を横切ろうとすると、クエンドンはその少年に襲い掛かろうとした
「あっ危ない!」
するとクエンドンは途中で止まり、少年を睨むと別の方向へと歩いていった
「え?」
少年は宙斗達の前で立ち止まると宙斗に顔を向けた
「僕の占い通りだね、嫌な客が来たよ」
「お出迎えとは嬉しいね、流石特典通りの優男だな、浩将」
「ハハッ、特典通りの食いしん坊の宙斗、久しぶりだね」
「宙斗君この子が?」
「うん、僕の友達の・・・」
少年がフードを取ると赤い髪とルビーの様な瞳が現れた
「美食屋、浩将だ」